クローゼットの掃除を見落とすな!カビやダニの温床に!

ファッションコラム

クローゼットはダニ天国?

皆さんは自宅のクローゼットの中を意識して掃除をしたことがあるでしょうか?

オシャレに気をつかって洋服のメンテナンスを心掛けているという男性でも、大掃除の時ぐらいしかクローゼットやタンスの中を掃除したことがないという人も多いと思います。

実はクローゼットのような密閉された空間というのは、ダニやカビにとって快適な空間です。扉を開け閉めする度に洋服からホコリが舞い上がります。衣類に水分や皮脂汚れが残っているダニやカビのエサになってしまいます。

特に天然素材のデリケートな生地ほどダニや虫に食われやすい傾向があります。そのような洋服でなくてもクローゼットの中がカビの温床になってしまっていると、洋服にイヤな匂いがうつってしまう事は珍しくありません。

クローゼット用の脱臭剤を入れるような事が悪いわけではありませんが、あくまでも防止効果があるだけであり、それだけで済む問題ではないので、定期的にクローゼットやタンス、押入れなども掃除をする必要があります。

オシャレが好きな人でも意外とクローゼットの掃除は意外と見落とされがちなので、改めて意識するようにしてみてください。

そこで今回はクローゼットの簡単な掃除方法を紹介します。定期的にしっかりと掃除することが理想ですが、せめて衣替えや梅雨前には掃除するようにしてください。

クローゼットの簡単な掃除

クローゼットの中の簡単な掃除をする方法は、中の洋服をいったん外に全て出して徹底的に掃除機をかけることです。

クローゼットの床だけではなく、天井やドア裏などのちょっとした段差などにたまったホコリも残さず吸い込む事がポイントです

古い掃除機

ホコリが溜まって固まってしまうと、そこに水分が含まれてダニの温床になってしまいます。酷いケースだとホコリが緑色にカビることもあります。

どんなに抗菌仕様の壁やドアや床でも、その上にたまったホコリには効果がありません。これを覚えておいてください。

基本的には定期的に掃除機をかけるだけで、クローゼットの中を綺麗に保つことができます。初めて掃除機をかけるであれば、戸棚の上やドアの裏側などの僅かな段差に貯まったホコリも徹底的に吸い込んでください。

また物理的に掃除機が届かない棚などがある場合は、扇風機の風を強制的に送るなどしてホコリを舞い上がらせてください。しばらく待ってホコリが落ち着いたら、落ちてきたホコリを掃除機で吸い込んでください。

基本的にはこれだけでクローゼットの掃除はOKです。イヤな匂いが無くなれば問題ありません。ただし独特な匂いがこもっている場合は徹底的な掃除が必要になります。

見落としがちなポイント!

そしてクローゼットの掃除で意外と見落としがちになってしまうポイントがあります。

それは収納グッズの存在です。

私はクローゼットに吊るすキャンバス地の収納棚の掃除を怠ってカビさせた事がありますし、スーツなどにかけるカバーがカビてしまった事もあります。

洋服は定期的にクローゼットから取り出す事があるだけに、よほど長期間放置していなければカビる事はないのですが、クローゼットに入れっぱなしになる布製品は要注意です。

ウォークインクローゼットのような大きなものであれば、カバーをかけてホコリを防ぐ効果があるのかも知れませんが、空気の流れがほとんどない一般的なクローゼットであれば洋服カバーは必要ありません。むしろ湿気がこもる原因となってしまいます。

さらに意外なところだと、プラスチックの衣装ケースなどもカビる事があります。プラスチックそのものがカビるわけではないのですが、段差に貯まったホコリがカビてしまうわけです。

これも実際に私が経験しているのですが、徹底的にクローゼット内を掃除したのにイヤな匂いが残っており、よくよくチェックしてみるとプラスチックの収納ケースの裏側の段差に貯まったホコリが緑色に変色していました。

クローゼットの掃除のポイントは、これらの小物類の掃除も忘れない事です。洋服と違って入れっぱなしになるだけにホコリが落ちる事もありません。靴の箱なども湿気を吸ってカビてしまう事もあるかも知れません。

喪服のようにしばらく取り出さない洋服だと、ハンガーにホコリが溜まっている事もあります。

これらのように意外なポイントに溜まっているホコリにカビが生えてしまう事があるので気をつけてください。

理想は徹底的な拭き掃除

掃除機でクローゼットの中や小物のホコリを吸い取って換気してもイヤな匂いが残っている場合は、大掃除のように徹底的に拭き掃除をするのが理想です。

クローゼットの中の壁紙はもちろん、ハンガーをかけるポールやドア、棚など手が届く範囲であれば全て拭き上げてください。

ハンガーを掛けるポールにホコリが溜まっていると、洋服を掛ける度に落ちてきてしまいます。ポールだけでなくハンガーの汚れも含めて拭き掃除をしてください。

ただし、拭き掃除をした直後というのは若干水分が残っているので、直ぐに洋服を入れないでクローゼットの中をしっかりと乾燥させてください。これも結構重要なポイントなので忘れないでください。

最近は壁紙用の使い捨てシートもあるので、そのようなものを活用すると簡単だと思います。除菌作用があるシートがおすすめです。



このような除菌効果のあるシートをお掃除ワイパーに装着すると、クローゼットの天井まで拭き掃除を行うことが出来ます。もちろん硬く絞った雑巾で拭いてもOKです。

これでクローゼットの大掃除は完璧です。あとはたまに掃除機をかけて換気をしてあげればOKです。

あとは予防として「タンスにゴン」のような防虫剤に頼るのもいいと思います。特に虫食いされやすい高級天然生地の洋服がある人は、クローゼットやタンスの中に入れておきましょう。個人的には無臭タイプがおすすめです。


ただこのようなものはトイレの芳香剤と同じで、あくまでも掃除をしたあとに使うから意味があります

ろくにクローゼットの掃除もしないでダニやカビだらけの空間に防虫剤を吊るしても、効果は期待できないので気をつけてください。トイレ掃除をしないで芳香剤を置いてもごまかせないのと同じです。

また梅雨時など湿度が高い場合は除湿剤に頼るのもおすすめです。ただし、乾燥し過ぎが良いわけでもありません。暖房などを使って空気が乾燥する冬場などは使用しない方が良いです。革製品などは乾燥のし過ぎでひび割れてしまう事があります。

ドアのメンテナンス

私もつい最近クローゼットの掃除をしたばかりなのですが、その時に気になったのがドアのギシギシ音でした。

ギシギシする蝶番

蝶番に潤滑油をさすとギシギシは解決するとは思うのですが、油の匂いがクローゼットの中にこもるのが嫌だったので、何か方法はないかと調べてみると便利な方法が見つかりました。

それは「鉛筆の芯」を利用する方法です。

蝶番に鉛筆やシャープペンの芯をこすりつけるだけで、潤滑油と同じような効果があるのだそうです。この方法は主に鍵穴が硬くなってきたときに使うテクニックのようでした。

鍵

潤滑油も手軽で便利で強力ではあるのですが、液体だけにホコリが吸着しやすいというデメリットがあるので、匂いの影響がない鉛筆の芯はおすすめです。潤滑油だと蝶番に洋服が触れる可能性もなくはないので鉛筆の芯の方が相性が良いと思います。

まとめ 見落としがちなクローゼット

洋服のメンテナンスというと、着用後の洋服にブラシをかけたり、適切なハンガーを利用することも大切ですが、たまには洋服を収納するクローゼットの中も掃除してください。

参考洋服ブラシの効果を侮るな!

高級な天然生地の洋服ほどダニやカビに好かれるので、オシャレが好きな人ほど気をつけなければなりません。

基本的には定期的にクローゼットの中に掃除機をかけてあげるだけでOKです。なるべくなら晴れた日のように湿度が高くない日を選んでください。

クローゼットの掃除の頻度は大きさや地域によっても違うのですが、シーズン毎に掃除機をかけるぐらいで十分かと思います。特に湿度が高い時期は換気の為にも掃除してください。

梅雨時に限っていえば、除湿剤を組み合わせるとより安心かと思います。

それほど高いものではないので、湿度の高い時期はカバーを外して効率よく除湿してあげましょう。

また着用後の洋服を直ぐにクローゼットの中に収納してしまうと、湿気がこもる原因になってしまうので、脱いだ洋服は数時間はクローゼットの外で乾燥させてから収納するようにしてください。

また意外なところだと、ハンガーの素材によってもカビやすいものがあります。特に滑らないように布で覆われたハンガーは気をつけてください。実際に私もカビさせてしまったことがあります。

洗濯後に洋服を乾かすぐらいの短時間であればカビる事もないのですが、そのままクローゼットの中に収納してしまうと、思わぬ被害を被るかも知れません。これから滑らないタイプのハンガーを購入するのであれば、布ではなくビニールタイプがおすすめです。

あとクリーニングに出してビニールが被ったままの洋服をクローゼットに入れる事も避けてください。ビニールがあると湿気がこもる原因となってしまいます。

針金ハンガーも洋服の型崩れの原因となってしまうので、さっさとビニールを外してハンガーを変えましょう。

ちなみにクローゼットの中は少し空間に余裕があるほうがいいと言われています。洋服をギュウギュウに詰めると型崩れの原因にもなりますし、換気も悪くなってしまいます。

定期的に無駄な洋服を処分することもクローゼットの掃除の一つです。お気に入りの洋服を大切にするためにも、不要な洋服は処分して整理しておきましょう

洋服の寿命はこれらのようなメンテナンスによって大きく変わるので、クローゼットや靴箱の中のような保管場所の掃除も意識してほしいと思います。

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