一般男性のファッションに外しや抜け感は必要ない!
外しのファッションとは?
しばしばファッション雑誌に「外し」や「抜け感」といったテクニックが紹介されています。
外しや抜け感というのは、要するにファッションの王道ではない要素のことです。
ファッションの一部を常識的なコーディネートから外したり、イマイチなサイズ感を取り入れて抜けた感じを演出します。
あえてこれらを取り入れることで個性が際立ったり、オシャレな印象にうつるということなのですが、私はあまりおすすめしたくありません。
特に一般男性にとってはリスクが高いです。
何をもって一般男性と定義するかにもよるのですが、いわゆるイケメンではない多くの男性(もちろん私も)にとって、抜け感や外しのテクニックというのは、メリットどころかデメリットになる可能性が高いです。
これは逆の立場で考えてみると分かりやすくなります。
女性の個性
様々な個性が際立つ女性ファッションでは、外しや抜け感のようなテクニックが頻繁に用いられるのですが、これらのファッションが似合う女性にはある共通点があります。
それは容姿やスタイルが良いということです。
当たり前のことですが、美人や可愛い子がちょっと変わったことをしていても、多くの男性は好意をもって受け入れられます。むしろそのような隙に可愛げを感じる人もいるでしょう。私もそうです。
容姿を点数で例えるのは失礼かも知れませんが、生まれ持った容姿が80点の女性が、オシャレな髪型やファッションを取り入れると簡単に90点台になります。
大抵の芸能人やモデルやアイドルも80点台なので、普通の髪型やファッションで90点台に到達しても、ライバルだらけで抜きんでることは出来ません。
絶世の美女のように元々90点の女性であれば、そのまま(王道のファッションや髪型でも98点)でも勝負になりますが、多くの女性はライバルの多い90点台を目指すよりも、80点台のまま個性を際立たせて好みを絞って勝負しようとします。
アイドルなら男受けする髪型やファッションかも知れませんし、モデルなら同姓に好かれるファッションかも知れません。古風な顔立ちの役者なら時代劇に集中するかも知れませんし、怖い表情でヒール役に特化していく人もいます。
これらは点数を加点する要素ではなく個性を引き出す為なので、その個性を好きな人にとってはプラスになりますが、それ以外の人にとってはマイナスになってしまいます。
容姿のレベルが求められる特別な世界で90点ぐらいの人はたくさんいますが、80点のギャルとなると少なくなるので、若い女優が日焼けや細い眉毛にしてギャルっぽい個性を際立たせると、需要が生まれて仕事になるようなことです。
一般社会ならそのままでも十分に綺麗な女性でも、特別な世界で戦うとなると個性が求めれるということです。
ファッションの抜け感や外しのテクニックというのも、この感じとよく似ています。
個性が活きるケース
周囲の男性のレベルがどんぐりの背比べ状態であれば、このような個性が活きるケースがあります。
学生のように同じ制服を着ている環境であれば、あえて着崩した不良っぽいファッションで個性が際立ち、ヤンチャな男子が好きな女子からモテる可能性があります。
ただこれは加点ではなく個性を際立たせているだけなので、その個性が好きな女子以外からはマイナス評価を受けてしまいます。
加点どころか減点対象になってしまいます。
抜け感や外しのファッションも同様です。だらしのないファッションで母性本能がくすぐられる女性がいないとは言いませんが、一部の女性に好かれてもその他多くの女性に嫌われてしまいます。
平均的な容姿(60点)の一般男性が、これらのような外しのテクニックで個性を際立たせてしまうと、50点台に落ちてしまいます。
一部の女性にとっては70点として受け入れられるかも知れませんが、総合的には女性からモテなくなってしまいます。
一方で90点のイケメンが個性的なファッションや外しのテクニックを取り入れても80点台をキープできてしまいます。元々数が少ないイケメンの中で個性が際立つので、一部の層の女性を層取りする事が出来てしまいます。
美人や可愛い子が変わったファッションをしていても多くの男性が受け入れられるように、80点台であれば一般社会ではモテモテです。
身も蓋もないと感じるかも知れませんが、美人やイケメンであればどんなファッションでも好かれることが出来てしまいます。外しや抜け感があろうとなかろうと、80点もあれば敵なしの状態です。
悲しい現実ではありますが、まずはこれをしっかりと理解してください。
一般男性が同じ土俵で勝負することなど出来ません。勝負するべき相手は自分と同じような60点台の男性達です。
私自身もこれが理解できるようになったことで、一気に女性との縁が増えていきました。
一般男性が目指すべきポイント
平均的な容姿の男性が目指すべきポイントというのは、個性を引き出すことではありません。
清潔感のある恰好で徹底的に減点を避け、王道のファッションや髪型で僅かでも加点を狙うことです。努力を重ねて60点台後半を目指すようなことです。
多くの男性はファッションに無頓着なので、元々60点だとしても維持することすら出来ません。
年齢を重ねるごとにスタイルが崩れて減点していきます。肌や髪が瑞々しい若い頃であれば、適当なファッションや髪型でもそれなりに清潔感があるものですが、年齢を重ねていくと努力なしでは清潔感を保つことすら出来なくなっていきます。
勝手に周囲の男性の点数が下がっていくので、現状を維持しているだけでもモテるようになっていくものです。
わざわざ抜け感や外しのテクニックで減点する必要もありませんし、個性を引き出たせる必要もありません。きちんとした身なりの男性が少ないからこそ、清潔感があるだけで個性に昇華してくれます。
しばしば個性的なファッションの中年男性を見かけることがありますが、大抵はみすぼらしい印象にうつるものです。
長い髪が似合う男性など芸能界ですら一部だけです。抜群に容姿やスタイルが良く、あえてやっている事が伝わるからこそ通用するテクニックであり、一般男性でロン毛が似合う人など滅多にいません。
ロン毛の男性が好きな女性には好かれるかも知れませんが、その他多くの女性からは嫌われてしまいます。
普通の容姿レベルの一般男性が目指すべきなのは、抜け感や外しのテクニックで個性を際立たせることではなく、丁寧に王道のファッションや髪型で清潔感を維持することです。
わざわざターゲットを絞るような個性は必要ありません。むしろチャンスを減らしてしまうので気をつけてほしいと思います。
まとめ 一般男性は個性を演出する必要はない
個性的なファッションというのは、テレビや雑誌の中だけで活きるテクニックです。容姿のレベルが高い人達が鎬を削る世界のテクニックであり、あまり一般社会に持ち込むべきではありません。
おそらく芸能人やモデルも、普段は個性的なファッションなどしていないはずです。インスタグラムに載せるのは特別なファッションの時だけです。
上手く使えばコンプレックスを隠すようなことも出来ますが、これは相当なファッションレベルが求められます。
王道のファッションをしっかりと理解している人であれば、あえての外しのテクニックでコンプレックスを誤魔化すようなことも可能ですが、中途半端に取り入れてしまうと、ただただデメリットばかりが強調されてしまいます。
これぐらいスタイルが良い男性だとサルエルパンツを履いても足が短く見えるようなことにはなりませんが、適当に選んで裾がタブついていると本当に足が短く見えてしまいます。
オーバーサイズの上着をダボっと着こなすテクニックがありますが、サイズの大きな服さえ着れば良いというものではありません。
インナーやズボンや靴をしっかりと着こなしているからこそ、上着をオーバーサイズにしてもあえてやっていることが伝わってきますが、その辺が適当だとだらしのない印象になってしまいます。
シルエットをAラインやVラインにするのも同様です。王道であるIラインを理解していない人が取り入れても、バランスが崩れて不格好になるだけです。
これらはダメージジーンズで考えると分かりやすいかも知れません。清潔感のある若者が履いているとオシャレな印象にうつりますが、ヨレヨレのTシャツを着ている中年男性がヴィンテージのダメージジーンズを履いていても、浮浪者のように見えてしまうようなことです。
汚い靴を履いたまま外しのテクニックを取り入れてしまうと、外しに拍車が掛かってしまうだけです。磨かれてもいないヨレヨレの革靴を素足で履いてしまうと、滑稽さが際立ってしまいます。
外しや抜け感は計算を間違えると、ただただデメリットしかないので気をつけてください。イケメンではない多くの一般男性が取り入れるべきテクニックではありません。もっと有効なテクニックがあるはずです。
ファッションに近道はありません。一気にモテるようになる特別なテクニックは残念ながらありません。
安易に外しのテクニックを取り入れて益々外れてしまっている男性が少なくないので、改めて王道のファッションの凄さを理解してほしいと思います。
一般社会では王道のファッションすら出来ていない男性が大半なので、それだけで頭一つ抜きんでることが出来ますよ。
もちろん女性にモテる為にオシャレをしていないという男性は別です。思う存分に好きな恰好をしてください。周囲の人から外し過ぎて残念な印象に思われたとしても、本人が満足しているのなら、それはそれで立派なファッションです。
一方で女性にモテたいという理由でオシャレをする男性であれば、中途半端なテクニックを取り入れるのではなく、減点対象にならない王道のファッションをきちんと取り入れることが最も効果的ですよ。
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