スーツのアイロンのかけ方!ちょっとしたコツで簡単に
スーツにアイロン?
スーツの皺が気になってアイロンをかけようとしても、どうしていいのかわからない方も多いと思います。
スーツの上着やジャケットの皺を取るには、きちんとしたクリーニング屋さんにお願いすることが理想ではありますが、毎週のようにスーツをクリーニングに出すわけにはいかないと思います。
そこで今回は自宅でも簡単にスーツの皺を取るコツを紹介します。簡単な皺であれば日ごろの習慣で抑えることも可能です。
まずはスーツにアイロンをかける前に、皺にならない工夫を紹介します。これを意識する事で大幅に楽になりますよ。
スーツの簡単な皺対策
スーツ(ジャケット)は厚手のハンガーに吊るしてください。これは想像以上に大切なことです。
基本的にはスーツに付属していたハンガーで良いのですが、これを細いハンガーに吊るしてしまうと余計な皺の原因になってしまい、着心地も悪くなってしまいます。
スーツのズボンは、先に理想から言うとズボン専用のハンガーにかけることです。
全てのスーツのズボンに用意するのは大変かも知れませんが、着用後のスーツのズボンだけでもこのような専用ハンガーにかけてあげることで大幅に皺を防ぐことが出来るので、一本は用意するようにしてください。
そしてスーツの上着やズボンのポケットの中身は、全て出しておきましょう。これらも余計な皺の原因になります。
基本的には日頃からこれらのようなメンテナンスをすることで、スーツの皺を大幅に減らすことが出来ます。
スーツの生地にもよるのですが、復元力の高い生地であれば、これだけで皺を防ぐ事ができます。
逆にいえば、これらを意識できていない人が、いくらスーツの皺を取ってもいたちごっこになるので気をつけてください。
このようなメンテナンスを心がけていても皺が目立つ場合は、アイロンをかける必要があります。
スーツのアイロンのかけ方
スーツにアイロンをかけるといっても、Yシャツのようにアイロン台で丁寧にかける方法と、簡単にアイロンがけを済ませるコツがあります。
まずは簡単な方から紹介します。
ハンガーにかけたスーツの襟を立て、アイロンのスチームをまんべんなく当てます。スーツやジャケットの素材にもよるのですが、基本的にはこれだけで簡単な皺は収まります。
画像だとスチームが見えないかも知れませんが、かなりの量を当てています。
これはスチームに特化したアイロンなのですが、一般的なスチームアイロンの蒸気でも構いません。
きちんとしたハンガーにかけてあれば、軽くスーツの生地を引っ張りながらスチームアイロンを当ててください。
ちなみにもっと簡単な方法もあります。それはお風呂場の蒸気を利用する方法です。
お風呂上りでもいいのですが、ホテルなどの浴槽に少しお湯を張り、その上にジャケットを吊るしておくと、蒸気を吸って同様の効果が期待できます。
ただし、この方法はあまり長時間すると匂いがうつることもあるので、数十分程度にしてください。
その後はきちんとスーツを乾燥させてください。一晩そのままだと次の日に湿って着られません。
これらはアイロンをかけて皺を取るのとは違うのですが、日ごろのメンテナンスとして簡単なのはこの「スチーム」を使う方法です。脱臭効果もあるので皺が目立たなくても定期的に行いましょう。
また自宅でスチームを当てた後でも、すぐにクローゼットにしまうのではなく、風通しのいいところに一晩吊るしておいてください。
スーツのボタンは留めずに襟も立てたままでOKです。ポケットのフラップ(蓋)も外に出しておきましょう。
頑固な皺の場合
スチームだけで取れない頑固な皺がスーツにある場合は、実際にアイロンをかける必要があるのですが、立体的なスーツにアイロンをかけることは簡単ではありません。
スーツのズボンや背中のような広い面であればアイロン台で行えますが、曲線が多い箇所に皺が出来てしまった場合は、アイロンミトン(グローブ)がおすすめです。
このアイロンミトンさえあれば、肘や肩周りなどの細かなところの皺に対応出来ます。
しかもハンガーで吊るしたままアイロンがけが出来るのもメリットです。
スーツに限らず、通常のアイロンをかけにくい洋服(コートなど)との相性も良いので、一つ用意しておいてください。
アイロンミトンを使うコツは、スチームと合わせないことです。
先にスチームを当ててから、アイロンミトンと挟んで皺を取ってください。
スチームを出しながら行うと、どうしても手首あたりにスチームが当たるので火傷してしまいます。
またスーツの生地によっては、アイロンをかけるとテカリが出てしまう場合があります。
一般的には当て布をして対処するのですが、アイロンミトンを使う場合は、アイロンを滑らせずに優しくはさみ込む(押し込む)ようにしてください。
基本的にアイロンは滑らせないとテカリは出ないので、皺の箇所に合わせて何度か角度を変えながらはさんでください。
ちなみにアイロンミトンは100円ショップでも売られているのですが、私が昔購入したものは手に熱が伝わってきたので、もう少し良い品質のものをおすすめしておきます。
もしかしたら最近の100円ショップのものなら問題ないかも知れませんが、良質なものでもそれほど高くはないので、なるべく良さげなものを選んでください。
アイロンミトンの注意点
自宅でスーツにアイロンをかける為には、とても便利なアイロンミトンですが、先ほども紹介したように、スーツの生地にアイロンミトンで挟みながらスチームを当ててしまうと、スチームが広がって手首辺りを火傷する危険性があります。
あくまでもスチームをしながらは、アイロンミトンは絶対にしないでください。
スチームを当てた後にアイロンミトンで挟む、この手順を間違えなければスーツに簡単にアイロンをかけられると思います。
あとコードレスのアイロンであれば問題ないのですが、古いタイプのアイロンだとスチームが少なかったり、コードが短いということもあるので、その辺も考慮してアイロンを選んでみてください。
スチームに特化したアイロンも便利なのですが、普通にアイロンをかけることが出来なかったり、可能でもアイロンの面が小さくて効率が悪いので、スチーム用と割り切って使うのでなければ、一般的なアイロンでスチームが強いものを選んでください。
日ごろの皺の手入れの重要性
最近は皺になりにくい化学繊維を混ぜたスーツやジャケットも多く販売されていて便利なのですが、それにかまけて日ごろの皺の手入れを怠ると、化学繊維のスーツにも深く皺が刻まれることになります。
この皺がとても厄介です。
ウールやコットンの皺はアイロンで簡単にとるが出来ますが、ポリエステルのような化学繊維の皺は、一度深く刻まれてしまうと、ほぼ取れなくなってしまいます。
なかなか皺ができないとはいえ、毎日同じ姿勢の職場や環境で、自分の体温と汗で低温アイロンのような状態が続いてしまうと、ポリエステルといえども深く皺が刻まれてしまいます。
この深く刻まれた皺は、もうクリーニングにだそうが何をしても回復は難しいと思ってください。
皺になりにくい素材だからと手入れを怠ると後戻りできなくなってしまいます。そうならないためにも日ごろのメンテナンスを怠らないように気をつけてください。
またきちんとしたハンガーにかける事も大切です。余計な皺が刻まれた上に着心地まで悪くなてしまいます。
ズボン専用のハンガーがあると、ズボンの膝周りの皺が伸びてくれるので、一つだけでも良いので用意してください。
ちなみにハンガーの素材は湿気を吸い取ってくれる木製がベストなのですが、プラスチックのハンガーでも機能的には問題がないので、それほど気にしなくても良いかと思います。
素材よりもフィット感を意識してください。木製のハンガーでもニスが塗られていると湿気を吸いませんし、細いと型崩れの原因となってしまいます。
また平均的な人の肩幅よりも大きかったり、小さかったりすると、スーツに付属しているハンガーでも合わないケースもあるので、その場合は大きいハンガーや小さい(女性用)ハンガーなどを用意してください。
まとめ スーツに皺をつけない工夫を!
スーツやジャケットに本格的にアイロンをかけるのは簡単ではありません。
クリーニング屋さんには馬と呼ばれる様々な形のアイロン台があるのですが、
だからこそ、日頃からきちんとしたハンガーにスーツをかけ、皺が頑固にならないような工夫をしてください。
ちょっとした皺ならスチームやお風呂の蒸気をあてるだけで簡単に取れるので、覚えておいて損はないと思います。
そして頑固な皺が出来てしまった時は、スチームを十分に当てたスーツとアイロンミトンで挟んでください。
基本的にはこれで誰もが自宅でスーツにアイロンをかけることが出来ます。
化学繊維のスーツに刻まれた頑固な皺は、クリーニング屋さんでもお手上げなので諦めるしかありません。
スーツに頑固な皺を刻ませない為にも、日頃からきちんとしたハンガーにかけるようにしましょう。これが一番大切なことです。
ちなみにデスクワークの人は、長時間椅子に座るときにジャケットのボタンを外すことで、スーツの上着の背中に入る横皺を防ぐことが出来ます。
もちろん理想はジャケットを脱いでしまうことですが、ボタンの開け閉めのようなちょっとした動作でもスーツの皺に影響するので、日頃から意識するようにしてみてください。
職場環境にもよりますが、職場の椅子にこのようなものを設置するのも良いかと思います。
意外なところでは肩掛けバッグやビジネスバッグが皺の原因になる事もあるので、そのような小物も含めて考えるようにしてみてください。
【関連記事】
※ジャケットの簡単なお手入れ方法!
ディスカッション
コメント一覧
皺が付かないスーツの皺ほどやっかいなものはないですよね、クリーニングに出しても無理でした、私は全て普通のウールに戻しましたよ