男性こそ「身だしなみを整える」必要がある本当の理由
身だしなみを整える必要性
「人は外見じゃない、中身が大切だ!」といった意見がありますが、そのようなことを言う方ほど実は外見に大きく影響を受けているものです。
これは外見から受ける影響力をしっかりと理解していないからこそ、中身だと言うわけです。単純に外見から人を判断する能力がありません。理解していないこそ、無意識に外見の印象から大きく影響されてしまいます。
逆に外見を変えることによる違い、影響力を理解している人は、他人の装いから内面を判断することができます。
まずは、ここを間違えないでください。
料理であれば誰もが見た目の影響力を受けています。メニューの写真や食品サンプルの見た目に大きく影響されます。
料理の味が大切なのは当り前ですが、盛り付け方や器によっても食事の満足度は違います。細かな事をいえば店の外観や内装、さらに店員の接客態度によっても満足度が上下します。
そこを軽視している経営者や料理人が一流なわけがありません。「味で勝負だ!」と言って適当に盛り付けている料理人は皆無です。
人は内面は外見にあらわれるということを誰もが本能で理解しています。相手が自分にとって危険な人物なのか、相対する人物なのか、良い関係を築ける人物なのか、過去の記憶(経験、脳内のデーターベース)を元に、まずは見た目の印象から振り分けます。
過去の記憶(経験)が少ない子供は、強面の人と会っても「恐い」とは判断できません。そのような強面の人が恐い言動や態度を取ったりすることで経験が蓄積されていき、その後に出会った人が同じような強面だと、恐い言動や態度をしそうな人と振り分け、近づかないようになります。
「身だしなみを整える」ということは、相対する人の過去のデーターベースに弾かれない為ということです。
これは必ずしも強面だけが当てはまることではありません。
葬儀屋さんは従業員に「いつも笑顔の素敵な人」を求めていません。むしろ神妙な面持ちの人を求めています。
オシャレな洋服屋や美容院だと従業員に「オシャレの質とタイプ」を求めます。どんなにオシャレな人でもお店の雰囲気と合わなければ向いていません。お店のカラーに合う人を求めています。
銀行員は誠実そうな人を求めています。不潔だったり、歯並びが悪かったり、声が軽かったり、肌が荒れていると誠実感が失われてしまいます。
化粧品売り場は肌の綺麗な女性を求めています。肌が荒れているとまるで説得力がありません。
テレビに出演するアナウンサーは美男美女でなければなりません。同じ情報をニュースで伝えても美男美女の方が信ぴょう性が増すからです。これがラジオになると落ち着いた声やおおらかな声の持ち主が好まれます。
「身だしなみを整える」必要性というのは、相手に求められている役割に近づけることにあります。
自分の好きなファッションをするということではありません。相手に期待されている役割を全うできそうな外見である必要があります。
容姿は簡単に変えることができませんが、身だしなみは簡単に変えることが出来ます。それぞれの役割に合った身だしなみに近づけることが、「整える」ということです。
世の中には外見をおろそかにしている男性がたくさんいるものですが、そのような人でも身だしなみを整えることで一つ上のレベルに到達することが出来るものです。
料理人が料理の味(内面)を向上させる為に努力するのは当然ですが、そこだけしか向き合わずに横柄な接客や汚い店構えをしていると、その肝心の料理の味を評価してもらう機会が失われてしまいます。
女性は身だしなみを整えるのが当たり前
この「身だしなみを整える」ことの必要性は、女性は当たり前に理解しています。
女性は小さな頃から容姿による差別を受けてきています。忖度のない正直な子供ほどあからさまに可愛い子を褒めたたえ、ブスには厳しい態度を取ります。理性で抑制することなく本能レベルで美男美女を優遇しています。
女性は小学校高学年ともなれば、自分の容姿がクラスの中でどれぐらいの順位なのか理解しています。所属するグループも容姿によって区別されていきます。
一方で男性は容姿や身だしなみに無頓着なまま成長する傾向があります。一部のイケメンは自覚していくのですが、ブ男は自分がブ男だと自覚のないまま成長してしまいます。
これが男性と女性のファッションレベルの差です。
自分がブスだと自覚している女性は、美人だけが優遇されることを当たり前のように理解しているので、少しでも綺麗になろうと努力を重ねていきます。
自分がブスである理由をしっかりと理解し、そこを補うための努力を重ねます。
目を大きくするメイク、二重にするアイプチ、顔のむくみを取るマッサージ、ほお骨を隠すメイクや髪型、スタイルを良く見せる下着など、女性は少しでも見た目を向上させようと努力しています。
女性は「身だしなみを整える」ことで得られるメリット、そして「身だしなみを整えない」ことで被るデメリットをよく理解しています。
一方で多くの男性は、この身だしなみを整えないデメリットを理解していません。
女性は美人というだけで仕事やアルバイトの面接が有利になることを体感しています。同条件では容姿で左右されることをよく理解しています。さらに好条件でも美人に負けることが珍しくありません。
それが当たり前だと理解しているのが女性です。だからこそ同窓会や成人式で久しぶりに再会すると、多くの女性が綺麗になっているわけです。努力を積み重ねて自分の容姿や体型と向き合い、似合う髪型やメイクやファッションを見つけているからです。
一方で多くの男性は努力を重ねていません。中学生の見た目のまま成人式を迎える男性も珍しくありません。
男性ほど身だしなみを整える必要がある理由
ほとんどの女性が身だしなみを整える努力をしているのに対し、大半の男性が身だしなみを整える努力をしていません。
「清潔感があれば十分」ぐらいに捉えています。これは大きな間違いです。
ブスの女性が「清潔感があれば十分」といった程度の努力では見違えることはありません。必死で自分と向き合ってコンプレックスの箇所を和らげてバランスを取り、必死になって普通のレベルの女性までもっていきます。
女性は全力で身だしなみを整えています。これは流行のファッションやオシャレということだけではなく、自分のブスの原因としっかりと向き合って整えているということです。だから綺麗になれるわけです。
男性もブスと同じようにしっかりと自分の容姿や体型と向き合い、しっかりと整えることが出来れば、必ず見た目の印象は良くなります。
必ずしもイケメンやオシャレになることだけが「身だしなみを整える」ことではありません。相手からの印象が良くなるというのは「自分や職場が求めている印象に近づける」ということでもあります。
大工さんになりたい高校生が面接時に、色白でヒョロヒョロでガリ勉のような眼鏡をかけていれば、良い印象になるわけがありません。
運動部に所属していなくても、面接に向けて身体を鍛えて健康的な日焼けをしてコンタクトレンズに変えて、きりっとした表情を身につける努力をすることも「身だしなみを整える」です。
「清潔感さえあれば十分」は甘えです。全くもって十分ではありません。全力で清潔感のある男性を目指す必要があります。
ボディーガードになりたければ、身体を鍛えることはもちろん、鏡で引き締まった表情を見つけることも大切です。いつでもその緊張した雰囲気を醸し出せるようになる必要があります。
思春期ともなれば多くの女性は鏡の前で笑顔の練習をしたことがあります。少しでも可愛く魅せることが重要だと理解しています。
男性は女性と比べて圧倒的に努力が少ないです。メイクをしろとは言いませんが、髪型や眉毛や洋服の着こなしによって、自分が成りたいイメージに近づけることは可能です。
強面になる必要があるのであれば、眉毛を細くしたり、剃り落としたりするわけです。見た目だけで相手を圧倒出来ないなら、スキンヘッドやパンチパーマにする人だっているわけです。
彼らのような男の世界では、少しでも迫力を増そうと努力しているわけです。これは少しでも綺麗になろうと努力している女性と同じです。
一方で一般男性は、この身だしなみを整える努力が足りなさすぎます。モテる男は顔が良いだけと諦めている人がほとんどです。
ですが、逆に言えば「伸びしろ」があるとも言えます。
今までろくに努力もせずに順風満帆だった男性であれば、ベースが良い可能性があります。容姿や体型を整えることで、さらに魅力が上がる可能性があります。
一方でうだつの上がらない男性が努力をすることで、普通の男性ぐらいまであがる可能性もあります。チビでデブでハゲでも努力する余地は必ずあります。
ダイエットを頑張って体型を整え、スマートに見える洋服を着こなし、姿勢を正してシークレットブーツでも履けば、見た目の印象は誰だって変えることが出来ます。ハゲに似合う髪型にしたり、お金を稼いで増毛したっていいわけです。
多くの一般男性が努力をしていないからこそ、ちょっとした努力が実りやすいという事です。女性のようにほとんどの人が努力をしていると、容姿が良い女性を追い抜く事は簡単ではありません。
もう一度いいます。多くの女性が努力して努力して身だしなみを整えています。必死で整えた結果、普通の女性をキープしてくれています。
これを忘れないでください。
自分だけが努力もせずに、そのような女性と釣り合いが取れるなんて奢りです。
どんな男性でもきちんと自分の体型と向き合い、職場や女性に求められている役割を理解し、そこに合わせることで外見のレベルを上げることが可能です。
「男は清潔感さえあれば十分」
「男は顔じゃない」
といった考えは今すぐ捨ててください。清潔感や内面が大事なんて当たり前の事です。
魚の新鮮な刺身を食べるのであれば、漁師さんが船の上で生きたまま捌いて食べる料理が一番新鮮だという事になりますが、雑に包丁で切って適当に盛り付けた刺身より、冷凍の魚をプロの料理人が丁寧にカットして綺麗に盛り付けられた刺身の方が、ずっと美味しそうに見えるような事です。
持って生まれた容姿やスタイルを変える事は難しいですが、綺麗に盛り付ける事は可能です。素材を味を活かす(ろくに手を加えない)料理など、よほど条件が揃わない(イケメンで生まれる)限り出来ません。
多く男性が冷凍の魚の切り身を雑に解凍して、適当な器に雑に盛り付けています。だからこそ伸びしろがあるという事です。
冷凍魚を丁寧に解凍する事でドリップを抑えられ、食材にあった器や盛り付けをする事で見栄えは確実に良くなります。
人の見た目も全く同じです。新鮮な高級魚に変える事はできませんが、食材に合わせて生かす事は可能です。鮮度がないなら生姜と合わせれば臭みが抑えられるかも知れません。天ぷらや煮魚にすれば色味も関係なくなります。
女性はこのような事を当たり前に行っていますが、男性は臭い川魚なのに平気で刺身一辺倒のような人が多いです。
これが問題だという事です。川魚を活かす料理法と向き合えば、確実に美味しくなる可能性があるのに、「どうせ俺は臭い川魚だし・・・」と諦めてしまっています。
大事な内面で勝負する為にも、自分が活きる方法を知らなければなりません。背が低い男性がモデルを目指しても勝負になりませんが、容姿が良いならアイドルなら勝負になるかも知れませんし、筋トレで男らしい身体に近づける事も可能です。
容姿が良くない男性でも、鏡の前で自分と向き合う事で表情は磨かれていきます。気の抜くと人を不快にさせるぶっきらぼうな表情になる男性が多いですが、そのような事を知るだけで女性の前でコントロールできるようになるものです。
大きく口を開けて笑うと歯茎がむき出しになってしまう人がいますが、多くの女性はその事を自覚しているので男性の前では笑い方をコントロールしています。
一方で男性は自分と向き合ってこなかったので、平気でそのような粗をさらけ出してしまいます。
これらのような自分のコンプレックスやマイナス面としっかりと向き合う事で、改善できる要素は少なくありません。髪の分け目を変えるだけで印象が大きく変わる事もあります。
顎が小さい男性なら髭を生やす事でグッとバランスが良くなるかも知れませんし、目が離れている男性なら伊達メガネをする事でバランスが良くなるかも知れません。
ありのままはNG!
「世界に一つだけの花」や「ありのままの自分」のような歌詞がありますが、これを鵜呑みにしてはいけません。歌っている人は美男美女ばかりです。
ありのままで勝負できる美男美女の意見に耳を傾けないでください。彼らはベースが90点なので、奇抜なファッションや髪型をしても80点以上をキープできます。似合っていなくても基礎点が高いので個性として受け取ってもらえます。
彼らだって無難な王道のファッションを身に着けると、95点以上をたたき出します。何てことのないスーツ姿が物凄くカッコ良かったりします。
オシャレというと流行や奇抜なファッションというイメージがありますが、それは間違いです。勘違いしている料理人の創作料理のようなもので、大抵は余計なことをして素材を台無しにしています。
料理人だって本当は素材の味を活かした王道の料理を出した方が良いとわかっているのですが、プロとして常に新しいことにチャレンジする必要があるので、あえて変化をつける必要があるものです。
ラーメンの中身で勝負出来ないからこそ、奇抜な創作ラーメンを作ります。一部の人には受け入れられるかも知れませんが、本当に美味しいラーメンを求めている人には響きません。
一般の主婦が創作料理をする必要など全くありません。
これはファッション業界でも全く同じです。王道のファションが最もカッコよくなることを誰もが理解しているのですが、常に新しい流行を生み出さないことには新陳代謝が起きません。平たく言えば新しい洋服が売れません。だからこそ常に新提案をし続ける必要があります。
ファッションモデルだって普段から奇抜な格好をするわけではありません。テレビや雑誌のカメラの前だけです。
基礎点が高くない一般男性が、彼らのような個性を押し出すファッションの流行を取り入れる必要はありません。それよりも自分の粗(コンプレックス)を隠せる着こなしを意識したほうが、よっぽど「身だしなみを整える」ことになります。
「身だしなみを整える」とは、「自分の魅力を最大限に引き出す努力をする」ということです。最低限の清潔感さえあれば十分ではありません。
いつもテストで60点ぐらいの人が、70点を目指すのであれば大した努力は必要ありません。ちょっとした努力で満足してしまいます。
一方で全力で100点を目指していると、結果的に80点以上を叩き出せるものです。
逆に言えば、このような適当な考えの男性が多いので、本気で努力すれば周りの男性をごぼう抜きすることができます。点数が低いだけに伸びしろがたっぷりと残っています。
90点の人が努力を重ねても数点しか伸びしろがありませんが、50点の人は簡単な努力で30点ぐらい一気に上げることができます。
ファッションモデルやイケメン芸能人の意見など無視してください。こちとら必死で努力して80点をつかみ取る必要があります。
日頃から80点をキープしていれば様々なチャンスが巡ってくるものです。誰だってイケメンや美人がいいに決まっていますが、その次点に食い込めるかも知れません。
5対5の合コンで1人だけ90点のイケメンがいると、普通の男がイケメンに勝つ事は難しいですが、60点の横並びの男性陣の中から抜きんでる事ができると、二番手の女性と結ばれるかも知れません。女性側に90点台の美女が二人いれば、格上の女性と勝負できるという事です。
さらに笑顔を磨いたり、女心を勉強したり、身体を鍛えたり、何かしらの武器(魅力)を身につけることが出来れば、イケメンとも争えるかも知れません。
男性側だって90点の女性と70点の女性がいた場合、会話がそっけないぶっきらぼうな90点の美女より、楽しい会話で笑顔の70点の女性に惹かれる事がありますが、その時にさらにスタイルが良さが伝わってくるファッション(胸の谷間やフィットした洋服)だと、評価が逆転する事も珍しくありません。
ただし、これが90点と50点もの差があると厳しいです。容姿もスタイルも悪い女性がセクシーな恰好をしていても、あまり効果的ではありません。
これは男性のスタイルにも当てはまります。シュッとしたイケメンと太っているブ男では勝負になりませんが、清潔感のある身だしなみで男性らしい身体つきをアピールできると、女性の好みによってはチャンスが巡ってきます。
太っているブスの女性が露出の多い下品な恰好をしていても勝負になりませんが、スリムな女性が身体のラインが浮き出るピタッとした恰好をしていると、惹かれる事があるような事です。
これは仕事でも同様です。リーダーや指導者には頼りがいのある雰囲気が漂っているものです。自信なさげに肩を丸めていては、同じ仕事内容でも評価が変わってきます。
自信なさげに見える髪型や姿勢の悪さが目立つ洋服など、外見によって点数を下げる要素は少なくありません。
これらを改めるだけで多くの男性の点数は上がります(元に戻る)。多くの男性が元々の点数すら維持できていないので、相対的に魅力的になる事が可能です。
「身だしなみを整える」ということは正しく自分を評価してもらえるという事です。ここを間違えないでください。
まとめ 減点を抑えれば加点も可能
料理人は綺麗な盛り付けや器も含めて、料理を美味しそうに感じさせてくれます。ホステスさんは夜の世界の照明に映えるようなメイクをして着飾っています。みんな努力をして加点をしています。
あらゆる仕事でもそうではないでしょうか。全く中身が同じ商品でもパッケージデザインや広告を変えることで売り上げが変化します。商品(中身)だけで勝負しているわけではありません。
「中身で勝負だ!」は甘えです。
中身だけで勝負できるのは超一流のトップだけです。誰もが認めるイケメンや天才、圧倒的な機能があれば中身だけで勝負出来ますが、多くの一般男性はそうではないはずです。
「日本で一番安い」とか、「世界で最も機能が高い(ダイソンの掃除機)」など、圧倒的な魅力がない場合は、大抵は外見による印象が勝負になります。
これはあらゆる商品で行われていることです。超高級羊羹で有名な「とらや」は、全く同じ羊羹でも入れ物によって価格差を設けています。相手への感謝や謝罪の気持ちを伝えるときに、この外見の違いが効果を発揮します。
「中身で勝負だ!」という考えでは羊羹の味にしか目がいきません。食材を吟味して手間ひまかけて作られた美味しい羊羹より、綺麗な箱や包装紙や紙袋の方が効果を発揮する事は珍しくありません。
これらの外見の効果を理解してい女性ほど、包装紙や袋の装飾にこだわるものです。
これらの効果をしっかりと理解していないと、別の問題が生まれてしまいます。
それは外見によるプラス効果を正確に推し量れないので、羊羹の味(中身)を判断する事ができません。
これが罪なんです!
「中身で勝負だ!」という人ほど、相手の外見や大きな会社といったブランド力に影響を知らず知らずのうちに受けてしまいます。
知った上で受けたのであれば、差し引きして冷静に判断する事ができますが、そのスキルがない人ほど中身を見誤ってしまいます。
中身が大事なんて当たり前の事です。その中身を正しく判断する為にも、減点対象は避けなければなりません。
多くの男性が減点だらけなので、ちょっと身だしなみを整えるだけで、相対的に魅力的になる事が可能だという事です。
自宅でお客さんに振舞う羊羹であれば、わざわざ木箱入りの羊羹を選ぶ必要もありません。大事なのは羊羹に相応しい容器や楊枝やお茶の方です。
羊羹に合わせるお茶も適当にマグカップに入れてしまうと台無しです。100円ショップの湯飲み茶碗の方がずっと美味しそうに感じられます。
中身が大事だという人ほど、これらのような加減ができません。せっかくの「とらや」の羊羹を雑にカットして爪楊枝をさして適当な皿に乗せてしまいます。
男性ファッションでもこのような人が凄く多いです。足が長くて魅力的なのにダボダボのズボンを履いて良さを活かしきれていなかったり、太っているからと大き過ぎるサイズの洋服を選んで皺だらけになってしまいます。
元々の良さを活かす為にも身だしなみを整える必要があります。多くの男性が適当なので減点されている事に気がついてもいません。
この本質を理解していないので、中途半端にオシャレに興味をもつようになると、和菓子に紅茶を合わせるような事をしでかしてしまいます。
綺麗なティーカップに淹れた高級茶葉の紅茶でも、和食や和菓子に合うわけではありません。カジュアルなファッションにロレックスを合わせたり、スーツにGショックを合わせるような事をしでかしてしまいます。
身だしなみを整える為にお金をかければ良いという問題でもありませんし、減点を避けるポイントも人によって違います。
髪の毛の量が多くてボサボサになりやすい男性であれば、月に一回有名美容室でカットしてもらうより、二週間に一回安い床屋さんでカットしてもらった方が、ずっと清潔感をキープできるかも知れません。
カットしてもらった直後であれば、有名美容室の方がカッコいいかも知れませんが、半月後に比較すると後者の方が良いという事です。
もちろん髪の毛の量や長さや頭の形も人それぞれなので、全ての男性に当てはまるポイントではありませんが、これらのように自分のウィークポイントと向き合う事が、身だしなみを整える本質だという事です。
これら(減点回避)を出来た人だけが、外見によるプラス効果(加点)を手にする事ができるようになります。
イケメンから香水の香りが漂ってくると、周りの女性は「素敵な香り!」と認識してくれますが、ブ男から同じ香水の香りがしても同じようには認識されないどころか、「勘違い野郎」というレッテルを貼られてしまいます。
太っている女性が露出の多い恰好をしてもサービスにはなりませんが、スタイルが良い女性が同じ格好をすると男性にモテるような事です。
減点したまま加点を狙っても上手くいくものではありません。これは男女関係だけではなく、あらゆる分野で当てはまる事です。
これで分かりやすいの裁判です。
裁判の判決は中身によって決まるものですが、外見が裁判の結果を変える事は珍しくありません。
全く同じ犯罪でも頭を丸めて反省した様子を見せると、「情状酌量の余地があり」と判断されて罪が軽くなる事がありますが、反抗的な態度をとっていると罪が重くなる事もあります。
外見で判決が変わるなんて差別意外の何物でもないのですが、これが現実です。
これが裁判員制度で法に詳しくない一般人が参加していると、見た目の印象(外見や態度など)の重要性が跳ね上がります。
それが人間です。
外見の影響を受けない人などいません。見た目が悪そう、恐そう、いやらしそう、というだけで刑罰に差が生まれてしまうのが現実です。だからこそ弁護士は正装を求めてきます。
元ライブドアのホリエモンこと堀江貴文さんは実刑判決を受けましたが、同じようなケースの裁判で十倍以上の脱税でも、実刑判決にならなかった例があるほどです。
これがまさに情状酌量の余地の差です。要するに「生意気だから」で罪が重くなったということです。法の下に平等なはずの裁判官ですら、印象(見た目や態度)によって左右されます。
ことのことについて深く考えるよりも、人は見た目で判断するということを改めて理解してください。清潔感さえあれば十分といった認識では、知らず知らずのうちに損をしてしまいます。
見た目で判決が覆るとは言いませんが、少なくとも見た目の印象によって点数は増減します。
これは髪型やファッションの知識がない人ほど、相手の外見の影響を受けるということです。
本当に素晴らしい内面の持ち主をきちんと判断してあげる為にも、外見によるプラス査定を理解しなければなりません。
こんなタイトルの本があるぐらいです。
日頃から身だしなみを整えている人であれば、アルマーニのスーツだけで相手を判断することはありません。スーツに合わない目立つ腕時計をしていたり、ワイシャツがヨレヨレだったり、靴が磨かれていなかったりのようなスキを感じると、一歩引いて冷静に判断することが出来ます。
外見は関係ないと考えていると、これらのスキに気がつく事ができません。言葉巧みに騙されてしまいます。
ある会社が不正が発覚して謝罪会見を開いた様子がテレビで流れていたのですが、スーツの胸ポケットにチーフが刺さっていたことがありました。見る人が見れば、これだけで「適当に謝っているだけだな」というのが伝わってくるものです。
謝罪の場で派手なネクタイをしていたり、スマホの着信音が鳴り響いてしまうと、それだけで心証を悪くするのはイメージ出来ると思います。
身だしなみを整えて外見を正しく判断できるようになると、このような判断基準が磨かれていくので、相手の中身を見透かせるようになるという事です。
よほど深い付き合いにならないと相手の内面など正しく理解できませんが、外見から伝わってくる内面の情報を察知できる人ほど、相手の内面を早く見極められるのではないでしょうか。
人を中身だけで判断するのであれば、面接などせずに書類審査だけで良いはずです。学歴や実績や資格だけで判断した方がずっと正確で公平なはずです。
実際にはそれだけで判断できないからこそ対人の面接が行われます。顔写真には映らない魅力があるかも知れませんし、ちょっとした事で不機嫌さが伝わってきて不快にさせる人かも知れません。
面接中にですら清潔感が無かったり、不機嫌さを隠せないような人を採用してしまうと、とんでもない失礼を大事な取引先にしでかしてしまうかも知れません。
外見から伝わってくる情報量というのは膨大です。
中身が大事なのは当たり前ですが、だからといって外見を疎かにしていいわけではありません。相手の失礼になる事を、平気でしでかしてしまうような人の内面が優れているはずがありません。
容姿やスタイルを変えるのは簡単ではありませんが、簡単にコントロールできる清潔感や身だしなみといった要素が適当な人というのは、少し自分勝手なのではないでしょうか。
多くの男性が「こんなものだろ」といった適当なファッションをしているので、まだまだ伸びしろがあるものです。
思春期の女の子のように本気で自分の容姿やスタイルと向き合う事で、多くの男性の魅力がアップする可能性が高いので、これからはしっかりと向き合ってほしいと思います。
周りの男性のファッションが適当だからこそ、身だしなみを整える効果は抜群です。一気に周りの男性を置き去りにして、イケメンと普通の男の間ぐらいには到達できるようになります。
イケメンだって加齢に伴ってどんどん衰えていくので、いずれは逆転できるかも知れません。
中年になっても活躍している俳優さん達の多くはスタイルが良いものですが、世の中のおじさんの9割はお腹が出てスタイルが崩れまくっています。そのお腹に合わせて大きなサイズを選ぶのでダボダボでだらしのない印象になっているものです。
若い頃は誰もが清潔感があるので、生まれ持った容姿やスタイルのアドバンテージがあるのですが、誰しもが適当なままだと点数がどんどん下がっていくので、しっかりと向き合ってきた人が逆転する事は珍しくありません。
年齢に合わせて年相応のファッションにアップデートできている男性も少ないので、年齢を重ねていくほど、身だしなみを整える効果も高まっていきます。
女性と比べて圧倒的に無頓着な男性が多いからこそ、身だしなみを整える効果があるので頑張ってほしいと思います。
大変長い文章になりました。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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