女性が好きな男性の靴は有名ブランドとは限らない!
ある飲み会での出来事
先日、取引先の宴会に招待されました。
その会社は10人位の小規模な会社で、とてもアットホームな雰囲気に満ちていました。
社長の感じもとてもよく、いじられキャラになっているようで、お酒が入ったこともあり、従業員から散々ダメ出しをされても、笑顔でツッコミを入れており、本当に楽しい宴となりました。
そして宴会が終わり、個室から出る時にまさかの展開になりました。
その会社の女性社員の方が、個室の横の下駄箱から靴を出してくれたのですが、
「この靴カッコいい!誰の?」
といった流れになり、私が、
「ああ、私のです・・・」
と告げると、
「やっぱりうちの人じゃなかった!」
と声を出して笑い出しました。他の女性社員も同じように笑っており、
「うちの人達は本当にセンスないよね~」
と同調し、全員の注目を集めることになってしまいました。そこで別の男性社員が反発し、
「オレのは○○(某有名ブランド)で12万の靴だぜ!」
と自慢しだしたのですが、女性社員達は、
「なんかヨレヨレじゃん」
「あんたにあってないし」
「靴磨いたことあるの?」
といった感じで、追い打ちをかけられていました(笑)。
その後、駅までの帰り道でも靴談義が続き、その反発して追い打ちをかけられていた男性社員から、
「どこのブランドですか?」
「いくらぐらいするんですか?」
と質問攻めにあいました。その時の靴はあるブランドのアウトレット商品で2万円ぐらいだったのですが、私はその事を正直に教えてあげるのが彼にとって良いことなのか、悪いことなのかわからず、結局は言葉を濁してしまいました。
私は帰りの電車の中で、「俺のダンディズム(ドラマ)でも同じようなシーンがあったなぁ」と思いだしていたのですが、
やっぱり女性は男性の靴やファッションをよく見ているのだなと、改めて感じる出来事になりました。男性と比べて圧倒的にオシャレのレベルが高い女性というのは、より本質を見極める能力が高いのだと思います。
女性が好きな男性の靴
女性が好きな男性の靴というと、オシャレな有名ブランドの靴ばかりを紹介している雑誌やサイトがあるものですが、やはり本質はそこではないのだと思います。
どんなにカッコいい革靴でも、メンテナンスを怠れば無残な姿になってしまいます。
購入して間もない頃であれば、それなりのカッコよさを維持しているかも知れませんが、どうしても靴は痛みやすいので、一月も経てばヨレてしまうものです。
一般的なサラリーマンであれば、簡単な靴磨きぐらいはたまに行っていると思うのですが、それだけでは綺麗な状態をキープすることは難しいです。
そもそも多くの男性が適当に靴を脱ぎ履きしています。手を使わずに靴同士を擦り合わせて脱ぐ方が多いですし、靴を履くときも強引に押し込んでつま先をトントンと痛めつけてしまいます。
靴紐を緩めることも結ぶこともしないので、どんどん履き口が伸びていきます。このような扱い方では、サイズ合わせをきちんと行っていたとしても、フィット感は失われていきます。
そもそもそのような感性の方は、大きめの靴を適当に選んでいるものですが。
さらに靴を脱いだ後にシューキーパーを入れる習慣がないと、綺麗な状態をキープすることなど不可能です。どんどん皺が深く刻まれて靴底が反り返っていきます。
スーツやジャケットであれば、それなりのハンガーを使っている方が多いですが、革靴となるとびっくりするほど少ないものです。
私の家に初めて訪れた男性の半数は、下駄箱のシューキーパーが入っている革靴を見て、「何コレ?」と聴いてきます。
私が「靴用のハンガーみたいなものだよ」と答えると、「ふーん、意味あるの?なんか違うの?」といった否定的な感じになるのが常です。
一方で女性にこの質問をされることは滅多にありません。おそらく女性はファッションに関する知識が豊富なので、シューキーパーの存在、意味を知っているのだと思います。
スーツの上着やジャケットも適当なハンガーにかけていると、型崩れして見た目も着心地も悪くなってしまうものですが、
靴はどうしても傷みやすいだけに、その差がハッキリと現れるものです。
流行している有名ブランドの靴を、オシャレだと感じる女性がいないとは言いませんが、きちんとメンテナンスされて清潔感のある靴に、魅力を感じる女性も少なくありません。
扱いやすさも大事
全身ユニクロの服でもカッコよく着こなしている方は珍しくありません。一方で同じユニクロでもダサい着こなしになっている方がたくさんいるものです。
サイズ合わせやコーディネートの技術だけでなく、メンテナンスのことも含めてしっかりと洋服と向き合っている方というのは、洋服の価格に関わらず魅力的にうつるのではないでしょうか。
数年前からユニクロの中では、かなり高級なカシミアのセーターが人気になっているようですが、カシミアはメンテナンスがとても難しいので、適当に扱っていると直ぐに傷んでしまうものです。
普段使いには向いていません。ここぞという時にだけ着て、その後はクリーニングに出すような使い方でもしない限り、綺麗な状態をキープするのは難しいです。
カシミアの肌触りや着心地が好きで、ルームウェアとして使いたいのであれば、それはそれで上手な使い方と言えますが、リラックスしながら姿勢を崩すことが多い自宅というのは、実は洋服にとってはシビアコンディションです。
あっさりと肘が抜けたり、穴が開いてしまうかも知れません。
これは多くの洋服にも当てはまる要素です。有名ブランドの高価な洋服ほど天然素材の生地を使用しているので、扱い方を間違うと無残な姿になってしまいます。
一方で適度に化学繊維を織り交ぜた安価な洋服というのは、耐久性が高いので自宅でも簡単に洗濯をすることが出来ます。
もちろん生地の光沢や風合いという意味では、有名ブランドの洋服にかないませんが、適当な扱い方で数ヶ月もすれば逆転するかも知れません。
革靴は有名ブランドほど良質な革を使用しているものなので、特別傷みやすいということはありませんが、扱い方を間違うと安価な革靴に逆転されてしまうかも知れません。
まとめ 女性は清潔感のある男性が好き
世の中には様々なファッションや髪型があり、それぞれ好みがあるものですが、不潔なスタイルが好きな人は男女問わずいないと思います。
多くの男性は自分の靴が不潔だと感じていないかもしれませんが、女性が感じる清潔感と男性が感じる清潔感には差があることを覚えておいてください。
女性は日頃からメイクやムダ毛処理をしています。男性よりもずっと清潔感が求められる環境なので、清潔感のレベルが高い傾向があります。
だからといって潔癖症になる必要もありませんし、女性と同じレベルにまで清潔感を高める必要もありません。
周囲の男性よりも少し上の清潔感を身に着けられると、相対的に女性からの評価が上がると思います。
この少し清潔感を上げるポイントというのは、新しい洋服や靴に変えることではありません。
一時的な効果(新品に近い状態)がないとは言いませんが、その他にスキがあると清潔な印象にはなりません。
全身を有名ブランドの新品の洋服や靴にしても、鼻毛が出ていたり、爪が黒く汚れているだけで、一気に不潔な印象になってしまいます。
この辺は髪を切るサイクルで考えるとわかりやすいのですが、二ヵ月に一度ぐらい有名カリスマ美容師にカットしてもらうのと、一カ月に一度ぐらい近所の床屋さんでカットしてもらうのでは、どちらが清潔感があるかということです。
有名カリスマ美容師にカットしてもらったカッコいい髪型の清潔感が90点だとして、毎日髪が伸びていく度にバランスが崩れて1点ずつ減点されるとなると、二か月後には30点になってしまいます。
一方で近所の床屋さんでカットしてもらった髪型の清潔感が80点だとすると、一か月後では50点です。
さらに言えば、二週間に一度ぐらい激安の床屋さんでカットしてもらった髪型の清潔感が70点だとすると、二週間後は56点です。
職場の女性のように毎日顔を合わせる方にとっては、激安カットの髪型のほうが清潔感のある印象にうつるのではないでしょうか。
お金持ちであれば二週間に一度カリスマ美容師にカットしてもらえるかも知れませんが、一般の人には難しいと思います。
これは安物の洋服や靴を頻繁に買い替えろと言いたいのではありません。洋服や靴は髪のように自然と伸びるわけではありません。
洋服や靴は扱い方次第で大きく寿命に差がでるので、一点豪華主義のようなお金の使い方ではなく、総合的に清潔感が保てるように意識してほしいということです。
有名ブランドの靴や洋服が悪いということではありませんが、中には扱い方が難しいものがあるので気をつけてください。
同じ予算をかけるのであれば、総合的に清潔感を保てるように使ってほしいと思います。
10万円の有名ブランドの靴を毎日履いている人よりも、3万円ぐらいの靴を三足購入して靴磨きセットやシューキーパーを揃え、毎日ローテーションさせながら、きちんと脱ぎ履きをしている人だと、圧倒的に後者の方が清潔感があるものです。
ノーメンテナンスの10万円の有名ブランドの靴の優位性は、せいぜい二週間ぐらいしか保てないのではないでしょうか。ローテーションしながらメンテナンスをしている革靴は匂いませんが、毎日履いている革靴は悪臭を漂わせます。その差は広がる一方です。
どちらが女性に好かれることになるのか、わかるのではないでしょうか。
もちろんピエロのように先っぽが尖がった靴のように、苦手な女性が多い男性ファッションは避けるべきですが、いわゆる王道的なファッションでも、きちんと清潔感があれば女性は好印象をもってくれるのだと思います。
男性だって個性的なファッションの女性が好きな人は、多くないのではないでしょうか。とにかく「ギャルのような恰好が好き」という男性もいるかも知れませんが、そのような人でも清楚な恰好が嫌いということはないと思います。
大好きな女性を落とすために、その女性が好きな男性ファッションに寄せることが悪いとは言いませんが、ファッションの何かしらの個性というは、その個性が好きではないその他大勢の方にとっては、マイナスな印象にしかならないと覚えておいてください。
王道的な普通のファッションこそが、最も多くの女性に好かれる(嫌われない)ファッションということです。
ただ普通のファッションをしている男性は多いですが、きちんと向き合っている男性は多くありません。
だからこそ、きちんとサイズ合わせをしたり、ほどよくTPOに合わせたり、メンテナンスをしながら普通のファッションをきちんと着こなすことで、周囲の適当に普通のファッションを着ている多くの男性よりも、優位に立つことが出来るものです。
普通の黒い革靴でも数パターンもっていると、相手に合わせて選ぶことが出来ます。若い方が多い機会であれば、装飾のある革靴やモンクストラップを選んだり、年配の方と会う機会であれば、装飾のないシンプルなストレートチップを選ぶことも出来ます。
雨の日用に二軍の靴(古めの靴)を取っておくことも出来ますし、お通夜やお葬式ではあえて靴磨きをしないという気遣いもできます。
12万円の革靴一足だけでは、このような使い分けは出来ません。オシャレのレベルが高い女性ほど、このような細かな気遣いにも気づいてくれるものです。
女性が好きな男性の靴といった情報に惑わされないでください。特定の有名ブランド名に惹かれる女性がいないとは言いませんが、ホステスさんや金目当ての女性なので、むしろ注意した方が良いかと思います。
【関連記事】
※改めて感じたユニクロの凄さ!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません