洋服のポケットのホコリがカビの温床に!?定期的に掃除を

ファッションコラム

洋服のポケット

実は洋服のポケットは非常にホコリが貯まりやすい構造になっています。

ホコリが貯まりやすい白シャツの胸ポケット

洋服のポケットは普通に使っているうちに自然とホコリが貯まることもあるのですが、それよりも洗濯機で洗った時にポケットが「糸くずネット」のような役割を果たしてしまうので、知らず知らずのうちにホコリが貯まっていってしまいます。

特に構造上の問題で縦型の洗濯機ほど、自然と洋服のポケットの中にホコリが挟まってしまう事になってしまいます。洗濯機の糸くずネットに貯まったホコリは小まめに取り除く人が多いですが、洋服のポケットの中のホコリとなると、意外と見落とされがちなものです。

洗濯機の糸くずネットでも放置してしまうと、水分を含んだホコリにカビが発生してしまいます。洗濯物にイヤな臭いがうつる原因として、よく洗濯槽クリーナーなどを使用することが言われていますが、糸くずネット(糸くずフィルター)が原因ということもあるほどです。

洋服のポケットの中のホコリも、同じようなことになるケースがあります。手持ちの洋服のポケットを裏返して確認してみてください。

厚手のシャツのポケットだと目立つことはありませんが、カビや悪臭の原因となってしまう事があるので、定期的に掃除する必要があります。

そこで今回は洋服のポケットの中のホコリを簡単に取り除く方法を紹介します。

洋服のポケットの簡単な掃除

ポケットの中のホコリを簡単に掃除するには手で摘まんでもいいのですが、それだと生地が折り重なっている箇所の掃除が十分ではないので、洋服ブラシを使用することがおすすめです。

ブラシの毛の先端がポケットの隅々まで届いてホコリを掻き出してくれます。

洋服ブラシ

上のタイプ(エチケットブラシ)でも取れないことはないのですが、毛のブラシの方がポケットに入り組んでいるホコリを落とすのに向いています。

参考洋服ブラシによる手入れの効果!

またコロコロクリーナーでホコリを貼り付けてしまうのも簡単でおすすめです。特にズボンのような大きなポケットとは相性が良いですね。

逆にワイシャツなどの小さなポケットだと裏返すのが難しくなるので、コロコロクリーナーを一枚剥がし、小さくちぎるとホコリを取りやすくなります。

ちょっとしたシールの粘着を利用するのもおすすめです。缶コーヒーやペットボトルに付いているシールなどを剥がした時に、サッとポケットの奥に突っ込んで掃除する習慣をもちましょう。

衣替え前が大切

一般的な洋服のポケットの中というのは縫い目が重なっているので、非常にホコリが貯まりやすくなっています。

さらに洗濯後の乾燥が最も遅い箇所でもあります

洋服が乾いたと思って収納してもポケットの奥が乾いていないケースがあります。しかもそこにホコリが貯まっているので、カビやダニの温床になってしまうわけです。

さらにそのまま衣替えで長期間保管してしまうと、洋服にイヤな匂いが染みついてしまうこともあります。

洗濯の度にポケットの中のホコリを取り除く必要はありませんが、せめて衣替えの前は意識してください。出来れば定期的にポケットの中を掃除してください。

ガムテープでもシールでも構いません。値札のようなものでもいいので、時々はポケットの中のホコリを取り除きましょう。

透けるホコリ

ワイシャツの素材にもよるのですが、胸ポケットの中に貯まったホコリが透けて見えることがあります。

洗濯後はホコリが水分を含んでいるので目立つのですが、乾燥すると目立たなくなるので、多くの人が掃除を忘れてしまいます。

ですが、ワイシャツを着て汗をかくと、洗濯後と同じように湿った状態になってしまいます。

気にして観察してみると胸ポケットにホコリが貯まっている人が結構いるものです。清潔感が失われるので気をつけてください。

参考透けない肌着を取り入れよう!

また透けないシャツだからといって油断していいわけではありません。洗濯をしている全ての洋服のポケットに当てはまるので、部屋着やパジャマなどのポケットも時々は掃除しましょう。

ちなみに靴下も同じです。五本指ソックスなどは特に注意が必要です。

ホコリが貯まりやすい五本指ソックス

たった一度の洗濯でも、このように指の先端にホコリが貯まってしまいます。このまま知らずに履き続けてしまうと、ホコリがカビて爪に入り込むことになるかも知れません。

普通の靴下であればたまに裏返して洗濯をするだけでOKですが、五本指ソックスは頻繁に裏返してホコリを取る必要があります。

美は細部に宿る

洋服のメンテナンスというと洗濯やクリーニング、アイロンばかりに目がいきますが、ポケットの中のホコリの掃除も忘れないでください。

たかがホコリでも長年見落としていると、痛い目にあうかも知れません。

特にズボンはポケットの数も多いです。裏返すと「糸くずネット」だらけのように見えてしまいます。

裏返したズボンのポケット

定期的に洋服のポケットの中のホコリも取り除いてください。特に衣替えの前がポイントです。

掃除機でも先端に細かいブラシが付属しているのであれば大丈夫だと思いますが、直接だと生地が吸い込まれてパイプの内側に生地が触れて汚れてしまうので、やはりブラシや粘着テープなどがおすすめです。

時々はジャケットやコートの内ポケットも、中身を引っ張り出して掃除してください。

このように洋服のポケットの中を掃除していると、様々な事に気がつくようになります。良い洋服はポケットの縫製もしっかりとしていたり、逆に安いや洋服だと縫製が適当で糸がビローンと飛び出ていたりするものです。

参考洋服の品質は価格と比例するとは限らない!

このような様々な気づきを得る事で、洋服の品質を見極められるようになっていきます。

さらに細かな事を言うと、ホコリはポケットだけでなく、生地の織り目にも溜まることがあります。

厚手の生地のジーンズなどを裏返すと分かりやすいのですが、生地の縫い目の隙間にも結構なホコリが溜まっている事があるものです。

そのような箇所のホコリを取り除くことで、裏地の重要性や縫製の違いなどにも意識が向けられるようになります。

これは靴磨きなどでも同様なのですが、日頃から愛情をもってメンテナンスをしてあげることで様々な気づきが得られるものです。どんなに高価な洋服や革靴でも、手入れをする習慣がないと気がつくことが出来ません。

靴磨きや洋服ブラシをかけていると、自分の歩き方やクセなどを知ることになり、普段の自分の行動やしぐさまでもが洗練されていきます

美は細部に宿ると言いますが、こういった些細な事と向き合う事なく上質な洋服を購入しても、どこかしら粗が目立って残念な印象になってしまいます。

まとめ 洋服と向き合うメリット

一流の料理人ほど道具のメンテナンスをしっかしとしていたり、厨房の掃除を怠らないものです。盛り付けだけを綺麗にしても、見る人が見れば分かってしまいます。

ファッションといったものも同じで、付け焼き刃的な対処では美が宿る事はありません。

たかが洋服のポケットに挟まっているホコリのようなものでも、きちんと向き合う事で様々な事が学べるものですよ。

ろくにトイレ掃除もしないで消臭剤で誤魔化しても気持ち悪くなってしまうように、靴の掃除もしないで消臭スプレーをしたところで大した効果は得られません。

参考靴の消臭スプレーは必須アイテム!?

これらと向き合う事で様々な気づきが得られると、自分の魅力がアップするだけでなく、同じような相手の人の気遣いにも気づいてあげられるようになります

いつ会っても洋服や靴を綺麗にされている人というのは、見えない箇所にも手を抜かない素晴らしい内面の持ち主の可能性が高いです。

一方でろくにメンテナンスもしないで、少し傷んだら買い替えるような人というのは、長く付き合うのには向いていない考えの人かも知れません。

ビジネスの場でもファッションが重要視されるのは、このような内面を現しているからでもあります。

その場しのぎで都合の良いことを言っている人と、出来る範囲の仕事でも、しっかりと向き合っている人を見極められるようになると、交渉もスムーズに進められるようになるのではないでしょうか。

よほどの天才やずば抜けて良い内容であれば、このような些細なポイントは気にしなくても良いのかも知れませんが、私も含めて多くの一般人というのは、飛びぬけた才能も仕事も出来ないと思います。

ほとんどがちょっとした微差で選ばれる事になるからこそ、挨拶や身だしなみや容姿といったもので選ばれる事になります。誰だってスーパーでリンゴを買う時は綺麗なものを選ぶように、僅かな差が決めてとなる事は珍しくありません。

人を見た目だけで判断するのはどうかと思いますが、外見に表れている内面を見極められるようになると、よりその人の事が理解できるようになりますし、そのような慣性の持ち主から好かれる事にもなるので、想像以上にメリットがあるものですよ。

たかが洋服のポケットのホコリの掃除といっても、様々な気づきが得られるものなので、しっかりと向き合ってほしいと思います。

【関連記事】
足元からわかる情報量をなめてはいけない

靴磨きは100均アイテムで十分!?

清潔感さえあれば十分!では不十分な理由