首相のようなスーツの頭取、押し出しの大和田常務、エリートの黒崎
頭取のスーツは日本的
半沢直樹が務めている銀行のトップ、頭取役の北大路欣也さんのスーツ姿も見事でした。
引用元:http://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/gallery/
あまり抑揚がなく寸胴型のシルエットです。年配の人が好むスーツの典型ではありますが、上質な仕立てで凄そう人物というオーラがスーツからも伝わってきます。わかりやすく言うと安倍総理のようなスーツでした。
引用元:http://www.seishiro.jp/archives/4954.html
このスーツの型には戦後のアメリカ文化の影響が感じられます。保守的だけど威圧感のあるといった感じでしょうか。貫禄を感じさせる見事なスーツ姿です。
大和田常務のスーツ
香川照之さん演じる、あのイヤな上司の大和田常務のスーツもらしさが全開でした。
引用元:http://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/gallery/
必ず高級そうな生地のスリーピースのスーツを着ていました。常に周りを圧倒する押し出しの強い俺様的なスーツといったところでしょうか。
「周りの奴とは俺は違うぞ!」
といった感じが見事にじみ出ているスーツです。
浅野支店長のスーツ
浅野支店長役、石丸幹二さんのスーツもスリーピースでした。
引用元:http://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/gallery/
こちらは大和田常務のような押し出しの強いスリーピースではなく、落ち着いた一つ上の雰囲気を上手に演出したスリーピースでした。
街の紳士服店の最高峰のスーツといった感じでしょうか。嫌味のない好感のもてるお手本のようなスリーピースのスーツ姿でした。
最近はスリーピースのスーツも一般的になってきましたが、中には目立ち過ぎて残念な印象になってしまっているサラリーマンもいるので、浅野支店長ぐらいの控えめなバランスを意識したいものです。
国税の黒崎のスーツ
片岡愛之助さん演じる鼻持ちならないエリート感漂う黒崎のスーツもスリーピースでした。
引用元:http://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/gallery/
これまた大和田常務と浅野支店長とは違った雰囲気のスリーピースです。有名な仕立て屋さんが厳選した上質な生地で仕立てたような感じですかね。
光沢のある生地を用いて気品溢れるスーツに仕上げています。かといってジャケットのボタンを外して、これ見よがしにはしていないところにもエリートの余裕が感じられます。
さりげなく凄いオーラを醸し出す見事なスーツ姿でした。
スリーピースだけでも様々なパターンがあることに改めて気がつかされました。それぞれの人物の立場、背景をこれほど見事にスーツで演出するのは本当に感動ものです。
一流俳優陣による迫真の演技が話題になったドラマの「半沢直樹」ですが、スタイリストも含めスタッフ全員が本気で作り上げた作品なのだと思います。
オシャレな主人公やお金持ちが主人公のドラマや映画だと、もっと分かりやすい要素を取り入れて差別化するので、詳しくない人にも伝わりやすい反面、やり過ぎ感がいなめない事が多いのですが、「半沢直樹」はスーツの細かなところにこだわっているのが最高です。
さらに圧巻だったのは、半沢直樹の親友役の及川光博さんのスーツの着こなしです。
次は:皺だらけのタミヤ電機、型遅れの小木曽、一番似合っていた及川光博
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