職務質問されやすいファッションは誰の得にもならない
職務質問される人の特徴
少し前に仕事で東京に出張した際に取引先の人と繁華街を歩いていると、警察官が職務質問をしている現場を目撃しました。
さりげなく職務質問をされている男性のファッションをチェックしてみると、いかにもオタクといった感じで不審者のオーラが漂っていました。
私は地方都市に住んでいるという事もあり、職務質問を受けたことが一度もないのですが、取引先の東京の人に「よく職務質問があるのですか?」と聞くと、「たまに見かけますが、僕は一度も受けたことがありません」と答えました。
その人は清潔感のある好青年だったので、不審者とは思われなかったのかも知れません。
そこで職務質問を受ける人の特徴について調べてみると、
- 挙動不審な態度
- 清潔感のない髪型やファッション
- 季節外れのファッション
- オタク(ミリタリー)ファッション
とありました。ミリタリーファッションは少し意外だったのですが、その他の特徴については納得できました(ちなみにミリタリーファッションの人は、武器を所有している確率が圧倒的に高いのだそうです。)。
もし自分が警察官で職務質問をするのであれば、やはり似たような特徴がある人に声を掛けると思います。挙動不審は分かりやすいですが、清潔感のないファッションや季節外れのファッションというのは、やはり違和感をおぼえます。
お洒落が好きな人が個性的な目立つファッションをしているのであれば、それほど清潔感が失われるわけではないですし、極端に季節外れなファッションになる事もありません。
ミリタリーファッションでもワンポイントのお洒落で取り入れているのであれば、不審者扱いにはならないと思いますが、いかにも好きそうな感じだと、やはり違和感が漂ってしまいます。
ファッションに全く興味がないような人でも、寝ぐせや無精ひげのままで歩く事は少ないですし、お洒落でなくても極端に相手を不快にしてしまう不潔なファッションという事もありません。
お洒落に洋服を着こなしていないと職務質問を受けるのではなく、やはり何かしらの違和感を醸し出していると、職務質問のターゲットにされるのではないでしょうか。
実際にニュースで警察官が「スーツが似合っていない」という理由で職務質問をしたところ、詐欺師だったというものがありました。
このような違和感のあるファッションというのは、やはり避けるべきです。自分の好きなファッションをするのは自由ではありますが、自分の高揚感と引き換えに失うものが多過ぎます。
そもそもファッションというのは自分ではよく見えません。周りの人から評価される要素が重要なのであり、そこに自分よがりな基準を持ち込んでしまうと、結果的に誰の得にもなりません。
職務質問されやすいという人は、改めて自分のファッションを鑑みてください。悪気はなくても特徴が当てはまっているかも知れません。
そしてこの職務質問される違和感というのは、警察官でなくても感じ取ってしまうので、一般社会でも不利益を被る確率が上がってしまいます。
むしろこちらの方が実被害が大きいので、やはり改めるべきです。
違和感のあるファッション
当ブログでおすすめしている男性ファッションというのは、いたって普通のファッションを丁寧に着こなすといった視点で紹介しているのですが、全く同じような普通のファッションでも、雑に着こなしてしまうと違和感が出てしまいます。
サイズが合っていないと皺が増えて清潔感が失われてしまいますし、姿勢や歩き方が崩れていても皺が増えてしまいます。他にも洗濯やクリーニングといったメンテナンスも大切です。
ちょっとした心がけ一つで、同じような洋服でも見た目の印象は大きく変わります。
ジャージやスエット姿の人でも、しっかりと靴紐を結んで姿勢良く歩いていると、ウォーキングやランニングをしているように見えますが、同じような恰好でも靴紐を緩めた汚いスニーカーを履いていると、どことなく違和感が漂って不審者のように見えてしまいます。
スポーツ系の自転車に乗っている人というのは、やはりそれっぽい恰好をしているものですし、普通の恰好で乗っていると盗難自転車のように見えてしまう事もあります。
しばしば工事現場で働いている人が職務質問を受けて不当な扱いを受けた事がニュースやSNSで取り上げられますが、おそらくきちんとしたつなぎを着ていたり、車の中の工具が整理されていると、そのような事も無くなるはずです。
いかにもその筋の人っぽいファッションをしていたり、車の中に乱雑に工具が散らばっていると、「本当は土建業の人ではないんじゃないか?」といった違和感が出てしまいます。
威圧感のある強面のファッションや髪型をしていながら、「本当は優しいんだよ」と言われても説得力がありません。
本当に優しい人は周りに人を威圧するような恰好をしませんし、生まれ持った顔が怖くても髪型やファッションで緩和しています。
自分の好きなファッションをするのは自由ですが、それによって相手に違和感が生まれてしまうと、上手くいくものも上手くいかなくなるのは当然の事であり、それで相手を非難するのは論点がズレているのではないでしょうか。
ネットで調べてみると、職務質問をされる事に疑問を抱いている人がおり、「見た目による差別だ!」といった意見もあるのですが、もし自分が警察官で職務質問をしなければならない立場であれば、やはり同じような基準で選ぶのではないでしょうか。
全ての人を平等に扱う事が理想ではありますが、効率を考えると致し方がない面もあるはずです。
むしろ強面ファッションを好む人ほど、平等に扱われる事を望んでいませんし、相手がビビる事を求めて選択している人も多いのではないでしょうか。
その場に相応しくない恰好というのは、誰にとっても違和感として感じられるものなので、職務質問される事が多い人ほど、様々な場面で損をしている可能性が高いという事です。
もちろんそのデメリット(避けられる)よりもメリット(相手を威圧する、着替える手間がない等)の方が上回ると考えているのであれば、それは個人の自由ではありますが、そのような見た目で避けてる人達の選択も自由なので、見た目で不当な差別を受けるという意見は少し的外れです。
違和感のないファッションとは?
お洒落な美容室の美容師がダサい恰好をしていると、センスに疑問をもってしまいますし、伝統を重んじる宮大工が汚い恰好をしていると、どことなく違和感が出て偽物感が出てしまいます。
銀行員や保険の外交員が皺だらけのスーツを着ていると、大切なお金を預けたくはなりませんし、カウンターのお寿司屋の大将がラーメン屋の店員のように頭にタオルを巻いてTシャツ姿だとガッカリします。
これらのような周囲の人から期待されているファッションからズレていると、どことなく違和感が醸し出されて信用されなくなってしまいます。
お洒落な印象の人というのは、この周囲の人の期待に沿っているファッションだからであり、一方でダサい印象の人ほど期待からズレてしまっています。
これを理解できていない人ほど、周囲の人の期待以上の結果を出せる上級者のお洒落を真似てしまい、おかしなバランスになってしまうのですが、上級者の個性的なお洒落というのは、一流の書道家が崩した文字を書くような事であり、ただ適当に書いているわけではありません。
一流の書道家は綺麗な文字も掛けますが、その技術がある上で崩しているので、抑えべきポイントはしっかりと抑えているので、おかしなバランスにはなりません。
これはファッションでも同じであり、バランスを取れない人が上級者を真似たところで違和感にしかなりません。
周りの人と同じような恰好なのに職務質問されやすいという人は、おそらくこのバランスが取れていないからです。TPOといったこともそうですし、フィット感やメンテナスといった面でも違和感があるので、その場に相応しくない不審人物と思われてしまいます。
どんなにこだわったファッションでも、この違和感があると周囲の人から評価される事がないので、期待していた評価が得られないばかりか、むしろマイナス評価の原因となってしまいます。
こだわるポイント
どうしても譲れないこだわりがあるのであれば、周りの人から避けられてでも押し通す価値があるのかも知れませんが、少なくとも職場で評価されたいとか、女性にモテたいという目的があるのであれば、自分よがりなこだわりはサッさと捨ててください。
こだわるポイントを間違えないでください。目的から逆算して考えれば、ファッションの方向性も間違えないはずです。
お洒落に思われたいわけでないにしても、職場の同僚や取引先の人から避けられるような不潔な恰好は避けるべきですし、ビシっとアイロンが効いた清潔感のあるシャツを用意するのが面倒なのであれば、アイロン要らずの形状記憶シャツを選ぶぐらいの事はできるはずです。
スーツやネクタイを着るのがイヤなのであれば、スーツやネクタイが必要のない職場を選べばいいだけですし、自分の基準を職場に押し付けるのはおかしな話です。
警察官が職務質問したくなる恰好というのは、多くの人にも同じような違和感を与えているという事であり、見た目で相当損をしている可能性が高いです。
警察官の気持ちになって考えてみてください。警察官だって、わざわざ不審者ではない人に声を掛けたくありません。仕事だから仕方がなく目星をつけて声をかけています。
不審者っぽい恰好をしている人物に職務質問し、問題がない事が分かると安心する一方で、本音では、
「ややこしい恰好をするんじゃねえ!」
と思っているのではないでしょうか。
生まれ持った容姿やスタイルで不当な差別を受けるのであれば、断固拒否する権利がありますし、そんな奴は私も大嫌いですが、自ら選択できる髪型やファッションで、不審者っぽい要素を取り入れてしまって(怠っている)いるのは、そのような扱いをされても仕方がありません。
自分よがりなファッションというのは、想像以上に周りに迷惑を掛けています。警察官の仕事を増やすだけでなく、本当にヤバい不審者を見逃す事の手助けになっているかも知れません。
自分の好きなファッションやこだわりをもつことが悪いとは言いませんが、周囲の人に迷惑を掛けてまで押し通す価値があるのか、よくよく考える必要があります。
新進気鋭のアーティストであれば、変わった髪型やファッションを押し通す事で特別な人物像をブランディングできるかも知れませんが、そのような職種の一般人は多くないはずです。
金髪頭も芸能人やロッカーであれば価値があるかも知れませんが、安易に一般の人が取り入れてしまうと、メリットよりもデメリットの方が上回ってしまいます。
自宅の中でアイドルグッズに囲まれているのであれば、誰にも迷惑は掛かりませんが、そのような物を職場に持ち込んでしまうと、僅かな気分高揚と引き換えにデメリットばかりを背負う事になってしまいます。
これを不当な差別だというのは、少し違うのではないでしょうか。
迷惑を掛けているつもりが無くても、職場の雰囲気やお客さんからの印象を悪くしているのであれば、やはり迷惑を掛けています。
私の地元に昔よく通っていたラーメン屋があり、久しぶりに帰省した時に食べたくなって行ってみると、たまたま休みの日だったので仕方がなく同じラーメン屋の別の支店に入ると、店内にこれでもかとキティちゃんのぬいぐるみがぶら下がっていて、辟易としてしまいました。
そのラーメン屋は女性向けのヘルシーなラーメンというわけではなく、どちらかと言えばガテン系の男性に好まれるコッテリ系のラーメン屋なのですが、あまりにもメルヘンな雰囲気でガッカリとしてしまいました。
同じチェーン店なので味は同じようなラーメンだったのですが、私が期待していたラーメン屋の雰囲気ではなかったので、凄く損した気分になりました。
店主にとっては気持ち良く仕事が出来るポイントなのかも知れませんが、まさに相手の事を無視した自分よがりな基準です。
もちろんキティちゃんが悪いという事ではありません。お店の雰囲気や客層にマッチしているのであれば、素晴らしい選択肢になるのかも知れません。
もしかしたら私が知らないだけで、そのお店の周りに女子大の寮でもあって、女性客を引き寄せる必要があったのかも知れませんし、メルヘンな雰囲気によって売り上げが伸びたのかも知れませんが、少なくとも私はそのような要素を期待していないので、二度と行く事はないと思います。
このような相手の期待に沿わない違和感というのは、大抵は自分が損する事になってしまいます。
まとめ 普通の凄さ
「人を見た目で判断するんじゃねぇ!」
といった意見がありますが、そのような人ほど見た目にこだわっているものです。
人は誰もが見た目の印象によって影響を受けます。リンゴ一つ選ぶにしても、自然と見た目が良い物を選びます。
健康に良いリンゴを選ぶのであれば、綺麗なリンゴよりも虫食いがあるリンゴの方が農薬が少なくて良いといった判断ができるかも知れませんが、それはある程度リンゴに詳しい人だけが選べるのであり、普通の人は見た目の印象だけで選びます。
仕事でも同じです。どれも同じような内容の選択肢が並んでいると、大抵は人の印象が勝負の決め手となります。
人の印象は見た目だけではありませんが、少なくとも初対面では見た目の印象が圧倒的な割合を占めます。
圧倒的な能力があれば、見た目の印象を超越する事ができるかも知れませんが、私も含めて多くの一般人はそのような天才でもないので、見た目の印象の差だけで決まってしまう事は珍しくありません。
美人やイケメンが有利なのは間違いないですし、不潔な奴や不審者っぽい印象の人が避けられるのも当然の流れです。
飲食店を選ぶにしても、明らかに汚い外見のお店を選ぶ人は多くありません。稀に、
「こういう外見のお店こそ穴場なんだよ!」
といった選択基準の人もいますが、そのような一部の人からしか選んでもらえません。
誰もが容姿やスタイルに恵まれるわけではないですし、完璧にバランスを取る事など不可能ですが、多少はファッションや髪型でバランスを取る事ができますし、清潔感といった要素であれば、自分次第で大きく変わるのではないでしょうか。
お金に余裕がなくてガード下で飲食店を開く事になっても、玄関周りを綺麗にしたり、店内を掃除するような事は可能なはずです。
古びた見た目の屋台でも、しっかりと掃除が行き届いていれば不快になるものではありませんし、それぞれやれるべき事があるはずです。
どうせ俺は屋台だからとろくに掃除もしなくなると、高級店よりも庶民的なお店が好きな人にですら、
「流石にこの汚さはないかな」
と避けられてしまいます。「外見よりも中身で勝負だ!」といった考え方が悪いわけではありませんが、その中身を判断する前に外見で避けられてしまうと、どんなに立派な中身があっても勝負できません。
大切な中身を正しく判断してもらう為にも、やはり最低限の外見は必要です。
よく職務質問されてしまう人ほど、普段から外見で損をしている可能性が高いので、改めて身だしなみを整えるように意識してみてください。
きちんと靴を履くだけでも、姿勢や歩き方が良くなって洋服が似合いやすくなるかも知れません。本当にちょっとした事でもグッと全体のバランスが良くなる事があるので、基本に忠実に向き合ってほしいと思います。
普通のファッションといっても、丁寧に着こなしている男性は少ないので、まだまだ伸びしろがあるものです。誰からも嫌われない普通のファッションでも極めている人は多くありません。
きちんとしたハンガーに上着を掛けるだけで皺が減ったり、型崩れが防げたりしますし、洗濯洗剤を変えるだけでも体臭が抑えられて清潔感が出るかも知れません。
靴の踵を踏みつけて履いていると、重たいスリッパのような歩き方になってしまいます。清潔感のある恰好をしていても、それだけでどことなく違和感が出て不審者っぽい印象になってしまうものです。
職務質問をされやすい恰好というのは、本当にあらゆる場面で損をしている可能性が高いので、しっかりと向き合って改善してほしいと思います。
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コメント一覧
警察官の友達が同じ事を言ってたよ
紛らわしい恰好をして文句を言う奴が多いって