ファッションを整える事がイケメンに近づく理由
イケメンの定義
何をもって「イケメン」と判断されるかというのは時代によっても変わりますし、現在でも様々なタイプのイケメンがいますし、好みの問題もあるので、これといった正解があるわけではないのですが、イケメンや美人といった印象に映る人にはある特徴があります。
それは容姿やスタイルのバランスが取れているという事です。
何年か前にテレビ番組の企画で様々な人の顔のデーターを集め、コンピューターで平均的な顔を合成すると、男女ともにとびっきりの容姿が完成しました。
これが意味するのは、どこにも突出した個性がないという事です。要するに「バランスの取れた容姿=イケメンや美人」という事になります。
普通の人は何かしらの個性があるものなので、顔の左右を分けて反転させると別人のようになってしまうのですが、
引用元:http://mobile.ci-labo.com/sp/r/wd01/01.html
美人やイケメンと呼ばれるような人ほど、このような左右差が少ない傾向があります。
なぜにバランスの取れた容姿やスタイルが魅力的に感じるのかというと、これは生物としての本能が判断するからと言われています。
平均値=生存能力が高い
突出した個性がない平均的な人というのは、それだけ様々な状況に適応しやすいという事であり、本能が子孫を残しやすい優秀な遺伝子だと判断する材料になります。
例えば毒ガスのようなものが発生すると、そのガスが空気よりも重たくて地面の方に貯まると身長が低い人から影響を受けてしまいますし、逆に空気より軽くて天井付近に貯まるのであれば身長が高い人から影響を受けてしまいます。
嗅覚が鋭い人だといち早く毒ガスを察知できるような事もありますが、大して害にもならないような匂いに過剰に反応するようになると、周りの人と上手く生活ができなくなってしまいます。
身体が大きな人だと食料危機になった時に真っ先に影響を受けてしまいますし、逆に身体が小さな人だとパワー不足で獲物を捕まえる能力が低くなってしまいます。
草食動物の群れの中で最も安全な位置は真ん中であり、足が速くて先頭に立つ動物や足が遅くて最後尾に位置する動物より、平均的な動物の方が生き残る可能性が高くなります。
これらのように平均的な能力をもっている生き物というのは生存確率が高くなるので、優秀な遺伝子の持ち主なのだと異性の本能が感じるようになると考えられています。
イケメンになる方法というと、イケメン有名人と同じような髪型にしたり、ファッションを真似たりするような事をあげる人が多いのですが、平均的なバランスに近づける事こそがイケメンに近づく方法であり、あくまでも自分の容姿やスタイルのアンバランスな点を改善する事が大切です。
髪の分け目を変えただけでグッとバランスが良くなる人もいますし、眉毛の左右差を整えたり、目が離れているなら眼鏡で誤魔化す事でバランスが取れるような事もあります。
この辺のバランスというのは、女性のメイクで考えてみると分かりやすいのですが、平均よりも目が小さい女性なら縁取りをして目を大きく見せたり、エラが張っている女性なら頬にシャドウを入れて輪郭をぼけさせたり、血色の悪い肌ならチークを足して健康的に見せたりといった感じで、あくまでも平均に満たない要素を上手く誤魔化す事こそ、美人に近づくメイクという事になります。
ただ目立ちたいだけの大袈裟なメイクに惹かれる男性など多くありませんし、大抵はメイクをしている事が分からないぐらいの自然なナチュラルメイクの女性の方に好感をもつのではないでしょうか。
これが理解できると、男性ファッションでもバランスを整える事がいかに大事なのかも理解できるのではないでしょうか。
これといった分かりやすい個性を取り入れるのがオシャレなのではなく、違和感の少ない平均値に近づける事こそ、イケメンに近づける方法になります。
個性を活かすのは意外と難しい
個性が大事だと言われる時代になりましたが、突出した個性というのは相手の好みによってプラスにもマイナスにもなってしまうので、必ずしも個性を活かす事が良い結果につながるとは限りません。
例えば生まれつき強面の男性なのであれば、睨みを効かせる必要がある職種を選ぶ事で個性を活かす事になるのかも知れませんが、それが自分が求めていた結果につながるかというと微妙なはずです。
収入という意味では活かした事になりますが、多くの人から好かれたいとか、女性からモテたいという目的があるのであれば、強面になってしまう原因を和らげた方が目的と合致しやすくなります。
いちもニコニコしている笑顔が素敵な男性でも、お通夜に参列する時は引き締まった表情をしないと失礼にあたるように、万能な個性というものはありません。
個性を活かす事が悪いと言いたいわけではないのですが、個性を強め過ぎてしまうと相手の好みによっては避けられる事になってしまいます。
これはファッションでも同じで、何かしらの主張が感じられる要素というのは諸刃の剣であり、相手が求めている要素と合致しないとデメリットばかりになってしまいます。
この相手がこちら側に期待している要素に寄せることはバランスを取る事につながるので、イケメンや美人に近づける事になるのですが、相手が求めていない個性を強めてしまうと、むしろ避けられる結果となってしまいます。
状況によっては個性を和らげた方がバランスが取れる事もあるので、個性を活かすのは意外と難しいものです。
一方で平均値を目指すような方向性であれば、誰からも嫌われる事なく評価を上げる事につながります。ファッション初心差に男性にとっては、こちらに力を注いだ方が目的を果たす結果につながりやすくなります。
過去の私も含めて多くの男性は自分が平均値ぐらいにいると考えているものですが、女性が男性に求める清潔感が男性が考える清潔感よりもずっと上のように、実際には平均値に満たない男性ばかりなので、徹底的に普通のファッションと向き合う事で、周りの平均以下の男性よりもイケメンに近づいていきます。
ファッションを整えるとは平均化すること
平均的なファッションに対して、普通とか無難といったネガティブな印象があるかも知れませんが、世の男性は女性の基準からすると全然平均レベルに達していないので、まだまだ改善する余地が残っています。
姿勢を正す事や身体にフィットした洋服を着る事や清潔感を意識する事や年代に合わる事やTPOに合わせるといった、様々な要素と向き合う事で平均レベルに近づけていく事が可能です。
その為には自分を知る事から始めるしかありません。自分の身体やファッションが周りからどのように見られているかを知らない事には、バランスを取る事など出来ません。
料理でも一切の味見をしないで味を調える事など出来ません。カレーの隠し味に○○を入れると美味しくなるといった情報を知っても、元のカレーの味を知らない事には違いも分かりませんし、むしろ味のバランスをおかしくしてしまうかも知れません。
だからそファッション基礎講座では大きな鏡を手に入れるところから紹介しているのであり、姿勢を正して手持ちの洋服と向き合う工程が凄く大事なポイントになります。
一切カレーの味見もしないで次から次への高級食材を投入したり、高価なスパイスを入れたところでバランスを見極められませんし、とんでもない見落としをしてしまうかも知れません。
ファッション雑誌で紹介されていた特定の洋服を購入したところで、フィット感を確かめる技術がなければ、よほど運よく体型と合わない事にはオシャレな印象にはなりません。
オシャレな街並みの若者には似合うファッションでも、田舎の方だと目立ちすぎてバランスが崩れてしまうかも知れませんし、年代やキャラクターに合っていないと痛々しい若作りファッションになってしまいます。
このバランスが取れたファッションというは、年齢よりも若々しく見える中年の人のファッションで考えてみると分かりやすいのですが、若々しい印象に見える人というのは、その年代に相応しい恰好をしています。
中年になっても活躍している芸能人を思い浮かべてほしいのですが、誰も現在の若者の流行のファッションなど取り入れていませんし、その人が若かった頃のファッションもしていません。
あくまでも現在の自分に相応しい恰好をしているのであり、それが結果的に若々しい印象につながります。
多くの一般男性は現在の自分に相応しいファッションにアップデートしていないので、古臭さが残っていたり、体型の変化に合わせる事が出来ていません。この違和感が実年齢よりも老けて見える要因となってしまいます。
肌も髪もピチピチで姿勢の良い若者であれば、ダメージ加工のジーンズを履いても清潔感がある事が伝わってきますが、ある程度の年齢になると、ただただ不潔さを際立たせる結果となってしまいます。
髪の毛のボリュームが無くなってきたのに、昔と同じような髪型のままだと薄さが際立ってしまいますが、現在の髪のボリュームに合わせたスッキリとした髪型にする事で、違和感を和らげる事が可能です。
オシャレな印象や魅力的な印象に映る人というのは、現在の自分に相応しい恰好をしているのであり、特別な個性をアピールしているわけではありません。
まとめ 全力で平均を目指せ!
ファッションを整える事がイケメンに近づく意味を理解していただけたでしょうか。
全力で普通のファッションと向き合い、違和感が出てしまうポイントを排除していく事で平均値に近づき、結果的に適当なファッションで平均以下になっている周りの男性と比べて、高評価をしてもらいやすくなっていきます。
誰にでも平均値に近づけられる万能なファッションアイテムなどないので、しっかりと自分のファッションや姿勢と向き合って見極められるようになってください。
童顔でなめられやすい顔なのであれば、髭を生やす事で年相応の男性に近づく事がありますが、だからといって誰もが髭を生やす事が平均値に近づくわけではないように、あくまでも相性の問題です。
プロのスタイリストに選んでもらったようなオシャレな洋服だとしても、自分の生活圏と相性が良いとは限りませんし、どこにでも通用する万能なファッションがあるわけでもありません。
これは腕時計で考えてみると分かりやすいのですが、スーツ姿のビジネスの場で相応しい腕時計でもカジュアルなファッションだと似合わないように、万能な腕時計などありません。
ゴールドに光り輝く腕時計など、豪華なパーティーのような場でしか活きませんし、カジュアルなファッションに合わせてしまうと滑稽にすら映ってしまうかも知れません。
バランスを取るという意味では、10万円の腕時計を一本所有するより、様々なタイプの1万円ぐらいの腕時計を3本所有しているほうが、ずっとバランスが取りやすくなります。
限定モデルの100万円のGショックだからといってスーツに合うわけではありませんし、カジュアルなファッションでも腕が細い男性だとバランスが崩れて似合いません。日本人男性で大きなGショックが似合う人など多くありません。
逆にラグビー選手のような屈強な身体の男性だと、平均的なサイズの腕時計だと小さ過ぎてバランスが悪くなってしまいます。どんなに有名な高級腕時計だとしても、似合わないものは似合いません。
バッチリ体型やファッションに合っていても、年代やキャラクターに相応しくないと違和感が出てしまいます。
若くして大金を稼ぐスポーツ選手のシーズンオフの映像などを見ると、結構な確率でどでかい高級腕時計をしていたりするのですが、屈強な身体のスポーツ選手の恰好というのは、カジュアルなファッションだと相当大きなサイズでブカブカになっている事が多いで、まるで似合っていない事が珍しくありません。
多くの人に認知されているスター選手であれば、多少の違和感があっても既に一定の評価をされているので問題にならないのですが、初対面の一般男性がそのような違和感を醸し出していると、相手にとっては警戒材料になってしまいます。
リーズブルな商品を勧めてくる営業マンの腕に高級腕時計が光り輝いていると、どことなく怪しさが際立ってしまうような事です。逆に銀行マンのように誠実さが求められる男性だと、安っぽい腕時計のせいで信用できない人物だと判断されてしまうかも知れません。
なので平均的なファッションといっても人それぞれ求めらるキャラクターが違うので、一概に正解があるわけではないという事です。
フレッシュマンのスーツの腕にホームセンターで2千円ぐらいで売られていそうな安っぽい時計があっても、それほど違和感はありませんが、ある程度の重要なポジションにいる中年男性の腕にそのような時計があると、どことなく相手を不安にさせてしまう要因となってしまいます。
恋人からプレゼントされた物や祖父から譲り受けて形見といった物でも、相手にそれが伝わらないと違和感を醸し出す要因となってしまいます。
何かしらの個性的な要素というのは、その理由が相手に伝わらないとマイナス評価につながるケースが多いので、周りの人から評価されたいという場合は避けた方が無難です。
どうしても譲れないこだわりがあるのであれば別ですが、そうでもない個性は取り入れる必要はありません。
そもそも個性など誰にでもあるものなので、わざわざアピールしなければならないものでもありません。全力で平均的なレベルを目指す事だって、周りの平均以下に甘んじている多くの男性と比べて個性になります。
全力で普通のファッションと向き合って整える事ができると、「悪くはない」という評価を受ける事になり、周りの「ここがちょっとなぁ」というマイナス評価がある男性と比べられた時に、「悪くはない」が個性として昇華してくれます。
個性も相手が求めている要素と合致すれば武器になりますが、そうではない相手からするとマイナス材料にしかなりません。
一部の天才のように際立った個性があれば別かも知れませんが、一部の個性だけが平均より上でも他が平均未満だらけだと、それほど強い武器にはなってくれません。
ずば抜けたイケメンや美人であれば、ろくに実績がなくても採用されるような事がありますが、ちょっと顔が良いだけの全く実力がない人物だと、平均的な人に負けてしまうものです。
私も含めて多くの一般男性は一部の天才のようなずば抜けた個性など持ち合わせていないと思うので、あらゆる要素を平均的なレベルに近づける事で、同レベルの中から頭一つ抜け出す事ができるようになります。
ファッションもこのような視点で考えられるようになると、やるべき方向性というものも見えてくるのではないでしょうか。分かりやすいファッションアイテムに頼るのではなく、基本に忠実に向き合う事で平均値に近づいていき、誰からも評価を下げられる事なく、ファッションレベルの高い女性からの評価を上げる事ができます。
無難な普通のファッションとしっかりと向き合う事こそ、イケメンに近づく方法なので、余計な回り道はしないで土台を固めていきましょう!
次はファッション基礎講座のⅠ-2でも紹介した姿勢の重要性について、角度を変えて紹介します。「オシャレは足元から」という言葉がありますが、ここまでファッション基礎講座を読んできた人であれば、この言葉の意味も違って見えてくるのではないでしょうか。
次は:Ⅱ-4 「オシャレは足元から」に隠れている本当の意味
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