おぎやはぎの腕時計に対する感覚が秀逸だった!
高級腕時計はステータスシンボル?
少し前のネットニュースで、お笑い芸人の高級腕時計に対する様々な意見が紹介されていました。
最近は売れっ子になると高級腕時計を身に着けるのがトレンドとなっているらしく、高級腕時計好きの芸人さんが増えているのだそうです。
そんな芸人さんたちの中、私が「流石だな~」と感じたのが、おぎやはぎの意見でした。
当ブログでは、過去におぎやはぎの漫才時のスーツの着こなしについて、絶賛したことがあるのですが、
腕時計に対する感覚についても秀逸でした。
おぎやはぎの腕時計感
そのネットニュースでは、おぎやはぎのラジオで腕時計について語られていたということだったので、その日のラジオを探して聴いてみました。
簡単に内容を要約すると、
ある時計ジャーナリストがファッション雑誌で、腕時計のセンスが良い芸人四人を紹介していたそうで、矢作さんの腕時計を「ハッとするほどセンスが良い!」と絶賛されていました。
そしてその四人の内の一人であるバイキング小峠さんの腕時計も、実は矢作さんに相談しにきてアドバイスをして購入したものでした。
ここまでならちょっとした自慢話なのですが、そこから小木さんの腕時計に対する考え方が展開されていきました。
小木「時計の良しあしは全くわかんないけど、すげー感じの悪い人多いよね。ミュージシャンとかスポーツ選手とか役者もセンスないよね。でっかいギラギラみたいなのイヤなのよ、派手なやつ」
矢作「時計と車は何となく似ていてさ、小木は車が好きだから車でたとえるとわかると思うんだけどさ、金に物をいわせて乗る車ってあるじゃない?」
小木「ああ、フェラーリとかロールスロイスね」
矢作「でもセンスの良い人ってさ、金持っててもミニクーパーとか乗っているのよ、それなりに高いミニクーパーだけど」
小木「ああ、なるほどね。芸人もやらしい時計の奴増えてきたよね」
と嘆いていました。
私はこの辺の感覚に、とても共感しました。
センスとはバランス感覚
私が当ブログで紹介している様々なファッションの知識やテクニックというのも、この辺のバランス感覚を意識しています。
有名ブランドや高級だから良いのではなく、あくまでもバランスよく似合っていることが大切だと、角度を変えながら何度も紹介してきたつもりです。
バランスよくと一言でいっても、体型に合っていることや、時代に合っていること、TPOに合っていることなど、様々な要素があるのですが、腕時計選びも同じなのだと思います。
「高級腕時計=ダサい」ということではなく、バランスが取れていないとダサいということです。
「服も時計も安物で十分だよ」と言いたいわけでもありません。こちら側に傾き過ぎるのもどうかと思います。
そのような人向けに、あえて高級腕時計をすすめてみたこともあります。
だからといって、これ見よがしな高級腕時計が良いわけでもありません。
たとえばGショックといっても様々なタイプがあります。ウレタンバンドのフルデジタル表示のものもあれば、メタルバンドで針のあるタイプもあります。
どちらのタイプが優れているというものではなく、それぞれに似合うシチュエーションがあるだけです。
山登りには無骨な印象のGショックが似合いますし、カジュアルな恰好にはカラフルなGショックが似合うかも知れません。スーツであればメタルバンドや革バンドで針のGショックが似合うと思います。
豪華仕様の特別限定品のGショック(50万)をいつも身に着けている人より、数万円のGショックをいくつか使い分けている人のほうが、ずっとバランスが取れるものです。
豪華仕様のGショックが悪いわけではありませんが、それが活きるシチュエーションというものは、意外と少ないのではないでしょうか。
豪華に着飾るパーティーの席だったり、Gショック好きが集まるイベントであれば、最高に似合う(自慢できる)Gショックになるのかも知れませんが、一般的なシチュエーションで似合う機会は多くありません。
ダイヤが散りばめられている腕時計などは、よほどセレブな生活をおくっている人でもない限り、活きる機会などありません。
普段からそんなものを身に着けていると、これ見よがしな嫌味な奴と思われるかも知れませんし、盗難や強盗のリスクも高まります。
キャバクラとかに行けばモテるかも知れませんが、それはセンスが良いからモテるのではなく、金づるとしてチヤホヤされるだけです。
ファッションセンスも腕時計のセンスも同じです。どんなに高価で有名ブランドのものだとしても、バランスが取れていなければダサいだけです。下手したら偽物にすら見えてしまうかも知れません。
時計ジャーナリストが矢作さんの腕時計を絶賛したのも、あえて今話題のブランドを避け、わかる人にだけわかるような選択をしているのが理由でした。
一般の人には普通の腕時計にしか見えないので下品な印象にはなりませんが、腕時計好きからすると「お!?」と目を引くような絶妙な選択だったそうです。
まとめ センスを磨く方法
あるテレビの企画でオシャレ好きな芸能人たちが、古着屋で五千円以内でコーディネート対決をしていたのですが、センスの良い人とダサい人にはある共通点がありました。
ダサい着こなしになってしまった人の多くが、
「この服は元々10万円ですよ!」
「実はこれ○○(ブランド名)なんです」
といった感じで、価格やブランド名をあげていました。
一方でセンスの良い着こなしの人達は、柄や色の組み合わせや洋服のシルエットについて語っていました。ある女性はあえて男性物の洋服を選んで、見事に着こなしていました。
判断基準が全く違いました。
高級ブランドや高価な洋服がダメということではなく、あくまでも自分に似合う洋服を選べる人がセンスが良いということです。
センスが良い人とオシャレが好きな人はイコールではありません。
好きな洋服を着て満足するのも自由ですが、それで周囲の人からの評価が得られるとは思わないでください。コスプレパーティーでもない限り、好きな洋服は自宅で着て楽しんでいればいいのではないでしょうか。
周囲の人からのも評価されるファッションセンスを磨く為には、自分と向き合うしかありません。
具体的には鏡の前に立つことです。何度も繰り返して自分を観察することでしか、センスを磨く方法はありません。
ファッションに疎い人でも、何となく他人のダサいファッションが分かるように、しっかりと自分と向き合うことで、違和感のあるポイントを意識できるようになります。
この自分と向き合うことをおろそかにしていると、いつまで経ってセンスが磨かれません。
それこそブランド名や価格でしか判断できません。
よく録音された自分の声を聞くと違和感があるものですが、何度も繰り返し自分の声を聞いていると、この違和感がなくなっていきます。
自分が思い込んでいた声と他人が感じている声の印象が合致してくると、自分が理想とする声を表現することが出来るようになります。
この感覚がズレたままでは上手く周囲の人に伝わりません。よかれと思って優しく話しているつもりでも、相手側からすると下心丸見えの気持ち悪い声に感じているかも知れません。
ファッションセンスも自分の印象と、周囲の人が感じる印象にはズレがあります。このズレを修正することがセンスを磨く行為であり、鏡と向き合うことです。
さらに理想は言えば、カメラで撮影された自分を観察することです。鏡の中の自分は反転して見えますし、ほとんど正面からしか見えません。
必死に生え際の薄毛を隠す為に髪型をセットしても、周囲の人は正面から見るとは限らないのでバレバレなものです。
客観的に自分を観察できれば、この事を知ることができます。だったら潔く髪を短く刈り込んで、薄毛に似合う髪型にするという選択肢が見えてくるものです。
最近はスマホにカメラが搭載されているので、誰でも自分を客観的に見ることができます。机の上にスマホを固定して自分を撮影してみてください。せっかくですから声も出してみましょう。
初めは気恥ずかしいものですが、そこを乗り越えないと自分の中の自分像と他人から見える自分像のズレを修正することが出来ません。気持ちの悪い笑顔や挨拶をしているかも知れないので、一刻も早く気づいて改善していってください。
周囲の人から見えている本当の自分を知ることで、どんどんファッションセンスや魅力が上がっていくと思いますよ。
おそらくおぎやはぎは、自分たちの事を冷静に客観的に分析することが出来るのだと思います。だからこそ競争の激しい芸能界でも、長く活躍出来ているのではないでしょうか。
たまたま当たっただけの一発屋芸人の多くは、当たった原因も自分の良さも理解できていないので、再現できないのだと思います。
おぎやはぎのファッションがオシャレなのは有名な話ですが、腕時計といった小物一つでも見事な選択をしていました。
この辺のバランス感覚は見習う価値があるので、テレビでおぎやはぎを見かけた時は、ぜひファッションや腕時計といったものにも注目してみてください。
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