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スニーカー芸人を見て改めて感じたオシャレの魅力と本質

アメトーークのスニーカー芸人

先日、アメトーークの「スニーカー芸人」を見ていると、改めてオシャレについて考えさせられる良い機会となりました。

スニーカー愛に溢れる芸人さん達が、とても楽しそうに各々スニーカーへのこだわりを熱く語っていました。

アディダスのマークの違いでファッション向けなのか、競技者向けなのかという違いがあることなど、とても勉強にもなりました。

(左の三角が競技者向け)

一方でオシャレの本質をはき違えているなとも感じました。

そもそもオシャレに正解があるわけではないのですが、本来の目的から逆算すると答えが導き出されるものです。

オシャレをする理由

オシャレをする理由といっても人それぞれではあるのですが、大きく分けて「自分を良く見せたい為のオシャレ」と「自分の気分が高揚するオシャレ」があります。

「自分を良く見せたいオシャレ」というのは、自分が好きなオシャレをするのではなく、自分の魅力を引き出すことが目的になります。

一方で「自分の気分が高揚するオシャレ」というのは、人目を気にしないオシャレです。あくまでも自分の基準です。わかりやすいのはコスプレのようなことです。

コスプレもコスプレパーティーのような場で着るのであれば人目を気にしますが、場に関係なく自分の好きなオシャレを押し通すようなことです。

スニーカー芸人の多くが後者のように感じました。

それが悪いことではないですし、そもそもスニーカー芸人という場なので、むしろ適していますが、中には基準がブレブレになっている芸人さんがいました。

やたらとスニーカーの価格を気にしており、プレミアが付いていることが選択基準になっている方もいました。

希少性や流行を気にすることが悪いわけではないのですが、それは人目を気にしているからでもあります。

自分が本当に好きなスニーカーであれば、価格や希少性なんて関係ないはずです。

周りの人から羨ましがられることが目的になっているなと感じる方も多く、オシャレの本質から随分と遠ざかっているようでした。

例えば地鶏が名産の地域があるとして、その地鶏の良さを活かす料理を考えることは前者のオシャレ(人目を気にする、評価される)です。

一方で「鳥は唐揚げが一番だ!」と決めつけて、唐揚げだけを提供するのが後者のオシャレ(自分が良いと思うもの)です。

どちら側が正しいとも言えないのですが、私はその地鶏の特性に合わせた調理法を模索する方が、良さを引き出せると思っています。

脂がのっているのかパサパサしているのか、濃い味がするのか薄味なのか、肉が硬いのか柔らかいのかなどを考慮した結果、唐揚げが一番良さを引き出せるのであればいいのですが、さっと焼くだけでも美味しい地鶏を、味付けの濃い唐揚げ粉にまぶしてしまうと、せっかくの素材の良さが台無しになってしまうかも知れません。

これはオシャレでも同じです。

自分の良さを余すことなく引き出したり、逆にコンプレックスを上手く補うような工夫があるものです。

一方で自分の好きなオシャレだけにこだわってしまうと、スタイルが悪いのにボディラインがくっきり出る洋服を選んでしまったり、膨張色を選んでしまったりします。

本人が気に入っているのであれば周りがとやかく言う必要はないのですが、その本人が周りから評価されたくてオシャレしているのに、そのようなズレが生じてしまっていることが珍しくありません。

スニーカー芸人の中にも、そのような印象を感じる方がいました。

多くの方がオシャレをする本当の目的というのは、やはり周囲の人から評価されたいという気持ちではないでしょうか。男性であれば「女性にモテたい」という気持ちが全くないという方は稀だと思います。

この本当の目的から逆算すると、オシャレの方向性も見えてくるものです。

オシャレの方向性

異性からモテたい為だけがオシャレではありませんが、これがビジネスの場だと相対する人に信頼してもらえるという基準になります。

大事な商談の場にヨレヨレのスーツやシャツを着ていく人は少ないですし、相手への敬意を示すこと、そして相手から求められている人物像を演出することこそが、オシャレの本質です。

ビジネスでも美容師やアパレルショップの店員であれば、オシャレであることが相手から求めらるので、その基準も変わりますが、多くの職場では清潔感のある信頼できそうな人物像が喜ばれます。

ここで「オレはヴィンテージのジーパンが好きなんだ!」と押し通してしまうと、相手から信頼されません。

もちろん古着屋やデニム関連会社であれば別かも知れませんが、このような個性はオシャレの目的から逸れてしまいます。

ただ「スーツさえ着ていればいいんだろ」といった考え方だと、取引先に合わせるようなオシャレは出来ません。

取引先が年配の方であれば、落ち着いた色のスーツやネクタイの方が好かれる可能性が高いですし、若い女性であればスマートなシルエットのスーツに合わせた細いネクタイなどを合わせることが出来ます。他にも髪型のセットなども変えられると思います。

主婦にお買い得な商品を勧める営業マンが、高級スーツを着て腕に金のロレックスが光っていると、怪しさが増してしまうかも知れませんが、高額な商品を取り扱う業種であれば、会社の勢いを感じさせられるかも知れません。

銀行の窓口にいる社員は清潔感のあるスマートなスーツを着ているものですが、窓口の奥や個室で融資先と取引するお偉いさんというのは、銀行側の立場が上であることを相手側に示す押し出しの強いスーツを着ていたりするものです。

そのような知識が備わっているお偉いさんであれば、相手側の身なりからも様々な事が推測できます。

「今月の30万円の支払いを何とか延ばしてください!」

とお願いに来た人の腕に金のロレックスが光っていたりすると、(何か裏があるな)と感じられるものです。

これらのように自分を良く見せるオシャレというのは、自分の基準だけで選ぶことはありません。自分の立場や相手側が求めているであろう人物像に近づけることが重要です。

そう考えると女性にモテる為のオシャレというのも、男性が好き勝手なオシャレをすることではないことが理解できると思います。

あくまでも女性が好きな男性ファッションが基準になります。

もちろん女性によって好みの男性ファッションが違うので、一概に正解があるわけではないのですが、ヴィンテージのジーンズやプレミアが付いているスニーカーを求めている事は稀です。

お金持ちの男性を求めている女性にとっては有利に働くことがないとは言いませんが、それだったら金のロレックスの方が、ずっと女性に伝わります。

フェラーリやポルシェに乗っていると言うと金持ち男性を求めている女性にとっては喜ばれますが、アストンマーチンやベントレーに乗っていると言うと、あまりピンときてもらえないような事です。

ジーンズマニアや車マニアの集まりであれば最高に喜ばれるかも知れませんが、これはコスプレパーティーに着ていく洋服のようなことで、その場でしか通用しません。

女性にモテたいという目的でスニーカーを選ぶのであれば、女性がオシャレなスニーカーだと認識しているスニーカーが正解になります。

スニーカーマニアだけが分かるようなものではなく、フェラーリやポルシェのような有名なメーカーのスニーカーの中から、自分の年代やファッションに合うデザインのスニーカーを選ぶのが良いかと思います。

オシャレの魅力とは

スニーカー芸人の事を悪く言いたいわけでもありませんし、自分の基準だけでオシャレを楽しむのも否定しません。

むしろ羨ましくも感じました。

私のオシャレは自分の基準をほとんど排除しており、これといって好きなファッションがあるわけではありません。

自分の体型や肌の色に合っている洋服が好きなだけであり、それらをTPOに合わせて使い分けているような感じです。

一方でスニーカー芸人達は各々に好きな基準があるようでした。中には価格ばかりを気にしている方もいましたが、思い入れのあるスニーカーを大切にされている方もいました。

特に印象深かったのが、雨の日用のスニーカーを用意していたことです。

これは単純に汚れても良い安いスニーカーを用意しておくということではなく、汚れがあった方がカッコいいスニーカーを育てる為に、あえて雨の日に履くといったことです。

この辺は流石だなと感心しました。大好きなスニーカーを汚さない為のカバーや防水スプレーなども紹介されていましたが、「スニーカーを育てる為」というフレーズに痺れました。

私は革靴を履く事が多いのですが、革靴も新品は味気ないものです。適度に皺が入って足の形に合わせて革が馴染んでいくことで、良い味を醸し出してくれるものです。

これらもオシャレの魅力、楽しみ方ですし、スニーカー好きを否定する気は全くありません。

ただ価格や希少性ばかりが判断基準になってしまうと、どんどん本来の目的から逸れていってしまうので、気をつけてほしいなとも思いました。

お金に余裕のある中年男性がオシャレに目覚めると、よくこのようなズレが生じてしまうものです。女性からモテるどころか、お金を掛けているのに陰口をたたかれてしまいます。

実際に私もそうでした。似合いもしないブランド物を、これ見よがしに身につけていた過去があります。

一方でオシャレをする目的にフォーカスできると、必ずしもお金が必要ではないですし、様々な選択肢が見えてくるものです。

Tシャツ一枚とってもメーカーによってサイズは微妙に違うものです。肩幅や袖や裾の長さが違いますし、シルエットも違います。

ファッション雑誌で紹介されていた高級ブランドの2万円のTシャツより、量販店の980円のTシャツの方が似合う可能性だってあります。

高級ブランドのロゴにしか価値を感じない人は、平気でサイズが合っていないTシャツを着てしまいますが、しっかりと本来の目的にフォーカスしている人であれば、それほど予算を掛けずともオシャレになれるものです。

スニーカーも憧れのブランドだから、希少価値があるから、といった理由で履くのが悪いとは言いませんが、それだけだと本来の目的から逸れてしまいます。

バスケット選手がバッシュを履く目的は、何よりも機能性が重要です。

有名なオシャレなバッシュだからと、無駄な装飾で重たいバッシュを履くことはありません。

もちろん一流のプロ選手だとスポンサーの絡みなどがありますが、そうではない選手は何よりも本来の目的である機能性を重視しているはずです。

大好きなアニメのキャラクターグッズを身につけていると気分が高揚するという方が、職場やプライベートに取り入れてしまうと残念な結果にしかなりませんが、自宅で一人で楽しむ分には誰にも迷惑が掛かりませんし、そのアニメのイベンドでは周囲の人から評価されるかも知れません。

高価なスニーカーや希少性の高いスニーカーもマニアには受け入れられるのでしょうが、多くの女性から好かれるとは限りません。

また屋外の仕事で靴が汚れやすい方であれば、一万円の有名なスニーカーを一年履くより、格安のスニーカーを毎月買い替える方が、ずっと清潔感があるかも知れません。

スニーカーマニアにモテたいのか、女性にモテたいのか、よくよく考えてみると、自分に適しているスニーカーの方向性が見えてくるはずです。

洋服もスニーカーも本来の目的が何だったのか見失ってしまうと、目的が達成できないだけでなく、余計なお金も掛かるので気をつけてほしいと思います。

しっかりと本来の目的にフォーカスすると、もっと優先してやるべきこと(ムダ毛処理やダイエットや姿勢を良くすること等)があるかも知れません。

アメトーークのスニーカー芸人を見て、このようなことを感じました。

ちなみに私はスニーカーに興味がないゲストとして出演していた芸人さんの革靴が、最も気になりました。

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