腕時計をするのに正しいのは左腕、右腕、どちらが正解?

ファッションコラム

両腕に腕時計?

世の中には腕時計を両腕にするという人がいます。有名なのはサッカー選手の本田圭佑さんとマラドーナの二人でしょうか。

マラドーナと本田圭佑 引用元:http://matome.naver.jp/odai/2135839201237938401

何故かサッカー選手でかぶっているのが不思議です。あとは本田圭佑さんの物まねをする「じゅんいちダビットソン」も両腕に腕時計をしていますね。

私は他に思いつきません。両腕に腕時計は一般の人がマネをすると残念な人に見られるので、おすすめはしません。

本田圭佑さんが両腕に腕時計をしている理由について質問された時に、

「ボディーバランスを整えるため」

と答えたことがあります。それは本田圭佑さんなりの冗談だったのですが、インタビュアーに真に受けられて困ったと別のところで答えていました。

本当は海外のクラブチームに所属しているので、現地の時間と日本の時間を合わせているとのことでした。ただ海外移籍をする前のJリーグ時代にも両腕に腕時計をしていたことがあり、その真意はわかりません(当時から海外移籍を考えていたのでしょうか)。

両腕に腕時計はするのは一般的ではありませんが、今回は腕時計を身につけるのに正しい腕について考察していきます。

腕時計の正解は左腕?

腕時計をどちらの腕にするのが正しいのか、そもそも正解などないのですが、あえて正解をあげるのであれば、

 

左腕が正解です!

 

この理由は単純に右利きの人が多いので、使用頻度の低い左手の方に腕時計をしておいた方が都合が良いという考えが一般的です。

もちろん左利きの人であれば右腕にしていても構わないのですが、特にこだわりがないのであれば、左腕の方がファッションバランスとしても無難だと覚えておいてください。

腕時計の構造も左腕にすることが前提となっているので、リューズと呼ばれるネジも右側についています。左手にしていると手をクロスしないと操作できません。

といってもそう頻繁に操作するものでもないので、あまり気にする必要はないのですが、陸上競技などを行っていて頻繁にストップウォッチ機能などを使うのであれば、左腕に身につけていた方が使い勝手が良くなります。

様々な機能が盛り込まれているスマートウォッチなどを操作する際にも、スイッチが右側にあるので、右手にしていると使いにくくなってしまいます。

右手に付けると使いにくいスマートウォッチ

世の中にはドライバーズウォッチというものがあり、ハンドルを握ったままでも時間を確認しやすいように文字盤を傾けている腕時計があるのですが、

これも左腕に身につける事を前提に傾けられています。この時計だけに限っていうと、左腕にすると物凄く見えにくくなってしまうのでお勧めしません。

これらのように基本的に腕時計は左腕にする事を前提として作られているので、特にこだわりがないのであれば左腕にするのが正解だという事です。

もちろん右腕にするのが間違いではありません。左利きの人が左腕にごつい腕時計をしていると、文字を書くときに邪魔になる事もあるので、相性の良い方の腕にしても構いません。

ただし、注意してほしいのが洋服との相性の問題です。

注意したいポイント

腕時計はどちらの腕にしても良いのですが、お洒落に興味がある男性に注意してもらいたいのは、厚みのある腕時計だとYシャツの袖周りのサイズを気をつける必要があります。

しばしばテレビに出演している文化人などが、どでかい腕時計をこれ見よがしに身につけているのですが、シャツの袖に収まらずに引っかかってしまっています。

これはあまりスマートな身につけ方ではありません。特にビジネスの場でスーツを着ているのであれば、腕時計はシャツの袖の中に収まる方がバランスが良くなります。

一般的なYシャツだと袖ボタンが二つあり、サイズを調節できるようになっているのですが、適当に緩い方のボタンを留めてしまっている男性が多い傾向があります。

市販のYシャツの袖の長さというのは、日本人の平均的な腕の長さよりも長く作られている事が多いので、手首にシャツを掛かってしまっているケースが珍しくありません。

これもスーツの着こなしとしてはマイナスポイントになってしまうので、きちんと手首のサイズに合わせたボタンを留める必要があるのですが、腕時計をするとこのバランスが変わってしまうので注意しなけばなりません。

腕時計好きの男性ほど様々なタイプを所有しているだけに、シャツの袖に引っかかってしまう事が多くなってしまいます。

私の例で言うと、腕時計は左腕にすると決めているので、全てのワイシャツの袖のボタン幅を調節しています。

腕時計が袖の中にギリギリ隠れる程度の隙間を開けているので、これ見よがしな下品な印象にならないように気をつけています。

しばしばドラマなどでスーツ姿のサラリーマンが腕時計を見るときに、袖をスッと上げるシーンがあるものですが、

この必要性がない身につけ方というのは、あまりスマートではありません。どちらの腕に身につけていても良いのですが、シャツの袖との相性があるので、スマートに身につけたい人は意識してみてください。

自慢の腕時計を身につける人ほど、常に腕時計が見えているような着こなし方になっているのですが、あまり上品な着こなし方ではありません。

ビジネスの場で身につけるような場合は、どちらかの腕に固定してシャツの袖のボタン位置を調節するように意識してください。

このようなちょっとした事でファッションバランスは変わってきます。適当に緩い方のボタンを留めていると、腕時計のない方の袖がだらしのない印象になってしまうかも知れませんし、中途半端にカッコつけてスリム過ぎるスーツやシャツを身につけてしまうと、スーツの袖ごと引っかかってしまうような残念な事になってしまうかも知れません。

腕時計は身につけるのは左腕でも右腕でも構わないのですが、ビジネス用の腕時計は厚みのない物を選び、どちらかの腕に固定してYシャツの袖の中にスッキリと収まるようにしましょう。

有名ブランドの高価な目立つ腕時計でも、ある程度シャツの中に収まっていると、これ見よがしな下品な印象にならないものです。

腕時計で時間を確認する時に、サッと反対の手で袖を引っ張るような仕草があるように、普段は隠れているぐらいが上品な腕時計の着こなしです。

大きめのサイズの洋服をラフに合わせるカジュアルなファッションであれば、これらは気にする必要もないのですが、スーツやジャケパンスタイルに腕時計を合わせるのであれば、どちらかの腕に固定してシャツとのバランスを意識してください。

ファッション雑誌などで腕時計を紹介する時は、あくまでも腕時計が主役なので全体が映るような身につけ方をしていますが、あれは正解ではありません。

腕時計を身につける腕に正解はありませんが、これ見よがしな身につけ方は不正解なので注意してください

私自身もファッションに興味をもち始めた頃というのは、これ見よがしにハイブランドの洋服を身につけ、腕時計も目立つように利き腕の右腕にしていた事があるのですが、今思うと、勘違い野郎の残念な成金ファッション丸出しといった感じだったので、穴があったら入りたい気分です。

ちなみに右腕に腕時計をしていると、その理由を突っ込んでくる人が必ず現れます。これは年に数回は聞かれる質問なのですが、この時に気の利いた回答ができると、そこから会話が膨らむ事があるものですよ。

右腕の腕時計に意外なメリット?

右腕に腕時計をする理由を聞かれた時に、その理由を上手く答えられると、ちょっとした大人の男を演出することが出来ます。

「なんとなく・・・」

とか、

「左利きだから・・・」

左利き

といった返しては質問した相手も困ってしまいます。それが本音だとしても、その回答では50点です

 

もっと高得点の返しがあります。

 

飲み屋さんなどで右腕に腕時計をつける理由を語れると、ちょっとカッコいい話があります。

腕時計の歴史

そもそも腕時計は戦場の兵士が考え出したと言われています。

その前までは懐中時計が一般的だったのですが、一刻を争う戦場でいちいちポケットから時計を取り出していては効率が悪いので、懐中時計を腕に巻きつけたことが腕時計の始まりと言われています。

時間通りに計画を推し進める為に、機能を優先した結果のような事です。ライフルを構えながら作戦通りの時間に引き金をひくには、利き腕とは反対の左手に腕時計があるほうが実用的でした。

この左手に腕時計を身につけるようになったのが戦争起源という理由から、あえて右腕に腕時計をすることは平和の象徴という考え方があります。

右腕に腕時計をしていると、時間を確認する為にライフルの引き金から一度手を離さなければなりません。その時に一度冷静に判断をする機会があるので、戦争に向かないのが右腕の腕時計ということです。

ちなみに有名人だと、あの木村拓哉さんも平和の象徴として右腕に腕時計をするようになったと言われています。

しかもドラマの役で常識人を演じる場合は、きちんと左腕に腕時計をしています。しっかりと理由を意識して使い分けているといった話ができると、キムタクの後光も授かって女性からの食いつきが良くなりますよ(笑)。

右腕派の理由

ネットで右腕に時計をする派の事を調べてみると、平和の象徴以外にも様々な理由が見つかりました。

先ほどリューズの操作をするのに適しているのが左腕だと紹介しましたが、このリューズが手首に当たってしまうのを嫌がって、あえて右腕にするという人もいました。

リューズの数が多いクロノグラフや重量のあるメタルブレスだと、手を下げた時に手の甲にリューズがくい込んでしまいます。この辺はバンドのフィット感にもよるのですが、様々な機能が盛り込まれている高価な機械式時計ほど厚みや重量が増して影響するのかも知れません。

他にも有名人を真似して右腕にするという人達も結構いました。ロシアのプーチン大統領が右腕に時計をしているせいか、取り巻きの人達の多くも右腕派なんだそうです。

会社の社長や上司が右腕派なのであれば、もしかしたら気に入られるような事になるのかも知れません。

好きな芸能人や尊敬している人物を真似をするのが悪いとは言いませんが、それだったら木村拓哉さんの考え方、平和の象徴のような理由付けと組み合わせた方がスマートだとは思います。

おまけ 腕時計の向き

腕時計をする腕に正解はないと言いましたが、世の中には腕時計の向きを内側にしている人もいます。

男性では滅多にいませんが、女性だとたまに見かける事があると思います。

実はこれにも理由があり、腕時計で時間を確認する動作というのは、どうしても肘が外に開く動作になってしまうので脇が開いてしまいます。

昔の日本人女性には、この脇を開く動作がはしたないとされていたので、腕時計の文化が入ってきた時に脇が開かないように内向きにする女性が多くなったと言われています。

昔の日本人女性が着ていた着物というのは、脇に切り込みがあって授乳しやすい構造になっており、大きく脇を開くような動作をしてしまうと丸見えになってしまいました。

現在の洋服だと関係ないとも言えるのですが、夏場だと薄着で脇が見えてしまうような恰好をする事もあるので、上品な女性を演じたい人にとっては役立つテクニックかも知れません。

こんな話も覚えておくと、内向きに時計をしている女性と合った時に話が盛り上がるかも知れないので、覚えておくと良いのではないでしょうか。

まとめ 不正解だけは避けよう!

腕時計をする腕に右も左も正解があるわけではありませんが、自分の生活に支障が出るような向きは不正解なので、それさえ分かればおのずと正解(相性の良い)の腕も見つかるのではないでしょうか。

正解の腕が決まれば、Yシャツの袖といった事とも向き合ってみてください。スーツ姿のビジネスマンがこれ見よがしに目立つ腕時計をしていると、時と場合によっては印象が悪くなってしまうので気をつけてほしいと思います。

プライベートな空間であれば自由ではありますが、一部の腕時計好きの男性や残念な成金ファッションの男性のように、これ見よがしなアピールはしない方が良いかと思います。

あくまでも違和感収まる腕時計が似合うのであり、悪目立ちする腕時計は似合いようがないので気をつけてほしいと思います

キャバクラで金持ちアピールをしたいような場合であれば、そのような腕時計でも良いかも知れませんが、謝罪のような場で腕時計が光り輝いていると、評価を下げてしまうような事もあるので気をつけましょう。

高価な腕時計でもシンプルで上品なデザインの物はたくさんありますし、見る人が見ればわかるような上質な物を身につけていた方が、「あいつは見る目があるな、本質をよく分かっている!」なんて評価につながるかも知れませんよ。

これはファッションでもそうなのですが、これ見よがしなブランドアピールというのは、大抵は期待しているほどの評価はしてもらえません。逆になんてことないファッションをバランスよくスマートに着こなしていると、悪くはないといった評価になり、そこで初めて「それなりに良いブランドの服だったんだな」といった事に気がついてもらえると、一気に評価が上がるような事があるものです。

ハードルが高くなっていないだけに、そこを少し超えると評価が急上昇するのですが、これ見よがしにブランド物をアピールしてハードルを上げてしまうと、相手側の期待値が上がってしまうだけに、大したことがない人物といった烙印を押されてしまうものです。

腕時計のバランスといったものも同じで、昔の私のようにカッコつけて目立つ腕時計を右腕にするような事は、ただただ残念な印象にしかならないので気をつけてほしいと思います。

自分なりに右腕にする理由があれば良いのですが、そうではない場合は左腕の方がバランスよく収まるので参考にしてみてください。

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