腕時計がくさい!?簡単な掃除、洗浄方法を紹介します

ファッションコラム

腕時計がくさい・・・

腕時計は直接肌に触れるものなので、皮脂汚れが徐々に蓄積して悪臭を発してしまう事があります。

革のベルトであれば拭き掃除をするだけで解決する場合もあるのですが、入り組んだ構造のメタルブレスだと隙間に挟まった皮脂汚れのせいで臭くなりやすい傾向があります。

少し前に友達が年季の入った素敵な腕時計をしていたので、詳しく話を聞いてみると中古で購入したとのことで、わざわざ腕時計を取り外して見せてくれたのですが、残念ながらとても臭かったのが印象的でした。

そこで今回は腕時計を臭いを抑える方法を紹介します。定期的に腕時計も掃除しましょう。

1 拭き掃除

まずは基本の拭き掃除です。基本的に定期的に腕時計を拭いていれば、それほど強烈な悪臭に発展することはありません。

これすら出来ていない人が多いだけに、酷い事になってしまうのですが、まずはしっかりと腕時計の拭き掃除をしてください。

拭き掃除といっても難しく考える必要はありません。普通の布で優しく拭き上げればOKです。靴磨きに使用するような使い古した柔らかい布が理想です。

さらに理想を言えば、眼鏡拭きのクロスやセーム側が良いと言われているのですが、個人的にはあまりこだわる必要はないと思います。もちろん傷がつきそうな硬い生地や縫い目が重なった箇所は避けてください。

革のベルトだと靴磨きなどに使う道具を使っても良いのですが、わざわざ油分を足す必要はない(皮脂によって補われている)ので、軽く乾拭きするだけで十分です。

金属製のベルトでも向きを変えながら丁寧に拭き掃除だけで、かなりの汚れが落とせるものです。

溝の奥深くまで入り込んだ皮脂汚れを拭きとるのは難しいですが、そもそも悪臭を発生させるのは腕時計に染み付いた皮脂汚れが、手の汗などに付着して固まっている皮脂汚れが緩むからでもあります。

真新しい皮脂汚れがくさいのではなく、蓄積されている皮脂汚れが汗と反応してくさいなるので、定期的に拭き掃除をしてベルトの表面の皮脂汚れを落としていれば、それほど酷い悪臭にはなりません。

2 本格的な掃除、洗浄

軽い拭き掃除でも悪臭が消えないという場合は、本格的な掃除、洗浄を行う必要があります。

自分で出来る本格的な掃除だと、爪楊枝などで腕時計の裏側や金属のベルトの溝に挟まった皮脂汚れを擦り落とすことです。

針のような硬いもので擦ってしまうと傷になるので気をつけてください。爪楊枝のような柔らかさがあるものが理想です。綿棒でも構いません。

これだけでも目立つ皮脂汚れは取り除くことができます。

コツは完璧さを求めないことです。徹底的に汚れを取り除こうとするとキリがありません。大まかな皮脂汚れを落とすことができれば、イヤな臭いはなくなります。

さらに完璧を目指すのであれば本格的な洗浄を行うことになります。

これは自宅だと少し難しいのですが、いわゆる超音波洗浄機を利用する方法が一般的でしょうか。

眼鏡屋さんの店頭によくあるあの機械です。

馴染み眼鏡屋や時計屋があれば、大抵は無償で利用させてもらえます。ショッピングモールのようなところにある眼鏡屋であれば、通路側に超音波洗浄機が設置されていて「ご自由にどうぞ!」ということもあります。

ただし、超音波洗浄機を利用する場合は、あくまでも腕時計の金属のベルトだけにしてください。

防水をうたっている腕時計でも、超音波の細かな振動で内部に水が浸入するケースがあります。こちらも完璧さを求めてベルトの付け根の位置ギリギリまで洗浄するようなことはしないでください。

ちなみに超音波洗浄機は家庭用にも売られています。

販売ページにも腕時計の洗浄の説明があるので参考にしてほしいのですが、あくまでも腕時計の本体に触れないように気をつけてください。バンドを外した方が安心です。

他にもアルカリ電解水クリーナーを利用して皮脂汚れを分解する方法もあります。これも腕時計の専用品が売られているのですが、

基本的にアルカリ電解水クリーナーはただの水なので、腕時計専用のものでなくてもOKです。100円ショップにも売られています。

ただアルカリ電解水クリーナーは相性の悪い金属もあり、ガラス面に触れるとコーティングを傷めてしまう事もあるので、注意が必要です。

これも販売ページで詳しく解説されていますが、金や銀やステンレスやチタンのメタルブレスに付着した皮脂汚れであれば問題ありません。

もちろんこれらは眼鏡や他の貴金属の洗浄にも使用できるので、そのような装飾品を多く所有している人であれば、一つあっても良いかと思います。

3 プロのメンテナンス

最後にプロによるメンテナンスについても少し紹介します。腕時計のメンテナンスというと、いわゆる分解整備(オーバーホール)のことです。

機械式腕時計は車の車検のように、定期的にプロにオーバーホールをしてもらう必要があり、これをすると基本的に綺麗になって戻ってきます

磨きをかけてもらうとなると別料金が発生しますが、普通のオーバーホールでも腕時計の汚れも大抵は綺麗に落としてもらえます。

なので定期的にしっかりとオーバーホールを行っている腕時計であれば、基本的に拭き掃除だけで悪臭を発するようなことにはなりません。

もちろん使用環境や使用頻度にもよりますが、汗をかいたときにサッと腕時計も拭く習慣があれば、それほどひどい悪臭には発展しないものです。

一方でクォーツ式の腕時計だと電池交換だけでも長年使えてしまうので、プロに掃除をしてもらう機会が訪れません。そのような時計ほどくさい臭いを発している傾向があります。

ちなみにクォーツ式の腕時計でもデジタル表示でなければ、針の稼働部分などが油切れを起こすと抵抗が増して電池の消耗が激しくなるので、大切な腕時計であれば定期的にオーバーホールをすることを、おすすめしておきます。

まとめ 基本を大切に!

基本的に腕時計のイヤな臭いを抑える為には、日ごろの拭き掃除を怠らないことが一番です

長年使用していたり、中古だったり、オーバーホールをしていない腕時計だと、かなり頑固な皮脂汚れがこびりついている可能性があるので、その場合は本格的な掃除や洗浄を試してみてください。

ちなみにGショックのようなウレタンのベルトの悪臭は、かなり手ごわいそうです。果敢に挑戦された方のブログがあったので紹介しておきます。

G-SHOCKウレタンベルトの悪臭の取り方

Gショックでもベルトの交換は可能ですが、本体との色味の差が出るので意外と難しいのだそうです。

一方で革のベルトの腕時計から悪臭がある場合は、さっさとベルト交換をするのも手っ取り早いです。

基本的に革のベルトの寿命は1~2年と言われています。もちろん使用頻度によっても違うのですが、それほど高いものではないので、悪臭が発生しているようなら交換してしまうのが一番です。

ホームセンターやディスカウントショップで安く売られていますし、スーパーの入り口辺りにある合鍵や表札などを作成してくれる何でも屋さんでも受け付けてくれます。

自分で行うのも難しくありません。専用の工具(バネ棒外し)が必要なのですが、交換用のベルトに付属していることも珍しくありません。ちょっと手先が器用な人であれば問題ないはずです。

ちなみに一部のネット情報では、入れ歯洗浄剤の発砲成分で金属ベルトの隙間の汚れを落とすことができるとあったのですが、個人的にはどうかと思ってしまいます。

入れ歯は口の中に入れるものなので、危険な成分があるとは思いませんが、本来の用途とは違うもので高額な金属ベルトに使用するのは少々リスクが高いのではないでしょうか。高級腕時計なら尚更です。

それならショッピングモールにでも行って、眼鏡屋さんの店頭にある超音波洗浄機に金属ベルトを浸した方が安心だと思います。

入れ歯洗浄剤でも安物の腕時計で試してみるというのであれば良いのかも知れませんが、高級腕時計には試さない方が良いかと思います。

そもそも高級腕時計を愛用されている方は、定期的にオーバーホールを行っていると思うので、基本的には拭き掃除だけで十分だと思います。

日頃からサッと腕時計のベルトの内側を拭く習慣を身につけてほしいと思います。

ちなみに私は飲食店などで暇を持て余した時に、ウェットティッシュや紙ナプキンで腕時計のような小物を拭くことが多いです。財布やスマホなども皮脂汚れがべったりと付いているので、定期的に拭いてあげましょう。これだけでもイヤな臭いを抑えられるものですよ。

「関連記事」
高級腕時計は本当に必要!?

腕時計が似合わない人の特徴

腕時計の電池消耗が激しくなる理由