スニーカーの靴紐が長すぎる場合のおすすめの結び方

ファッションコラム

スニーカーの靴紐が長い・・・

革靴以上に靴紐の長過ぎが問題になりやすいのが「スニーカー」です。

革靴に比べてスニーカーは単純に靴紐が長く、通すべき穴の数も多いので、足のサイズが小さめの人や甲が低い人ほど靴紐が長くなってしまいます。

長過ぎる靴紐は単純に見た目の印象が悪くなるだけでなく、安全という意味でも軽視するべきではありません。どうしても日本は靴を脱ぐ機会が多いだけに、適当に靴紐を緩めて固定してしまっている人が多いのですが、そのような状態だと普段の姿勢や歩き方まで崩れてしまいます。

たかが靴紐を適当に結んでいるだけでも、姿勢や歩き方がくずれると健康に悪影響がありますし、洋服だって似合わなくなってしまいます。

スニーカーの靴紐が長過ぎる場合は、単純に短い靴紐に交換することが一番簡単でおすすめなのですが、今回は靴紐を交換をしなくても出来る対処法を紹介します。

靴紐の真ん中で調整

靴紐を交換せずに簡単に対処する方法というのは、靴紐のつま先側で調整する方法です。

このように長過ぎて余った靴紐を、スニーカーの先端の方で余らせます。流石にこのままだと緩んできてしまうので、先端側で結びます。

この余った靴紐を邪魔にならないように中に押し込めば完了です。

靴紐を短くカットして対処する方法もあるのですが、靴紐の先端側をカットしてしまうと、先端の硬いところ(アグレット)が無くなって解けてしまいます。

解けないように靴紐の先端を結んでしまうと、靴紐を結びにくくなってしまうので、あまりおすすめの方法ではありません。

このアグレットを別に購入してきて付け直す方法もあるのですが、それなら短い靴紐を買ってきた方が簡単で安いので、カットする場合でも靴紐の真ん中側をカットして結んだ方が良いかと思います

もし既に靴紐の先端ををカットしてしまった場合は、アグレットを購入するなり、接着剤やテープを巻くなどして対処してください。


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つま先側の靴紐を余らせて結ぶ方法や、靴紐の中心部分をカットして結ぶ方法だと、見た目の印象はあまり良くないのですが、靴紐を結びやすさは犠牲にならないなので、実用的な対処法でおすすめです。

穴の通し方で調整

ファッションとしてスニーカーを履いている人だと、見た目の印象が悪くなるのは避けたいと思うので、その場合は靴紐の通し方で対処する方法もあります。

それは「ダブルアイレット」の応用です。

ダブルアイレットとは、主に激しいスポーツをする人向けの靴紐の結び方であり、ガッチリと足首を固定することができる実用的な結び方です。

このように靴紐を通す上側の穴を二つ利用して輪っかを作ります。その輪っかに靴紐を通して結ぶのがダブルアイレットです。

これだけだと靴紐が短くなるわけではないので、もう一度反対側の輪っかに靴紐を通すことで、長さを調節することが可能です。

これは単純に穴を増やすような事です。そもそもこのダブルアイレットができるように、一部のスニーカーには上側に穴が二つ設定されているのですが、そのようなスニーカーほど靴紐も長くて余りやすい傾向があります。

ただし、このダブルアイレットは足首がガッチリと固定できるだけに、靴紐を緩めにくいという難点があります。何かと靴を脱ぐ機会が多い日本だと、あまり実用的な対処法ではないかも知れません。

ガッチリと足首まで靴紐で固定する必要のあるスポーツをする時には向いていますが、普段使いとして活用するとなると煩わしくなる可能性があります。靴の先端側を結ぶ方法よりも見た目の印象は良いのですが、少々手間が必要な対処法です。

先端二度通し

ダブルアイレットの応用で最後の靴紐を二度通しをするように、通常のスニーカー穴にも二度通す方法があります。

初めに靴紐の真ん中側で対処する方法を紹介しましたが、このつま先側の穴に靴紐を上手く二度通すことができると、それほど見た目の印象を損なうことなく靴紐を短くすることが可能です。

ただし、この方法はかなり強引に押し込むことになるのでリスクがあります。靴紐の先端の硬い部分(アグレット)が傷みやすいですし、穴も広がってしまうかも知れません。

靴紐の太さや材質によっては物理的に無理な方法なので、全てのスニーカーにおすすめできる方法ではありません。

上手く穴に通せれば見た目の印象を損ねる事なく、靴紐を短くできるので実用面でもおすすめなのですが、靴紐や穴が傷む可能性もあるので、試してみたい人は自己責任でお願いします。

靴紐の通し方による違い

靴紐が長すぎる原因の一つとして、靴紐の通し方によっても差が出ることがあります。

靴紐の結び方や通し方には様々な種類があり、それらの違いによって余る靴紐の長さも変わります。

通し方のバリエーションが豊富に紹介されている動画があったので参考にしてみてください。

オシャレに手間を惜しまないという人であれば、このような靴紐の通し方を取り入れること対処できるかも知れません。

編み込むような結び方は相当長い靴紐でないと難しいのですが、ちょっとクロスさせるような通し方であれば、少し長めの靴紐だけで対応出来る事もあるので、ちょうどよく収まるかも知れません。

まとめ 靴紐の重要性

靴紐が長すぎる場合の対処法をまとめると、

  • 靴紐の交換
  • 靴紐を真ん中で対処(結ぶ、カット)
  • ダブルアイレットの応用(穴を増やす)
  • 先端側での二度通し
  • 通し方の工夫

になります。どの対処法が正解という訳でもないのですが、普段使いするスニーカーの靴紐の結び方として影響が少ないのは、靴紐のつま先側で対処する方法なので、多くの人と相性が良いのではないでしょうか。

靴紐のつま先側に余裕を持たせて結ぶなり、カットするなり、強引に二度通しをするといった方法がありますが、この辺は個人の好みで選んでみてください。

ダブルアイレットの応用はスポーツをするような人に向いていますが、普段使いだと靴紐を解く時に煩わしさを感じるので、上手く使い分けてみてください。

一番やってはいけないのは、靴紐を緩めたまま適当にスニーカーを履くことです。ブカブカのスニーカーではまともに歩くことなど出来ません。

多くの人が脱ぎ履きしやすいように大きめのサイズの靴を適当に選んでいますが、その代償は普段の歩き方や姿勢の崩れとして表れてしまいます

単純に見た目の印象が悪くなるだけでなく、同じ距離を歩いても疲れやすくなり、ダラダラとした歩き方になって姿勢も崩れてしまいます。

きちんと靴紐を結んだぐらいで変わらないと思っている人が多いのですが、そんな人でも子供の運動会に参加するとなると、しっかりと靴紐を結び直すはずです。普段からまともに走ることができないような靴の履き方をしている事を、本心では自覚しています。

病院などでスリッパを履くと、まともに歩くことなど出来ません。誰もが自然と小幅でソロソロと歩くように、靴のフィット感によって歩き方はいとも簡単に影響を受けてしまいます

現在の日本人の半数以上が浮指の傾向があるのですが、これも靴を脱ぐ機会が多い日本だからこその問題として注目されています。

フィット感のないスリッパやサンダルでは走ることが出来ないばかりか、普通に歩く時ですら歩き方に悪影響が出てしまうように、日頃からサイズの大きな靴や靴紐を緩めた靴を履いていると、様々な弊害があるので気をつけてください。

普段からブカブカの靴で歩いていると浮指になるだけでなく、巻き爪になってしまったり、偏平足になってしまったり、外反母趾の原因になることもあります。太ももの太さを気にする女性が多いですが、かなりの確率で大き過ぎるサイズの靴を履いています。

スリッパを履いて歩く時のように、太ももの筋肉を使って足を持ち上げているので、太ももの前側ばかりが太くなってしまいます。

一方でモデルの歩き方のように、きちんと踵から地面について、つま先で蹴るような歩き方をすると、スリッパは簡単に飛んで行ってしまうのですが、そのような正しい歩き方というのは、足首やふくらはぎや骨盤周りの筋肉もバランスよく使えるので、太ももの筋肉だけが太くなるようなこともなく、見た目もスマートで疲れにくい歩き方になります。

革靴でもスニーカーでもそうなのですが、いつでも全力で走りだせるぐらいのフィット感がない状態だと、必ず歩き方に悪影響が出てしまうので気をつけてください。

靴紐が長いからと適当に緩めていると、そのデメリットは全身に出てしまうので、靴紐を交換するなり、今回紹介した対処法を参考にしてみてください。

日頃からスニーカーの靴紐を結び直すことなく緩めた状態で固定していたり、踵を踏んづけたり、つま先をトントンして強引に押し込んでいたり、手を使わずに靴同士を擦りあわせて脱いでいると、スニーカーの寿命はどんどん短くなってしまいます。

スポーツのようにハードな環境で酷使されるスニーカーでなければ、靴の寿命はもっと長いものです。靴底がすり減る前に「靴紐が切れる」のが本来の順番です。

そもそも適当に靴紐を緩めて履いている人は、靴紐が長いことに疑問を持つことすらないのかも知れませんが、長過ぎる靴紐に困って何とかしようと調べた結果、当ブログにたどり着いてくれた人というのは、靴を大切に考えている素晴らしい人なので、大切なスニーカーとしっかりと向き合い、ベストな靴紐の長さに調節してみてください。

丁寧に扱われたスニーカーというのは、あなたの魅力(見た目、健康、姿勢、歩き方)を引き出してくれるはずです。

「足元を見る」という言葉があるように、靴の扱い方というのはその人の内面を表しているものなので、靴紐の長さや履き方や脱ぎ方といった要素を軽視せず、真剣に向き合ってみてください。

大切な愛されたスニーカーというのは、中底が足の裏の形に合わせて沈み込んでいき、どんどん履き心地も良くなっていくので、最高の一品になってくれるものですよ。

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