「洋服で得する人、損する人」レビュー、男性にもおすすめ!

ファッションコラム

洋服で得する人、損する人

今回は「洋服で得する人、損する人」という本を紹介します。


この本を書かれたのは霜鳥まき子さんいう女性のスタイリストさんです。当然読者も女性を想定しています。

ですが、ファッションの本質を非常に良く切り取っているので、オシャレが好きな男性にも読んでみてほしいと思います。洋服で損をしていないかチェックしてみてください。

レビュー

この本のサブタイトルは、

「洋服で得する人、損する人~40歳を過ぎると、生き方は装いにあらわれる~」

です。

当サイトも主に中年男性に向けてのファッション情報を紹介しているので、性別は違えど非常に共通する内容が多く見受けられ、大変興味深い内容になっていました。

洋服のサイズ合わせの重要性がこれでもかと解説されています。試着の時間やお直しについても深く掘り下げています。

紳士服店の試着室

当サイトの男性向けの「ファッション基礎講座」の中でも、これでもかとサイズ合わせについて理由を語っているのですが、やはり女性も凄く大切な要素になっているようです。

女性は胸の大きさに個人差があるので尚更サイズ合わせが大変そうです。洋服のお直しによる数センチに修正が非常に大切だということでした。

また清潔感の大切さも共通していました。新しい洋服が偉いのではなく、しっかりと手入れをすることの重要性を教えてくれました。

「生き方は装いにあらわれる」という言葉のように、人の内面は外見にあらわれるものです。

私は皺の多い年期のある革靴を綺麗に保っている方は、やはり内面も素晴らしいように感じます。

参考革靴の皺に愛着をもとう!

一方で手入れを怠って擦り切れてしまっている革靴を見かけると悲しくなります。

靴を脱ぐときに靴同士を擦りあわせていると直ぐに傷んでしまいます。靴べらを使わずに押し付けて履いていると、踵や吐き口がヨレてしまいます。

そのような傷んだ革靴を履いている方の部屋が整理整頓されていとは思えません。モノを大切に扱わない方は、人に対しても配慮が足りない可能性が高いものです。

初対面の人の見た目から伝わる情報というのは、多くの方が過去の経験(出会ってきた人々)を元に脳が無意識に照らし合わせて、近い印象の人を当てはめてイメージを作り上げます。

経験の少ない子供は怖い人でも平気で話すことが出来ますが、大人になるにつれて印象が形作られて遠ざかるようになります。

これはファッションを詳しく分析しなくても何となくでも伝わるものです。髪型や表情や姿勢や顔色も含めてですが、見た目の印象はすごく大きいと覚えておいてください。

身長や体型を変えるのは難しいですが、洋服を変えるのはそれほど難しくありません。

この辺の重要性をよく学べるのが、「洋服で得する人、損する人」の特徴です。どうせなら得しましょう。

洋服の整理

そしてこの本のメインテーマが洋服の整理です。

無駄な洋服を減らすことの重要性を女性ならではの観点で紹介しています。

また凄く勉強になったのがクローゼットのハンガーの向きでした。右利きの人と左利きの人ではクローゼットにかけるハンガーの向きを変えると良いそうです。

クローゼットの中の洋服の向き

左利きの人だと洋服の正面を右に向けると整理しやすくなるそうです。

私は右利きなので気にしたこともなかったのですが、左利きの人の中にはわざわざ持ちにくい向きにしてしまっている方がいるそうです。

このようなちょっとしたことで、クローゼットの使い勝手が変わってきます。整理されたクローゼットは洋服のメンテナンスもしやすくなります。

どんなに高価な洋服でもメンテナンスを怠ると損してしまうので、メンテナンスのしやすさも得するポイントになります。

まとめ センスは努力次第!

この「洋服で得する人、損する人」のエピローグでは、ファッションセンスは後天的につくられると語っています。

ネタバレになるのであまり詳しく内容は書けませんが、「オシャレをする」ということを一部のセンスのいい人だけの特権と思っている方や、「高級ブランドの洋服を着ること」と思っている方に是非読んでもらいたい本です。

先日、あるテレビで某有名落語家さんがプライベートの洋服を自慢をしていました。

「○○のブランドしか着ない」

「銀座でしか洋服は購入しない」

など、かなり強いこだわりがあるようでした。

好きなブランドの洋服を着るのは自由ですが、それが必ずしも似合う洋服とは限りません。

カッコイイスーツ

その落語家さんは着物を着て正座をしている時は粋で凄くカッコいいのですが、その番組でスーツで椅子に座っているときは、姿勢が崩れて皺が目立っていました。

好きなブランドと似合うブランドは全くの別です。また以前まで似合っていたブランドでも、時代の流れによってサイズが変更されることもあります。

その落語家さんは見た目も若く肌ツヤも良いのですが、某ブランドのスーツを着ると若作りしているようで全く似合っていませんでした。

参考若々しいと若作りの違い!

着物は肩幅や合わせの幅を自由に調節できるので、経験を積むことで自分の体型や顔の大きさや髪型に合うバランスというものがわかって似合うようになります。

逆に経験がないと全く似合わないので、プロが着付けをするわけです。

双子の成人式こーで

一方で洋服はあまり調節出来ません。とにかく購入時のサイズ合わせが重要です。購入時に裾や袖やウエストを一センチでも調節できるであれば、少しでも自分の体型に合わせて調節することが大切です。

10万円のそこそこ合うジャケットより、3万円のジャケットにお直しをした方が似合う可能性が高くなります。

「どこそこのブランドしか着ない」というこだわりのある方は、このようなズレが生じていることがよくあります。洋服で損する人の特徴です。

またそのブランドが想定している年代かどうかも重要です。40代の男性をターゲットにしているスーツを60代の男性が着ても似合いません。若作りをすると本当の年代がより際立ちます。

男性のファッションは若作りをするのではなく、年相応でも十分に通用します。多くの男性が年相応にすらなっていないので、相対的に魅力的にうつるものです。洋服で得をすることができます。

女性はファッションのレベルが高いので個性を出すことも必要ですが、多くの男性はファッションレベルが平均点にすら達していないので、年相応でも周りと比べて輝きます。

「洋服で得する人、損する人」を読むと、この辺の重要性を意識することができます。この辺の価値観には性別は関係ないので、是非オシャレに興味のある男性も読んでみてください(流石に下着の話は役にたちませんが)。

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オシャレになるのに必要なのは、有名ブランドの洋服を着ることではありません。

雑誌で紹介されているコーディネートは確かにカッコイイのですが、体型もシチュエーションも全く違うものです。

モデルのような体型やルックスで、雑誌のようなきらびやかな世界に生きているのであれば参考になるかも知れませんが、多くの男性はそうではないと思います。

今まで何となく購入していた洋服を、少しだけ上質な物に変えてしっかりとサイズ合わせをしてください、それだけで多くの男性は輝くことが出来ると思います。

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