Tシャツと肌着(アンダーウェア)の違い!似て非なるもの

ファッションコラム

肌着で外出はNG

先日、軽い同窓会のようなものがあり、久しぶりの旧友との再会を喜んでいたのですが、一人だけ凄い男がいました。

バーベキュー 肌着

真夏で屋外のバーベキューだったので、Tシャツ姿の同級生がほとんどだったのですが、そいつは明らかに肌着といった感じのシャツで現れました。

ラフな格好なのはいいのですが、ラフ過ぎて驚いてしまいました。

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そいつがファッションに無頓着なのは昔からなのですが、いよいよどうでもよくなってきたようです。気は良い奴なのですが、流石に肌着で人前に出るのはどうかと感じたので、やんわりと指摘すると、

「え?肌着とTシャツってなんか違うの?」

と驚きの返答がありました。

肌着のような白いTシャツでも、やはりTシャツと肌着では見た目の印象は大きく違うのですが、その他にも機能面で大きな違いがあります。

Tシャツと肌着(アンダーウェア)の違い

私は肌着で人前に出たことがなかったので、Tシャツの肌着の違いについて深く考えた事がなかったのですが、改めて手持ちの肌着を着て鏡の前に立ってみると、明らかなTシャツとの違いが色々見つかりました。

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Tシャツと肌着の大きな違いは機能性です。

肌着(下着、アンダーウェア)の目的は、快適な着心地と目立たなさが重要なことが見てとれました。

あくまでも肌着は着心地や通気性や伸縮性といった要素を重視しているので、見た目の印象(シルエット)の事は考えられていません。

形状もTシャツとは違い、長袖の肌着だと八分袖とでもいいましょうか、袖の長さが少し短めに設定されています。これは長袖のワイシャツからはみ出さない工夫です。

肌着 短い

半袖の肌着の袖も一般的な半袖のシャツよりも短くなっているので、下に着ても目立つような事はありません。

また肌着の首周りのデザインはU首やVネックなどが多く、さらに伸縮性のある素材でシルエットが細めにつくられているので、着ぶくれするような事もありません。

立派な体型を維持している男性であれば、肌着でもカッコいい肉体を誇示できるかも知れませんが、流石に透けてしまうのは良い印象ではありませんし、安っぽく見えてしまうので避けるべきです。

一方でTシャツは一枚だけでもそれなりに見えるようにデザインされているので、肌着よりもゆったりとしたシルエットになっており、生地にも張りがあります。

Tシャツを肌着替わりにしてしまうと、上に着る洋服のシルエットに影響を与えてしまう(着ぶくれ)ので、きちんと分けて考える必要があります。

肌着は野球選手のアンダーウェアほどではありませんが、Tシャツと比べるとピタっとしていて動きを妨げないような構造になっています。

そもそも肌着は見た目のことは考えられていません。黒子に徹しているのが特徴です。だからこそ肌着で現れた同級生が、どことなく残念な印象にうつってしまったのだと考えられます。

女性が苦手な男性ファッションでも、男性の浮き乳首は散々な結果になっているように、

機能性を重視している肌着だけだと肌が透けてしまうので、人前にさらけ出すものではありません。

Tシャツでも安っぽいものだと似たような事になるのですが、それなりのTシャツであれば、生地も厚めで透ける事も少なく、肌着ほどピタッとフィットするものでもないので、Tシャツ一枚だけでもそれなりに見えるようになっています。

あえて少し大きめのTシャツを着ることで、だらしのないボディラインを隠すことも可能ですし、ほどよくフィットしたものであれば、透ける事なく立派な体型を誇示する事も可能です。

ピタッとフィットする肌着は身体のラインを何も補正してくれません。肌着は吸水性や速乾性などの機能性が高いのが特徴ですが、どんなに高級な肌着でも見た目の印象は良いものではないという事を、改めて実感させられました。

肌着のメリット

肌着で人前に出ることはおすすめできませんが、高温多湿の日本で肌着は快適なアイテムなので、シャツの下に着用するのを否定しているわけではありません。。

欧米ではワイシャツの下には何も着るべきではないといわれますが、日本ではあえて肌着を着た方が快適な事も多いです。

夏用の肌着は汗を吸収して雑菌の繁殖を抑え、清潔な状態に保ちやすくしてくれますし、冬用の肌着は保温性を高めてくれます。

さらに最近の肌着は透けにくいものが多く、度重なる洗濯に耐えられる強度や洗濯後の速乾性が優れているものもあります。

私自身もワイシャツの下に肌着を着用していますし、大切な洋服への皮脂汚れを防止するという意味でも意味があると感じています。

当ブログでは以前にグンゼの肌着について紹介したことがあるのですが、

やはりグンゼは専門分野ということもあり、機能性がとても高くて感動したものです。グンゼの肌着は安いわけではありますが、ハイブランドの洋服のように手が出ないほど高いわけでもありません。

肌着は人前で見せるものではないので、安物でも良いかと考えてしまう人もいるかと思いますが、快適性や機能性の違いが想像以上にあるので、疲労が抜けにくくなってきた中年男性ほど、良質な肌着を選ぶ価値があるのではないでしょうか。

脇汗パッド付きの肌着もありますし、消臭機能に特化している肌着もありますし、最近は高機能インナーも人気です。

流石に冒頭で紹介した彼のように、肌着だけで外出する男性は多くないと思いますが、逆に適当なTシャツを肌着替わりにしてしまうと、思わぬデメリットがあるので気をつけてほしいと思います。

まとめ Tシャツオンリーもリスク

肌着とTシャツには明確な違いがあり、そもそもの目的が違うので混同しないように気をつけてください。似て非なるものです。

ワイシャツの下に着るからと何度もいいだろうと、適当なTシャツを着てしまうと、ワイシャツの袖や襟元から飛び出て目立ってしまったり、透けてしまったり、着ぶくれしてしまうかもしれないので、それらの事も考えられている機能性の高い肌着を選んでみてください。

大事なビジネスの場で、そのような粗をさらけ出してしまっていると、

「こいつは見えないところに手を抜く奴だな」

と思われてしまうかも知れませんし、お洒落に敏感な女性にも気がつかれてしまいます。

一方できちんと考えられている肌着であれば、相手に気づかれる事もなく、快適性も増して疲れにくくなるので、良質な肌着を取り入れてみてください。

もう一つ肌着のメリットを紹介しておくと、肌着はその上に着るシャツの汚れを減らす事にもなります。安価な肌着だからこそガンガン洗濯できるので、高価なシャツの清潔感を保ちやすくなります。

私がお洒落に興味を持ち始めた頃は、「ワイシャツの下に肌着を着ないのが正統派のお洒落」といった意見を真に受けてそうしていたのですが、高価なワイシャツの脇に黄ばみをつくってしまい、スーツの脇にも悪臭が染み付いてしまいました。

特に私は腋臭体質なので大変なのですが、肌着を着ていないと清潔感を保つのが、益々大変になってしまいました。

比較的安価な肌着であれば、液体漂白剤を脇に直付けしたり、高温のお湯でガンガンに洗濯できるのですが、ワイシャツだと生地が傷んでしまうので簡単ではありません。

もちろん肌着を着ていても汗はにじみ出てしまうので、ワイシャツの脇にも気をつけなければならないのですが、直接脇と触れるわけではないので、それほど頑固な汚れになりません。

この辺も肌着の大きなメリットだと感じています。透けないカラーやU首などを選ぶ事で周囲の人にバレにくくなるので、高温多湿で汗をかきやすい日本人の強い味方になってくれます。

当ブログでは以前に無印良品の直角靴下を紹介したことがあるのですが、

肌着や靴下のように見えない箇所に少しお金をかけると、日頃の身体の疲れ具合は大きく変わるものです。

体力が有り余っている若い頃であれば、これらのメリットはあまり感じないかも知れませんが、疲れが残りやすくなってきた中年男性ほど、ちょっとした機能性や快適性の違いを感じられると思います。

同じ仕事でも疲れ具合が軽減されると、結果的に顔色や姿勢などの見た目への影響が出るかも知れません。

ファッションにそれなりにお金を掛けている男性でも、肌着や靴下となると安価なものを選んでしまっている人がいるのですが、良質な肌着は想像以上に機能性が高いので、機会があれば試してみてください。

安易にTシャツを肌着替わりにしないでください。似て非なるものです。きちんとしたTシャツほど、それだけで完成するファッションなので、詰まった織り目の生地で透けにくいだけに、硬さもあって着ぶくれしてしまいます。

Tシャツと肌着はそもそもの目的が違う衣服なので、混同しないでしっかりと使い分けましょう!

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