ジャケットが似合わない男性の特徴がよく分かる芸能人

芸能人

ジャケットが似合わない男性

市販のスーツというのは細かくサイズが分かれており、A体やAB体といったシルエットの違いにも対応しているので、きちんとサイズを合わせて選ぶと多くの男性に似合うようにできています。

一方でSMLぐらいしかサイズ展開がないカジュアルな洋服というのは、そのブランドが想定しているスタイルと合致していないと、なかなかフィットしてくれません。

どんなに有名なブランドだろうが、流行しているファッションだろうが、合わないものは合いません。

一方でジャケットとなると、スーツほど細かく分けられているわけではありませんが、SMLのような単純なサイズ展開だけではなく、シルエットの違いがあったり、袖や胴回りを詰めるような事が可能です。

だからこそ当ブログではジャケパンスタイルを勧めているのですが、ジャケパンスタイルでもしっかりとサイズを合わせる気がないと、当然似合いません。その似合わない様子を上手く利用している芸能人がいたので紹介します。

陰湿キャラが売りの宮下草薙

お笑い芸人の宮下草薙というコンビのボケ担当の草薙航基さんは、いかにもうだつの上がらない奥手な男性といった身なりをしています。

相方の宮下兼史鷹さんのツイッターに草薙航基さん(一番左)の画像があったのですが、

まさにジャケパンスタイルが似合っていない男性の特徴を表しています。

分かりやすいのはシャツをズボンの中に入れていない事です。これだけで一気にだらしなさが出ます。

カジュアルな柄のシャツであれば、このような着崩しがオシャレになる事もあるのですが、白シャツのように誠実さをアピールできる洋服を着崩すと、だらしなさが強調されます。しかもジャケットに半袖のシャツを合わせているので袖元も引き締まりません。

スーツでもジャケットでも袖のフィット感というのは大事なポイントであり、袖が詰まっていると残念な印象になります。

一般的にはジャケットの袖から1~1.5cmほどシャツの袖が見えるのが良いと言われているのですが、安易にジャケットのボタンを外してカッコつけてしまうと、広がって袖が詰まってしまう事が多いです。

少し袖が短いジャケットであれば、あえてボタンを留めないでバランスが取れるような事もあるのですが、そもそもボタンを留めない着こなしをするのであれば、袖を少し短めに調節した方がバランスが良くなります。

立ち姿で大きく映っている画像が見当たらなかったのですが、ズボンの裾が詰まっている様子が分かるでしょうか。これもジャケパンスタイルが似合わない男性の特徴として当てはまります。

シワが目立つカーキ色のチノパンを選択しているあたりもマイナスです。

彼らは売れっ子芸人なので、スタイリストが少し手を加えれば、いくらでも良くなるはずなのですが、彼らの漫才を見てもらうと、その理由も見えてきます。

計算されつくした衣装

草薙航基さんのジャケパンスタイルを悪い例として取り上げましたが、おそらくと言うか、間違いなく確信犯的に似合わせていません。

当ブログでは以前にお笑い芸人のスーツとしての衣装について紹介した事があるのですが、

参考お笑い芸人のスーツの着こなしの違い

プロフェッショナルである彼らは、自分達のキャラクターやネタを活かす為の衣装選びをしています。

目立つ為だけに奇抜な衣装を選択する人もいますが、ネタで勝負をする芸人さんほど、衣装選びにも本気で向き合っているものです。

お笑い芸人さんというのは、誰よりも常識を知っている必要があります。そこからちょうど笑える範囲のズレやボケを選択するからこそ、多くの人に受け入れられるわけであり、ただただ適当に奇抜な事をすればウケるというものではありません。

料理の基礎をしっかりとマスターしている料理人がつくる創作料理と、素人がつくる創作料理では全く別なような事です。

素人でもたまたま上手くいく事はあるかも知れませんが、再現性がないので継続する事が出来ません。芸人でいうところの一発屋のような事です。

宮下草薙の漫才を見てみると一目瞭然なのですが、草薙航基さんの自信なさげな奥手な男性のキャラを前面に押し出したネタになっています。

髪型を見ても分かりますが、あえて手入れを怠ったもっさりとした状態をキープしています。

草薙航基さんの容姿やスタイルが良いとは言いませんが、あえて誠実さや清潔感が出やすいジャケットをラフに着こなす事で、自らのキャラを引き立たせています。

この画像を見ると分かりやすいのですが、カジュアルな恰好はそれほど悪くありません。むしろ凄く似合っています。

主婦向けに番組のヒルナンデスという事もあってか、バランスよくまとめられた素敵なファッションです。

おそらく草薙航基さんも結婚式のような場であれば、きちんと髪型もセットしてスマートにスーツを着こなしているはずです。

宮下草薙はジャケットが似合わない男性の特徴を巧みに取り入れ、自らのキャラを上手に引き立てており、とても感心させられました。

あえてジャケットが似合わない男性の特徴を取り入れているので、反面教師として参考になるのではないでしょうか。

まとめ ジャケットが似合わない男性の特徴

ジャケットが似合わない男性の特徴というのは、「取りあえずジャケットさえ着ておけばいいんだろ!」といった感じで適当に選んでいる事につきます。

襟付きシャツやジャケットというのは、存在そのものに清潔感や誠実さが含まれているので、ちょっとしたシワや肩にフケが乗っているような事で、一気にだらしなさが強調されてしまいます。

ジャケットの多くは張りのある生地なので、姿勢が悪いとシワも大きく強調され、適当に着こなすと粗が目立ってしまいます。

食材で例えると牛肉のような事でしょうか。塩コショウで焼くだけでも美味しくなるものですが、カットする厚みや下ごしらえなどを適当にしてしまうと、台無しになってしまうような事です。

草薙航基さんのジャケパンスタイルというのは、牛ステーキを綺麗な器や付け合わせの野菜にこだわりながらも、本質である牛肉の厚みや焼き方がイマイチのような感じであり、

「頑張ってるのは分かるけど、そこじゃないんだよなぁ~」

といったモヤモヤ具合を上手く表現しています。もし草薙航基さんがチェックのシャツをズボンに入れるような、いかにもオタクなファッションをしてしまうと、陰湿なキャラクターとのズレが生じてしまいます。

周りの事を気にしないオタクというよりは、あえて王道のジャケットを選択しながらも、「色々と気にし過ぎて空回りをしてしまう残念な男」を上手く表現している衣装選びで感心してしまいました。

おそらく隣の宮下兼史鷹さんがスマートにスーツを着こなしているのも、対比として際立たせる為です。もし彼が中途半端にオシャレに目覚めたり、ラフな恰好をしてしまうと、草薙航基さんの存在がぼやけてしまいます。

ジャケットが似合わない男性の悪い例として紹介しましたが、決して彼らの衣装選びを否定しているわけではありません。むしろ流石プロだなと感心させられました。

プロのお笑い芸人さんというのは、衣装選び一つとっても計算しつくされているので、あえてジャケットが似合わない男性の特徴を上手く表現していました。

当ブログでは洋服の着こなしの良い例として、様々なお笑い芸人さんの衣装選びを紹介してきましたが、

参考バカリズムの絶妙のバランス感覚

参考加藤浩次の腕時計選びが上品で秀逸

宮下草薙の衣装選びも安易に分かりやすいダメ男を演出するのではなく、努力しながらも空回りしている感じを、絶妙に表現している素晴らしいものでした。

ゴリゴリのマッチョのように物理的(袖が通らなくて極端に大きいサイズを選ぶ)にジャケットが似合わないケースもありますが、一般人でジャケットが似合っていない男性というのは、単純に手抜きをしているだけです。

試着もできないネット通販で購入するとフィットする可能性は限りなく低いです。ゴルフの大会で優勝者に送られるジャケットのような事なので、まず似合いません。

購入時のサイズ合わせが適当だったり、袖や胴回りを数センチ詰めるのを怠ったり、適当なハンガーにかけて型崩れてしてしまったりと、自ら似合い要素を引き寄せてしまっています。

私服がイマイチなお父さんでもスーツを着るとビシっとカッコ良く決まるように、きちんとサイズを合わせて洋服を丁寧に着こなすと、大抵は似合うものです。

そもそもスーツやジャケットというのは、男性を魅力的にする要素を取り込みながら進化してきた洋服です。目の錯覚のような効果もふんだんに盛り込まれています。

参考目の錯覚を活かした着こなしとは

ジャケパンスタイルのようにサイズ合わせをしやすい洋服を、あえて雑に着こなす事で落差を生み出した宮下草薙は見事ですが、一般男性の中にも適当にジャケットを選んでしまった結果、同じような事になってしまっている事があるので気をつけてほしいと思います。

「牛肉さえ焼いておけばいいんだろ!」程度の認識では、料理が上手にならないような事です。逆に基本に忠実に素材の良さを引き出せるようになると、安いお肉や旨味の少ないお肉でも上手に調理できるようになるものです。

誰が着ても似合う魔法のジャケットなどありません。自分の体型にフィットしたジャケットが似合うだけであり、それも着こなし方や扱い方次第で良くも悪くもなってしまいます。

ジャケットに合わせるインナーや髪型や姿勢なども含めて関係してくるので、単純にジャケットを買い替えれば解決する問題でもありません。

オーダーメードのスーツやジャケットでも、適当なままだと粗が出てしまいますが、市販のジャケットでも丁寧に試着しながらフィット感を確かめ、きちんと着こなす事で似合うものです。

草薙航基さんだって姿勢を良くして髪型をセットして丁寧に洋服のサイズを合わせれば、一気に印象が良くなるはずです。芸人としてそれをやる必要があるかは別の問題ですが、多くの一般人にとっては、やる必要があるのではないでしょうか。

ジャケットが似合わない男性がいるのではなく、似合わせていない男性がいるだけなので、そこを勘違いしなければ、多くの男性がカッコ良くジャケットを着こなせるようになります。

このような着こなしの違いを理解する為にも、機会があれば宮下草薙をチェックしてみてください。本当に見事ですよ!

【関連記事】
試着力を磨く事がオシャレへの道

男性ファッションの9割は姿勢?

スーツが似合わない男性の特徴