ウィンドウショッピングのすすめ!オシャレが苦手な男性ほど学べます

ファッションコラム

ブランド店員の本音

先日お酒の席でたまたま知り合った男性が、某高級デパートの服飾ブランドの店員さんだったもので、様々な質問に答えてもらうことができました。

高級デパートの店内

中でも印象に残ったのが、「ウィンドウショッピングをするお客さんは迷惑ですか?」という質問に対し、

「いえいえ全然構いませんよ、購入する人はすぐにわかりますし、そうではない方でもいずれお客様になって頂ける可能性があるので丁重に接客します」

という回答でした、さらに「迷惑なお客さんは、どのような方ですか?」との質問に「明らかに購入する気がないのに試着をする方ですかね」と答えてくれました、先ほどの「いずれお客様に~」と矛盾しているのですが、「今は買えないというお客様と、買う気がないという方は全く違います」とのことでした。

そしてその違いは一瞬で見極められるそうです。気に入った物が見つかれば即購入してくれる「上客」と、ブランドに対する憧れをもっている「未来のお客様」と、全く購入する気がない「冷やかし」と、大きく三段階に分けられるそうです。

あくまでもその店員さんの考えだとは思うのですが、店員さんが一瞬で見極められるとういことは、やはり外見や行動から伝わってくるものがあるのだと思います。

ウィンドウショッピングによる学び

正直私もウィンドウショッピングが苦手で、買う気もないのにウィンドウショッピングをするようなことはなかったのですが、この店員さんとの会話で刺激されたこともあり、週末に某高級デパートの紳士服フロアを探索してみました。

スーツを着た木のマネキン

私なりに感じたことですが、ウィンドウショッピングには大きく分けて二種類あります。

店内に足を踏み入れて実際に商品を手に取るウィンドウショッピングと、店外から眺める程度のウィンドウショッピングです。

買う気もないのに店内に入って商品を手に取るのは難易度が高いのですが、店外から眺める程度であれば多くの男性でも可能だと思います。特に高級デパートの紳士服フロアには、ショーウインドーも仕切りもないので難易度が低くなります。

店外から眺める程度にゆっくりと紳士服フロアを探索していると、私の身なりに近いブランドの店員さんから、とても多く声をかけられたことが印象的でした。

「いらっしゃいませ、どうぞご覧になっていってください」

と目を合わせて笑顔で声をかけてくれます。一方で毛色の違うブランドの店員と目が合ってもスルーされます。

これをわかりやすく言えば、女性向けの下着を扱っている店員と目が合っても「いらっしゃいませ」とは言われないようなことです。これぐらい毛色が違うとわかりやすいのですが、紳士服店というくくりの中だけでも区別が行われているのだなと改めて感じました。

この店員さんの態度というのは一種のバロメーターになるかと思います。あなたのファッション、着こなし、態度や姿勢が紳士服店の店員さんに、お客さんになると可能性があると認められないことには、声すらかけられません。

私を含めてウィンドウショッピングが苦手な男性が多いと思いますが、おそらく無意識に店員さんからの接客態度の違いを感じ取って、「その場に居合わせることが心地悪い」と感じているのだと思います。

ここに大きな学びがあると感じました。

洋服の着こなしやオシャレというのは、高級ブランドの洋服を身につけることだけではありません。自信をもって洋服を着こなせているかどうかでもあります。

スーツが似合う外人

「私はこの場に相応しい」と思えている方は店員さんに上客として声をかけられますが、一方で自信がないと居心地の悪さを感じてその場を離れてしまいます。そのような方を接客してもどちらも幸せになれません。

ウィンドウショッピングとは自分自身の評価を表すバロメーターということです。自分のファッションに対して自信がない方、負い目を感じる方は、非常に居心地が悪くなります。

これは好きな女性を前に負い目があると、その場から逃げ出したくなるようなことです。

「さっき大量に汗をかいたんだ、臭かったらどうしよう・・・」

「ヤバい、床屋さんに行こうと思っていたのに忘れていた」

「さっき焼き肉食べちゃった、なるべく口を開かないようにしよう」

「うわ!すごい美人だな~、こんなに綺麗な人は俺になんて・・・」

など、好意のある相手に対して、自分に負い目があると勝手に自滅してしまい、居心地が悪くなってしまうものです。

口臭を気にする男性

一方で自信満々にデートに備えることが出来れば、好きな女性の前でも堂々としていられます。

これとウィンドウショッピングには共通店があると感じました。試着をするようなウィンドウショッピングは難易度が高いですが、フロアの仕切りがないデパートの紳士服売り場の店外から眺める程度のウィンドウショッピングでも、大きな学びがあります。

ウィンドウショッピング時の店員さんの反応は、ファッションに対する自己評価を写しだす鏡のようなことです。

ファッションの自己評価

女性はウィンドウショッピングを楽しめる方が多いです。これは自分に対する自己評価が適格だからでもあります。

多くの女性が自分に似合う洋服を判断する基準を持ち合わせています。どのような色、柄、丈、サイズ、が自分に似合うのかをよく理解しています。

一方でファッションに興味のない男性は基準を持ち合わせていません。似合っているのかどうかもわからないので、ブランド力だけを頼りにしてしまう方も多いです。

ヴィトンショップの外見

とりあえず高級ブランド、有名ブランドの洋服を着ることで、カッコいい洋服を着ていると認識します。

これが悪いとは言いませんが、どんなに洋服がカッコ良くても、それが似合うかどうかは全く別の問題です。

女性ファッションは種類も多く、同じような背格好でも胸の大きさや髪型によっても似合うファッションが大きく変わります。多くの女性が小さな頃から自分の体型と向き合って似合う洋服、似合わない洋服を理解しています。

一方で男性は体型による違いを理解していない方が非常に多いです。そもそも洋服が似合う基準を持ち合わせていないので、洋服のブランドや価格だけでしか判断できない方が珍しくありません。

自己評価を上げる為にお金を使わないといけないと思っているかも知れませんが、これだけでは間違いです。

女性のように自分に似合う洋服を理解することが出来るようになれば、高級な洋服でなくても似合うものがいくらでも見つかります。ユニクロの服でも自己評価を下げることはありません。

参考男性ファッションとユニクロの相性

オシャレな方はコーディネートにユニクロの服を取り入れることは珍しくありません。一方で自己評価が低い方ほど金に物をいわせて全身をブランド服でまとめてしまい、成金ファッションのような残念なオーラを醸し出しているものです。

また自己評価は姿勢や表情やしぐさにも表れます、自信がないと背筋が曲がって伏し目がちになるものですが、堂々と似合う洋服を身につけていると自信を持つことが出来れば、胸を張って相手の目を見ることができるものです。

参考女性と目が合わせられない男性へ

この自己評価(自信)を確かめる為に、ウィンドウショッピングは最適だと感じました。

ウィンドウショッピング時の店員さんの反応は、あなた自身の自己評価に対する反応でもあります。「この場に相応しくない」と自分自身で評価をしていると、姿勢や態度にあらわれて声をかけられません。

またウィンドウショッピングをしている男性を眺めることにも学びがあります。少し失礼な言い方です、スタイルが悪い男性ほど、背中を丸めて自信なさげに遠目に眺めている傾向がありました。

ウィンドウショッピングは内面を映し出す鏡です。恥ずかしいかも知れませんが、非常に学びが多いトレーニングですよ。

まとめ ウィンドウショッピングのすすめ

当ブログでは主に洋服をきちんと着こなすことで、自己評価を上げる方法を紹介してきているつもりです。

参考メインコンテンツ「ファッション基礎講座」

お金に余裕がある方は、手っ取り早く高級ブランドの洋服を身につけることで自己評価を上げることも出来ますが、それは自己評価は上がっても他人からの評価が上がるとは限りません。

いかにも成金ファッションでは他人からの評価は下がってしまいます。キャバクラのお姉ちゃんからは好かれるかも知れませんが(金づるとして)。

金のピアスとネックレスをする男

自己評価はその時々の自分の知識や経験を元に構築されるものです。ファッション雑誌の情報だけを鵜呑みにしてしまうと、流行の洋服さえ着ていればオシャレだと勘違いしてしまいます。

正しい知識を元に洋服が似合うという基準を明確にしてください。ブランドの知名度や洋服の価格だけを評価の基準にしないでください。そのような間違った知識でも自己評価は上がりますが、他人からの評価は下がってしまいます。

一方でオシャレに興味がない男性でも、自信満々で魅力的な男性はたくさんいるものです。仕事や趣味などで圧倒的な自信をもっている方は、身なりなどを超越した魅力を放っているので女性にモテるものです。

自己評価を上げる方法は色々ありますが、内面やメンタルを鍛える方法は相性があるので、人それぞれとしか言えませんが、外見を整えることは誰もが共通して簡単に取り入れられることなので、しっかりと向き合ってほしいと思います。

お金をかけて高級ブランドの洋服やメンズエステやカリスマ美容師に頼るのも、外見から自己評価を上げる方法ではありますが、きちんと自分の体型と向き合うことであれば、それほどお金はかかりません。

これは筋トレやダイエットなども同様です。高額なジムに通うのもいいのですが、硬い決心さえあればお金は必要ありません。

高度な腕立て伏せ

筋トレは実際に見た目の変化があるので、自己評価を上げやすい特徴があります。当ブログでもいくつかの筋トレを紹介していますが、見た目が引き締まって洋服が似合うというメリットだけではなく、内面から自己評価を上げる為にもおすすめです。

筋トレで引き締まった体型を手に入れると、伸縮性のある生地の洋服で自慢の肉体が浮き出るような着こなしも可能になります。ブランドロゴに頼らずとも、自信(高い自己評価)を身につけることは可能です。

そして自分に似合う洋服を手に入れることも同様です。しっかりとした基準を持ち合わせていれば、洋服の価格に影響されません。

参考洋服の品質は価格と正比例するわけではない

「安物の服では恥ずかしい」という意識を持っている方は、「洋服の価値を価格でしか判断できない」と言っているようなものです。その基準しかない男性ほど、相手に伝わるように大きなブランドロゴを好みます。

ちなみに中国人観光客には、ブランドロゴが大きい物ほど人気なんだそうです。バブル期の日本も似たようなものだったのかも知れません。

ユニクロの洋服に大きく「ユニクロ」と表示していません。「ユニクロ」と表示している服を着ているのはスポンサー契約をしているスポーツ選手ぐらいのものです。

ユニクロのマーク

ブランドのロゴに惑わせることなく、本当にあなたの体型に合う洋服を身につけるようにしてください。あなたの洋服に対する知識、着こなしに対する知識、経験が深まるにつれて自己評価が高まります。

ウィンドウショッピングが苦手だと感じている男性は、自己評価が低い傾向があります。自信満々ウィンドウショッピングが出来る自信を手に入れてほしいと思います。

ブランドの店舗に入るとなると難しいかも知れませんが、デパートの紳士服売り場であれば難易度が低いのでおすすめです。遠くからでも店員さんに笑顔で声を掛けられるレベルを目指しましょう。

追記

しばしば当ブログではブランド服に対して、マイナスのイメージを与えるような表現をしてしまっているのですが、決してブランド服を着ることが悪いと言っているわけではありません。

あくまでも似合う洋服を着ることの重要性を述べているつもりです。誰もがユニクロの服が似合うと言っているのでもありません。

洋服選びはブランドの知名度や価格差に左右されることなく、あくまでも自分の体型に合わせて左右してください

自分の体型に合わせると言っても、ピタリと合わせることだけでなく、お腹の出っ張りを目立たない工夫や痩せた身体に厚みを持たせるような工夫も含めて、体型に合わせるということです。

ユニクロにこだわる必要もありませんし、特定の高級ブランド一社にこだわる必要もありません。自分の体型に似合う洋服の基準を持ち合わせていれば、年齢や流行や好みを取り入れても、違和感なくコーディネート出来るようになります。

その為にもウィンドウショッピングはおすすめです。様々なブランドの洋服を眺めて知識(シルエットやデザインなど)を頭に入れてください。

ブランドによる違いや特徴がわかるようになると、自分の体型に合うブランドが理解できるようになります。雑誌で紹介されていたとか、好みといった曖昧な基準ではなく、自分に似合う洋服を選べるようになってほしいと思います。

追・追記

先日、某高級デパートで高級腕時計の博覧会が開催されていました。私が行ったのが平日ということもあり、客はまばらだったのですが、とても素敵な接客をしてもらい印象深い出来事になりました。

とんでもない価格の腕時計ばかりで、私は全く購入する気もなかったのですが、綺麗な女性店員さんが声を掛けてくれ、丁寧に一つ一つ説明をしてました。

極めつけは、一番高い腕時計(600万!)をショーケースから取り出してくれ、直に持たせてくれました。

その女性は手袋をしているのに、私は素手です。思わず「大丈夫ですか?」と聞いたのですが、素敵な笑顔で「どうぞ」と言ってくれました。

しかも「身につけてみてください」とまで言われました。革のバンドでクセが付いてしまうと申し訳ないので、流石に断ったのですが、手のひらの上でズシリと重いその機械式時計の事は、一生忘れることがない思い出になりました。

明らかに購入する気がないのにも関わらず、このような対応をしてもらうと、やはり感じるものがありました。

今考えてみると、その時に私が身につけていた腕時計とその超高級腕時計のメーカーが同じだったので、店員さんにとっても良い印象だったのかも知れません。

その店員さんの名刺をもらったので、今後腕時計を購入するときは、その方を頼ろうと決心してしまったほどです。

お店側にとっての「未来のお客様」の感覚を実感する出来事となりました。

購入する気のないウィンドウショッピングのようなものでしか得られない学びがあるものです。二の足を踏むのもわかりますが、是非チャレンジしてみてください。新たな扉が開かれるかも知れませんよ。