競走馬の毛艶に学べ!人の外見にあらわれる内面の情報量

ファッションコラム

競走馬の状態

先日、たまたま競馬のテレビ中継を見ていると、解説者が気になることを言っていました。

毛艶が良いサラブレッド

「素晴らしい毛艶ですね、これは期待できます!」

という発言です。

私は競馬に詳しくないのですが、レースの前にパドックと呼ばれるところで、レースに出走する競走馬の現在の状態をお披露目する機会があるようです。

ゆっくりとパドックを歩く競走馬を見て、その日の調子や状態を推し量ることが常のようです。

そのパドックでの落ちつきを見たり、競走馬のの肉付きを見たり、そして毛の艶の状態を見たりと、様々な外見の情報から競走馬の状態を見極めていました。

私は競馬の素人なので、競馬の予想は過去のレースのデーターや血統が大事なのだと思っていたのですが、やはり馬は生き物なので、その日の調子を見極めることが大切なようです。

凄く当たり前のことですが、これは人間にも当てはまることだと感じました。

人間の外見から伝わる情報

人間も外見から伝わる情報はすごく多いです。

人間は競走馬と違って洋服を身につけるので、毛の艶や身体の肉付きから得られる情報は少ないと思うかも知れませんが、決してそんなことはありません。

洋服のサイズ合わせが適当だと、せっかく見事な肉体をキープしていても、外見から良さが伝わりません。

皺の多いスーツの後ろ姿

また姿勢の悪さなども影響します。スマートな体型でも姿勢が悪いと洋服に余計なシワがよってしまいます。

また競走馬は毛艶を見ることで身体の調子がわかるわけですが、人間も髪の艶や肌の質から伝わってくる情報も少なくありません。

イキイキとしている人というのは、やはり外見から何となく伝わってきます。わかりやすいのは目がキラキラしているようなことです。

逆に覇気がない人も何となく伝わってくるものです。

やる気がない人は、髪を綺麗にセットすることもありません。寝癖を治すことすらない男性もいます。

一方で整髪料で髪型を決めている男性はイキイキとしているものです。髪型だけではなく、目に力が宿り、活発に動けるように前のめりの姿勢になり(猫背ではない)、生命力が漲っているように感じられます。

何にでも興味をもつ子供をイメージするとわかりやすいと思います。イキイキと目が輝いて血色のいい肌色をしているはずです。

イキイキとした目の子供

外見にあらわれる内面

好奇心が旺盛な子供は、常に何か面白いものはないかとアンテナを張っています。興味が惹かれるモノがあればすぐに行動にうつします。

これが大人になるにしたがって理性が働くようになり、他人の迷惑にならないように制御することが出来るようになりますが、そこで好奇心まで失ってしまうとイキイキとした外見まで失われてしまいます。

覇気のない女性

  • どうせ何をやっても上手くいかないし
  • どうせ俺なんて・・・
  • 全部無駄だよ
  • 意味ないし

と言ったような感情に支配され、行動をする前に制御してしまいます。要するにチャレンジしなくなります。

行動をしないと筋肉量が落ちて姿勢が悪くなるものですが、それだけではなく表情や目力にまで影響を与えるということです。

さらには、行動をしている奴に対して文句を言うようになります。自分が行動出来ないのを人のせいにします。世間のせいにします。国のせいにします。

現状の自分を守る為に、全て周りのせいにします

ネガティブな感情や発言する機会が多いと、表情も暗くなります。黙っていても怒りの表情が出るようになります。

よく笑う人に笑い皺ができるように、いつも不満をかかえて怒っていると、黙っていてもそのような表情になってしまいます。

そのような方の外見は一発でわかります。これが外見から伝わる情報量の多さということです。

競走馬の毛艶が悪いと調子が悪く見えるように、表情や姿勢が悪いと調子が良い人には見えません。楽しそうな人には見えません。

ふさぎ込んでいる女性

さらに行動をする気がないと、髪型や洋服に対しても無頓着になっていきます。そのうちに清潔感さえ失われてしまいます。

人の外見から伝わってくる情報というのは決して少なくありません。洋服のブランドの知識という意味ではなく、外見の状態に内面の状態があらわれているということです。

この事をしっかりと頭に入れて置いてほしいと思います。

外見から内面を整える方法

体型のコンプレックスを洋服の着こなしテクニックで隠す方法はあります。また顔のシミをメイクで隠したり、シークレットブーツを履いたり、薄い髪を目立たせなくする工夫などもあります。

ハイヒールの女性の足元

外見の良しあしは、ある程度はテクニックで隠すことは可能です。そしてそれらは見た目の質が向上することよりも、実は内面から自信がつくことに意味があります

今まで「俺は薄毛だからモテないよ」と決めつけていた男性が、何かしらの方法で薄毛を解消したり、コンプレックスを感じないようになると、積極的に行動にうつせるようになります。

参考薄毛頭に似合う髪型の考察

整形手術をした女性は行動的になります。本人は可愛くなってモテるようになったと思うのかも知れませんが、単純に出会いのチャンスが増えるので確率が大幅に上がります

これが外見から内面に影響を与えるということです。内面の状態が外見に出るように、外見の状態を整えることでも、内面に影響を与えることができます

新しい洋服を購入すると、自然と人との出会いを求めるものです。新しい車を購入すると誰かを乗せたくなるものです。

車のキーをもつ男性

そのような状態の人はイキイキとしています。行動に移したくてうずうずしている状態なので、どこかにチャンスはないかと、好奇心旺盛な子供のようにアンテナを張ることができます。

「どうせ俺なんて・・・」と言った状態の人に、精神的な話から働きかける方法もありますが、外見を整えるだけで一気に解決に向かうことは珍しくありません。

ずぼらになった外見が良くなること以上に、内面に大きな変化(行動的)を与えることができます。

イキイキとしている人は魅力的なものです。当然女性にモテることにもつながります。

生きがいをもって行動している方は、何歳になっても目がキラキラと輝いているものです。それは未来に向かって行動をしているからです。

裸で畑仕事をする老人

「どうせ俺なんて・・・」

という内面の状態の目は輝きません。イキイキとしません。直ぐに行動にうつせる態勢になりません。なるべく動かないように深く腰かけてしまいます。

この態勢を前のめりにすることが大切です。前のめりになってチャンスを探すようになると、目が輝いてきます。イキイキとしてきます。

参考目力を取り戻す方法、キーワードは渇望

内面の状態を整える方法は、精神論的なことや自己啓発など色々あるとは思いますが、私は外見を整えることをおすすめしているわけです。

単純に外見の質も向上するので、ダブルで効果があります。

生きがいや使命感をもって頑張っている人はイキイキと輝いているものです。そのような方からにじみ出る魅力は、洋服や髪型を超越するほどです。そのレベルになると何を着ていても素敵に見えます。

ですが、そこまでの状態になるのは簡単ではありません。だからこそ物理的な外見を整えることの方が、ずっと簡単に外見(内面からにじみ出る要素も含めて)が整います

外見から得られる情報は膨大です。決して顔がイケメンだからということではありません。姿勢や表情や髪型や洋服だけではなく、さらに声からも伝わってきます。やる気がある人とそうではない人の声の質は全く違います。

競走馬の毛艶が状態が伝わるように、人間も外見から内面の状態が伝わることを改めて意識してほしいと思います。

外見を読む能力

「場の空気を読む」という言葉がありますが、日本人は外国人に比べてこの能力が高いと言われています。

様々な言葉や人種が行き交う外国では、はっきりとした表現が必要です。日本語のような曖昧な表現では間違って伝わることもあるので、イエス、ノーをはっきりと伝える必要があります。

ダメというジェスチャーの男性

一方で日本は島国なので特定の人達との繋がりが重要になります。はっきりとノーと伝えてしまうと、その後の関係まで悪化してしまいます。

同じような人達を相手にするので、やんわりと断る方法や技術が発展しました。京都のお茶漬けなどが有名だと思います。

「空気を読む」ように、人の外見から内面を読む能力が高いと、圧倒的に失敗が少なくなります。

「何となく怪しいな」と感じた人物からは、どんなに良い物をすすめられても購入しません。

これだけインターネットが普及していながらも、いまだに多くビジネスでは実際に顔をあわせる必要があるわけです。

名刺を差し出す男性

価格の安い商品であれば、ネットで検索すれば簡単にわかる時代ですが、価格が高くなればなるほど不安になるものです。やはり実物を見たり、売り手をチェックしないと不安になります。

誰もが当たり前に外見から伝わる情報で判断をしています。どんなに美味しいお菓子もパッケージが悪いと売れません。中身だけ良くても外見が悪いと上手くいきません。

人の内面を正しく推し量る為にも、外見を読む能力は大切です。そのことに気がつくことが大切です。

泥棒や詐欺師が三流ドラマに出てくるような、わかりやすい格好をしているわけがありません。大抵はきちんとスーツや髪型をバシっと決めているものです。

いかにも怪しい泥棒

だからこそ、ビジネスの場で外見の重要性を知る必要があります。、当に素晴らしい内面の持ち主の外見を読む能力が必要になります。本物を知っておくということです。

顔の色に合わせた清潔感のあるスーツ、日頃から手入れが行き届いている革靴、使いこまれている腕時計や鞄など、きちんと仕事と向き合っている人の外見は整っているものです。

泥棒や詐欺師は上辺だけの可能性が高いです。それなりのスーツを着ていてもスキがあるものです。お手入れが雑だったり、靴を磨いていなかったり、立派な鞄なのに契約書にサインする時に安いボールペンを出してきたりするものです。

高級ボールペンでサインする男性

そのような違和感、何かしらのスキは、しっかりと仕事と向き合っている内面が素晴らしい人は、決しておろそかにしません。

外見にスキがあるということは、内面を疑われて当然のことです。

参考清潔感さえあれば十分では不十分な理由

若いビジネスマンであれば、多少は目をつぶってあげられますが、大切な取引の場では、少しでも不安を感じると二の足を踏むことになります。

仕事の中身や内面が大切なんて当たり前なんです。その上で高額なお金を預けるに値するべき人物なのか、信用をしても良い人物なのかを見極める必要があるわけです。

それが外見を読む能力です。

少なくとも外見をおろそかにしている人物はこの能力が高くありません。相手に失礼に当たるファッションや、仕事に影響を与えかねない動きにくそうなアイテムなど、適当に選んでいる人物の内面が素晴らしいわけがありません。

さらには簡単にイケメンや美人だということで信用してしまいます。イケメンや美人が有利だということを知らない人ほど、その影響力に巻き込まれてしまいます。

まとめ 外見を読む習慣

競馬に詳しい方が競走馬の毛艶から伝わってくる情報が多いように、多くの人の外見から伝わってくる情報も多い物です。

参考勝負服の意味からわかる真実

少し昔の話ですが、初めてデートをした女性の服装が、ジーパンにTシャツのような殺風景な格好でがっかりしたことがあります。

少なくとも私に良く見られたいという気持ちがあるとは思えませんでした。さらに衝撃だったのが、彼女が前かがみになった時にブラが見えたときです。

いわゆる勝負下着のようなセクシーものではなく、スポーツ用のような何の装飾も色気もないブラを身につけており、改めて私に期待していない事が伝わってきました。食事をした後はスムーズに彼女を送り届けて関係は終わりました。

好きな女性と初めてデートをする場合、適当な洋服を選ぶことはないと思います。洋服に無頓着な男性でも、自分なりのオシャレをしたり、床屋さんにいったり、ムダ毛を処理したり、爪を切ったりと、色々準備をするものです。

これは多くの女性だって同じです。むしろ女性の方が準備に時間をかけると思います。

洋服を選ぶ女性

外見から伝わってくる情報は少なくありません。日頃から外見を読む能力を磨いておくと、それらの違いを敏感に感じ取ることが出来るようになります。

無駄に告白したり、無駄にホテルに誘って撃沈することもありません。その場ではチャンスがなくとも、関係性が続いていれば改めてチャンスが来るかも知れません。

外見を読む能力がないということは、相手の気持ちを推し量る能力がないということでもあります。

相手がイヤそうな顔をしているのに、必要以上に粘って、必要以上に嫌われてしまうかも知れません。

仕事でも相手の表情の変化を敏感に感じ取り、どこに不安を感じたのかがわかれば、改善や対策もしやすくなります。

日頃から外見から伝わる情報を意識して感じ取ってください。「外見は関係ない、中身が大切なんだ」という意識が強すぎると、外見のサインを見誤ってしまいます。

どこからどう見ても怪しい男性に引っかかる女性がいますが、「本当の彼は優しいの」と内面の一部だけを頼りに判断してしまいます。

怪しいスカウトマン

本当に優しい人は、周りの人を威圧したり怖がらせるような格好や表情はしません。不快にさせる不潔な格好はしません。場の空気を凍らせるような奇抜な格好はしません。

一流コックの料理の盛りつけが雑なことなどありえません。汚い皿を使うわけがありません。料理が霞む奇抜な皿を選びません。お店が汚いなどありえません。

中身が優れているものは、必ず外見にもにじみ出てきます。高級なお皿が偉いという意味ではなく、料理をを輝かせる為のお皿が選ばれます。料理との相性が良ければ100円ショップのお皿だって構わないわけです。

一流のすし職人が、邪魔になりそうなごつい腕時計をするわけがありません。一流の美容師の前髪が、目元にかかって視界を悪くしているわけがありません。

参考大工やとび職などの職人の格好が洗練される理由

外見から伝わってくる情報は膨大です。だからこそあなたの外見を磨いてください。それが外見を読む能力を身につけることになります。

正しく外見を見る精度が上がることで、他人の外見から惑わされることもなくなります。

競走馬の過去のデーターがどんなに優れていても、どんなに優秀な血統でも、その日の体調が悪ければ難しいわけです。さらに言えば騎手の顔色や体調を見ることも大切なんだと思います。

しっかりと中身の質を見極める為にも、外見を正しく見る習慣をつけてほしいと思います。その能力が高まるほど、本当の内面の情報量が増えてきます。

すし職人歴30年のベテランと半年の職人が握るすしの見た目は、素人が見ても違いを感じると思います。どこがどう違うと説明は言えなくても、過去の経験を元に何となく伝わるものです。

鮨を観察する女性

一方ですしを全く知らない外国の方だと、見た目からは何も判断できないと思います。経験がありません。

人の外見も同じです。日頃から意識して髪型や表情や姿勢や洋服を見るようになると、様々なことに気がつけるようになります。

  • イケメンではないけど、爽やかな印象の人だな
  • きちんと革靴を磨いている、細部までおろそかにしない人だな
  • 目を輝かせながら説明してくる、本当に良い商品なんだろうな

のような気づきが得られるようになります。

一方で外見に無頓着なままだと、何も情報が得られません。

  • 健康の大切さを力説している人のポケットにタバコがあっても気にしません。
  • ダイエット製品を紹介している人が太っていても気にしません。
  • 皮膚科の先生の肌が汚くても気にしません。
  • 毛艶が悪い競走馬でも一番人気だからと気にしません。

外見ににじみ出ている内面(中身)の情報をキャッチするように心がけてください。これを意識するようになると自分の外見が益々整っていきます。

清潔感のある髪型や洋服、姿勢や表情を意識するようになると、間違いなく魅力が上がります。目が輝きだします。イキイキとした表情や姿勢になります。

そして自分の外見を整えるようになると、同じように外見を読む能力が高い人に気づいてもらえます。新しい顧客が生まれます。新しい出会いが増えます。必ず人生の質が向上していきます。

外見を読む能力は本当に大切です。この能力が磨かれると、巡り巡って自分の魅力を引き出すことになります。より良い人間関係を構築することができるようになります。

中身が大切なんて当たり前のことです。競走馬を最高の状態に仕上げた調教師さんが、汚れたままの馬を出走させることなどありえません。シャンプーをしたり、ブラシをかけて毛並みを整えるはずです。

パドックの競走馬

それでも毛艶の違いを感じ取れるほど外見にあらわれるわけです。外見を整えることを怠るなんて問題外だと思います。

残念ながら競馬場にいる多くの男性の身だしなみは整っていません。あまり清潔感を感じられる格好ではありません。

自分の身だしなみを整えて、外見を見る能力が磨かれると、もしかしたら競走馬の調子を見る能力も洗練されるのではないでしょうか。

毛艶だけではなく、歩き姿や表情や目力からも伝わってくるものがあると思います。

その為にも子供のようなイキイキとした目を取り戻してほしいと思います。

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