ファッションに興味がないことのリスク、最低限の知識は必須
外見から伝わること
久しぶりに再会した女性が少し前に免許を取得したらしく、彼氏に選んでもらった車で登場したところ驚きました。
いわゆる「ヤン車」でした。
彼女の年齢は40過ぎ、決して元ヤンではなく、現在の見た目もいたって普通なのですが、車高を下げて窓を黒くしてホイールがビカビカのセダンで登場しました。
それとなくその車を選んだ経緯を聞いてみると、車に詳しくないからと全て彼氏に任せたのだそうです。
多くの男性は車に多少の知識がありますが、女性はフェラーリとポルシェの見分けもつかないほど車に無頓着なことも珍しくありません。
車の関する知識がないと、車の外見で相手に伝わる印象も理解できません。
これはファッションにも当てはまることだと感じました、男性の中には全くファッションに興味をもたない方がいますが、適当に選ぶと同じようなことになるリスクがあります。
無知のリスク
「男は外見じゃない、中身だ!」と言うと男らしくはあるのですが、あまりにも適当なファッションをしてしまうと、ヤン車のように別の意味をもってしまいます。
本人にその気がなくても、相手はそのように受け取ります。
外国人が日本の女子高生のスカートの短さを見ると、まるで娼婦のようなだと思うそうです。
認識は人それぞれ違うので誰が正しいというわけではありませんが、相対する人に合わせるぐらいの知識は必要です。
外国に行くのであれば、その国の文化や認識に合わせる必要があるように、仕事で取引をする相手や大切な人と会うときに、相手が不快だと認識するファッションは避ける必要があります。
ファッションに興味がない方は、このことを浅く理解しています。
「娘さんをください」と挨拶に来た彼氏が、薄汚れた格好やボサボサの髪型だと不快に感じるのは当たり前です。
容姿を簡単に変えることは出来ませんが、簡単に整えることができるファッションや髪型ですら、気がつかない人の内面が優れているとは思えません、大成するとは思えません。
娘に「本当は優しい人なの」と言われても、知らず知らずのうちに目の前の人を不快にさせてしまう人が、素晴らしいとは思えません。
これは面接時の格好でも同じです、「とりあえずスーツさえ着ておけば大丈夫だろう」といった程度の着こなしでは、百戦錬磨の面接官は直ぐに見抜きます。
大学生の就活でスーツをビシッと決められないのは仕方がないですが、ある程度の年齢で身だしなみにスキがあると、「大事な席で相手に失礼なことをしでかすかも知れない」と想像してしまうものです。
外見から伝わる情報量は少なくありません、「とりあえず清潔感さえあれば大丈夫だろう」ぐらいでは、スキだらけだと思ってください。
これは「洗車さえすれば綺麗だろう」というような認識と似ています、改造車を綺麗に洗車しても相手が感じる印象は変わりません。
とりあえずスーツのような認識では、型遅れのスーツ、時代遅れのシャツ、ネクタイの結び方や長さ、ブカブカで汚い革靴、色が合っていない靴下など、スキだらけの着こなしになってしまいます。
オシャレなスーツや流行のスーツ、高級なスーツが必要なのではなく、きちんと自分の体型に合わせて選んだスーツを着ている方は、とても魅力的にうつるものです。
似合う洋服を着ているということは、自分のことを客観的に観ているということです、自分の長所や短所を理解しています。
きちんと自分を観ている人は、相手からどう見られているか意識しているわけです、知らず知らずのうちに相手に失礼なことをする確率は低いと判断できます。
「ファッションに興味がない」ことには、大きなリスクがあると理解してください、時代遅れのファッションでは、時代の流れを読めないと言っているようなものです。
自分のこともわからず、相手の目線も意識せず、時代の流れにも無関心な人が、仕事ができる人とは思えません、内面が優れているとは思えません。
よほど圧倒的な内面、仕事の質などでもない限り、見向きもされません。
立派な内面、優しい心を見てもらう為にも、相手を不快にさせないファッションは必須です。
まとめ 損する見た目
どんなに美味しい料理を提供していても、お店構えが汚ければお客さんはやってきません。ショーウインドーの食品サンプルがホコリだらけだと、別のお店に行ってしまいます。
店内やキッチンを綺麗に掃除していても、外見が魅力的でないとお客さんは入ってきません、こんなことは当たり前です。
娘が結婚相手として連れてきた彼氏の内面が悪いと言うわけがありません、「この人、見た目はいいけど最低の男なんだよね~」という彼氏を、結婚相手として連れてくるわけがありません。
面接時に「僕はメンタルが弱いので打たれ弱いです、残業もイヤです、優しい上司の下でしか働きたくありません」なんて言うわけがないんです、「一生懸命頑張ります!」といった感じが当たり前です。
だからこそ本当の内面を知るために、外見から様々な情報を感じ取るわけです。
「僕は体力に自信があるのでバリバリ働けます!」と言っている人の身体つきが、華奢で猫背で色白だと信ぴょう性がありません。
創業100年に老舗の料理屋の店構えが、チェーン店のようだとがっかりです。
「娘さんを必ず幸せにします」と言っている男の格好が薄汚れていると、酒もたばこもギャンブルもしているなと思うわけです。黒塗りのベンツで来られた日には、よからぬ付き合いがあるのだと思うものです。
誰もが見た目で判断します、過去の経験を元に見た目から内面を推し量ろうとします、それが有効だったと経験しているからです。
経験の少ない子供は、いかにも怪しい人物についていってしまうことがありますが、経験を重ねるうちに怪しい見た目と言うものを判断できるようになります。
ある会社の社長さんが「面接に来た人の車をチェックするとよくわかる」と言っていました。バシっとスーツで決めていても、車の中がゴミだらけだと採用は見送るそうです。
車は個人の趣向があらわれるので内面がにじみ出るものです、冒頭の女性の彼氏に会っていませんが、ある程度は想像がつきます。
もし彼氏が売れ筋のコンパクトカーを選んでいれば、常識のある人だと思います、小型のドイツ車を選べば心配をしているのが伝わってきます、新しい軽自動車だと堅実派、古い軽自動車だと経済力などが浮かんでくるものです。
その分野の知識があると、外見から内面を予測することができます、車は全ての人が所有しているわけではありませんが、ファッションは全ての人に当てはまります。
興味がないからと無頓着なままだと、周りのファッションに興味がある人から、知らず知らずのうちに内面を悪い方向に認識されるリスクが高まります。
もちろんファッションに興味がなくても素晴らしい人はたくさんいますが、確率で言えば身だしなみを整えている方が、内面が素晴らしい可能性は高いわけです。
ギャンブルにハマっている男性の見た目は想像が出来ると思います、決して清潔感のあるファッションはしていないと思います。
ファッションに興味がないからと適当に選んでしまうと、周りの人からそのようなタイプの人だと認識されるリスクがあります。
ちなみに私は蕎麦が大好きなのですが、少し前に近所に蕎麦屋ができました、ただし常に派手な改造車が止まっているので全く行く気にはなれません。
居酒屋やバーだと客層が分かれるので、そのような方と相性の良い人達が集まるのかも知れませんが、日中から営業している蕎麦屋だと明らかに見た目で損をしていると思います。
ファッションに無頓着な人も、知らず知らずのうちに損をしているかも知れません、どんなに立派な内面をもっていても、見た目ではじかれてしまうことがあると理解しておいてください。
しっかりと内面を評価してもらう為に最低限のファッションの知識は必要です、内面ばかりを磨いても中々チャンスは訪れません。
もしかしたら近所の蕎麦屋は凄く美味しいのかも知れません、たかが改造車でお店に入らない私も損をしているのかも知れませんが、やはり蕎麦屋も損をしています。
私は他の蕎麦屋に行くだけですが、真剣に蕎麦と向き合って最高の蕎麦を打っているのであれば、知らず知らずのうちに客を遠ざけているのは本当に残念なことです。
立派な店構えや高級ブランドのファッションが良いということではありません、特別お金もかからない掃除や手入れを怠っているお店やファッションがもったいないということです。
最高の料理を盛り付ける器を適当に選ぶようでは、やはり一流とは言えないのではないでしょうか、その料理がおいしく見える器や盛り付け方をするのが当然です。
有名な陶磁器ということではありません、あくまでも料理を活かすための器選びです。
ファッションも立派な中身をよく魅せる為に、しっかりと体型に合わせたサイズや色を選択する必要があります、ファッションを適当に選んでいるようでは一流とは言えません。
有名ブランドのファッションということではなく、体型や特徴に合わせることです。
ある程度付き合いがある人であれば、外見と内面のギャップがあっても理解することができますが、やはり初対面では見た目の印象が一番大切です、知らず知らずのうちに相手を不快にさせていないか、改めて意識してほしいと思います。
あなたの素敵な内面を正しく理解してもらうためにも、損をするファションは避けてください。
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コメント一覧
樋口英彦さま、貴重なご意見ありがとうございました。これからは気を付けます。
はじめまして。
数年前からおしゃれに目覚めたアラフィフおじさんです。
とても興味ある内容で、おもしろく読ませていただいたのですが、一点残念な点がありましてコメントさせていただきました。
それは、句読点の使い方です。
通常「。」で終わるべきところを「、」で区切ってらっしゃるので、読むときにとても違和感があるのです。
「です」のあとに「、」は基本的には使いません。
必ず「。」になると学校の国語で習いました。
スーツに白いソックスを合わせている感覚なんです。
ぜひご検討いただければ幸いです。