新品の洋服は洗濯が必要!?ケースバイケースです

ファッションコラム

新品の洋服は清潔!?

先日、知人男性の洋服選びに付き合うことになり、色々な洋服を見た結果、黒のインナーを購入することになったのですが、その新しく購入した洋服を直ぐに着ようとしていたので、洗濯してから着るようにとアドバイスをすると、すごく驚かれました。

干してある白い肌着

全ての新品の洋服に洗濯が必要だとは言いませんが、必ずしも清潔に洋服が管理されているとは限りません。

そこで今回は新品の洋服を洗濯するべき理由と見極め方を紹介します。あくまでもケースバイケースではあるのですが、なるべくなら新品の洋服でも洗濯をした方が良いかと思います。

洗濯するべき理由

新品の洋服を洗濯するべき理由はいくつかあるのですが、一番は単純に清潔である可能性が低いからです。

店頭で様々な方が手に取っているかも知れません。店員さんが綺麗に洋服をたたみ直しているのは誰もが見たことがあると思います。

男性であればわかると思いますが、世の中の男性の一部(大半?)はトイレの後に手を洗いません。清潔な手とは言えないでしょう。

さらに洋服の縫製工場で、たくさんの作業員の手にも触れています。

洋服をチェックする女性

また新品の洋服が完成してからスムーズに店頭に並ぶとは限りません。倉庫のダンボールの中で何カ月も埋もれていることは珍しくありません。特にセール品はそのような傾向があります。

この間にダニやカビの影響を受けてしまうこともありますし、そのようなことを防止する為に、強力な防虫剤を入れられていることもあります。

 

新品の洋服=清潔、とは限りません。

 

他にも誰かが試着をしている可能性もあります。私はTシャツでも店員さんに確認をとってから試着をさせてもらうことがあります(直接地肌ではなく肌着の上に試着しますが)。

新品の洋服でも様々な汚れがつく機会があるものなので、新品の洋服でもなるべくなら洗濯をした方が良いのも理解できるのではないでしょうか。

洗濯する必要がない洋服

一方で新品の洋服でも洗濯をしない方が良い洋服があります。それは主にアウターです。試着時に直接肌に触れることが少ない洋服です。

型崩れがしやすい洋服も同様です。ジャケットやコートなどは自宅で洗濯をするべきではありません。

スーツが似合う外人

また高級天然生地も扱いが難しいので自宅の洗濯は向いていません。これはカシミヤのセーターをイメージするとわかりやすいと思います。

また最近はTシャツや下着が小分けのパッケージに封入されているケースもあります。そのような梱包方法であれば、誰かの皮脂汚れが付着するリスクは少なくなります。

他にもネット通販で購入した洋服だと、試着をして選んでいないだけに返品や交換の可能性もあるので、洗濯をする前に袖を通してフィット感を確かめた方が良いです。

無頓着のリスク

新品の洋服を洗濯しない人ほど、洋服を購入する際に試着をしない傾向があります。

一方で洋服を購入する前に試着をしてから選んでいる人であれば、返品や交換のリスクもありませんし、他人が試着をしている事も想像できるので、このような思考にはなりません。

生地の素材によっては洗濯後の縮み具合も想像できるので、しっかりと購入前にフィット感を確認しています。

少し厳しい言い方になりますが、新品の洋服を洗濯する必要がないと思っている人というのは、洋服に対して無頓着だと言っているようなものです。

もちろん自宅での洗濯が難しい生地や、洗濯によって色落ちや傷みやすい生地の洋服だと、あえて洗濯をしないというケースもありますが、一律で洗濯をしないと考えるのは改めた方が良いかと思います。

まとめ 馴染ませる為の洗濯

新品の洋服を購入するときは、きちんと試着をしてサイズを確認して選んでください。もし通販で購入する場合は返品や交換が可能なところを選んでください。

そして肌に直接触れる可能性が高い洋服は、普段使いする前に洗濯をしてくてください。

洗濯をする男性

私は旅行中のような緊急時でもない限り、パッケージに小分けされているシャツや下着でも洗濯をしています。

ちなみにアレルギー体質の人は、綿を育てる時の農薬の成分の影響を受けることがあるので、新品の洋服でもしっかりと洗濯をしてから着ているのだそうです。

農薬の残留成分は一般の人にとってはリスクになるわけでもありませんが、倉庫に保管されている時に防虫剤の影響を受ける事もありますし、見栄えを良くするための糊が残っている事もあるので、直接肌に触れる新しい洋服は、着用する前に洗濯をしてほしいと思います。

同じような理由で私は衣替えで取り出した洋服も洗濯をしています。防虫剤の匂いを落とす事もそうですが、ダニやカビが繁殖している可能性もあるので、チェックも含めて洗濯をしています。

ちなみに洗濯をすると生地が若干縮んでしまう事がありますが、この縮む前に身体に馴染んでしまうと、縮んだ後に着心地が悪くなってしまう事があります。

「洋服が身体に馴染む」というのは、身体の可動部(関節)に合わせてシワが刻まれていくことで、その箇所の生地が柔らかくなって着心地がよくなっていきます。

着用している人の姿勢や動作のクセに合わせて、生地や縫製の硬さが取れていき、少しずつ馴染んで着心地が良くなっていきます。

これは生地や縫製が硬いジーンズでイメージするとわかりやすいのですが、新品のジーンズの色落ちを気にして洗濯せずに長年履き続けてしまうと、身体に合わせてシワが刻まれて色褪せてしまうわけですが、そこで洗濯をして縮んでしまうとズレてしまう可能性があります。

干されているジーパン

ジーンズは洗濯をしないで履き続ける人が多いだけに、縮む前の状態で馴染んでしまうと、洗濯後に皺や色褪せの箇所がズレてしまったり、着心地が大きく変わってしまう事があります。

生地の縮み具合は洗濯時の水温や脱水や干し方や乾燥のさせ方にも影響を受けるのですが、クセの影響を受けていない新品時であれば、バランスよく全体が縮んでくれます

新品の洋服をあらかじめ縮ませておいた方が、その後の縮みによってズレも生じにくくなり、着心地の良い洋服を着る事ができるわけです。

洋服はきちんとメンテナンスをしてあげることで、見た目も着心地もよくなってくれるので、しっかりと向き合ってみてください。

洋服の生地によっては洗濯そのものがダメージになる事もあるので、必ずしも新品の洋服を洗濯する事が良いとは限りませんが、誰かが試着をした時に付着した皮脂汚れや生地の伸びをリセットする為にも、新しい洋服を着用する前に洗濯をしてあげてください。

ちなみにあるアパレルショップの店員がSNSで暴露していたのですが、不潔な人が試着をして臭くなってしまった洋服には、消臭スプレーをかけまくって対応しているとの事でした。

そういった成分が付着している可能性もあるので、肌に多く触れる衣類だけでも洗濯をした方が良いかと思います。

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