太った体型の男性ファッション、ポイントはやっぱりサイズ

ファッションコラム

太った男性向けのファッションとは

今回は太った男性向けのファッションについて考察します。

太っている体型の男性向けのファッションの着こなしテクニックとして一般的に言われているのが、

「膨張色はダメ!」

「ボーダーはダメ!」

などと言われています。これらは太っていることをより強調してしまうのでNGという事なのですが、それぞれ顔も髪型も体型も違うので、これらの条件が一概に正しいとも言い切れません。

隣に同じような体型の男性がいれば、洋服の柄や色の違いで印象が変わるかも知れませんが、そのような分かりやすい比較がされるケースというのは稀です。

太っていることを隠そうとすることだけが着こなしテクニックではありません。そのようなテクニックについて解説されている書籍もありますが、

はずさない男の私服コーデ術(7)ポッチャリ体型の上手なコーデ編

個人的にはより太って見えてしまう要素を回避する事より、太っている事の魅力をアピールした方が有効に働くように感じています。

これは薄毛で考えてみても同じなのですが、薄毛を誤魔化そうと髪型のセットを頑張って対処できるのは薄毛の初期だけであり、ある程度進行すると隠し切れるものではありません。

極端な事をいえばバーコードヘアのような事です。全く隠しきれていないだけでなく、むしろ嘲笑の対象になってしまいます。

これは洋服の着こなしといったものでも同じで、ちょっとしたなで肩を誤魔化す為に厚みのある肩パッドを入れたり、靴の中敷きに厚みのある物をいれて1~2cm上乗せするぐらいであれば、違和感なく誤魔化せるのですが、ガッチリとした肩パッドやシークレットブーツで何センチも上乗せしてしまうと、むしろ滑稽に見えてしまうような事です。

ハゲを笑う人は多くないのですが、ハゲを隠そうとして隠しきれていない状態を笑う人は多いです。カツラが笑われるのはその典型です。

太っている体型を隠す為の着こなしも同じであり、着痩せしてみえる柄やカラーを選ぶというのは、あまり良い結果にならないのではないでしょうか。

もちろん着ぶくれしてしまう膨張色は避けた方が良いとは思いますが、誤魔化しても誤魔化しきれるものではないので、むしろ堂々とした印象になる洋服を選んだ方が、太った男性ならではの魅力を引き出しやすくなると思います。

洋服が似合わない条件

太った体型の男性のファッションが似合っていない最も大きな理由は、単純にサイズが大き過ぎる洋服を選んでいるからです。

洋服のサイズが小さすぎたりピチピチだと、お腹の出っ張りが目立ってしまうので避けたいのはわかります。

ですが、お腹を目立たせないように必要以上に大き過ぎるサイズを選んでしまうと、洋服の皺が増えてしまいます

さらに細かな事をいうと、上着なら洋服の肩幅が合わずに肩から袖が落ちてしまったり、袖口や袖丈まで長くなってしまいます。

こういったズレがだらしのなさを強調してしまうので、恰幅の良い男性ならではの魅力につながりません。

お腹周りのサイズに余裕を持たせすぎたズボンだと、裾も広がってダボダボになってしまいます。

きちんと裾上げをすればこんな事にはならないのですが、適当に大きめのサイズを選んでしまうと、あらゆる箇所に皺が増えてだらしのない印象になってしまいます。

極端な事をいえば、お下がりを着ている子供のような着こなしです。

ブカブカのTしゃつ

子供であれば可愛げもありますが、サイズが大き過ぎる洋服というのは、それだけ余分に生地が余るので皺がたくさん増え、清潔感まで失われてしまいます。

ただでさえ太っていると清潔感が出にくいものですが、洋服の皺が目立っていると汗をかいて悪臭を発しているわけでもないのに、不潔な印象になってしまいます。

太っている男性は体型が変わりやすいという事もあり、つい大き目のサイズを選ぶ傾向がありますが、このサイズ合わせを改めることで大幅に印象を改善することが可能です

ジーパンのようなタック(折り目)のないズボンだと、お腹周りに合わせてサイズを上げてしまうと、全体的にブカブカになってしまいますが、ツータックのズボンであれば裾が広がり過ぎるようなことになりません。

また大き目のサイズの洋服は体型の変化に気づきにくいですが、きちんとサイズを合わせた洋服は体型の変化に気づくので抑止力にもなります。これも凄く大切な要素です。

若い頃から体型をキープしている人の多くは、タイトな洋服を好む傾向があります。僅かでも太ると洋服がきつく感じられるので、自然と摂生することができるからです。

きちんとサイズを合わせた洋服というのは、単純に似合やすいだけでなく、余計な皺が少なく清潔感があり、体型を維持(意識)することにつながります。

サイズの大きな洋服を扱っているお店のモデルさんの着こなしを観察するとよくわかるはずです。決して大き過ぎるサイズを選んでいません

一般的なお店の洋服で大きなサイズを選んでしまうと、全体的にサイズが大きく膨らんでいるので肩幅や袖や裾が長すぎるようなことになるのですが、大きいサイズの専門店の洋服だと、あらかじめ太っている人の体型を考慮して設計されているので、適度にお腹周りだけにゆとりを持たせたようなシルエットになっています。

これを理解していない男性が多いのですが、太っている人向けの洋服というのは、単純に3Lや4Lがあるだけではありません。

一般的な洋服でもブランドによって微妙にシルエットは違います。全くMサイズでも若者向けのブランドだと細身に出来ていたり、中年男性向けのブランドだとゆったりとしているような事です。

太っている人向けのブランドの洋服も同じで、一般的なお店のXLよりも専門店のXLの方がフィットしやすい傾向があります。

もちろん体型は人それぞれ違うので相性の問題もあるのですが、ユニクロにもXLがあるからと安易に選んでいると、全体的に大き過ぎて皺が増えてしまうかも知れません。

太っている男性向けのファッションというのは、あくまでも自分の体型にフィットしている洋服を選ぶ事なので、ここを間違えないでください。

一般的な洋服屋のLが似合う体型というのは、180cmでガタイの良い男性(いわゆるモデル体型)だけであり、170cmの太っている男性向けのサイズではありません。

一方で太っている人向けの洋服屋であれば、Mサイズでもゆったりとしたシルエットになっているので、170cmの太っている男性に似合いやすくなります。

このズレは逆に細い人で考えてみても分かりやすいかも知れません。アンガールズ田中さんは長身で細身なので、体型に合わせると裾や袖が短くなってしまうので、どうしても身長に合わせて大きめのサイズを選ぶ事になり、ブカブカになってしまいます。

肩の縫い目が落ちて半袖の袖が肘に掛かってしまい、どことなく頼りない印象になってしまうわけです。

おそらく田中さんもホストが好むような細身のシルエットに強いブランドの洋服を選べばフィットしやすくなります(似合うかどうかは別ですが)。

太っている男性のファッションだとこれと逆の事がおこります。身体のサイズにだけ合わせると身長(洋服の丈や幅)が合わなくなり、お下がりを着ている子供のような感じになってしまいます。

だからこそ太っている男性向けのブランドの洋服や、ゆったりめのシルエットを得意とするブランドの洋服を選ぶ事で、必要以上に皺が出てしまうような事がなくなり、見た目の印象も良くなっていきます。

サイズを見極めるポイント

洋服の上着を上手く着こなすには、肩幅のサイズの見極めが重要なポイントになります。太るとお腹や二の腕が太くなりますが、肩幅はそれほど変わりません。

痩せているときにMサイズがピッタリの体型の男性が、太ったからとXLを着てしまうと、お腹は隠せても肩幅が大きすぎるので、肩がずり落ちて皺が増えます。すると全体的にだらしのないファッションになってしまいます。

太った体型を隠そうとすればするほど、より太っていることが強調されてしまうわけです

薄毛を隠そうとすればするほど残念な印象になるように、誤魔化したり隠そうとしても上手くいくものではありません。むしろフィットした洋服で等身大の魅力を引き出した方が、恰幅の良い男性が好きな女性に好感をもってもらえます

ズボンのサイズもお腹周りの為だけにサイズを上げてしまうと、裾が広くなってしまい、裾上げをしても広すぎておかしなバランスになってしまいます。

若者のようにピチピチにフィットさせる必要はありませんが、必要以上に太って見えるような着こなしもするべきではありません。

これらは実際に試着をして確かめるしかありません。

お住まいの地域で探してみてください。近くにないなら休日を使って遠征する価値があります。

そのようなお店で自分の体型と相性が良いブランドが見つかれば、そこのブランドの洋服をネット通販で購入しても失敗しにくくなります。

どうしてもネット通販に頼る場合は、返品や交換が可能なショップを選んでみてください。

私なりにいくつか大きいサイズの洋服を扱っているお店をチェックしてみた中で、参考になりそうなショップがあったので紹介しておきます。

大きいサイズのサカゼン

ここだけが良いという意味ではないのですが、着用しているモデルのデーターも表示していたので、参考にしやすいかと思いました。

メンタルも重要!

太っている女性がタイプの男性はそれほど多くありませんが、太っている男性がタイプだという女性は一定数います。

お相撲さんはモテモテですし、ラグビー選手も人気です。プロレスラーでも太マッチョタイプがいますし、ガッチリとした体型の男性が好きだという女性は珍しくありません。

だからといって不潔な男性が好きな女性はいませんし、弱弱しいデブが好きな女性もいません。

恰幅の良さというのは男らしさの象徴でもあるので、堂々としている事が大切です。

だからこそ体型を隠したり誤魔化すようなテクニックがもったいないように感じてしまいます。隠しても隠し切れないのであれば、むしろ男らしい堂々とした振る舞いになった方が、いわゆるデブ専の女性から好かれやすくなるはずです。

私はスリムな女性がタイプではあるのですが、太めの女性に堂々と言い寄られると、つい心が動いてしまった事があります。

「私のわがままボディを知ったら、その辺の女じゃ満足できなくなるわよ」

と揶揄われると、ついその気になってしまったものです。

誰にでも好みの体型があるものですが、自信満々にアピールされると心が動かされる事があるものですが、自信なさげに背中を丸めていると心は動きません。

太っている事を気にして隠す事ばかり考えていると、なかなか自信をもつ事などできませんが、堂々と「この魅力的な体型をキープしていますが何か?」ぐらいに考えられると、行動力にもつながって良い結果を導きやすくなるのではないでしょうか。

自信がつくと姿勢もよくなりますし、洋服の皺も減っていき、ますます男らしい印象に近づいていきます。

これは一般的なお洒落にも通じる事なのですが、外見の変化による見た目の印象が良くなる効果よりも、自信がついたことによる内面の変化によって行動力アップした事の方が、良い結果を導く事が多いものです。

太っている事実よりも、その事による自信の消失の方が問題になっているかも知れないので、メンタルも大事だという事を覚えておいてください。

極端な事をいえば、自己啓発セミナーなどでメンタルだけを強化できれば、何も変えずにモテるようになるかも知れません。

実際に世の中にはお洒落に無頓着な男性でもモテる人がいますし、容姿やスタイルがそれほど良くなくてもモテる人がいるものです。そのような人達というのは、大抵は根拠のない自信に満ち溢れており、女性を本能から惹きつける事ができます。

ただこれは誰にでも取り入れられるものでもなく、持って生まれた性格で決まるものなので簡単ではありません。

ただこのメンタルを引き上げる方法の一つとして、今回紹介した太っている男性の体型に合わせやすいブランドの洋服を選ぶと、実際に見た目もスッキリとして清潔感も出しやすくなり、周りの人からの評価も変わるのでメンタルも変わりやすくなるという事です。

まとめ 堂々とした男らしさをアピール

太っている事を誤魔化すといった考え方のままだと、どうしても後ろめたさが付きまとうのでメンタルは強くなりません。

これは私の薄毛でも経験している事です。なんとか誤魔化そうと必死になって髪型セットしていた頃というのは、気が休まらないので辛いですし、ちょっとした風でも不安になってしまうので、むしろメンタルに悪影響ばかりでした。

ある時から薄毛に似合う髪型があるという事を知り、薄毛を隠すのではなく堂々とさらけ出していくと、精神的にも凄く楽になっていきました。

私は太った事がないので全く同じだとは言えませんが、太っている男性でも自信なさげに背中を丸めていると、せっかくのチャンスが訪れても見逃してしまうので、堂々と胸を張って男性らしさをアピールできるようになってほしいと思います。

太っている女性よりも男性の方が、ずっと異性の選択肢に入れてもらえるはずです。太った女性のプロレスラーに女性的な魅力を感じる男性は滅多にいませんが、太マッチョのプロレスラーは人気がありますし、ラグビー選手もスクラムを組むガッチリ体型の男性にも人気があります。

彼らに共通しているのは自信に満ち溢れている事です。

この自信は努力をした上で身につけたものなので、誰にでも真似できるものではありませんが、メンタルが何よりも重要だという事を覚えておいてください。

小柄な男性でもリーダー気質で周りを引っ張っているとモテますし、それほど容姿が良くなくても男らしいとモテる事があるものです。

太った男性向けの具体的なファッションを知りたくて訪れた人にとっては、物足りない情報だったかも知れませんが、太っている事を誤魔化すという発想のままだと、なかなか自信を取り戻す事につながらないので、今回紹介した等身大の魅力を引き出すサイズ合わせを意識してほしいと思います。

きちんとサイズを合わせた洋服を身につけると、それ以上太ると直ぐにわかりますし、体型維持にもつながっていくので、休日にでも大きなサイズの専門店で試着を繰り返して、相性の良いブランドを探してみてください。

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