「できる男は超小食」レビュー|ファッションとの共通点

ファッションコラム

できる男は超小食!?

今回は「できる男は超小食」という本を紹介します。

この本の内容とファッションはあまり関係ないのですが、意識や視点を変えることの大切さなど、学ぶべきところが多くありました。

レビュー

そもそも「できる男は超小食」の著者の船瀬俊介さんは、断食やファスティングについての本を書いている方であり、「できる男」の定義が少々甘いと感じました。

いわゆる成功している有名人の中で、小食の人をたくさん紹介しているのですが、小食と成功の因果関係があるわけではなく、成功者の中の小食の人を紹介しているだけです。

成功者の中には大食漢の方もたくさんいるでしょうから、「小食=成功」と感じません、なので「できる男は超小食」なのではなく「できる男の中には超小食の人がいる」程度のことです。

シンプルな焼き魚定食

タイトルは出版社がインパクトを求めてつけるケースが多いそうなので、そもそも著者が伝えたいことが「できる男は超小食」ではないと感じました、ここだけを求めて読むと残念な印象になるかも知れません。

正直、私も読み進めていくうちに「ハズレかな~」と感じました、小食や断食の効果が体験談ばかりであり、あまり説得力を感じられませんでした。

私は貧乏性ということもあり、お金を出して購入した本を読むのを止めることが出来ないので、そのまま読み進めていたのですが、小食や断食の凄さ以外のところに興味が惹かれだしました、それは著者の「常識を疑う視点」です。

相手の視点

あくまでも「できる男は超小食」のメインは、小食や断食をすることで得られるメリットを紹介しているのですが、非常に面白い視点がありました。

それは糖尿病や人工透析の話です。

糖分を取り過ぎることで糖尿病になった患者に対して、医者は糖尿病は治らないと伝え、一生クスリを飲み続けるように指導しますが、これはおかしいのではないかという視点です。

また人工透析も病院側のメリットについて触れています、要約すると人工透析の患者を多く抱えるほど病院は凄く儲かります、週に三回も決まった時間に通院してくれ、看護婦だけで管理のしやすい最高の患者なんだそうです。

少しでも腎臓の数値が悪化すると、積極的にそちらへ促しているケースがあるのではないか、という話がありました。

糖分を取り過ぎているのであれば、糖分を控えれば良くなる可能性がある、腎臓が弱っているのであれば、しばらく腎臓に負担をかけなければ良くなる可能性がある、だから断食や小食がいいよという話でした。

私は医療に詳しくありませんが、病院側の視点を考えると、確かに必要以上にクスリを出したり、検査をすることはあると思います、ビジネスとしては当然なのかも知れません。

マッサージ屋さんも完全に治療してしまえば、その後患者は通ってくれません、その場では良くする必要がありますが、肩が凝る原因を失くすような指導(イスやベッドなど)を積極的にはしないと思います。

腰をマッサージする人

物凄く当たり前のことですが、自分で考えることもなく病院に頼るばかりの人は、クスリ漬けにされてしまう可能性があります。

これはファッションにも共通する考えです、ここに学びがあります。

雑誌のファッション

ファッションも自分で考えることをしないと、雑誌のコーディネートそのままを参考にしてしまいます。

雑誌のモデルさんと同じような体型、同じようなルックス、同じような髪型、同じような生活スタイルであれば、雑誌のモデルさんのように似合う可能性がありますが、多くの方はそこまで一致することはありません。

ちょっとしたパーティーに向かう時に活躍するオシャレなコートも、ちょっとしたパーティーに向かう以外には活躍しないかも知れません。

下品なコート

普段自転車で移動している人がロングコートを購入しても使えません。

自分の体型や身長や容姿や髪型と向き合うことなく、そして着用する環境も考えずに洋服を選んでしまうと、的外れになってしまいます。

洋服を売る側は、さも「これさえ着れば最高にカッコイイ」と表現してきますが、正確には「この洋服が最高に輝くシチュエーションや体型はコレ」と表現しているだけです、それがカッコいい体型のモデルやオシャレなシチュエーションです。

ある人がちょっとしたパーティーに着ていくコートを求めており、その人の体型や容姿や身長や年代や髪型が近いモデルさんが、ちょっとしたパーティーというシチュエーションで着用しているコートを真似するのはいいのですが、コートそのものだけを見て判断すると的外れになります。

ファッション雑誌や大病院に限らず、新聞やテレビなどの権威のある意見を鵜呑みにする人が多いですが、自分で考える視点も大切だと思います。

まとめ 視点を学べる本

「できる男は超小食」に登場する成功者というのは、おそらく自分の体調と向き合って、結果的に断食や小食による効果を実感した成功者のことです。

成功しようと思って断食や小食をしたのではなく、自分の体調と向き合うことで、ベストな食事の量やタイミングを見つけた人達です。

いわゆる世間一般の常識を鵜呑みにしたのではなく、自分で選択した人達です。

ファッションも流行だけを追い求めていてはオシャレにはなりません、オシャレが好きな人には見えますが、オシャレな印象にはなりません、好きな洋服と似合う洋服は全くもって別です。

洋服を選ぶ女性

一方で自分の体型や容姿や髪型や肌の色や表情や姿勢や年齢など、様々な自分と向き合って洋服を選んでいる方は、流行のファッションを着ていなくてもオシャレに見えるものです。

上辺だけの情報に惑わされないでください、自分で判断をする基準を身につけてください。

断食をしたから成功するわけではありません。

高級ブランドの洋服を身につけたからオシャレになるわけではありません。

しっかりと自分と向き合った人が、結果的に成功しやすいということです。

次から次へと様々な健康食品を取りいれている方がいますが、健康になる為に何かを取り入れるのではなく、何を取り入れないかを意識する視点をもってください。

ファッションも新しいアイテムを購入することばかりを意識するのではなく、自分に似合わない要素を排除する視点をもってください。

世間の常識で必要だとされていた様々なモノをそぎ落とすことで、本当に必要なモノが見えてきます。

断食することで足りなくなった栄養素が見えてきます、身体が欲している栄養素が含まれている食品を食べたくなります、そしてそれを美味しいと感じます。普段好きでもない食べ物を、むしょうに食べたくなるものです。

のどが乾いていないときに水を飲んでも美味しくありません、必要な時に摂取すると美味しく感じます、ただし必要以上に取ると美味しさは感じられません。

ペットボトルの水をがぶ飲みするデブ

一日三食という常識が、必ずしも全ての人に当てはまるわけではありません、現代人の多くは昔のように力仕事をしているわけではありません。

洋服もファッションアイテムも全ての人に似合うモノなどありません、大柄で色黒の人には似合う派手な腕時計も、小柄で色白の人には似合いません。

余計な装飾のないシンプルなズボンを履くからこそ、自分の体型の特徴がわかります、どこを補う(隠す)のかが見えてきます。

これは自分で決めるしかないということです。

管理栄養士が計算した食事でも、本人が美味しいと感じなければ必要な栄養素ではないということです。

ファッションコーディネーターが選んでくれたオシャレな洋服でも、サイズが合っていないと着心地が悪くて疲れてしまいます。

この疲れが姿勢を悪くし、血流を悪くし、顔色を悪くし、魅力をさげてしまいます。

もちろん他人のアドバイスを参考にするのはいいのですが、全てを鵜呑みにしないという視点をもってください、あくまでも参考にした上で、実際に自分に合うかを試して判断するという基準をもってください。

美味しいといった感情も、身体にフィットしている気持ちよさも、他人は判断できません。

食べログの評価を参考にするのはいいですが、本当は美味しく感じないのに食べログの評価が高いからと美味しいと思いこむようなことはしないでください、自己評価と食べログの評価が全て一致する人など、どこにもいません。

もちろん当サイトで紹介している様々な着こなしテクニックも同様です、大いに参考にしてもらいたいとは思いますが、そのままを鵜呑みにする必要はありません。

「できる男は超小食」という本を読むと、常識を疑う視点を学ぶことができます。

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「小食にすれば成功する」ということではありませんが、しっかりと自分と向き合える人が成功しやすいのは間違いないと思います。

お金持ちになる為に、トイレ掃除をしてもお金持ちにはなりません。

お客さんや周りの人の事を考えられる人は、結果的にトイレも玄関も部屋も綺麗にしているだけです。

様々な健康情報に左右されやすい人、流行のファッションばかりに捕らわれている人は、「できる男は超小食」から多くの学びを得られると思います、著者が伝えたい本質を感じてほしいと思います。