人の見た目にもミスディレクションが働いているのかも

ファッションコラム

ミスディレクションとは?

「ミスディレクション」とは手品のテクニックの解説として用いられる用語で、観客の注意をそらせて手品の種を見破られないようにするテクニックの事です。

「このカードをよ~く見ていてください」

といった感じで相手の視線を固定し、その裏で種を仕込むような事です。

ただこの現象は手品のような特別な世界だけで起きてしまう現象ではなく、日常の様々な事にも用いられています。

分かりやすいのは広告宣伝です。自社製品の都合の良いところだけをアピールしてきます。

洗濯洗剤の広告では、よく「洗浄力が1.5倍にアップ!」や「新開発の強力成分で殺菌力マックス!」のような事が叫ばれていますが、これらが事実なら毎年のように性能がアップしている洗剤は、10年前のものよりも何倍もの性能を持ち合わせている事になります。

一方で昔ながらの粉末洗剤は未だに売られ続けており、広告を載せていない一部の雑誌の洗剤の洗浄力比較テストでは、常に安価な粉末洗剤の洗浄力が評価されています

このような事実が大々的にアピールされる事は滅多にないので、新発売の高価な液体洗剤が一番良いと信じ切っている人が多いものです。

そしてやっかいなのが、そのような信じ切っている人に事実を伝えても、すんなりとは受け取ってもらえない事です。

手品の場合は種がある事が前提で、しかも目の前で理解できない事が起こっているので、種を明かすと「なんだ~そんなことか!」と納得してくれますが、既に自分なりに納得してしまっている事を覆すのは簡単ではありません

事細かにデーターを並べて詳細に何度も伝えたり、騙されたと実感するような大きな出来事でもない限り、一度出来てしまった先入観(固定概念)を覆す事は難しくなります。

そもそも信じ切っている人というのは、それらの説明を受け入れてくれないので、暖簾に腕押しになってしまいます。

実は人の外見やファッションといったものでも、このようなミスディレクション(思い込みによる勘違い)が起こっています。

ブランドイメージのミスディレクション

まず一つ目のミスディレクションは、洋服の有名ブランドのイメージのようなものが当てはまります。

高機能や高品質やオシャレなデザインといった評価をされた結果、ブランドイメージといったものが構築されていくのが本来の流れなのですが、新進気鋭のブランドがそのような評価を受けて世間に浸透していくには何十年も掛かってしまうので、膨大な広告費を投入してブランドイメージを植え付けてきます。

ファッション雑誌の広告のような分かりやすいものだけでなく、美男美女のセレブに無性で提供するどころか、お金を払ってまで着させていきます。

その洋服を着たから美男美女になったわけでもないのですが、そのような有名人に着てもらう事で箔を付ける(ブランドイメージを構築する)わけです。

化粧品やシャンプーなども分かりやすいのですが、肌や髪が綺麗な女優が広告に抜擢されているだけであり、その新商品を長年使った結果、肌や髪が綺麗になったわけではありません

育毛剤なども髪が黒々として毛量が豊富な俳優が起用されています。当然ですが、その育毛剤のおかげでそのような状態になっているわけではありません。

テレビでスキンヘッドのお笑い芸人が、長年ある育毛シャンプーを使っていると公表していたのですが、もし彼が広告塔になってしまうと効果がない事がバレてしまうわけです。

このような事もミスディレクションに当てはまります。論点をズラして商品の質をうやむやにして、その商品の売りをイメージだけにしてしまいます。

一流の職人や技術者の人権費や高品質な素材の為に、商品価格が上がるのは納得できますが、商品の質ではなくブランドイメージを構築する為に莫大な予算が掛けられているものは珍しくありません。

これが料理のようなものだと、それぞれ自分なりに味覚で判断できるので、食べログやぐるなびのような評価サイトに頼らずとも判断できる人が多いのですが、これがファッションとなると自分の感覚よりも他人からの評価といった要素が重要になるので、ファッション雑誌のようなものに頼る人が増えてしまいます。

だからこそブランド側は莫大な広告費を掛ける価値があるとも言えるのですが、料理の味の良しあしのように自分で洋服に求めている質を判断できる人にとっては、無駄に高いだけの代物にうつるので、安易に手を出す事はありません。

パジャマや部屋着のように他者からの評価を考えなくて良い洋服だと、多くの人が自分の基準で選ぶ事ができるのですが、外出着となると高級ブランドの手のひらの上で踊らされてしまいます。

同じ手のひらの上で踊っている人同士であれば、ブランドのロゴや価格や最新作といった要素で優越感に浸れるのかも知れませんが、それが本当に似合っているかというと、全く別の問題です。

まさにミスディレクションによって論点をズラされてしまった状態です。

もちろん全ての高級ブランドが低品質な洋服を高価に販売しているわけではありませんが、実際には品質に価値を感じて購入している人よりも、ブランドイメージに価値を感じている人の方が圧倒的に多い傾向があります

本当に鰻が好きな人というのは、脂が乗っている冬場の鰻の方が好きなものですが、多くの人は価格が高い土用の丑の日に、わざわざ鰻を食べるわけです。

そもそも土用の丑の日は、夏場に売り上げが落ちる鰻屋さんが考え出したと言われています。夏バテする季節に栄養価の高い鰻を食べるのが悪いとは言いませんが、何も土用の丑の日に限る必要はありませんし、少し時期をずらすだけで割高になっているものをつかまされる事もありません。

やっかいな先入観

そしてもう一つ人の外見で働くミスディレクションがあります。

それは先入観です。

誰もが様々な人と出会ってきた経験を元に、初対面の人の見た目から何かしらの印象を決めつけます。

これは容姿やスタイルの事だけではありません。もちろんそれらも含まれるのですが、いわゆる身なり、ファッションの方向性といった要素も判断材料になります。

いかにも怖そうな身なりをしていたり不潔な恰好をしていると、それだけで避ける人が多いような事です。

このような分かりやすい身なりであれば、誰もが簡単で判断できるのですが、もっともっと細かな要素でも人は外見から様々な情報を受け取っています。

婚活パーティーで玉の輿を狙っている女性であれば、男性の容姿やスタイルよりも高級そうな金ぴかのロレックスに惹かれるかも知れませんし、過去にDVで苦しんでいた女性であれば、華奢な身体の優しそうな男性に惹かれるかも知れません。

過去に同棲していた彼氏がパッと見は清潔感があったのに、自宅ではずぼらで不潔でイヤだったという女性であれば、靴の汚れや食べ方といった要素に注目するかも知れません。

逆に子供のように人生経験が少ないと、怪しげな怖いおじさんにも平気で笑顔で接してしまうわけです。

誰もが過去の失敗や経験を元に、自分なりに基準が構築されていき、その基準に当てはめて初対面の人の外見から過去に出合った近い人の印象を当てはめて判断しています

そうしないと接し方が決められません。相手の見た目から推測できる年齢で言葉遣いを変えるように、誰もが見た目から特定の枠(印象)にはめ込みます。

大切なお金を預ける保険の外交員や銀行員が、チャラい身なりをしていると信用されません。寝ぐせで二日酔いの匂いを漂わせていると、私なら担当を変えてもらうかキャンセルします。

ただこの私の選択が正しいというわけでもなく、当人も二日酔いなら気がつきもしないかも知れません。

これらのように誰もが自分なりに基準を持ち合わせており、注目するポイントが違います。注目するポイントについてはよく分かりますが、ただそれ以外となると、ミスディレクションが働いてしまう事が珍しくありません。

新婚で幸せな気持ちに浸っている時には気にならない事でも、熱が冷めてくると様々な事に気がつくようになるように、はたから見ると

「絶対に付き合わない方が良いよ!!」

と思うような外見の男性でも、恋をしてしまった女性には届かなくなってしまいます。

これらのようなそれぞれの人が持っている先入観を、他人が変える事は簡単ではありません。

よほどの出来事がない限り、初対面の印象は覆りません。そしてわざわざ覆すような情報を積極的に探す事もありません。ちょっとぐらい印象が違う出来事が起こっても、自分の判断が間違っていたとは認めたくないので、わざわざ粗を探してまで自分の判断が正しかったと納得しなおし、安心したくなります。

手品には種がある事が前提なので、その仕組みを知りたくなるものですが、種がない前提の日常の出来事だと、自分の判断の誤りを認めたくない気持ちが働き、粗探しをしてしまいます。

私は過去にオーダーメードの枕を作った事があるのですが、今まで使用していた安価な枕よりもフィットしなかったのにも関わらず、三ヶ月ぐらい使い続けてしまいました。

専門家が私の身体に合わせて作ってくれた枕だから最高なはずだと信じてしまい、なかなか手放す事が出来ませんでした。今までの自分の枕が合っていなかったから身体が慣れないのだろうと勝手な理由で納得し、熟睡できない日々を続けてしまいました。

どんなに高価な枕でも合わないものは合いません。この違和感は初日から感じていた事ですが、それなりのお金を支払った事もあり、素直に認める事は出来ませんでした。先入観を覆すのには時間が掛かります。

人生経験が豊富な年配の人だと、多くの人が毛嫌いする外見の人でも上手く内面を見抜く事ができるのかも知れませんが、そのような人は稀です。

もちろん職場の同僚のように初対面の印象が悪くても、後々印象が変わっていくような人もいますが、それは自分に選ぶ権限がなくて仕方がなかっただけであり、初対面の印象を覆す機会が強制的に訪れただけです。

自分に権限があるプライベートな空間では、初対面の印象が全てです。一度相手に出来てしまった先入観が覆る可能性がないとは言いませんが、その機会すら遠ざけてしまうので、よほどの大きな出来事でもない限り、覆すチャンスすら訪れません。

初対面で嫌われてしまった女性をデートに誘うのをイメージしてみてください。相当難しいミッションになるはずです。

まず会ってもらえないですし、連絡先すら入手するのが困難です。その女性の友達といった外堀から攻めていき、相当な努力をして信用を得ないと、デートにまでこぎつけません。

なんとかデートにまで持ち込んだとしても相手は警戒しています。そこから付き合う流れまでもっていくには、並大抵の努力では不可能です。

誰もが自分なりの判断基準があるだけに、全ての人に気に入られる身なりなど存在しませんが、多くの人に嫌われる可能性が高い外見というのは、よほどの覚悟がない限り、取り入れるべきではありません

見た目で相手の先入観に引っかかってしまうと、ミスディレクションが働いて肝心な中身を見てもらうチャンスすら訪れなくなってしまいます。

損しない外見が正解?

容姿やスタイルを変える事は簡単ではありませんが、身なりやファッションであれば自分次第です。

個性的なファッションのような目立つ外見というのは、多くの人から弾かれる要因となってしまいます。

もちろん同じような判断基準を持ち合わせている人からは好かれる可能性がありますが、その世界で生きていく覚悟や職場に合わせるような事でもない限り、プラスに働く事は滅多にありません。

手品師が使うミスディレクションのように、誰もが見たいものだけを注目して生きています。

もし同じような手品をネットもテレビも普及していない時代に、悪徳宗教が奇跡の演出として行うと、多くの人があっさりと騙されてしまうわけです。

有名な女性マジシャンのプリンセス天功の師匠である初代引田天功は、テレビが白黒時代から活躍しており、日本にマジックを広めた人なのですが、彼の師匠はなんとインド人でした。

インドは今でこそIT大国ですが、日本に白黒テレビが普及する前から、そのような技術が伝統的に伝わっていたわけです。サイババが様々な物を生み出す奇跡というのも、簡単なトリックだったのかも知れません。

聖人が崇められる文化がある地域では、手品という概念そのものにミスディレクションが働き、疑う人すらいなくなってしまいます。当然のように奇跡として受け入れてしまいます。

高級ブランドの洋服を着る事がオシャレだと認識している人も同じです。全く似合っていなくても、これがオシャレなのだと疑う事なく受け入れて大枚を払ってしまいます。

周りが同じような価値観の人ばかりであれば、それはそれで幸せなのかも知れませんが、不特定多数の人と接する機会が多い人であれば、突出した個性は嫌われる可能性が高まるので避けた方が有利に働きます。

仕事で圧倒的な成果を出す人や、イケメンや美人であれば多少の個性も許されますが、多くの一般人はそこに当てはまらないので、ただただ嫌われる可能性だけが高まってしまいます

見た目による判断基準(好み)は人それぞれ違うので、これといった正解があるわけではありませんが、不正解はたくさん存在します。

一部の人だけにしか好かれない外見というのは、その世界でしか通用しない外見なので、多くの場合は損してしまいます。

初対面で悪い印象を与えてしまうと、ミスディレクションが働いて良い事まで評価されなくなってしまうので、すごくもったいない損する見た目になってしまいます。

まとめ 平均値を目指そう

生まれ持った容姿で怖い印象を与えてしまう人であれば、それこそ身なりを整えて怖い印象を薄める事が可能です。ファッションだけでなく髪型や眼鏡や声色や姿勢や表情といったものも含めて、印象を変える事は不可能ではありません。

個性が大事だと言われる時代になりましたが、個性というのはまともな部分があってこそ認められる事です。

上品なスポーツカーのマフラーから少し大きな音が響いていると、心地よい排気音だと感じる人がいるかも知れませんが、下品な改造車から全く同じ音が出ていても、多くの人は不快な音として認識します。

全く同じ事でも見た目の印象によって評価が逆転する事は珍しくありません。悪目立ちする事が個性ではないという事です。

たくさんの人の顔のデーターを集めてコンピューターで平均化すると、物凄いイケメンや美人が出来上がるように、

イケメンと美人の平均値

多くに人に受け入れられるのは、個性ではなく平均的な要素です。

容姿や身長は簡単に変えられるものではないですが、髪型やファッションといった身なりで平均値に近づける事は誰もが可能な要素です。

目が離れている人なら伊達メガネが有効かも知れませんし、顔が大きい人なら肩パッド入りの洋服が良いかも知れませんし、男性なら肩幅が広くなるような筋トレが有効かも知れません。

現代人はスマホやデスクワークの影響で猫背の人が多いので、姿勢を良くするだけでグッと平均値に近づく人が多いものです。

この平均値に近づける事こそが、多くの人に嫌われない事になり、ミスディレクションが働いて避けられるような事もなくなるので、結果的に上手くいく機会が増えるのではないでしょうか。

個性的なファッションや身なりでも、同じような価値観の人には通用しますが、よほど狭い世界(極端な田舎や裏社会)でもない限り、損する事の方が多くなります。

当ブログでは以前に職務質問されやすいファッションについて紹介した事があるのですが、

参考職務質問されるファッションとは?

警察官が職務質問する人というのも、やはり過去の犯罪者のデーターや経験を元に選んでいるわけです。

「人を見た目だけで犯罪者だと判断するのはけしからん」といった意見もありますが、いちいち全ての人と話をして判断する方が現実的ではありません。

ダサい身なりの人が「オシャレなカフェで窓際の席に座れない」と嘆くのも同じです。自分がそのカフェの経営者だったら分かるはずです。せっかくオシャレな雰囲気の店内にしているのに、その雰囲気を壊す人を目立つ席に座らせたくはありません。

居酒屋のようなところでも、いかにも怖そうな人が来ると個室に案内するものです。それを特別扱いされたとして喜ぶ人もいるかも知れませんが、お店側からすると人目につかないように蓋をしただけです。

高級ホテルの玄関近くのスペースに停められるのは高級車だけですし、汚い軽トラで行って同じところに停められないのは差別ではなく区別です。

人は見た目だけでないのは当然ですが、見た目に気をつかえない人の内面が優れているわけがありません。あえて相手が嫌がるであろう見た目にする人が評価されるわけがありません。

少し前に印象的だった出来事があったのですが、わりと空いている時間帯のファミレスで打ち合わせをしていた時にトイレに行くと、トイレの目の前の席にとんでもない数のグラスが置いてありました。

「何だこれ?」と気になりながらトイレで用を足して出てくると、清潔感のない太ったカップルが両手に新しいジュースを持ち帰ってきてそこに座りました。

おそらくお店側にとっては飲み放題のドリンクバーを貪る迷惑な常連客なのでしょう。明らかに一組だけ人目につかない離れた席に座らされていました。

飲み放題のドリンクバーでたくさん飲むのはルール違反ではありませんが、グラスも毎回変えて洗い物を増やすような事をしてしまっています。

お店側にとっては迷惑な客ですが、表立って出入り禁止にするわけにもいかないので、彼らを目立つ席に座らせたくないのは当然の流れなのではないでしょうか。

「金を支払う客は神様だろ!」

といった考えでは、お店から気持ちのいいサービスが受けられるわけがありませんし、むしろお店側もそのような客からは嫌われた方がメリットがあるので、好かれるような事はしません。

これは人間関係でも同じです。初対面の見た目の印象で弾かれてしまうと良い対応はしてもらえなくなります。愛想笑いでもして気に入られてしまうと面倒なので、極力好かれないように振る舞います

美人ほど素っ気ない態度をとるのは、あまりにも気に入られる機会が多くて面倒だからです。気に入れられても良い相手には、きちんと対応しています。

こういった事がわかると、自分の身なりの変化による相手の反応の違いも理解できるようになります。

「自分の好きなファッションをして何が悪い!」

といった考え方が間違いだとは言いませんが、損する機会が多い事を理解した上で取り入れないと、不当に差別されたと嘆く事になってしまいます。

日頃から清潔感のある身なりや紳士的な態度で人と接するようになると、コンビニ店員の接客といったものでも随分と変わるものです。

女性店員にお釣りをもらう時に、笑顔で両手を添えてくれるようになったり、顔見知りになると世間話を振られるような事が格段に増えていきます。

「このお弁当美味しいですよね、私も好きなんです!」

なんて昔の私は一度も言われた事がなかったのですが、オシャレに興味をもつようになってからは珍しい事ではなくなりました。

前の私のファッションがよほど酷かったのかも知れませんが、適当なファッションだった頃と比べて、初対面の女性からの反応は見事に変わりました。

逆に強面なファッションが好きな男性というのは、初対面の相手から舐められない事を重視しているのかも知れません。

店員に睨みをきかせて、「余計な事するんじゃねーぞ!」といった感じでマウントを取る事で、自分にとって有利な人間関係を構築しようと考えています。

それこそ居酒屋で個室に案内されるような事です。相手がビクついて下手に出てくるのが気持ち良いのかも知れませんが、本当に良いサービスを受けられるのかというと、微妙なのではないでしょうか。

過去に相手に舐められて不当なサービスを受けた経験があり、強面になる事で解決したという経験があったのかも知れませんが、それは相手側にとって招かざる客だった自分側に問題があったわけで、その対処法が正しかったとは思えません。

某国のように「ミサイルを撃つぞ!」と脅して有利な交渉に持ち込むような事であり、それで有利な結果になったとしても、相手側が喜ぶわけがありません。必ず遺恨が残ります。

高級ブランドのファッションといったものでも同じです。相手のマウントを取るような極端な事(見せびらかすような事)をしてしまうと、勝利したとしても遺恨が残ります。

決してその後の良い関係にはつながりません。

高級ブランドのアイテムが悪いという事ではなく、使い方によっては下品な印象になるので気をつけてほしいという事です。

特定の印象に当てはまりやすい見た目というのは、ミスディレクションが働いて損する事が多いので気をつけてください。むしろ目立たない平均値に近づけた方が、損する機会が避けられてその後のチャンスにつなげられる可能性が高まります。

ある程度の関係性が出来てからであれば、「そのシンプルな時計ロレックスだったの?へー、品があっていいね!」といった感じでブランド物も活きてくるかも知れません。

これ見よがしにブランド物を見せつけるような使い方ではなく、よくよく見るとわかるぐらいの控えめな使い方であれば、初対面で避けられる要因にならないものです。

人の見た目といったものにもミスディレクションが働いて、正しく見てもらえなくなる事が多いので、よほどのこだわりや覚悟がないのであれば、安易に目立つ要素は取り入れない方が良いと思います。

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