雪国の歩き方は大切だけど使い分けられないと危険!
雪国の歩き方?
少し前にネットで雪国の人の歩き方が話題になっていました。
アイスバーンを道民はこのように歩いているにゃ。
これから北海道に来る方はこれを見てイメトレを#北海道 pic.twitter.com/AcAGo5TboJ— 北乃カムイ 北海道情報 【公式】 (@kamuikitano) 2018年12月7日
私も北海道で育ったこともあり、アイスバーンを歩く時には自然とこのような歩き方になります。
この雪国の歩き方そのものは転倒しない為に大切なスキルでもあるのですが、雪国に住んでいる人が当たり前に身につけているスキルだけに、雪道でもない普段の歩き方にも影響が出ている人が多いものです。
雪道で滑りにくい歩き方というのは、正しい歩き方とは対極の歩き方です。
雪国の人の歩き方というのは、歩幅を狭めて靴底を平行におろして足を上に持ち上げながら歩くわけですが、これの一番の問題は腰が引けて猫背になってしまうことです。
雪国の歩き方のリスク!
一方で正しい歩き方というのは、自然な歩幅で靴の踵から着地し、つま先で地面を蹴って前に進んでいきます。骨盤も起き上がって自然と胸を張り、首もスッと伸びています。
基本的にこの正しい歩き方をすると、足元が見えません。
目線だけを下に向けても、歩いている最中に最も足を前に出したタイミングで靴の先がチラっと見える態度です。
試しにモデルさんにでもなった気持ちで姿勢を正して胸を張って歩いてみてください。かなり大股で歩かない限り、視線の中に靴のつま先が入ってこないはずです。
(視線のイメージ)
逆に背中を丸めた猫背で歩いてみると、常に視界の中に足元が入り込んできます。
滑りやすい雪国の道を確認しながら歩くのには効果的ではありますが、日頃から猫背で歩いていると背中や肩や首の筋肉に負担が掛かってしまい、どうしても疲れやすくなってしまいます。
滑りやすい雪道だけをこのような歩き方にするのであれば影響も少ないのですが、雪国の人は雪がないシーズンでもこのような歩き方になっている傾向があります。
これと似たようなケースだと、スマホを見ながら歩くようなことです。正しい姿勢で歩きながらスマホを見るとなると、目線と水平な位置ぐらいに持ち上げなければなりません。
なので歩きスマホは自然と腰が引けて猫背になってしまいます。すると前方の視界が失われてしまうので危険なのは当然です。
ちなみに日頃から姿勢の良い人というのは、スマホを高く持ち上げる傾向があります。
逆に姿勢が悪い人はスマホの位置が低いので、常に肩や首に負担が掛かってしまいます。これらと同様の事が、雪国の滑りやすい道の歩き方にも当てはまります。
これが雪国の歩き方のリスクです。
猫背で首や肩や背中に筋肉が張って疲れやすくなるばかりでなく、前方の視界まで狭まってしまいます。
だからといって滑りやすい足元を確認しないで歩けということではないのですが、雪のないシーズンでもこのような歩き方をしてしまうと、様々なリスクを抱えることになるので、きちんと使い分けられるようになってほしいと思います。
冬場でも駅や地下街やお店の中まで、背中を丸めた雪国の滑りにくい歩き方をする必要はありません。
まとめ 歩き方は健康の基本
世の中には様々な健康法がありますが、わざわざそれらの健康法を取り入れるよりも、日頃から正しく歩くことが大切です。
滑りやすい雪道では背中を丸めて足元を確認しながら歩くのは仕方がないのですが、夏場や屋内までそのような歩き方をしていると、常に首や肩や背中の特定の筋肉が張ってしまい、コリや疲労の原因になってしまいます。
また正しい姿勢でないと洋服も似合いません。生地に余計な皺が出ますし、生地が引っ張られるとバランスよく肩に重みが乗らなくなるので、余計に重たく感じてしまいます。
たまにスーツを着ると疲れるという方の多くは、姿勢が悪い傾向があります。
スーツのように張りのある生地の洋服というのは、バランスよく肩で支えないと重さや張りを感じてしまいます。
腰が引けて背中が丸まっていると、肩が前に入り首も前傾してしまいます。その前傾姿勢を維持する為に、常に背中や肩や首の筋肉で支えることになるので、余計な体力も奪われてしまいます。
さらに細かな事を言えば、猫背だと身長だって低く見えますし、肩がすぼまり、首も前傾しているので顔も大きく見えてしまいます。胸を張っていないとスタイルも悪く見えてしまいますし、何も良いことがありません。
せっかくオシャレをしても、姿勢や歩き方が悪いと台無しになってしまうということです。
滑りやすい雪道を胸を張って颯爽と歩けとは言いませんが、きちんと使い分けられるように意識してほしいと思います。多くの人が無意識に猫背になってしまっています。
この自分の姿勢を意識するポイントが、「目線の向き」です。
日頃から足元が視界の中に入っている歩き方をしていないか、チェックするようにしてください。正しい姿勢で歩くと足元全体が視界に入るような事はありません。高所で腰が引けると足元ばかりが見えてしまいますが、同じような状態になってしまいます。
一方で颯爽と歩く人の目線には足元など入ってきません。最も足を出したタイミングでチラっと足先が入る程度です。
多くの人は自分の歩き方を意識したことがないと思いますが、正しい姿勢で歩けるようになると、普通に歩いているだけで肩こりや首のコリも軽減していくものです。
スッと背筋が伸びた姿勢で歩いていると、肩甲骨が後ろに引き寄せられて首も真っすぐになります。お腹周りの筋肉も上手く使えるようになって自然と大股にもなります。肩に余計な力も入っていないので手も自然と振られます。
肩や首周りの筋肉の負担が減るだけでなく、自然とストレッチをするような事になるので、どんどん状態が良くなっていきます。全身の筋肉をバランスよく使って歩けるようになると、疲れも少なくなります。
一方で腰が引けて猫背で肩が前に入っていると、足の筋肉だけで歩くようになります。上半身の筋肉は前に倒れないように後ろ側(腰、背中、首)ばかり使うことになるので、スタイルも崩れていってしまいます。
よく女性で太腿の太さを気にする方が多いですが、歩き方が崩れているケースが多いものです。雪国の歩き方のように足を持ち上げて歩いていると、太ももばかりが太くなってしまいます。
男性でも中年になるとお腹が出てくる人が多いですが、これも猫背で上半身の前側の筋肉が緩んでしまっていることが原因の一つと言われています。
お腹にだけ脂肪がつくのではなく、緩んでいる腹筋が内臓を支えられなくなり、内臓の位置が下がってお腹がせり出てしまいます。体重が増えていなくてもお腹だけが出るのは、腹筋の衰えが原因です。
腹筋を鍛えることも悪くはないのですが、日頃から姿勢を正して全身の筋肉をバランスよく使えるようになると、自然とお腹も凹んでいくものです。
すると内蔵の働きも良くなり、どんどん身体も健康になっていきます。良い姿勢で洋服が似合いやすくなるばかりでなく、肌の血色や髪質にだって良い影響があるかも知れません。
たかが歩き方と軽視するのではなく、日頃から正しい姿勢で歩くように意識してください。
特に雪国の人ほど歩き方が崩れている傾向があるので、しっかりと使い分けられるようになってほしいと思います。日頃から目線の向きをチェックするようにしましょう!
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コメント一覧
青森に転勤してきて感じたのがまさにコレ
男女年齢に限らず本当に俯いて歩いている人が多い
見た目の印象だけでなく健康にも悪いよね