白ぶち眼鏡のダサい感じを範囲を広げて考えよう
白ぶち眼鏡で得する人は滅多にいない
少し前にテレビで様々な女性芸能人が、男性を見極める際の基準を紹介しており、
- 先の尖がった靴を履いている男はどうしようもない
- ドクロのアイテムはあり得ない
- ネイルをしている男はナルシストで女に優しくない
といった感じで初対面の男を判断する基準をあげていたのですが、中でも私が思わず笑ってしまったのが、
「白ぶち眼鏡をかけている男は信用ならない」
というものでした。一般人で白ぶち眼鏡をかけている人は滅多にいませんが、たまに天才肌っぽいクリエイターのようなポジションの人が白ぶち眼鏡をかけている事があります。
芸能人でも個性を演出する為に取り入れているケースがありますが、白ぶち眼鏡のおかげでプラスになるケースなどそうそうあるものではありません。
白ぶち眼鏡ぐらい分かりやすく目立つアイテムだと、多くの人が理解しているので安易に取り入れるような事はありませんが、ドクロマークぐらいだとカッコ良いと思って取り入れてしまっている男性は珍しくありません。
女性受けなど気にする事なく、自分の好きなファッションをするのが必ずしも悪いとは言いませんが、少なくても周りの人から良く思われたくてオシャレをするのであれば、これらのような個性は避ける必要があります。
白ぶち眼鏡ほど分かりやすいアイテムでなくても、意外と多くのアイテムが当てはまるものです。
ダサさとは空回り具合
なにをもってダサい印象になるのか正確に定義できるわけではないのですが、良かれと思って取り入れている事が空回りしている様子が伝わってくると、どことなくダサい印象になってしまいます。
全くオシャレに興味がない人のファッションもダサく見えるものですが、これは料理で言うところの盛り付けが下手なような事であり、ちょっと意識するだけで並のレベルに改善する事は難しくありません。
私は若い頃に居酒屋でアルバイトをしていたのですが、刺身の盛り付けは技術の差があからさまに出る事を痛感しています。
全く同じ食材、同じ分量の刺身でも綺麗に盛り付けると豪華で美味しそうに見えるのですが、素人の私がやると明らかに貧相に見えてしまいました。
付け合わせの大根のつまや大葉の盛り付け方だったり、配置するバランスによって見た目の印象は大きく変わってしまいます。
良かれと思って取り入れたファッションのせいでダサくなってしまうのは、豪快に刺身を盛り付けるような事です。分厚くカットしてたくさん並べても、あまり美味しそうには見えません。
よくテレビで漁師さんが船上で釣った直後の魚をさばき、贅沢に厚くカットして紙皿に盛り付けるような事がありますが、あまり美味しそうには見えないものです。
もちろん新鮮な状態で美味しいのだとは思いますが、お寿司屋さんで同じよう事をされても喜ばれません。
良かれと思って取り入れたファッションのせいでダサい印象になるのも同じで、バランスが崩れてしまうと元も子もなくなってしまいます。
せっかく大枚をはたいて購入したハイブランドのファッションアイテムでも、バランスが狂う要因となってしまうとダサい印象になってしまいます。
白ぶち眼鏡ほど分かりやすくバランスをぶち壊すアイテムは多くありませんが、この考え方をより広げて考えられるようになると、ファッションのバランスも整えやすくなり、ダサい印象を避ける事ができます。
これ見よがしな分かりやすいアピールというのは、大抵はマイナス評価にしかなりません。
筋肉自慢のマッチョが季節外れのタンクトップを着ていたり、スタイルの良い女性が普段着で胸元が開いた洋服を着ていると、これ見よがしで下品な印象になってしまいます。
もちろんプールや海であればマッチョな肉体をアピールできますし、スタイルの良い女性もパーティーのような場であれば、胸元が開いたドレスで上品にアピールできますが、普段からそのような要素をアピールしていると残念な印象になってしまいます。
むしろフィットした洋服からさりげなく肉体美が伝わってくると、誰からも嫌われる事なく好感をもってもらえるようになります。
白ぶち眼鏡が活きる場など私には思いつきもしませんが、間違いなファッションというのは誰の得にもなりません。当人が満足しているのであれば構いませんが、周りからの評価を期待しているのであれば見当違いも甚だしいです。
目立つアイテムは諸刃の剣
どんなファッションアイテムにも言える事なのですが、基本的に目立つアイテムほどバランスを崩してしまいます。
数年前から高級志向の男性ファッション雑誌で、やたら白いズボンが紹介されるようになったのですが、白いズボンを上手く着こなせている男性は滅多にいません。大抵はバランスを崩してダサい印象になってしまっています。
多くの一般人は雑誌のモデルのようにスタイル抜群ではないですし、撮影前に綺麗にアイロンをかけてもらえるわけでもありません。
ズボンに使用される生地は耐久性が求められるので、Tシャツのような薄い生地ではなく厚みがあるだけに皺が目立ちやすくなります。ちょっとした雨がつくだけで染みが目立ってしまいますし、他の洗濯物といっしょに洗ってしまうだけで薄汚れてしまいますし、ズボンは擦れやすいだけにムラも出来やすくなります。
白いシャツだと皮脂汚れに気をつけていればメンテナンスは難しくないのですが、ズボンは生地が厚くて擦れやすいだけに、汚れも頑固になって良い状態を保つ事が出来ません。
白い靴下ほど黒ずみが目立つように、清潔感のある白いズボンを上手く着こなすのは簡単ではありません。むしろ清潔感を失わせる要因となってしまいます。
上着とのコーディネートも難しくなりますし、白いズボンのおかげでプラスになる事は滅多にありません。
もちろん個性的な目立つアイテムでも上手くバランスを取る事ができれば、オシャレなアイテムになりますが、それこそファッション雑誌の撮影時のような特別な場所やスタイルの良さや容姿の良さまで求められるので、一般人が取り入れるとダサいだけの印象に映ってしまいます。
これは土足厳禁の車が女性受けが悪い感じとも似ているかも知れません。汚い車が好きな女性はいませんが、必死に綺麗な状態を保とうとするスタンスにひいてしまう女性は多いです。
この辺のバランスは私自身も気をつけているのですが、ファッションアイテムを良い状態に保つ姿や努力する姿は、なるべく人前で見せないようにしています。
トイレの後に手を洗っている時にチェックするような事はしますが、その後も鏡の前で必死になって髪型を整えるような姿というのは、周りからみるとあまり良い印象には映らないような事です。
女性はズボラな男性が好きなわけではありませんが、ナルシスト過ぎる男性も好きではありません。ナルシストのような清潔感は大事ですが、その姿は周りの人に察知されないように気をつける必要があります。
ちなみに冒頭で紹介した女性芸能人の中には、男性の家の中に筋トレグッズがあるとイヤだと言っていました。女性にモテようと必死になって筋トレしている事がイヤなんだそうです。
だからといって女性は鍛えていないだらしない身体の男性が好きなのでもありません。少し勝手ではありますが、ナルシストのように必死になってモテようとするスタンスそのものが苦手だという事です。
このスタンスがファッションからも感じられると、ダサい印象になってしまいます。それが目立つアイテムだという事です。
全身が流行の最先端のようなファッションの男性を好む女性は多くありません。流行遅れのファッションを嫌う女性はいますが、だからといって流行に敏感である必要があるわけでもありません。
ほどほどの取り入れるぐらいであれば良いのですが、意識し過ぎていると伝わってしまうとダサい印象になってしまうので気をつけてほしいと思います。
まとめ 普通のレベルにも差がある
白ぶち眼鏡のように分かりやすくダサいアイテムは多くありませんが、どのようなアイテムでも個性的な要素が強いほど同様のリスクがあります。
だからといって何もしないで適当なファッションで良いという事でもありません。
最先端の流行のファッションを積極的に追う必要はありませんが、流行を意識していないと知らず知らずのうちに流行遅れに巻き込まれてしまうリスクがあるので、全く無知で良いというわけでもありません。
普通のファッションといってもレベル(40~60点)には差があり、適当だと限りなく下限(40点)に近付いてしまいます。
全力で普通のファッションを丁寧に着こなす必要があります。
力を入れるポイントが違います。個性や目立つアイテムを取り入れるのではなく、普通のなんてことないファッションときちんと向き合う事でバランスが取れ(60点)、どことなくオシャレな印象に映るようになります。
そもそもオシャレな印象というのは、何か特別なアイテムがあるからではありません。むしろダサいポイントがないからこそ悪くはないといった評価になり、結果的にオシャレな印象になります。
これといった特徴がない何てことないラーメンでも、きちんと盛り付けていたり、丁寧に下ごしらえをしていると、誰が食べても悪くはないといった合格レベルに達しますが、適当に作ったラーメンが同じ評価になるわけではありません。
白ぶち眼鏡や白いズボンのような主張の強い目立つファッションアイテムというのは、ラーメンの上にでかいエビを乗せるような事であり、かなり好みが分かれてしまう要素になってしまいます。
海鮮が有名な街の市場のラーメンであれば、このような個性も喜ばれるかも知れませんが、その辺のラーメン屋が同じ事をしても誰も期待していないので、高い価格に納得してもらえずに注文を受ける事すらなくなるような事です。
高級フレンチ店が提供する珍しいラーメンにキャビアやトリュフが添えられているのであれば、客も高い価格に納得するのかも知れませんが、その辺のラーメン屋がトリュフラーメンを2000円で販売しても注文してもらえません。
ハイブランドの目立つファッションアイテムというのも同じで、容姿の良いモデル体型のイケメンや美人でもない限り、むしろ違和感を引き立てる要因となってしまいます。
わざわざ大枚をはたいてダサい印象になってしまうのはもったいないので、まずは普通のファッションと向き合ってレベルを上げるのが肝心です。
そもそもファッション雑誌に登場するモデルだって、プライベートで同じような目立つ恰好をしているわけではありません。よほどシチュエーション(TPO)が合致している場でなければ、悪目立ちするだけだと理解しています。
おそらく白ぶち眼鏡をかけている芸能人も、個性をアピールしなければならないテレビの前だけのファッションであり、普段はかけていません。
勘違いしているナルシストな一般人だけが、そのようなファッションを取り入れてダサい印象になってしまいます。
白ぶち眼鏡ほど分かりやすいアイテムは多くありませんが、サングラスだって似たようなものです。眩しくもない時間帯や場所でサングラスを掛けていると、ただただダサい残念な印象に映ってしまいます。
男の世界観やこだわりが感じられるファッション要素も同じです。ドクロや迷彩柄はパクチーや唐辛子のような事であり、好みが一致していない人からすると避けられる要因となってしまいます。
パクチーや唐辛子も程度問題ではあるのですが、全面に押し出されるとごく一部の人からしか選ばれなくなってしまいます。
私自身にも覚えがあるのですが、どうしてもファッション初心者ほど分かりやすいアイテムに頼りたくなってしまいます。
基本を疎かにしたまま個性を主張しても期待している評価は得られないばかりか、むしろダサい烙印を押されてしまうので、まずはしっかりと普通のファッションと向きあってほしいと思います。
姿勢が悪いままハイブランドの洋服を着ても似合いようがありませんし、きちんと試着してフィット感を確かめたり、しっかりと裾上げをしたり、メンテナンスをしたりする事で、普通のレベルの中でも上限に近づいていく事ができます。
そのような人が扱いの難しい白いズボンを合わせるのであれば、上手くバランスを取る事ができるのかも知れませんが、白いズボンさえ着ればオシャレになると勘違いしてしまうと、ただただダサさを際立たせてしまいます。
靴紐を結ばないような靴では、まとも(良い姿勢で綺麗に)歩く事など出来ませんし、靴同士を擦り合わせて脱いでいるようでは、直ぐにボロボロになってしまいます。
きちんと靴紐を緩めて靴べらを使って履くようになると、無駄に履き口が広がるような事もなくなり、履いた後につま先をトントンとしてコバ(靴の縁)を傷つける事もなくなります。
着用後の洋服にブラシをかける習慣があると、毛羽立ちが抑えられて毛玉が出来なくなりますし、生地を傷める洗濯やクリーニングの頻度を少なくする事になります。生地が擦れやすい箇所もわかるようになるので、普段の行動やクセといったものを見直すきっかけともなってくれます。
普通の洋服でも丁寧に向き合う事で様々な事が学べます。洗剤との相性や生地の繊維による違いや織り方による違いなど、様々な知識が身についていきます。
すると自分の体型や生活スタイルや季節に適した洋服の基準が分かるようになり、次に購入する洋服の選び方も変わっていきます。
同じような価格帯の洋服でも生地の違いや縫製の違いに意識が向くようになり、洗濯後に縮むところまで計算して選べるようになり、どんどんバランスが良くなっていきます。
そもそも洋服の価格は品質と比例しているわけでもありません。低品質な洋服を高く見せかけている事もありますし、良質な洋服がセールで半額になっている事も珍しくありません。
あくまでも自分の体型や生活スタイルに適しいてる洋服が良いのであり、ブラン名ありきで選んでいると、いつまで経ってもバランスが良くなっていきません。
普通のラーメンを極めた料理人であれば、新しい食材や個性的な要素でも上手く調節しながらバランスを取る事ができますが、まともに普通のラーメンを作れない料理人が奇抜な事をすると、バランスがめちゃくちゃになって不味くなってしまいます。
白ぶち眼鏡のような分かりやすいアイテムを避けている人は多いと思いますが、良かれと思って取りれているちょっとした個性的なアイテムにも同様のリスクがあるので気をつけてください。
つま先が尖がっている靴など、ホストのような細身にスーツを着ている男性でもない限り似合いません。そのホストだってホストクラブの怪しげな照明の中だけの特別なファッションだと理解しているので、プライベートの落ち着いた髪型や恰好では使い分けています。
化粧の濃いホステスさんだって同じです。支払いを終えて見送りで店外に出た時に日が昇って明るいと、ギョッとしてしまった事がある男性も多いのではないでしょうか。
目立つ要素というのは活きる場が狭く、使いどころが凄く難しいです。普段着にそのような要素を取り入れてしまうと、大抵はダサい要因となってしまうので気をつけてください。
ダサいファッションから抜け出す為に最も有効なのは、分かりやすいファッションアイテムに頼るのではなく、丁寧に普通と向き合う事なので、そこは間違えないでほしいと思います。
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ヨーロッパに何年も遅れをとっている、お洒落には程遠い日本においては、どんな色や形のモノを身につけようとも誰もお洒落かダサいかなど判る人すらいないのですから、誰が何を身に纏おうと勝手ではないでしょうか。特に眼鏡については、普段見かけない色や形のモノをかける人を珍しがるのが日本人の風潮ですが、ヨーロッパの人は自分の個性をアピールするために奇抜なメガネを平気でかけています。その意気込みに近い感覚で白いメガネをかける日本人がいるのでしたら、逆にあっぱれじゃないですか。
白いメガネかダサい?いいえ、ほとんどの人が見慣れていないだけです。ひょっとして、白いメガネブームが来る可能性もゼロでないのではないでしょうか。