ユニクロの服を着ている男性は女性にモテない?

ファッションコラム

初デートでユニクロの服を着てきた男に幻滅した女

少し前にネットで彼氏が初デートでユニクロの服を着てきて、がっかりしたという女性のつぶやきが話題になっていました。

ネット上では男女問わずにこの女性への批判で盛り上がっているようでしたが、私が気になったのは、

「彼女がなぜにユニクロの服だと気がつけたのか?」

というところです。

そもそもユニクロの服には一部の有名ブランドのような、一目でわかるデザインや柄やロゴマークがあるわけではありません(スポンサー契約をしているスポーツ選手は別)。

特徴的な柄のヴィトンのバッグ

ユニクロの店員でもない限り、そうそう見抜けるものではありません。その女性はユニクロに幻滅するぐらいですから、おそらく店員ではないでしょう。

ユニクロのダウンジャケットやフリースが流行していたころであれば、わからなくはないのですが、現在は様々なメーカーが同じようなデザインのものを販売しています。

他にも自分がユニクロで購入した洋服と全く同じであれば見抜けるとは思うのですが、デートをするような若い世代の女性が、男性のユニクロの服を見抜けたことが不思議でした。

そこでさらに詳しく調べて見ると、どうやら彼氏の服からユニクロのタグが見えたことでわかったようでした。

おそらくその瞬間までは、その女性は楽しくデートを過ごしていたのだと思われます。ユニクロのロゴに気づいた瞬間に気持ちが冷めて苛立ちを感じ、わざわざネットに書き込んだのでしょう。

これは要するに、ユニクロの服そのものには問題はないということです。

あくまでもその女性にとって、彼氏がユニクロの服を初デートで着てきたという事実に幻滅したのだと思われます。

ユニクロの服がダサいから嫌われたのではなく、ユニクロの服だから女性にモテないという事ではありません。

私自身もユニクロの服をよく着ていますし、品質も良くてお気に入りなのですが、ネット上で叩かれまくっている女性の気持ちが、わからなくもありません。

おそらく彼女は彼への意気込みの差を感じて、悲しくなったのではないでしょうか。

男女のデートへの意気込みの違い

ネット上では、

  • ユニクロの何が悪い!?
  • 男の金目当てなんだろ!
  • そんな女とは別れて正解

といった感じの意見が溢れているのですが、十年ぐらい前の私なら同じような意見になっていたと思います。

あくまでも私の想像ですが、おそらく彼女はその初デートへの意気込みが、男性よりもずっと高かったのだと思われます

もしかしたら初めて出来た彼氏なのかも知れませんし、やっとの思いで好きだった男性とデートにこぎつけたのかも知れません。

だからこそ彼女は、全力でその初デートへの準備をしていた可能性があります。

多くの男性も初デートの前にはムダ毛処理をしたり、爪を整えたり、美容室にいったり、新しい洋服を購入した経験があると思いますが、この初デートへの意気込みに対して彼女はギャップを感じたのだと思われます。

そもそも男性に経済力しか求めない女性であれば、付き合う前からだいたいの事は想像できます。

男性よりも女性の方が圧倒的にファッションに関する知識があるので、普段の身なりや時計や靴などから、ある程度は推測できるはずです。

「デートでユニクロの服を着てきた男性に幻滅」

と、

「大好きな彼氏との初デートでユニクロの服を着てきて幻滅」

には、大きな違いがあるということです。

彼氏ということは、付き合う前にはそれなりのやり取りがあったわけで、そもそも男性に経済力を求める女性であれば、付き合うことにはなりません。

そこをクリアしているということは、それなりに期待しているだけの経済力が実際にある男性なのか、そもそもそれほど経済力を求めていなかった可能性もあります。

付き合う前の彼の状態をそれなりに知っている上で、ようやくこぎつけた初デートでいつもと変わらないファッションで、特に頑張った様子が伝わってこないと、準備万端で構えていた彼女がギャップを感じてしまったのかも知れません。

実はこれと似たような経験が私にもあります。

勝負する気がない洋服を着てきた女性

ある女性と仲良くなって連絡先を交換し、それなりに楽しいやり取りを続け、何度か仕事終わりに待ち合わせて食事に行くようになり、そうしてようやく一日中過ごせる休日のデートの約束をすることが出来ました。

そしてデート当日に彼女と会うと、私は思わず「ん?」と思ってしまいました。

今までは仕事終わりだったので、お互いに清潔感のあるキチっとした恰好だったのですが、その日の彼女は近所のコンビニでも行くような、ルームウェアのような恰好で髪型やメイクといったものも普段と変わりませんでした。

しかも上着の首元が伸びてダルダルでした。デートに向けて購入した様子は微塵も感じられません。

少なくともその日に告白して付き合う展開にはなりそうもありませんし、ましてや男女の関係になれるとは思えませんでした。

そしてさらに圧巻だったのが、デートの最中に彼女の胸元が見えてしまった時です。

ある時に彼女が前かがみになり、ダルダルの襟から胸元が見えてしまったのですが、絶対に勝負下着ではないであろうベージュのスポーツブラのような下着が見えました。

この瞬間に私は幻滅しました。少なくとも彼女は私にそのようなことを全く期待していないのだなと判断したからです。

私は彼女に経済力を求めていたわけでもありませんし、キラキラに着飾ってくることを望んでいたわけではないのですが、ルームウェアのようなトレーナーだとしても、もう少し選択肢があったように思えます。

セクシーな勝負下着を期待していたわけでもありませんが、あからさまに力を入れてくれないのも悲しいものです。

このデートへの意気込みに温度差(ギャップ)を感じると、やはり難しいものがあると思います。

私の場合は付き合う前のことだったので、それから彼女とは疎遠になっていったのですが、おそらく冒頭で紹介した女性も、このギャップに幻滅したのではないでしょうか。

ユニクロの服を着ていた事実そのものではなく、初デートで意気込む様子がなかった事実に幻滅したのだと思われます(もちろん全くの見当違いかも知れませんが)。

まとめ ユニクロ服がモテないのではない

価値観は人それぞれなので、

ユニクロ=安い服(経済力がない)

といった決めつけがある女性もいるのかも知れませんが、そんな人だってユニクロのロゴを見るまでは気がつくことが出来なかったわけです。

一部の高級有名ブランドのアイテムだと、ブランドのロゴをこれ見よがしにアピールするデザインのものがありますが、そもそも多くの洋服やアイテムはそのような主張はしていません。

あくまでも着ている人に似合っているかどうかで、印象が変わります。

サイズの合った洋服を着ているカップル

いかにも安っぽい生地で透けていたりすると印象が悪くなることもありますが、それこそユニクロの服であれば、品質の低さを感じさせることは稀なはずです。

ユニクロの服でも高級ブランドの服でも、身体にフィットしていなければ似合いようがありませんし、TPOに合っていないと残念な印象にしかなりません。

男性に経済力しか求めないような女性であれば、有名ブランドのロゴさえあれば落ちるのかも知れませんが、果たしてそれだけで食いついてきた女性を本気で好きになることがあるのでしょうか。

お互いにとって不幸な結末にしかならないように思えます。

価格の高い服が悪いわけでもありませんし、ユニクロの服が良いとも言えないのですが、どちらにしてもブランドのロゴマークだけでしか判断できないのは、やはり危険な気がします。

平凡な生地の洋服でもオーダーメードで仕立てるとなると、それなりの価格になりますが、抜群にフィットしていると高級ブランドの洋服よりも似合うかも知れません。

有名ブランドの10万円のジャケットより、ノーブランドの3万円のジャケットを1万円かけてお直しした方がフィットするものです。

あるファッション誌で日本の生地メーカーについての特集が組まれていたのですが、そこのデニム生地はリーバイスにも卸している一方で、ユニクロにも卸していました。だからといって生地に特別な違いがあるわけでもなく、相手の希望する生地を用意しているだけであり、卸値もほとんど変わらないと正直に語っていました。

それが製品化されると何倍もの価格差になってしまうわけです。リーバイスというブランドに価値を感じる人にとっては良いのでしょうが、自分の体型に似合うジーンズという観点からみると、ユニクロのジーンズの方が多くの日本人男性の体型に合いやすいかも知れません。

当ブログでは以前に洋服の質は価格で左右されるとは限らないと紹介した事があるのですが、

参考洋服の品質は価格と比例しない?

大手ブランドが安売りイメージを避ける為に、洋服のタグをカットしてノーブランド品として流す事があるように、安いからといって品質やデザインまで悪くなるとは限りません。

男性よりも圧倒的にファッションセンスが高い女性の方が、ユニクロのジーンズを評価しているのですが、中途半端なジーンズマニアのような男性ほど、本質(フィットする)と向き合う事なく、有名ブランドのロゴをありがたる傾向があります。

そのような本質を見誤る人がいるからこそ、偽ブランドに需要が生まれるわけです。

物事を本質を見極める為にはブランドロゴや価格に頼るのではなく、しっかりと自分で判断できるようになるしかありません。ただ逆に、

「洋服なんてユニクロで十分だ!」

といった決めつけも危険です。そもそもユニクロの服のサイズ(シルエットを含む)と体型が合っていない人だと、似合いようがありません。

あくまでも自分の体型に合う服が良いものなのであり、そこに価格やブランドロゴは関係ありません。

なのでユニクロの服を着ている男性でも、抜群に似合っていれば女性にモテる可能性が上がりますし、似合っていなければモテません。これはどのブランドにも当てはまる事です。

一部のブランドロゴだけでしか判断できない女性には、ユニクロの服だとモテないのかも知れませんが、そのような女性にはモテる必要もないのではないでしょうか。

セールで割引されたからといって洋服の品質が変わるわけではありませんし、違いがあるのは季節感や流行の旬といった要素だけです。

ブランドの本店で正規価格で購入しようが、タグがカットされて8割引きで購入しようが、似合う人には似合いますし、似合わない人には似合いません。この当たり前の事実をきちんと理解する必要があります。

どうしてもユニクロの服を着ていることがイヤな人は、自分でタグをカットしてみればいいのではないでしょうか。

ユニクロのタートルネックシャツのタグ

ユニクロの服は世界中で販売しているのでタグに各国の言語で注意書きがあり、タグにボリュームがあります。ご丁寧に切り取り線もあるので簡単にカットできます。

中古で売る予定のあるブランドの服でもなければ、タグに意味などがありません。クリーニングに出すような洋服だと注意書きは残しておいた方が良いですが、タグでしか洋服の価値を判断できないような人には有効なテクニックだと思います。

ユニクロだとバレるのがイヤな人が、どれだけいるのか分かりませんが、タグをカットしても分かる人というのは、店員さんや全く同じ洋服を持っている人ぐらいです。

特徴的なデザインのコラボ商品や人気が出たバッグなどは別ですが、一般的な洋服であれば、ユニクロだからといって不利に働く事など、そうそうあるものではないので、気にする必要はありません。

ユニクロのズボンはかなり細かくサイズやシルエットが分かれているので、きちんと向き合う事で多くの男性に似合う可能性が高いです。そもそもユニクロの洋服を着こなせいないような人が、ハイブランドの洋服を着こなせるわけがありません。

ユニクロだからとバカにするような人は、男女限らずろくでもない価値観をもっているので、気にする必要はありません。

彼氏との初デートへの意気込みを求めるにしても、デートプランやTPOに合わせられるような要素を求めた方が、その後の良い付き合いにつながるのではないでしょうか。

もちろんユニクロの洋服だからといって、ろくに試着もしないで適当に選んでいるようでは似合いようがないので、女性にモテなくて当然ですよ。そこは勘違いしないでください。

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