若々しいの意味をはき違えると若作りになる!?

ファッションコラム

若々しいと若作りの違い

若々しい」と「若作り

言葉はとても似ているのに、意味は全く違います。

「若作り」という言葉となると、どことなく悪いイメージが付きまとうのではないでしょうか。「痛々しい」や「よくやるねぇ」などネガティブな印象を与える言葉です。

メイク道具

「若作り」は無理をしてやっているイメージになりますが、一方で「若々しい」となるとポジティブなイメージになります。

若々しい印象になりたいからと努力しても、結果的に若作りと受け取られてしまうと、むしろ評価を下げてしまいます。

若く見せようとする努力が見えてしまうのが若作りであり、一方でその努力が見えずに自然だと若々しい印象になる事が可能です。

そこで今回は「若作り」と「若々しい」の違いについて考察していきます。しっかりと境界線を見極めてポジティブなイメージになる若々しさを手に入れてほしいと思います。

若作りの間違え方

若作りが残念な印象になる理由は、周囲の人に若く見せようとしているのが一目瞭然だからです。極端な例をあげると、リーゼントや聖子ちゃんカットのような事です。

要するに古臭いという事なのですが、だからといって中年の人が現代の流行のファッションや髪型を取り入れても、大抵は若作りになってしまいます。

若く見せようと努力する事の多くが、残念ながら若作りの原因となってしまいます

これは若者言葉を無理して使っている中年のような痛々しさのような事です。しかも大抵は少し前の若者言葉なので、より一層古さが引き立ってしまいます。

中年男性が絵文字を使ったりLINEのスタンプを使っていたからといって、若々しい印象になるわけではありません。むしろ若者からすると気持ち悪さすら感じてしまいます。

この若く見られたいというスタートラインから既に間違っているので、多くの若く見られる為の努力が無駄になるどころか、マイナス評価につながってしまいます。

もちろん上手くまとめられると若々しい印象になる事もあるのですが、芸能人のようにお金も手間も掛けられる状況でないと上手くいくものではないですし、元々のルックスやスタイルも求められるので、大抵は上手くいきません。

若さを求めている事が伝わってしまうのが、若作りといったネガティブなイメージになってしまう人の特徴です。

若々しい人の特徴

一方で若々しいと言われる人の特徴は、若者言葉や流行のファッションや髪型をしているわけではありません。

中年の魅力的な有名人を思い浮かべてもらうとイメージしやすいのですが、大抵は年相応の格好をしています。

決して若く見られようとしていません

この違いをしっかりと理解してほしいのですが、基本的に若々しい印象にうつる人というのは、若く見せようとしていません。

年相応のファッションや髪型だと若々しい印象にならないと考える人が多いのですが、きちんと年相応のファッションや髪型を取り入れている一般人は少ないです。

加齢に伴う体型や髪質や肌質の変化に合わせて、ファッションや髪型を変えられている人は意外なほど多くありません。

大抵は昔の流行や昔の自分が似合っていたファッションを引きずっています。その極端な例が聖子ちゃんカットやリーゼントというわけですが、ここまで極端でなくても多くの人が若かった頃の要素が残っているので、年相応の平均レベルにすら達していません

このギャップを取り除いて年相応のファッションをするだけでも、ギャップだらけの周辺の人に比べて「若々しい」印象になる事ができます。

現在の自分の状況と向き合いながら、髪型やファッションをアップデートしている人だけが、結果的に若々しい印象になる事ができます。

若々しくない若者

二十歳の青年に対して「若々しいね」とは言いません。誰が見たって若いからです。逆に若者が中年男性のようなファッションや髪型をしていると、年相応ではないので「おじさんっぽい」という印象になります。

「若々しい」という言葉は、あくまでも若くない人に使う言葉です。同年代の人よりも、やる気やオーラや活気を感じさせる人に対して用いられる言葉です。

元気な中年男性

この比べる対象を勘違いしている人が多いのですが、比べるべきは同年代の人のファッションや髪型であり、現在の若者や自分が若かった頃ではありません。

だからこそ若々しい印象になりたいのであれば、現代の同年代のファッション、年相応のファッションということになります。

これは白髪のバランスで考えてみると分かりやすいのですが、ある程度の年齢の男性の髪が若者のように黒々としていると、かえって不自然に見えてしまうような事です。

同年代と比べて白髪が多過ぎると老けて見えてしまいますが、だからといって真っ黒に染めてしまう事が良いわけではないような事です。

ファッションや髪型でも同じであり、現代の若者や自分が若かった頃のファッションや髪型が良いわけではなく、あくまでも現代の自分に相応しいものを選ぶ事で、結果的に周りの同年代の人と比べて若々しい印象になります。

多くの男性は現在の自分に相応しい髪型やファッションにアップデートしていないので、相対的に周囲の同年代の人と比べて若々しさが漂います。

年相応のファッションと向き合う事こそが、若々しい印象になる秘訣です。

年相応のファッションとは

年相応のファッションといっても、正確に定義するのは難しいのですが、物凄く簡単に言うと無難なファッションです。

無難なファッションと言っても、適当でいいというわけでもありません。きちんと現在の自分の体型に合わせる事だったり、年代に合うカラーを選ぶ事だったり、職場環境や立場に相応しい物を選ぶ事が重要です。

無難なファッションを別の言い方にすると、相手の印象に残らないファッションです。目立つアイテムや分かりやすい流行ほど相手の印象に残りやすいですが、それは良い事ばかりではありません。

この相手の印象に残らない無難なファッションというのは、実はお洒落な印象の人と共通しています。

お洒落な印象の人というのは、誰にでも分かるお洒落ポイントがあるわけではありません。むしろ理由が分からない事の方が多いです

何か特別なアイテムを身につけているからお洒落な印象になるのではなく、どこにも違和感がないバランスの取れたファッションだからこそ、悪くはないといった印象になります。

同じようなファッションでも体型の変化でフィット感がイマイチになっていたり、メンテナンスを怠っていると、清潔感が失われて違和感が出てしまいますが、きちんと普通のファッションを着こなしていると、違和感なくバランスが取れて悪くはない印象になります。

どこかしらに違和感があると、若作りや場違いや勘違いといったネガティブな評価になってしまいますが、違和感がないと誰からも嫌われません。

この違和感(ダサいポイント)を取り除く事で、年相応の印象に近づき、そうではない周りの同年代の人達と比べて若々しい印象になります。

  • サイズが合っていない
  • 昔のデザイン、シルエット
  • 現在の肌の色に合わないカラー
  • 清潔感がない

といった違和感を排除する事で、結果的に若々しい印象になっていきます。

ジーパンが無難なファッションだからと、昔のシルエットの色落ちしまくったジーパンを履いてしまうと違和感だらけになってしまいますが、現在の自分の体型に合わせた最近のシルエットの色落ちしていないジーパンを履くと、悪くはないといった印象になります。

色落ちしたジーンズ

瑞々しい肌や髪で清潔感のある若者であれば、ダメージジーンズでも清潔感があるものですが、全く同じダメージジーンズでも中年男性が履いてしまうと不潔に見えてしまいます。

年齢による衰えによって清潔感が無くなっていくので、若者以上に気をつけないと年相応のファッションには到達できません。

普通のファッションといっても、全力で向き合わない事には、どこかしらに違和感が残って残念な印象になってしまいます。

年相応に見える無難なファッションというのは、特定のファッションを指すのではなく、ダサく見えてしまう要素を徹底的に避けることがポイントです。

これは多くの一般男性が意識していないことなので、無難な普通のファッションと真剣に向き合うだけでも、現在の自分に相応しくない要素が残って違和感がある周囲の男性のファッションと比べて、圧倒的に若々しい印象になる事ができます。

まとめ 普通の凄さ

若々しい印象に見える芸能人やモデルのファッションというのは、かなり特殊な環境なのであまり参考になりません。

一般人は彼らのように撮影前にスタイリストにバランスを取ってもらえるわけでもないですし、照明を調節してもらえるわけでもありません。

それに容姿やスタイルも違います。美人やイケメンだからこそ許される遊びのようなファッションを、一般人が取り入れてしまうと残念な印象になってしまいます。

おそらく彼らだって、プライベートでそのような分かりやすい恰好をしているわけではありません。

ファッションモデルというのは、あくまでも新しい洋服をアピールするための駒であり、その人を魅力的に見せてくれる洋服を着ているのではなく、洋服を魅力的に見えるような着こなしをしています。

これは料理で例えると、料理を美味しく見えるような器を選ぶのか、豪華な器をアピールする為に料理を選ぶかのような違いであり、美味しい料理を提供したい人が豪華な器を取り入れてしまうと、どちらの良さも引き出せずにおかしなバランスになってしまいます。

ファッションモデルは洋服の魅力を引き出す為に、市販の洋服のサイズがフィットしやすいモデル体型が求められますし、洋服に合わせて髪型やメイクまで合わせていきます。

一般の人が同じような事をしても、まず上手くいきません。容姿やスタイルが良ければ似合う可能性はありますが、だからといってTPOに合うかというとかなり微妙です。

ファッション雑誌だとその洋服が映える場を選んで撮影できますが、南国リゾートに合うファッションなど、どんなに似合っていてもその辺で着ていると場違い(違和感)になってしまいます。

参考にするべきファッションというのは、特殊な状況のファッション雑誌に登場するモデルやテレビに出演している芸能人ではなく、自分の環境に近いの周りにいる人達の中で、お洒落な印象の人のファッションです

こちらを参考にした方が、ずっとTPOに合わせやすく違和感のないバランスに仕上げやすくなります。

これといった理由は分からなくとも、どことなくお洒落な印象に映る人がいるものですが、大抵はきちんと自分の年代や体型に合うファッションや髪型をしているものです

自分と同じようなファッションなのに、どこがどう違うのか分からないからこそ、サイズ合わせやメンテナスや姿勢といった細かな微差が積み重なっています。

それらを向き合わない事には、違和感の少ない若々しい印象にはなれません。

周りの若々しい印象にうつる人をよく観察してみてください。これ見よがしにブランド物だと分かるアイテムを身につけているとは限らないはずです。

年相応のファッションにアップデートできていない男性が多いからこそ、真剣に普通のファッションと向き合ってみてください。靴紐をきちんと結ぶようにするだけで、姿勢や歩き方が良くなって洋服が似合いやすくなる男性も珍しくありません。

新しい洋服に買い替えても歩き方や姿勢が悪いとフィットしようがありませんし、直ぐに皺も増えて不潔な印象になってしまいます。

これらのように現在の自分に相応しい普通のファッションや髪型と真剣に向き合う事こそが、若々しい印象になる秘訣なので間違えないでください。

現在の松田聖子さんは聖子ちゃんカットをしていませんし、最近の若い女性のファッションやメイクをしているわけではありません。

しっかりと現在の松田聖子さんに似合う髪型や洋服をしているからこそ魅力的なのであり、結果的に若々しい印象になります。

当たり前の事なのですが、多くの中年男性が現在の自分と向き合っていません。中途半端に若作りをしたり、昔を引きずって違和感が出てしまっています。

全力で現在の自分に似合う普通のファッションと向き合ってください。しっかりと現在の自分の体型に合うサイズを選び、自分の年代に合う色を選び、きちんとメンテナンスして清潔感を保ってください。

普通のファッションといっても投げやりでは普通のレベルにすら達しません。全力で普通を目指している男性だけが、年相応の魅力を引き出すことになり、結果的にそうではない周りの男性と比べて若々しい印象になる事ができます。

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