シャツは脱水しない方が皺にならない!?リスクもあります

ファッションコラム

シャツの皺の原因

ワイシャツに限らず、洋服につく皺の原因は大きく分けて二つあります。

オシャレなワイシャツ

それは洋服を着用している時につく皺と、洗濯時につく皺です。

着用している時の皺は仕方がないですし、対処方としては姿勢を正すことぐらいしかありません。

参考正しい姿勢を意識する方法

一方で洗濯機によってつく皺を軽減させるには、いくつかのテクニックがあります。

よく言われている方法として、洗濯機であまり脱水をしないというものがあるのですが、これにはリスクが伴います。

シャツの素材や干す環境を無視してしまうと、台無しになってしまうかも知れません。

そこで今回は洗濯機の脱水によるシャツの皺を減らす方法を紹介します。

シャツの素材

まずはシャツの生地の素材をチェックする必要があります。

様々なワイシャツの素材

洗濯機で脱水をしないで干すと皺が少なくなるのは、基本的にポリエステルが混毛されているシャツです。

形態安定や形状記憶などが表示されている場合は、脱水をしないで干すことで皺になりにくいと言われています。

化学繊維の形状記憶シャツであれば、生地が含んでいる水分の重さで自然と皺が伸びてくれます。

このタイプのシャツはあえて洗濯機で脱水をしないことで、上手くいけばアイロンが必要ないぐらい綺麗に仕上がります。

形状記憶ではない通常のシャツで脱水もせずに干したとしても、細かな皺をなくすことはできません。綿100%の生地でも形状記憶とうたっているものがありますが、はっきりいってそうでもありません。

多少は皺が少なくなりますが、それよりもリスクが発生してしまいます。

脱水をしないリスク

シャツを脱水をしないリスクというのは、皺ではなく生乾きの匂いが発生する可能性がある!ということです。

湿度の高い梅雨時や気温の低い冬場は、どうしてもシャツの乾燥に時間がかかってしまいます。

特に落とし切れなかった皮脂汚れがシャツに残っていると、悪臭の原因になってしまいます。

古ぼけた色のシャツ

全く脱水をしない状態のシャツには、そのようなリスクが伴います。皺を軽減させる為に臭いがついてしまっては元も子もありません。

形状記憶のシャツは乾燥しやすい素材なので大丈夫なのですが、通常の綿100%のようなシャツはリスクが高いので避けてください。

またアイロンがけというのは、単純にシャツの皺を伸ばす効果だけでなく高温殺菌の効果もあります。

アイロンをかけるとことで雑菌が死滅してくれるので、悪臭や染みなども防ぐ効果があります。

なので脱水しないで干しても良い形状記憶のシャツだとしても、たまにはアイロンをかけてあげることで清潔に保つことが出来ます

アイロンいらずの形状記憶シャツだとしても、全く必要ないと考えてしまうと、清潔感が失われてしまうので気をつけてください。過度な期待は禁物です。

私がおすすめする方法というのは、洗濯機の脱水前にひと手間加える方法です。

脱水時間を調節しよう

洗濯機の脱水によるシャツの皺の原因は、他の洋服と絡まった状態で脱水されるからです。洗濯そのものよりも脱水時に皺がつきます。

このシャツの絡まりを脱水前にほどいてあげるだけで、大幅に皺を軽減させることができます。

ドラム式洗濯機は構造上絡まりが少ないのですが、縦型の洗濯機の場合は絡まったまま脱水されてしまいます。

古い縦型洗濯機

洗濯機の脱水が始まって水が抜けたら、一度洗濯機を止めてシャツの絡まりをほどいてください。これだけで皺の数が全然違ってきます

形態安定のシャツの場合は、そこから一分ぐらい軽く脱水をしてから取り出せば、ぽたぽた垂れない程度になります。この状態であれば形態安定の効果が期待出来ます。

もちろん通常のシャツはしっかりと脱水してください。あらかじめ絡まりをほどいておくことで、大きな皺を減らすことができるのでアイロンがけも楽になりますよ。

洋服の絡まりが少ないドラム式洗濯機では気にする必要はありません。

まとめ シャツの脱水時間がポイント!

カラッと晴れた日の屋外であれば、形状記憶のシャツを全く脱水しないで干しても問題はありません。

冬場でも暖房を使用していて室内の空気が乾燥していれば大丈夫です。ぽたぽたと水が垂れても大丈夫な環境(お風呂場の物干し竿など)があれば、あえてシャツを脱水しないで干す事で皺を少なくすることが可能です。

一方で梅雨時などの洗濯物が乾きにくい時期にはリスクがあります。

参考積極的に洗濯物を乾かす方法

これはシャツに限ったことではないですが、洋服が乾くのに時間がかかると生乾き臭が発生してしまうので気をつけてください。目安としては6時間以上かけてしまうと、生乾き臭が発生すると言われています。

形状記憶のシャツだとしても、洗濯機の脱水が始まる前に絡まりをほどいてから軽く脱水(1分ぐらい)するだけで、皺をかなり減らすことが出来るので意識してみてください。

細かな事を言えば、洗剤や柔軟剤選びも皺に影響があるのですが、それはまた別の機会に紹介しようかと思います。

参考ガッテン方式のシワ軽減テクニック

一方で皺加工のシャツや麻やデニム生地のシャツであれば、アイロンがけは必要ありません。あえて細かな皺があった方が良い風合いになるので、カジュアルなファッションであれば、これらのようなシャツを取り入れるのも選択肢の一つです。

このようなシャツでも洗濯機の脱水による大きな皺が出来ないように、事前に絡まりをほどいてあげると良いですよ。

参考シワ加工シャツを着こなすポイント!

おまけ 着用時の皺対策

最後におまけで洗濯の脱水時の皺対策ではなく、洋服の着用時に出来る皺対策も紹介します。

着用時の皺を減らすのに重要なのは、やはり洋服のサイズ合わせが重要です。どんなに丁寧にアイロンをかけて皺を伸ばしても、ブカブカの洋服では直ぐに皺だらけになってしまいます。

きちんとサイズが合っているシャツというのは、それだけで皺が目立たないものです。オーダーメードのシャツは本当に皺が少ないものですよ。

無駄な生地が少なくなると皺も少なくなり、まとわりつく生地もないので動きやすくなり、さらに軽くなるので疲れも軽減してくれます。

アイロンがけや洗濯方法などのメンテナンスも大切ですが、きちんと購入時のサイズ合わせをすることも意識してください

多くの人が適当に大きすぎる洋服を選んでいます。

SMLしか設定がない洋服ではサイズを合わせるのは難しいですが、ワイシャツは様々なメーカーが細かいサイズ設定をしてくれています。

ワイシャツを販売しているメーカーの多くは、白以外にも様々なカラーや柄を用意しているものです。

様々な柄のワイシャツ

自分の身体のサイズに合うワイシャツのメーカーがあれば、そのメーカーの同じサイズのカジュアルなシャツを選ぶことで、普段着の質を一つも二つも上げることができます。

有名ブランドの洋服もいいのですが、あなたの身体のサイズに合うシャツを見つけることこそが、一番の皺対策かも知れません。

あとはなるべく姿勢を良くする事でしょうか。腕組みや足組みも皺の原因となるので、なるべくなら改善していきましょう。

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