靴紐をきちんと結ばない事のデメリットを理解しよう!

ファッションコラム

靴紐をしっかりと結ばない日本人

日本は屋内で靴を履かない文化なので、どうしても脱ぎ履きしやすいブカブカな靴を選んでしまう人が多く、さらに靴紐を緩めて固定してしまっている人も珍しくありません。

少し前にネットニュースで興味深いものがあったのですが、外国に訪れているアジア系の人物の国籍を見極めるポイントとして、日本人の特徴があげられていたのですが、

  • 財布が尻ポケットからはみ出ている
  • 荷物を置いたままトイレに行く
  • 歩き方が汚い

とありました。

少し前までのアジア人というのは、日本人だけが圧倒的に身なりが良いので簡単に見分けがついたそうなのですが、最近は中国人の身なりもお洒落になり、単純に見た目だけでは判断が付かなくなってきたそうなのですが、治安の良い日本に住んでいる日本人というのは、全体的に行動にスキが多いのだそうです。

それもイメージできるのですが、私が興味を引かれたのは「歩き方が汚いから」というものでした。

私自身もファッションに興味をもつ前は、自分の歩き方など気にした事がなかったのですが、男性ファッションにとっては姿勢は凄く重要なポイントになるので意識して改善していくと、いかにきちんと靴紐を結ぶ事が大切なのか理解できるようになりました。

逆に靴紐を適当に結んでしまうデメリットも分かるようになり、そのせいで歩き方や姿勢が崩れてしまっている人が世の中に凄く多いという事にも気が付きました。

走れない靴はNG!

激しい運動をする時というのは、誰でもしっかりと靴紐を結ぶものですが、日常生活でしっかりと靴紐を結ぶ人となると、やはり少数派になってしまいます。

日常生活で全速力で走るような事は滅多にないですが、全速力で走れないぐらいのフィット感のあまい靴だと、歩き方にも悪影響が出てしまいます。

スリッパやサンダルや長靴のようなフィット感のない靴だと、誰もが歩きにくさを感じるものですが、靴紐を適当に緩めているような状態でも、悪影響が出てしまう事を覚えておいてください。

特に革靴のように重みがあってフィットしにくい靴ほど、歩く度に慣性が働いてズレが生じてしまいます。多くのサラリーマンが革靴を履くと疲れるというのは、スニーカーよりもフィットさせるのが難しいからです。

購入前にきちんと試着をしてフィットする革靴を選ぶ事ができれば、スニーカーと比べてもそれほど疲れるものでもないのですが、そのような革靴でも脱ぎ履きしやすいように靴紐を緩めて固定していると、重たいスリッパのようなフィット感になってしまうので、靴擦れなどを引き起こしてしまいます。

それを避ける為にフィットしやすいスニーカーを履くような事が悪いわけではないのですが、もしかしたらきちんと靴紐を結ぶだけで解決するかも知れません。

明らかにブカブカの靴を選んでしまっている場合は難しいですが、革靴は靴紐をきちんと結ばない事にはフィットしようがないので、日頃から踵に合わせて靴紐をきちんと結ぶ事が大切です。

靴紐をきちんと結ばないデメリット

日本人の歩き方が汚い要因の一つとして、この靴紐をきちんと結ばない習慣も影響しています。

当ブログでは以前に姿勢の重要性が分かるサッカー漫画を紹介した事があるのですが、

この漫画の中で日本人ならではの問題として、学校の上履きの存在が取り上げられていました。

日本人は学生時代からスリッパのような緩いフィット感しかない上履きに慣れてしまうので、なかなか意識が向かなくなってしまいます。

靴紐をきちんと結ばないデメリットを理解したい人は、あえていつもよりもさらに靴紐を緩くしてみると分かりやすいかも知れません。普通に歩くだけでも違和感が出るはずです。

逆にきちんと靴の踵に合わせてからしっかりと靴紐を結び直すと、普通に歩く時でも歩き方が変わるのが理解できるはずです。

人間の身体を支える足元の安定感の僅かな違いだけでも、全身の姿勢に影響が出てしまいます。姿勢や歩き方が崩れると全身の血行が悪くなったり、筋肉の使い方も偏ってしまうので健康の為にも良くなりません。

もちろん見た目の印象も悪くなってしまいます。トボトボと背中を丸めて歩いているだけで自信なさげに見えてしまいますし、洋服にも余計な皺が増えてしまいます。

どんなにお洒落な男性でも姿勢や歩き方が悪いだけでイメージが悪くなるので、改めて靴紐をきちんと結ばない事のデメリットを理解してほしいと思います。

これが理解できるようになると、普段から姿勢を意識しながら歩けるようになるので、どんどん身体も健康になってスタイルも良く(元に戻る)なっていきます。

すると街中ですれ違う日本人の多くが、常に足元が視界に入るような俯いた姿勢で歩いている事に気がつくようにもなります。

姿勢良く歩けるようになると、自分の目線の高さが変わるだけでなく、いかに世の中の多くの人が俯きながら狭い歩幅でチョコチョコと歩いている事が理解できるようになります。

歩きスマホは論外ですが、スマホを見ていなくても肩をすぼめて背中を丸めて歩いている人がビックリするぐらい多いものです。

病院などでスリッパを履くと、まともに歩けなくなる感覚は誰にでも分かると思いますが、だからといって意識的に歩き方を変えているわけでもなく、無意識が勝手に身体の使い方を変えて適応しています。

普段から靴紐を緩めた状態が当たり前になっていると、無意識がその状態に適応して歩くようになるので、自然と姿勢が崩れて歩き方も悪くなるのもイメージできるのではないでしょうか。

靴紐をきちんと結ばない事には、様々なデメリットがある事を改めて理解してほしいと思います。

学生時代の運動部のように全速力で走るような機会は滅多にありませんが、いつでもそれが可能なぐらいのフィット感のある靴でないと、姿勢や歩き方に悪影響が出てしまい、見た目の印象が悪くなるだけでなく、身体にも悪影響が出てしまいます。

無意識は優秀

人間の無意識というのは優秀なもので、直ぐに環境の変化に合わせて適応する事ができてしまいます。誰でも雪が降ると滑りやすい路面に合わせて歩き方が勝手に変わります。

無意識に勝手に状況に合わせて適応してしまえるだけに、日頃から靴紐を緩めてフィットしていない状態にしていても、それなりに歩けてしまうわけですが、それだけに誤った歩き方になってしまいます。

伸縮性のある生地で足首まで包んでくれるスニーカーであれば、靴紐を緩めていてもそれなりにフィットしてくれるのですが、それでも全速力で走れないような緩い状態だと、無意識が勝手に歩き方を適応してしまいます。

きちんと靴紐を結ばない事には、スマートな歩き方をする事など不可能なので、歩き方を改善したい人は意識してみてください。

ちなみに海外ではトボトボと歩く速度が遅い人ほど、認知症になるリスクが高いという研究も出ています。

歩く速度だけの問題とは言い切れませんが、背中を丸めて下半身の筋肉だけを使ってトボトボと歩く人と、全身の筋肉をバランスよく使って颯爽と歩く人では、健康面での違いがああるのはイメージできるのではないでしょうか。

介護用の靴もフィットしやすいようにマジックテープの物があるように、人間の身体の土台である足元を支える靴のフィット感というのは、全身の健康に影響が出るという事を改めて理解してください。

正しい姿勢や歩き方を意識に上げる事も大切ですが、そもそも靴がフィットしていないと改善する事は難しいです。

靴のせいにして良さげなものに買い替えても、きちんと履く習慣がないと意味がありません。靴紐を緩めて履く事はデメリットだらけなので、改めて理解してほしいと思います。

姿勢や歩き方が良くなれば、休日に特別な運動をせずとも通勤で歩くだけで健康になれるかも知れませんし、洋服だってグッと似合いやすくなります。

姿勢が良くなると内蔵の機能も向上(回復)するので、肌ツヤや髪質といった要素も良くなるかも知れません。誰もが深呼吸をする時には自然と胸を張った姿勢になるものですが、あれは肺が大きく膨らみやすいように身体が勝手に適応した結果です。

日頃から背中を丸めていると肋骨の動きが妨げられて肺が大きく膨らめないので、呼吸の浅くなってしまいます。

背中を丸めているとお腹周りの筋肉も緩んでしまうので、内臓の位置も下がってお腹が出てしまいます。内臓が下がり過ぎると問題なので、脳はわざわざお腹周りにだけ脂肪を集中させて内臓を支えるように適応すると言われています。

中年太りのように体重がそれほど増えていなくてもお腹だけが出てしまうのは、まさに姿勢の悪さが影響していると言われています。

まとめ 靴紐をきちんと結ぼう

靴紐を結ぶ事だけが良い姿勢になる方法ではありませんが、逆に適当な靴のフィット感のままで良い姿勢で歩く事など不可能なので、改めて今回紹介した靴紐を結ばない事のデメリットを理解してほしいと思います。

人によってはこれだけでも姿勢や歩き方が良くなって健康になるかも知れませんし、機能性の高い高価な靴を選ばずとも対処できるかも知れません。

靴の文化が長い欧米の人からすると、日本人の歩き方が汚いと見えてしまうのは大げさな事ではないのだと思います。特に旅行中の日本人は身なりが綺麗なだけに、その落差を感じるのではないでしょうか。

靴がフィットしていないと、いざという時の行動にも影響が出るはずです。強盗に襲われた時や暴走ドライバーが歩道に突っ込んできた時に、咄嗟に回避行動ができないような靴だと、被害も広げる事になってしまうかも知れません。

日本は治安が良いだけに、そのようなルーズさでも何とかなってしまうのかも知れませんが、フィットしていない状態の靴には様々なデメリットがあるので、今すぐにでも意識にあげて改善してほしいと思います。

特に日頃からサンダルのような靴を履いている人は気をつけてください。的確に危険回避行動が取れないような靴では、大切な人を守る事など出来ないはずです。

女性だと靴紐がない靴も多いので難しい面もありますが、男性用の靴だと大抵は靴紐があるので、日頃からしっかりと踵に合わせてから靴紐を結び直してください。

靴紐のないスリッポンタイプの靴の方が脱ぎ履きしやすいものですが、靴べらも使わずに履けるような緩い靴ではまともに歩く事など出来ないので、自ら様々なリスクを引き寄せる事になってしまいます。

そもそもローファーという言葉には「怠けもの」という意味があります。きちんと靴紐を結ばない多くの日本人が怠けものなのかも知れません。

ちなみに私の知り合いの女性は近所のゴミ出しにサンダルを履いて行った時に、マムシに噛まれて入院する事になってしまいました。

流石にこのようなケースは多くありませんが、日常的にそのような靴で生活していると、転倒のリスクが高まったり、トボトボとした歩き方による偏った筋肉の使い方になってしまいます。

太ももだけが太くで悩んでいる女性が多いものですが、これも身体の使い方の問題である事がほとんどです。病院などにある滑りやすいスリッパを履いて歩くと分かりやすいのですが、太ももの前側の筋肉を使って足を持ち上げるような歩き方になってしまうので、そこの筋肉ばかりが発達してしまいます。

適当に靴紐を緩めた状態で履いている事も、少なからず同じような影響が出てしまうので、まずはきちんと靴紐を結んで颯爽と歩くようにしてください。

大切な人を守る為にも咄嗟に行動できる状態である事が望ましいですし、その為にも自分自身が健康である必要があります。

たかが靴紐と軽視せずに、しっかりと向き合ってみてください。知らず知らずのうちに受けていたデメリットが解消されると、姿勢や歩き方といった外見的な要素が良くなるだけでなく、心身ともに良い状態に近づいていきます。

もちろん姿勢が良くなると前に落ちていたアゴが戻り、肩幅も広がって上着がバランスよくフィットするようになるので、洋服も抜群に似合いやすくなりますよ!

【関連記事】
靴紐が切れるのは幸運の兆し?

靴紐を素早く結ぶ方法

雪国の人の歩き方は自慢にならない