自分のファッションのバランスを見極める方法

ファッション基礎講座

男性ファッションのバランスとは?

男性ファッションにとって重要なバランスを見極める方法というのは、いかに自分を客観視して判断できるかという事になります。

ファッションに無頓着な男性でも、他人のファッションのおかしなポイントというのは意外と分かるものです。

料理ができない人でも不味い料理のポイントや盛り付けのヘタさなどが分かるように、どこかしらに違和感があると判断する事は難しくありません。

ファッションのバランスというものも同じで、誰でも目立つ汚れがあったり、皺だらけになっていたり、場違いなファッションだったり、サイズが合っていないと分かるものなのですが、自分のファッションを客観的に見て判断できない事には改善のしようがありません

その為には鏡を見る事が一番大切なのですが、外出先でもトイレの鏡の前でチェックしたり、ショーウインドウに映る姿をチェックしたりする事で、客観的な視点が構築されていきます。

これは洋服をスマートに着こなすうえで大切な姿勢を正す事にも関係しているのですが、姿勢が崩れてしまっている人は自覚していないだけに改善できません。意識に上げる事ができれば一時的に姿勢を正す事は難しくありません。

ファッションのバランスも意識に上げるようになると、どんどん違和感があるポイントが目に付くようになるので、自然と改善するべきポイントが見つかるようになります。この自分の違和感のポイントに気がつくようになる事こそ、ファッションのバランスを整える方法になります

バランスとは調和

お洒落なファッションといっても何か分かりやすいポイントがあるわけではないように、これといった違和感もなくバランスが取れていると、悪くはないといった印象になります。

これは女性が男性に乗っていてほしい車で考えると分かりやすいのですが、目立つ改造車やスポーツカーを求める女性は多くありません。

大抵は乗り心地の良さそうな少し大きめの車やSUV車が人気になります。それも奇抜なカラーや豪華なホイールを求める女性などいません。あくまでも安心できる車を期待しているのであり、特別な個性や目立つ要素など求めていません

女性が男性ファッションに期待するのも全く同じであり、男性らしい個性的な要素など求めていないので、迷彩柄やドクロのような目立つデザインは避けられる傾向にあります。

もちろん金目当て女性であれば、ベンツといった分かりやすい要素を求めるかも知れませんが、少なくとも彼氏や旦那さんにそのような要素を求めるわけではありません。

だからといってろくに洗車や整備もしない車が良いわけではありませんし、清潔感や安心感といった要素は大切です。

女性が求めている男性のファッションというのも、何か特別なアイテムを求めているわけではなく、清潔感や安心感といったバランスを求めています。これが理解できると、それほどお金を掛けずともできる事が見えてくるのではないでしょうか。

日頃から洋服のメンテナスを心掛けて清潔感を保つような事もそうでし、汚れや皺が目立ちやすいカラーや生地を避けるといった事も気づくようになります。

TPOに合わせるような事もそうですし、あくまでも違和感を失くす事こそがバランスを取るという事です。

ただし、このバランスを取る方法にも、必ずしも正解があるわけではないという事も理解しておく必要があります。これを理解しておかないと変な意見に惑わされてしまいます。

似合う眼鏡フレームの目安

これは顔の形に合わせて似合う眼鏡フレームの目安で考えると分かりやすいのですが、一般的には

  • 丸顔の男性には〇〇
  • 面長の男性には△△
  • 顎が細い三角顔には◇◇

のような目安があるものですが、これは誰にでも一致するとは限りません。顔そのものの大きさによっても変わりますし、髪型や年代によってもバランスは変わります。

目安として参考にする事が悪いわけではないのですが、これも実際に様々な眼鏡フレームをかけて見ない事には相性が分からない事です。

特定の眼鏡フレームのタイプと相性が良いにしても、ブランドによってフレームの素材が変われば印象は変わりますし、フレームの太さや大きさによってもバランスが変わります。

私が実際に眼鏡を作る時に体験しているのですが、そこの眼鏡屋さんでは2本購入するともう1本がサービスで付くような販売方法だったので、当初予定していた仕事用の眼鏡とプライベート用の眼鏡を選び、もう1本を対応してくれた女性店員さんにお任せしてみると、私が選んだ一般的なセオリーに当てはまる眼鏡フレームとはかけ離れたものを選び、そしてそのタイプのフレームの眼鏡を何本も掛けさせられました。

眼鏡に詳しくない私からすると、ほとんど同じフレームに見えるのですが、彼女は私の顔を見ながら何本も掛けさせ、最もバランスが良いというフレームの大きさを導きだし、さらに色違いを何種類か掛けさせて選んでくれました。

その眼鏡フレームは私の基準からすると絶対に選ばないようなものであり、正直に言うと気が乗らなかったのですが、おまけの1本の為に20分ぐらい掛けて選んでくれた事もあって了承したのですが、後日に完成してからその眼鏡をかけて職場に行くと、周りの人からの評価が一変しました。

私が選んだ眼鏡フレームをかけていった時は誰も反応してくれなかったのですが、店員さんが選んでくれた眼鏡フレームだと、多くの人に「眼鏡替えたんですね、凄く似合っていますよ!」といった感じのお褒めの言葉を頂く事になりました。

私が選んだのは今まで使用していた眼鏡フレームとほとんど同じだったので、気づかれなくて当然ではあるのですが、ほとんど会話をした事がないような女性社員にも声を掛けられてしまい、眼鏡のプロの審美眼の凄さを目の当たりにしました。

もちろん白ぶち眼鏡のような奇抜なデザインという事ではなく、よくある眼鏡フレームではあるのですが、私の顔に合うであろう目安からは外れたタイプだったので、凄く印象に残る出来事となりました。

これはファッションのバランスといったものにも当てはまる事で、一般的なセオリーを参考にするのは構わないのですが、バランスを見極める審美眼が磨かれていくと、セオリーから外れたような要素でもバランスよく収まる事があります。

それこそファッションセンスの高い人というのは、まさにこのような事ができるのであり、自分の特徴を客観的に判断できるからこそ、上手くバランスを取る事ができます

ファッション初心者がいきなりこのレベルを目指す必要はないのですが、注意してほしいのは、このようなセオリーから外れる方法を紹介している人の意見を真に受けてしまうと、全くバランスが取れないでおかしなファッションになってしまいます。

私が眼鏡屋さん店員さんに選んでもらった眼鏡フレームが好評だったからと、細かなバランスを見極める事なく自分の判断で似たような物を購入してしまうと、全くバランスが取れなくなってしまうような事です。

一般的なセオリーから外れているファッションの中にも、似合う可能性がある物が含まれてはいるのですが、それは上級者だけが挑戦できる境地なので、安易に初心者が手を出してしまうと火傷をしてしまいます。

型破りなテクニックは人を選ぶ

これは着崩しテクニックなどが当てはまるのですが、基本的なテクニックを極めた人だけが、基本を抑えた上で型破りな事ができるのであり、ろくに基本も出来ていない人が取り入れてしまうと、ただただ残念な結果になってしまいます。

お洒落自慢のファッションブロガーが紹介しているようなテクニックというのは、大抵はここに当てはまるので安易に真似をしないでください。サングラスのような分かりやすいアイテムを、お洒落として取り入れて得する一般男性は滅多にいません。

サングラスを掛けていない時でもイケメンだという事が認知されている有名人だから許されるものであり、日よけ以外のタイミングでサングラスを用いてしまうと、ただただ残念な奴になってしまいます。

サングラス越しからでも伝わってくるほどのイケメンであれば、可能性が0だとは言いませんが、よほどの魅力的な目の持ち主でもない限り、外した時の落差が生まれて評価を下げる事になってしまいます。

男女限らずお洒落好きな人の中には、このような型破りなテクニックばかりに囚われてしまっている人がおり、容姿やスタイルや年代や生活レベルやTPOに合わずに、大幅にバランスが崩れてしまっている事があります。

一般男性でロン毛がプラスに働く事などありません。どうしても譲れないこだわりがあって取り入れるのは自由ではありますが、それで周りの人からの評価が下がってしまって文句を言うのはお門違いです。

普通のファッションを丁寧に着こなし、しっかりと基本を抑えた上でしか成り立たない上級者向けの型破りなファッションがあり、中にはイケメンだけにしか許されないファッションもあるので、安易に分かりやすい変わり種のテクニックに頼るような事はしないでください。

バランスは足し引き

少し前にテレビで究極のパスタを作る企画があり、本場イタリアから最高のデュラムセモリナ粉を取り寄せ、ギリシャの最高級オリーブオイルを取り寄せ、パスタソースには日本全国から厳選した食材を集めて作ったのですが、食べてみるとそれぞれの食材の主張が強過ぎるとのことで、満場一致で「不味い」という結果になっていました。

ファッションでも金にものと言わせて、このようなアンバランスな状態になっている人は珍しくありません。ブランドの象徴でもある柄が全面に押し出されている下品なジャケットを着ていたり、ベルトのバックルがブランドロゴの形をしていたり、光輝くアクセサリーや腕時計のせいで、くすんだ肌が目立ってしまうような事もあります。

見る人が見れば分かるようなワンポイントで控えめに取り入れるぐらいであれば、大きくバランスは崩れないのですが、これ見よがしな分かりやすいアイテムを集めてしまうと、成金丸出しの残念な印象になってしまいます。

ドレスアップが許されるパーティーや結婚式の二次会のような場であれば、バランスが崩れないファッションでも、普段使いにしてしまうとマイナス面だけが強調されてしまいます。

ホストやホステスのように夜の妖しい照明の下だから成り立つファッションは、明け方になると滑稽に見えてしまいます。使いどころを誤るとメリットよりもデメリットが上回ってしまいます。

ファッションのバランスというのは、単純な足し算で成り立つものではありません。

酷い体臭を誤魔化す為に香水を大量に付けてしまうと、とんでもない悪臭になってしまうように、まず先にやるべき事は体臭対策であり、香水のような足し算はマイナス要因をきちんと排除した上で、ほんの少しだけ付けるから意味があります。

怪しげな色の女性にモテる香水

バランスが崩れてしまうマイナス要因を減らさない事には、何をしても意味がないどころか、どちらのデメリットも出てしまいます。

高級食材を寄せ集めパスタが残念な結果になったように、加点だけを増やしてもバランスは取れるものではありません。

ファッションのバランスを取る方法というのも、まずは自分を客観視してマイナス要因を排除していく事であり、それが出来ている人だけがバランスを崩す事なく、コンプレックスを和らげるようなプラス要素を取り入れる事で、一つ上のレベルでバランスを取る事ができるようになります。

TPOは意外と簡単

男性ファッションのバランスを取る上でTPOに合わせる事も大切なのですが、TPOに合わる技術はそれほど難しい事ではありません。

こだわりの強いお洒落をしているとTPOに合わせるのも難しくなるのですが、男性ファッションというのは女性ファッションと比べて種類があるわけでもなく、カラーバリエーションも少ないので、王道を抑えておけば大きく外れる事はありません

正解が分からない場合は、単純にその場で違和感なく洋服を着こなしている男性のコーディネートを真似れば良いだけです。

私のファッションの例で言うと、細かくサイズを合わせやすいジャケパンスタイルが多いのですが、ジャケパンスタイルでTPOで困る事は滅多にありません。

ネクタイをするとかしこまり過ぎる事もあるのですが、だったらネクタイを外してしまえば良いだけですし、居酒屋のような胸襟開いて話すような場であれば、ジャケットを脱いでシャツの袖を腕まくりでもすれば、砕けた印象に変わってくれます。

夏場だとポロシャツを着用する事が多いのですが、襟付きだとある程度の品は確保できるのでTPOに強くなります。ボタンを上まで留めるのか、2つぐらい外してしまうのかで印象が変わるので、簡単に調節する事ができます。

もちろん仲間内だけで集まるような場であれば、Tシャツやハーフパンツのようなラフな恰好をする事もありますし、アウトドアのような場であれば合わせるような事はしますが、実はラフな恰好の方が個性が強く、着崩して調節できる要素がないだけに、TPOに合わせるのが難しい傾向があります。

サイズを合わせのも難しいですし、季節感も影響してくるので、自由度が高いラフな恰好の方が実は難易度が高いファッションです。

例えば革ジャンのようなファッションは、バイク乗りが集まるような場であれば最高に適しているのかも知れませんが、普段から着ていると駅中やファミレスのような場ですら浮いてしまうかも知れません。

もちろんデザインにもよるのですが、個性が強いものほどTPOが難しくなるという事さえ覚えておけば、上手く使い分けるような事もできるのではないでしょうか。

ジャケパンスタイルのような王道の男性ファッションのスタイルを何パターンか確立しておけば、TPOで困るような事が無くなりますし、毎日のように同じ洋服を着ていても通用するだけに、実はコスパも良いファッションです

私は夏用の薄いジャケット1着と春秋用のジャケット2着と冬用の厚みのある生地のジャケット2着だけで、ほぼほぼ回してしまっています。もちろん合わせるズボンやシャツはもう少し種類がありますが、意外とお金は掛かっていません。

女性受けも悪くないですし、ファッション初心者の男性にとって最も優しいファッションでもあるので、ジャケパンスタイルを一度もした事がない男性でも頭に隅にでも入れておいてください。スーツのように細かくサイズを合わせができるだけに、多くの男性の味方になってくれるファッションですよ。

私のようにジャケパンスタイルで通さなくても良いのですが、1着ぐらいは用意しておくとTPOで悩むような場で役に立つ事が多いのでお勧めです。

ただし、ジャケットは姿勢が悪いと直ぐに疲れてしまったり、洗濯が難しいだけに洋服ブラシといった着用後のメンテナンスが求められるので、基本的な事と向き合えない男性には向いていないファッションでもあります。

まとめ まずはプラマイ0に戻そう

ファッションに無頓着な男性というのは、本人に自覚はなくともマイナス要因だらけなので、その状態のままプラスになるようなアイテムを取り入れたところでバランスを取る事は出来ません。

清潔感のあるファッションの為に頻繁に新しい洋服に買い替えていたとしても、扱い方が雑なままだと直ぐに傷んでしまいますし、買ったばかりで傷んでいなくても、傷みそうな行為をしてしまうだけで不潔な印象になってしまいます

多くの男性が元々持っているポテンシャルを発揮できていないので、まずは自分のファッションと向き合いながらマイナス要因を排除していく事が大切です。

プラマイ0になって初めて、バランスを崩す事なく取り入れられる加点アイテムを取り入れる事ができるようになります。これがファッション上級者なのであり、分かりやすい目立つアイテムに頼っている内はまだまだです。

例えば身長が低い事がコンプレックスの男性というのは、自信なさげに背中を丸めてしまう事が多いので、それだけで数センチ分は損をしています。そのままシークレットブーツを履いてしまうと、益々姿勢が崩れてバレバレになってしまいます。

まず初めにやるべき事は姿勢を正して本来の身長を取り戻す事であり、そこで歩き方や姿勢に影響が出ない範囲で、身長を上乗せできる靴の中敷きといったものを取り入れるのであれば、バランスを崩す事なく加点する事が可能になります。

シークレットブーツで10cmもの底上げをしてしまうと、靴を脱ぐ場で直ぐにバレてしまいますが、正しい姿勢で取り戻した数センチは変わりませんし、バランスが崩れない2~3センチぐらいの底上げであればバレません。

なで肩で悩んでいる男性なら、ちょっとした筋トレを取り入れて肩の筋肉を鍛える事も良いですし、それによって肩甲骨が正しい位置に導かれると肩幅も広がって(元に戻って)くれます。

その上で適度な肩パッド入りの上着を選ぶのであれば違和感なく収まるものですが、猫背で肩が前に入っている状態で肩パッド入りのジャケットを着てしまうと、上手く肩に乗らずにパッドが浮いておかしなバランスになってしまいます。

ろくに歯も磨かないで口臭が酷い男性がお洒落をしたところで、何も意味がないように、基本的な事を疎かにしたままプラスに転じる事などないので、まずは徹底的に自分を客観視してマイナス要因を排除してバランスを整えてください。

細かな事をいえば、食べ物を噛む時に右側の奥歯だけを使っていると、顔の骨格が歪んでしまいます。小顔矯正や骨格矯正を受ければ一時的には改善されますが、その癖を改めない事には根本的な改善にはつながりません。

ある個性派女優のKさんは張っているエラが特徴だったのですが、歯科医で歯の嚙み合わせが悪いと診断されて治療を受けると、エラの張りが収まってきて個性が消えてしまうと嘆いていました。

腕や足を組む習慣が身体のバランスを崩してしまっている事も多いですし、それらを改善していく事で全身のバランスが整っていき、洋服を着た時の皺やフィット感にも影響が出ていきます。

イケメンでも不摂生な生活で肌が荒れてしまったり、吹き出物だらけになるとモテませんし、姿勢の悪さや肥満といった事と向き合わずにお洒落になる事など出来ません。

ガッチリとした体型の男性がタイプだという女性は多いですが、お腹だけが出ている中年太りが好きな女性はいません。

自分の健康と向き合う事もファッションにとって重要な事なので、トータルでバランスを取るように意識してください。

そもそもイケメンや美人というのは、顔や体型のバランスが取れているからこそ優秀な遺伝子の持ち主だと本能が判断するからであり、分かりやすい特徴があるわけではありません

目が離れている人なら眼鏡のフレーム選びでバランスを取る事ができますし、髪型でバランスを取るような事も出来ます。似合うファッションや髪型というのは、その人のバランスを整えるのに役立っているものであり、あくまでも相性の問題です。

雑誌で紹介されていた特定のアイテムに頼っている内は、いつまで経ってもベストな物に出合えないので、しっかりと自分で判断できるようになる必要があります。

眼鏡のような小物であればプロに頼る方法もあるのですが、洋服となるとプロのスタイリストにお願いするのは現実的ではありませんし、洋服屋の店員さんにお願いするのは悪くはないのですが、良い状態を保つ為にはそれなりの努力が必要ですし、コーディネートの組み合わせやTPOといった要素は自分で判断しなければなりません。

髪型もプロのお願いすればバランスが取れた髪型にしてもらえますが、髪型のセットは自分で行わなければなりませんし、寝ぐせを直すような事を怠っていると、バランスの取れた髪型を維持する事は出来ません。

靴も扱い方次第で状態や寿命は大きく変わってしまうので、努力なしでバランスをキープする事など出来ません。ファッションに関する物の多くは、努力をしないとバランスをキープする事すら出来ないという事を、しっかりと理解してください。

プラマイ0をキープするだけでも大変なので、多くの男性はマイナスだらけになっています。逆に言えば、0に戻すだけでも周りの男性と比べて相対的に評価されるようになる可能性があります

もちろんファッションと向き合ってレベルアップしていく事で、バランスを崩す事なくプラスに転じる事も出来るので、益々差を広げていく事は可能なのですが、あくまでもプラマイ0がスタート地点であり、そこに到達していないレベルの人が加点を狙ったところで上手くいかないという事を、しっかりと理解してほしいと思います。

ボサボサ頭で清潔感のない女性が、香水をしたりネイルをしたところで全く男の心に響かないように、マイナス要因を排除する髪を梳かす事という行為なしでは改善しません。

男性の場合は金があるだけでモテる事もあるので、金ぴかの時計や高級車だけでモテるようなケースがないとは言いませんが、そのようなモテ方が出来る人は、そもそもお洒落になる必要性も感じていないので、わざわざこのブログにたどり着く事もないと思います。

私も含めて多くの一般男性はイケメンでもなければ、お金持ちでもないと思うので、基本に忠実な正攻法でバランスを整えていく事で、ライバルである周りの男性の中から頭一つ抜きん出る事ができるようになるはずです。

一つ一つ減点対象と向き合って排除していく事で、どんどんバランスが整えられていき、その過程で自分を客観視する能力も磨かれていくので、バランスを崩す事なく隠し切れない箇所やコンプレックスを違和感なく抑える方法を見つけられるようになりますよ。

小さな頃から鏡と向き合ってきた女性の多くは、当たり前のようにコンプレックスを隠すテクニックを取り入れているのですが、多くの男性は全く無頓着で垂れ流していただけに、伸びしろがあるものです。

TPOに合わせるといった要素も自分のファッションの特徴を知る事で、最適な物が見えてくるようになるので、それほど難しい事ではありません。ただ鏡と向き合う習慣がないと違和感にすら気づけないので、改善のしようがありません。

自分のファッションを客観視できるようになれば、自然とバランスが取れていくので安心してください。鏡を見る経験を積む事こそが、お洒落だ男性になる為の最大の近道ですよ。

次は洋服を着こなす意味であるバランスを整える事の重要性について紹介します。イケメンや美人の事を本能が優秀な遺伝子だと判断すると紹介しましたが、これが理解できるとバランスを整える効果の凄さもイメージしやすくなるはずです。

次は:Ⅱ-3 ファッションを整える事がイケメンに近づく理由