100円ショップで買うべき靴磨きの商品!具体的な使い方

ファッションコラム

100円ショップの靴磨き用アイテム

当ブログでは以前に、靴磨きの初心者でも簡単に行える方法として、100円ショップ大手のダイソーのアイテムを使った方法を紹介したのですが、

思いのほか評判が良くてアクセスが集まっていたので、今回はより具体的なやり方を紹介します。

本格的な靴磨きを求めている人にとっては参考にならない手抜きではありますが、今まで何もしてこなかった人にとっては悪くはない方法だと思います。

前の記事でお勧めしていた100円ショップで購入するべきアイテムというのは、革用のウェットシートと液体タイプの靴墨です。

ダイソーの靴クリーナー

靴墨は固形タイプでも良いのですが、液体のリキッドタイプの方が手も汚れずに簡単に塗り込めるので、初心者にはおすすめです。

100円ショップの靴墨は意外と種類が豊富で、一般的な固形タイプだけでなく、クリーム状の物や液体タイプ、さらにスポンジタイプなど色々揃っています。

コスパという意味では一般的な固形タイプが優れているのですが、使い勝手という意味では液体タイプの方が塗り込みやすいので初心者にはお勧めです。

スポンジタイプも使い勝手という意味では悪くないのですが、流石にカラーは補えません。

私が紹介する100円ショップのアイテムによる靴磨きというのは、あくまでも手抜き方法なので、本格的な靴磨きをしたい人にとっては不満を覚えると思いますが、ろくにメンテナンスをしていない革靴であれば、これだけでもかなり良い状態を保てるようになるので、良かったら参考にしてみてください。

手抜き靴磨きの手順

今回はこの革靴を100円ショップの商品で磨いていきます。

革靴

まずは革用のウェットシートで、革靴全体の汚れを拭き取ります。本格的な靴磨きの手順だと、ブラシで表面の汚れを落とし、リムーバーで古い靴墨を落とすべきところなのですが、100円ショップのウェットシートだけでも靴墨は多少落ちてくれます。

特に液体タイプの靴墨は固形タイプほど強固な保護機能があるわけではないので、リムーバーなしでも事足ります。

ウェットシートで靴の汚れを落とすポイントは、革靴の上から下の方に向けて汚れを拭きとっていくことです。汚れやすい靴底の近くは後回しにしてください

汚れが酷い場合は左右で別々のウェットシートを使ってください。それほど汚れていない場合は、一枚で両足分拭いてもOKです。

目立つような砂埃がある場合は優しく拭きとってください。力を入れて引きずってしまうと革にキズが付いてしまいます。

革靴の汚れ落とし

今回は左側の靴だけ拭きました。ウェットシートが少し黒くなって靴墨が落ちたのがわかるでしょうか。ウェットシートだけでも革靴の汚れが落ちてそれなりに光沢も出てきました。

普段のお手入れなら、これだけでもOKです。

革用のウェットシートには保護成分が含まれているので、これだけでも革の状態を保ちやすくなります。

流石に靴墨ほど強固な保護機能があるわけでもなく、傷を埋めてくれるわけではないので、たまには靴墨を塗ってほしいのですが、普段のメンテナンスとしては悪くありません。

基本的に汚れは放置されるほど強固になっていくので、小まめのサッと拭いて落としてあげるのが大切です。

靴磨きの頻度にもよるのですが、毎回靴墨を塗り込まなければならないわけではありません。靴墨を重ねすぎると取り除くのも大変になりますし、靴墨が割れてしまう事もあります。

100円ショップのシートで靴を拭くだけであれば、両足の革靴を拭いても1分もかかりません。帰宅時や外出前にサッと拭くだけで済みます。これなら旦那さんの革靴を奥様でも簡単に手入れすることができると思います。

一枚当たりに換算すると、それほど高いものではありません。最後に靴底の汚れも軽く拭きとって無駄なく使いきりましょう。

靴墨の塗り方

日頃のお手入れはウェットシートだけでいいのですが、毎日革靴を履く場合は半月に一度ぐらいは靴墨を塗ってください。靴墨が革の表面を保護して傷を埋めてくれます。

革靴をローテーションさせて使い分けている人は、靴墨を塗るのは月に一度ぐらいでも大丈夫です。

靴墨を塗る場合は靴紐を外してください。これは意外と大切です。靴紐を外すのを怠るとムラができたり、靴紐が傷んでしまう原因にもなってしまいます。

まずはウェットシートで同じところまで仕上げます。ウェットシートには若干水分が含まれているので、ここで少し乾燥させてください。反対側の靴を仕上げたり、中敷きを取り出して革靴の内側の掃除をしてしまいましょう。

意外と中敷きにも汚れが貯まっているものです。特に革靴の内側の先端部分にはホコリが貯まっているので、たまに掃除してあげてください。

このホコリが溜まっていると、雑菌の温床になって悪臭の原因となってしまいます。意外と見落としがちなポイントなので要チェックです。

こちらは普通のウエットティッシュで拭き取ってもOKです。むしろ革靴用のシートで拭き取ると余計な成分が残ってしまいます。

革靴の表面が乾燥したら靴墨を塗っていきます。今回は塗りやすいリキッドタイプを使用しました。

靴クリームの塗る

あまり難しく考えなくて良いのですが、ポイントは靴墨を薄く薄く塗ることです。

この後に布で余分な靴墨を拭き取るので、たっぷりつけてもあまり意味がありません。靴磨きの動画を見ると、鏡面磨きをする為に何度も塗り込むようなシーンがありますが、必ずしも必要な工程ではありません。

靴墨をたっぷり塗りこんでしまうと、ミルフィーユのように層が出来てしまい、その内に割れてしまうこともあります。

まさに私が初心者の頃にやってしまいました(苦笑)。革が破れたと思って焦ったものです。全体的に薄く靴墨を塗るとこんな感じです。

光沢のある革靴

ウェットシートの時よりもさらに光沢が増したのが分かるでしょうか。今回はリキッドタイプなので光沢がありますが、固形の靴墨だと磨く前はあまり輝きません。

ここでまた少し乾燥させます。このままでは表面の靴墨がまばらでベタついており、ホコリや泥が付きやすい状態なので、靴墨の表面をなだらかに馴染ませる必要があります。

靴墨を塗って少し乾燥させたあとに、仕上げに乾いた布(洋服の切れ端など)で余分な靴墨を拭き取って慣らしていきます。

靴磨き

革用のウェットシートで拭き上げても良いのですが、湿り過ぎているので、少し放置して乾燥させてから磨いてください。

軽く拭き取ってべたつかなくなればOKです。光沢を出したい場合はこの後に、布に数滴の水を含ませてから磨いてください。昔の映画では唾をつけて磨いていたものです。

いきなり濡れた布で拭いてしまうと、靴墨が落ちすぎてしまうので気をつけてください。あくまでも全体を乾いた布で馴染ませた後に、光沢を出したい箇所だけ磨くような事です。

これで革靴に靴墨が満遍なくコーティングされました。革が傷つきにくくなり、多少の汚れや雨も弾いてくれます。

ここで革靴に防水スプレーをかける事を勧めている人も多いのですが、個人的にはきちんと靴墨でコーティングしていれば必要ないと思います。

大抵は靴墨を売るメーカーがそのような商品も扱っているので紹介しているだけであり、わざわざ使用しなくても靴墨がコーティングされていると、それなりに水を弾いて防水になるものです。スニーカーのような靴にスプレーするなら意味があるのかも知れませんが、きちんと靴墨を塗り込んだ後の革靴には不要です。

これで100円ショップの商品を利用した簡単な靴磨きは終了です。最後に靴紐を通して完了です。

慣れてくると乾燥時間も含めて10分もあれば、靴磨きが出来るようになりますよ。

まとめ 靴墨は減らない・・・

本格的な靴磨きの手順だと、もっと丁寧に汚れを落としたり、靴墨を落とす工程があるのですが、今回紹介した手抜きの方法でもそれなりに綺麗な状態は保てるので、初心者にとっては十分なのではないでしょうか。

普段は靴を脱いだ後にサッとウェットシートで汚れを落とし、月に一度ぐらい靴墨を塗るだけでOKです。

革用のウェットシートには保護成分が含まれていますし、靴墨を伸ばして保護膜を再構築する効果もあるので、細かな傷や履き皺のワックス剥がれも防止する事ができます。

本格的な靴磨きをするのが理想ではありますが、初心者にとっては壁が高いですし、継続できないと意味がないので、まずは簡単な方法から靴磨きに慣れていくのが良いかと思います。

あともう一つ付け加えると、100円ショップによっては靴用のハンガー(シューキーパー、シューツリー)が売られているので、それを購入するのもおすすめです。

昔は100円ショップ大手のダイソーにも売られていたのですが、最近は木製の小さな物しか見当たらないので、他の100円ショップで探してみてください。

これも革靴を良い状態に保つ上で重要なアイテムです。新品の靴に入っているような丸めた紙でも悪くはないのですが、

本格的なシューキーパーは靴底が反りかえるのを防ぐ機能もあるので、靴磨きを始めるのであれば、合わせて用意しておくと良いかと思います。

今回紹介した100円ショップのアイテムによる手抜きの靴磨きに慣れて、楽しく感じられるようになれば、もう少し本格的な靴磨きに挑戦するのも良いかと思います。

このよなカッコいい靴磨きセットも販売されているので、靴磨きにハマると所有欲をくすぐられますよ。

ただいきなり本格的な靴磨きは続かない可能性が高いので、今回は初心者にお勧めの100円ショップのウェットシートを使った簡単な靴磨きの方法を紹介しました。

靴磨きの楽しさを感じられた人は、ぜひ本格的な靴磨きに挑戦してみてください。YouTubeなどにもプロが解説している動画がたくさん見つかりますし、靴磨きセットも安い物なら3000円ぐらいでも見つけられます。

【amazon】靴磨きセット

【楽天】靴磨きセット

実物を見て購入したい人は東急ハンズがおすすめです。かなり豊富な品揃えになっていました。どこにでもある靴の量販店には、意外と靴磨きセットは売られていないものです(個別のアイテムはあります)。

ちなみに100円ショップの靴磨きアイテムを利用して、本格的な靴磨きを行う事も可能です。私が紹介した方法は、あくまでも初心者にとって壁の低い手抜き方法なのですが、100円ショップのアイテムを使って本格的な靴磨きをしている動画があったので紹介しておきます。

フェルトを利用したり、シェービング用のブラシをカットするなどアイディア満載です。個人的には内羽根式の靴紐の最後を残すというところに感心しました。取り外す時に狭くてアグレット(靴紐の先の硬い部分)が傷つくことがあるので、とても参考になりました。

液体タイプだと靴紐にも付着しやすいので、外した方が良いのですが、固形タイプを塗り込むのであれば靴紐を残しても良いのかも知れません。

いきなり初心者がこのような本格的な靴磨きをするのは大変なので、まずは靴磨き用のウェットシートと塗り込みやすい液体タイプの靴墨で始めた方が良いとは思いますが、それに慣れてきたら少しずつ本格的な手順に挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

最後にもう一つだけアドバイスを言わせてもらうと、100円ショップの商品を紹介しておきながら言うのもおかしいのですが、靴墨、靴クリームというのは中々減るものではありません。

特に一般的な固形の靴墨というのは、よほど頻繁にたくさんの靴磨きをしないと、使い切れるものではありません。一方で液体タイプはそれなりに消耗していきます。

実はこれも靴磨きの初心者にとって大事なポイントなのですが、初めの一本を使い切った頃にはある程度靴磨きにも慣れているので、そこで楽しみを感じたのであれば、もう少し本格的な手順に挑戦するのも良いかと思います。

そのままで十分だと思えば、再び100円ショップでリキッドタイプを購入すれば良いのですが、いきなり減らない固形タイプから初めていると、なかなか買い替えるタイミングが訪れません。

コスパがそれほど良くないけど使いやすい液体タイプだからこそ、初心者にとってはちょうど良い期間だなと感じています。

100円ショップで売られている固形の靴墨の品質も悪くなく、靴の量販店などで売られている数百円の靴墨と比べて品質が低いかというと、そうでもないのですが、流石に1000円を超えている物だと違いがあります。

カラーバリエーションも一気に増え、より適した物を選べるようになるので、本格的な靴磨きに挑戦したくなったのであれば、少し良い靴墨を選んでみてください。

コロンブス、カラーチャート

ちなみに革靴と同じよな濃さの色を選ぶと、徐々に革の色が濃くなるので気をつけてください。あえて変化をつける為に選ぶのであれば構いませんが、元の色味をキープしたい場合は少し薄めの色がお勧めです。

そういう意味でも種類が少ない100円ショップの靴墨だと選びにくい事もあるので、薄茶色の革靴を所有している人は慎重に選んでみてください。

靴墨は少しずつしか消費しないので、そう頻繁に買い足すものではありません。初心者にとっては100円ショップの物でも十分ではありますが、ある程度慣れてきて楽しくなってきたら、もう少し良質な物を検討する価値があると思います。

現在の私もそれなりに靴好きなので、本格的な手順で靴磨きもするのですが、それでも月に一度ぐらいです。普段は靴を脱いだ後に100円ショップのウェットシートで汚れを拭き取り、シューキーパーを入れるだけです。

流石にこれだけではピカピカな状態を保てるわけではないのですが、そもそもピカピカに光り輝く革靴が良いとも限りません。

靴磨きにハマると、常にピカピカに磨きたくなる気持ちも分かるのですが、これもやり過ぎるとデメリットになる事があるので覚えておいてください。

車のボディをピカピカに磨き、土足厳禁にしている車は同乗者に気を使わせてしまいます。そのような車に乗りたい女性は多くありません。

ファッションでも髪型でもそうなのですが、決め過ぎてしまったばかりに避けられるような事があるものです。

もちろん清潔感のないファッションや髪型が良いわけではありませんし、ボロボロの革靴もNGですが、ピカピカ過ぎても時と場合によっては、自意識過剰のような印象になってしまう事があるので気をつけてほしいと思います。

そういう意味でもウェットシートで軽く拭きとるぐらいは、悪くないのではないでしょうか。たまに靴墨を塗って革を保護して上げる必要はありますが、必ずしもピカピカの鏡面磨きに仕上げる必要はありません。

現在の私も光沢を出す為だけの磨きは行いません。傷を埋める為の磨きなどは行いますが、靴墨を何層も重ねて極端に輝かせるような事はしていません。

この辺の加減は個人の自由ではありますが、靴磨きにハマるとやり過ぎになってしまう事が珍しくないので、これも覚えておいてほしいと思います。

あくまでも不潔な状態がNGなのであり、それなりに綺麗な状態を保てていれば十分なので、必ずしもプロのレベルを求める必要はないものですよ。

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