食欲をコントロールする方法は、偽の食欲を抑えること

自分磨き

本来の食欲

中年になると多くの人が太ってしまいます。若い頃から比べて筋肉が減り代謝が落ちてくるので、若い頃と同じ食事量のままでは太ってしまうのは当然の流れです。

太った三人のデブ

食欲というのは、本来は身体を動かすエネルギーが不足してきた時に摂取を促す為の信号です。

飢餓の状態を経験してきた人類の祖先は、余分なエネルギーを脂肪に変えて蓄える術を身につけてきました。

しかし現在は飽食の時代です。それほどエネルギー(脂肪)を蓄える必要はありません。

そして一定以上に太り過ぎると、ちょっとした運動でも余計にエネルギーを使うようになります。身体が重たいので当然です。無駄に大きくて燃費の悪いアメリカ車のようなイメージです。

燃費の悪いアメ車

身体がそのような動きにくい状態になると、脳は食欲をコントロールするように命令します。食欲がわかない、食べる気がしない、といった感情で食欲を抑えさせます。

脳が正常に機能していれば、このように自然とコントロールされるので体型は動きやすい状態に保たれるはずなんです。

太ってしまう人は、この脳のコントロールが効かない状態になっている可能性があります。

脳は「もう食べなくていいよ」と命令しているのですが、それでも食べてしまうのが太る原因です。

本来の目的であるはずのエネルギーの摂取はとっくに達成しているので、食欲は満たされているはずなのに、まだ食べたいという「偽の食欲」がある可能性があります。この偽の食欲をコントロールする事こそが、ベストな体型を近づく道となります。

偽の食欲の正体

偽の食欲の正体、それはズバリ「美味しさ」です。

どういうことかと言うと、自然界の生き物が食べるものは全て自然のままですよね。

魚を食べるサギ

一方で人間は食材を調理して食べます。素材の味を変えます。さらに特定の部位に偏るようになります。

魚を丸ごと食べればタンパク質や内臓のビタミン、骨のカルシウムなど、さまざまな栄養が得られるのですが、現代のように調理が進化すると、特定の部位(モモ肉だけなど)に偏ってしまいます。

赤身の刺身

偏ると脳が欲しがっている栄養素(カルシウムなど)が吸収されないので、脳がストップという命令を出しにくくなってしまいます。

焼き鳥が食べたいという食欲が湧いてきた場合、焼き鳥のレバーに含まれている成分を欲していたのかも知れません。ですが、もも肉の焼き鳥ばかりを食べていると脳は満足できません。

さらに調味料の進化も脳を惑わすことになります。美味しさを感じる甘み成分だけを精製して取り出した砂糖などが代表です。

自然界で糖分を取るには、果物だったり野菜だったりするわけです。甘みの他にもたくさんの栄養や食物繊維なども取れるのでバランスが取れます。

木に実った果実

お菓子などが最たるものなのですが、精製されたもの(砂糖、塩、小麦粉、バターなど)の集合体なので、うまみ成分、美味しさは最高なのですが、他に必要な栄養素がほとんど入ってこないので、脳の「十分な栄養が取れたからストップ!」という判断が遅れることになります。

これが偽の食欲の正体です。食材の分別、精製や調理(加工)によって、求めている栄養素とのズレが生じているのでなかなか満足出来ません。

この偽の食欲をより簡単に言うと、本当は食べる必要もないのに、美味しいから食べ過ぎて太るということです。

さらに美味しさかったという過去の記憶もやっかいです。満腹で栄養が満たされた状態にも関わらず、そこからデザートを出されると、美味しさを感じた幸せな状態を思い出し、「ケーキは別腹」などという都合のいい感情を引き寄せてしまいます。

ケーキをむさぼる男性

他にもストレスやイライラなどの感情が脳内を駆け巡ると、脳はそのストレスから逃れようとして、意識を他のことへ向かわせようとします。

そこで満足感を手っ取り早く得られる方法として、欲求を満たさせようと行動させます。

人によっては異性を求めたり(性欲)、ふて寝したり(睡眠欲)、暴飲暴食(食欲)したりするわけです。

ここで食欲に向かう人は本来のエネルギー摂取のための食欲ではなく、ただストレスを紛らわせるための「偽の食欲」に惑わされることになります。

 

「食べることぐらいしか楽しみがない」

 

という人がいるものですが、まさに脳の欲求にコントロールされています。偽の食欲ではなく、本来の食欲を取り戻してほしいと思います。

怠けたい脳

この状態から逃れるのは簡単ではありません。日頃の食生活を改めることは効果的ですが、そのストレスがまた暴飲暴食に向かわせることになってしまいます。

食事制限ダイエットがリバウンドしやすいのは、その事で発生したストレスを発散する為に食べてしまうからです。単純に食事の量を減らすだけでコントロールするのは、とても難しいことです。

実は私も昔はそうでした。今よりも体重が10キロ以上はありました。しかしある時にファッショに興味を持ち、異性を求める方向に欲求が向かっていったので、自然と暴飲暴食が落ちていきました。

女性にモテたいという欲求のために、ファッションを学んだり筋トレを行いました。

ダンベル

異性(性欲)に求める方向もいくつかあります。私のように自己改革に求める人もいれば、手っ取り早く自己満足(自慰行為)や風俗に求めるという方法もあります。

この場合は仕事を頑張るモチベーションにつながるので、それはそれで悪くはないのですが、自分の体型を変化させる必要性がないので、痩せる事にはつながりません。

どれが正しいというわけではありませんが、ストレスを上手く発散させる事ができると、「偽の食欲」からは意識を逸らせることが出来ます。

ですが、今現在「偽の食欲」に苦しんでいる人には簡単ではないと思います。

直ぐに他の欲求へ意識を向けられるものではありません。

個人的には当ブログを熟読してもらい、カッコよく洋服を着こなすことで異性を惹きつけられる楽しみを知ってほしいのですが、これも誰にでも当てはまる欲求とは限りません。

そこで、まずは「偽の食欲」を手っ取り早くコントロールする方法を紹介します。

身体が欲していない栄養素を必要以上に摂取しない方法です。

そのためには脳を騙す(元に戻す?)必要があります。

次は:青色眼鏡は究極のダイエット!?脳に冷静に判断させよう
mae iro iti iro ni tugihe
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