中性的なメンズファッションで得する男は滅多にいない!

ファッションコラム

ジェンダーレスの時代?

数年前から若い世代を中心に中性的なファッションを取り入れる層が増えてきましたが、ハッキリいって似合っている男性は滅多にいません。

本人が好きでそのような恰好をするのは自由ですが、中性的なファッションが女性にモテるといった情報は、あまり真に受けないでください。

もちろん一部の層の女性にはモテるのかも知れませんが、限りなく薄い層しか存在しません

中性的な男性や草食系男子が好きな女性が全くいないとは言いませんが、これは逆の立場で考えてみると分かりやすくなります。

男性が好きな女性とは?

中学生や高校生ぐらいの男子ほど女性の容姿に厳しいものです。経験が乏しい男性ほど、女性の基準がテレビやネットといったものになるので、アイドルのような女性を好む傾向があります。

これは私自身もそうだったのですが、女性の事を知らない男性ほど事細かに女性の理想像があるものです。

容姿が良いのはもちろん、胸はEカップ以上でウエストは58cmのような、多くの一般女性のスタイルとはかけ離れた理想があるものです。

成人している男性でも女性経験が乏しそうな人ほど、キャバクラで女性の容姿やスタイルに厳しい傾向があります。自分の事を棚に上げて「あいつはブスだから」といった酷い事を平気で言ったりします。

このような男性ほど漫画のヒロインのように可愛らしくてスタイルも良くて、それでいて男性経験がない女性を求めてしまう傾向があります。

実はこのような事は女性側にも当てはまります。男性経験の少ない女性ほどジャニーズのような男性を好む傾向があり、ジェンダーレスのような中性的で男らしさが薄い男性を好む事があります。

このような男らしさが少ない中性的なファッションが通用するのは、10代後半から20代前半までの短い期間だけであり、それも容姿が良い男性だけです。

男性経験が少ないであろう女性でも、容姿やスタイルが良くないとアイドルのような恰好をしても全くモテる事につながらないように、男らしさが薄い中性的なファッションをしている男性の多くもモテる事にはつながりません。

要するに若いイケメンにしか通用しないファッションという事です。多くの一般男性にとって女性にモテる要素とはなりません。

これはどんなファッションにも当てはまる事なのですが、個性の強いファッションほど相手が絞られてしまいます。

単純に母数が少なくなるので元々モテない男性が取り入れてしまうと、益々チャンスが減ってしまいます。

今まで10人に1人の女性にしか好かれない男性が、余計な個性を加えてしまうと100人に1人の女性にしか好かれないようになってしまうかも知れません。もちろんその1人には熱狂的にモテるのかも知れませんが、その他多くの女性からはモテなくなってしまいます。

原宿のような街に入り浸っている男性であれば、もしかしたら5人に1人の女性に好かれるようになるかも知れませんが、原宿の外に出ると100人に1人に減ってしまいます。

オラオラ系のファッションで考えてみると分かりやすいかも知れません。そのようなファッションが好きな女性がいないとは言いませんが、オフィスでは避けられる存在になってしまいます。

これらのようにターゲットが絞られるファッションというのは、活きる場も絞られてしまいます

原宿の美容師の男性であれば、中性的なファッションが女性のお客さんに喜ばれるかも知れませんが、このようにピンポイントでターゲットと一致するような人は多くありません。

容姿や年齢まで求められる中性的なファッションというのは、多くの一般男性にとって活きないという事です。

容姿の良いジャニーズのタレントですら、20代後半ともなると男らしいファッションに変わるものです。中性的なイメージの強かったタレントの小池徹平さんや神木隆之介さんも、20代半ばを過ぎてから男らしさを押し出す方向にシフトしていきました。

ある程度の年齢になると中性的や草食系のような要素はデメリットにしかなりません。抜群に容姿が良いタレントですらそうなので、一般男性であれば尚更です。

モテるファッションとは

一方で多くの女性にモテるファッションというのは、残念ながら存在しません。

これも逆の立場で考えてみると分かりやすいのですが、男性に人気の女性ファッションにも正解がないような事です。

露出の多いセクシーなファッションほど男性の目を引きますが、そのような色気が溢れている女性を彼女したいかというと、それは別問題のような事です。

もちろんお酒が入る合コンのような場であれば、モテる事につながるかも知れませんが、多くの女性はお持ち帰りされるだけの存在になりたいわけではないので、あからさまにそのようなファッションは選びません。

チャラさが全面に出ている男性ファッションも、合コンでその日限りで遊びたい女性には好かれるかも知れませんが、真剣に彼氏を探している女性からは避けられてしまいます。

どんな女性にもモテる男性ファッションがあるわけではないのですが、逆に考えると多くの女性から嫌われないファッションの方が、チャンスの母数が増える可能性があります。

相手の好みにピンポイントで一致しなくても、「まぁ悪くはないかな」といった感じで、多くの女性の選択肢の中に入り込む可能性があります

5対5の合コンで全ての女性に初めから避けられてしまうと可能性は0ですが、全ての女性に10%でも可能性が残ると合計で50%です。誰かしらと結ばれるかも知れません。

もちろん相手の女性が特定の層の人ばかりであれば、その層に好かれるファッションを取り入れるのはOKです。金持ちの男性目当ての婚活パーティーであれば、腕に金のロレックスが輝いていると武器になります。

ただ金のロレックスがいつでもどこでも武器になるかというと、そうでもありません。コスパの良い製品を売り歩く若い営業マンの腕に、金のロレックスが輝いていると胡散臭さが出てしまいます。

お金持ちを相手に高価な贅沢品を売り歩く営業マンであれば、金のロレックスが信用となり得るかも知れませんが、安いパート代で主婦を雇っている経営者の腕にロレックスが光り輝いていると、やっかみをもたれるかも知れません。

一方でノーブランドのシンプルな針時計であれば、どの層からも嫌われる心配はありません。強烈に好かれる事もありませんが、避けられる心配もありません。

個性や主張が強いファッションというは、元々の母数が多い(容姿が良い)男性であれば、強烈の好かれる女性を見つけやすくなるのですが、母数が多くない一般男性にとってはデメリットの方が上回ってしまう可能性が高まり、むしろモテない要因となってしまいます。

まとめ 普通を磨く

普通のシンプルな針時計は万能と紹介しましたが、だからといってチープなものでOKという事ではありません。いかにも安っぽい印象のものは避ける必要があります。

ホームセンターのようなところで売られている2000円ぐらいの腕時計でも、見比べてみるとフレームの処理が雑だったり、安っぽい光沢がある事もありますし、一方で安っぽく感じさせない上品なデザインのものが売られている事もあります。

一概に価格で決められるものではありません。一万円の腕時計でも安っぽい物があります。

これは洋服の品質にも当てはまる事なのですが、必ずしも高価だからといって高品質だとは限りませんし、安いからといって低品質だとも限りません。

参考洋服に品質は価格と正比例しない

同じ予算で選ぶ物の中でも随分と幅がありますし、シンプルな普通のファッションの中にも幅があります。

多くの女性から嫌われない普通のファッションの範囲内で、なるべく高い点数を目指す事こそが、女性にモテるファッションという事になるのではないでしょうか。

男性ファッションの目指すべきポイント

一部の層からしか好かれない中性的なファッションというのも同じです。若いイケメンだけに許されたファッションであり、しかもその寿命はかなり短いです。

処女の可愛らしい女性を求めている童貞男性と同じように、白馬に乗った王子様を求めるような女性が好むファッションです。

白いフリフリの洋服が似合う女性は、よほど可愛らしい若い女の子だけです。ブスや中年女性が着ても何もメリットがありません。

ジェンダーレスなファッションも、ジャニーズのような容姿で20代前半の男性であれば良いのですが、それ以外の男性にとってメリットは何もないので安易に取り入れないでください。

それに女性は男性経験を重ねる毎に、男らしさや頼もしさに惹かれるようになっていきます。草食系男子が好きな成人女性は多くありません。

参考優しい男と優しすぎる男の違い

厳しい言い方になるかも知れませんが、女々しさが許されるのはイケメンだけなので、多くの一般男性は誠実さが感じられる清潔感のある普通のファッションの方が有効です

ただ普通といっても適当なファッションが良いという事ではありません。普通の中にも幅があるので、その上限を目指してほしいと思います。

積極的に流行を取り入れる必要はありませんが、知らず知らずのうちに昔の流行を引きずっている男性は珍しくありません。

ジーパンに白いTシャツといったシンプルなファッションでも、ジーパンのシルエットは随分と変化していますし、自分の体型も若い頃と比べて変化しています。取りあえず履けるからといって何でも良いわけではありません。

白いTシャツほど汚れが目立つので、適当に洗濯をしていると色移りしてくすんでしまいます。安い生地だと肌が透けたり襟元がダルダルになってしまうかも知れません。

だからといって高価な有名ブランドのジーパンやTシャツを着なければならないという事ではなく、きちんと現在の自分の体型にあった物を選ぶという事です。

ユニクロのような格安のジーパンでも、かなり細かくサイズが分けられており、シルエットもたくさん用意されています。それらを丁寧に試着してフィットした物を選び、きちんと裾上げをするぐらいの努力は必要です。

ろくに試着もしないで適当に大きめのサイズを選んでしまうと、余計な皺が増えて清潔感が失われてしまいます。これらのようにシンプルな普通のファッションといっても、着こなしのレベルによって随分と印象が変わるので丁寧に選んでみてください。

多くの男性が面倒くさがって適当に選んでいるので、普通の範囲の中でも一歩抜きんでる事が出来るようになりますよ。

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