女子受けするメンズファッションを鵜吞みにすると失敗します

ファッションコラム

女子受けする男性ファッション?

男性向けのファッション雑誌などを眺めていると、

  • 女子受け抜群のファッション!
  • モテる男は○○を着ている!
  • 今年の夏は○○がモテる!

といった感じの特集が組まれているのですが、そもそも女子受けする男性ファッションに正解などあるわけがありません

特定の洋服やブランドで決まるものではありませんし、当然モテる男がそれらのアイテムを身につけているとも限りません。

もちろん目安として、

  • 清潔感
  • フィットしている洋服
  • 年相応のファッション

といったものは当てはまりますが、これは女子受けするファッションということではなく、そもそものファッションの基本です。

安易にファッション雑誌で特集されている「女子受けの良い男性ファッション」を取り入れてしまうと、この基本を疎かにしてしまってバランスが崩れてしまうかも知れません。

この辺のバランス感覚は、逆に「男子受けする女性ファッション」で考えると、わかりやすくなります。

男子受けする女性ファッション

私は勉強もかねて、しばしば女性のファッション誌を見ることがあります。流石に購入することはありませんが、最近は雑誌の読み放題があるので気軽に眺める事が出来ます。

すると男性向けファッション誌と同じように、よく「モテる女のコーデ特集」などが組まれています。

そこに登場する女性ファッションの傾向というのは、単純にそのファッション誌が推しているものばかりです。

その雑誌の読者層に合わせて紹介しているだけであり、男性にモテる理由など解説されていません。

そして男性である私から見て、どのファッションの女性に魅力を感じるかというと、単純に可愛らしいと感じる女性です。

ファッションが関係ないということではなく、上手に自分の魅力を引き出しているファッションを身につけている女性に魅力を感じます。

「この子と、あの子が素敵だな」

と思うことはありますが、そこにファッションアイテムの共通点はありません。

女性のミニスカートが好きな男性であれば、どんな女性でもミニスカートを履いているだけで魅力を感じるのかも知れませんが、私はそのような特定のファッションの好みがあるわけではないので、素敵だなと思う女性のファッションに、これといった特徴はありません。

単純にファッションや髪型が似合っていると素敵だなと思うだけです。そこにブランドの名前や流行は全く関係がありません。

むしろわかりやすい個性的なファッションほど、「うーん」と感じてしまいます。

これは女子受けする男性ファッションでも同じです。

特定のブランドやファッションアイテムのおかげで女性にモテることなど、かなり稀です。

もちろんミニスカート好きやポニーテール好きやギャル好きという男性もいるので、たまたま相手の好みと合致すればモテる事につながるかも知れませんが、そうではない層にとっては、似合っていなければマイナス要因にしかなりません。

キャバクラのような特殊な環境であれば、お金持ちアピールが出来る高級腕時計のおかげでモテることになるかも知れませんが、これは上客(カモ)として扱われるだけであり、本当にモテていることにはなりません。

男性受けする女性ファッションというものでも、露出を高めて胸元でもアピールすれば、多くの男性から注目されることになりますが、そのモテ方を全ての女性が期待しているわけでもありません。

それこそキャバクラで金づるとしてモテるようなことであり、身体目当ての男性にしかモテる事になりません。

ボサボサの髪でだらしのない体型の女性が、露出の多いファッションをしても痛々しいだけのように、誰にでも通用するモテファッションなどありません。

特定の女性を狙っているのであれば、その女性の好みの男性ファッションに寄せる事はモテる事につながりますが、それはその他の女性からのモテからは遠ざかってしまいます。

例えるなら個性的な激辛料理のような事です。一部の激辛好きの人からは選ばれるかも知れませんが、万人受けする料理ではありません。

よほど出会いが多い人や相手の方から寄ってくる美男美女であれば、特定の個性のままでモテる可能性がありますが、私も含めて多くの一般男性はそうではないはずです。

それほど客足が期待できない田舎町で、激辛ラーメン屋を出店しても難しいような事です。田舎町なら万人受けするラーメンの方が安定した集客を望めます。

女子受けする男性ファッションというのも同じです。何か特別な個性や目立つアイテムが有効なのではなく、シンプルに似合っているファッションが当てはまります。

ただシンプルといっても、何をもって似合っているのかと判断するのが難しいのですが、最も簡単なのは似合っていないポイントを排除していくことです。

不正解を避けよう!

女子受けするファッションに正解はありませんが、「不正解」はあります。

この不正解を徹底的に排除していくことで、結果的にバランスの取れた悪くないファッションに仕上がります。

清潔感のあるファッションというと、単純に新しい洋服やクリーニングと考えてしまう男性が多いのですが、日頃の手入れだったり、汚れが目立たない生地を選ぶことだったり、姿勢や仕草(肘をつく等)を改めること等も含まれます。

ピカピカに磨かれた革靴でも、手を使わずに靴同士を擦り合わせて脱いでしまうと直ぐに汚れてしまうものです。

新しい洋服でなくても、ブラシをかけて毛玉を抑えたり、きちんとアイロンをかけたり、専用ハンガーにかけることで、清潔感を保つ事につながります。

どんなに有名なブランドの新しい洋服でも、日頃の扱いや姿勢や歩き方が悪ければ余計な皺が出てカッコよく見えません。

毎月カリスマ美容師にカッコ良くカットしてもらっていても、髪質や生え方によっては半月も経てばバランスが大きく崩れてしまうかも知れません。逆に二週間に一度ぐらい1000円カットで整えてもらう方が、清潔感が保てるかも知れません。

ヒゲが濃い人であれば、定期的に床屋さんで顔剃りをしてもらうことで、自分では剃ることができない耳の周りなどを綺麗にしてもらえます。もちろんヒゲや顔の産毛が薄い人であれば、それほど気にする必要はないのかも知れません。

女子受けするファッションに正解がないというのは、それぞれの男性に個性があるからです。

自分にとって清潔感が失われやすい箇所と向き合うことこそが、結果的に女子受けもする(嫌われない)ファッションということになります。

自動車の整備士で手が汚れがちの人であれば、頑固な油汚れ専用の石鹸や洗剤を使用することかも知れませんし、デスクワークで姿勢が悪い男性であれば、整体に通うことや運動やストレッチを取り入れることが正解かも知れません。

髭の濃い人なら最新の高機能電気シェーバーを使用することや、持ち運びできる電気シェーバーが有効かも知れませんし、逆にヒゲの薄い人ならノーブランドの二千円の電気シェーバーで十分かも知れません。

肩幅がない男性なら程よく肩パットが入っているジャケットを選ぶことかも知れませんし、肩周りの筋肉を鍛えることかも知れません。

顔が怖い男性なら髪型を変えたり、眼鏡をかけることで緩和されるかも知れませんし、逆に頼りなさそうな顔や童顔の男性なら、あえて髭を生やすことで押し出しが強くなるかも知れません。

髭を生やしている男性がモテるのではなく、髭が似合っている男性がモテるだけです。

髭が流行っているからと、似合いもしない髭を生やしても女子受けするわけがありません。

これはあらゆるファッションアイテムについても同じです。

何か特定のアイテムにこだわるのではなく、自分自身にこだわることで、女子受けしない不正解のポイントを緩和させることが出来ます

それが結果的に「女子受けするファッション」ということになるのではないでしょうか。

田舎町のラーメン屋が個性を出しても失敗するように、イケメンではない男性だからこそ、万人受けするシンプルなファッションが通用するという事です。

ただシンプルといっても適当過ぎるのはNGです。ラーメンのスープの灰汁取りを怠ったり、店内の掃除が適当になってしまうと、ただでさえ少ないお客さんが減ってしまいます。

全力でシンプルなラーメンと向き合う事で、誰からも嫌われないラーメンになり、結果的に多くのお客さんに喜ばれる事になるように、シンプルのファッションと真剣に向き合う事で、多くの女性から嫌われないファッションになり、結果的に可能性を残す事につながります。

一度でも選択肢から外されてしまうと、そこから挽回するのはかなり厳しいのですが、「悪くはないかな」という評価をしてもらえると、その後にチャンスにつなげられます。

野球だって打席に立ってバットを振らない事には塁に出られません。ボテボテのゴロでもイレギュラーで相手がエラーするかも知れませんし、ポテンヒットで出塁する可能性もあります。

初めから選択肢から外されてしまうと、デットボールの可能性すらなくなってしまいますが、打席に立つ事を継続出来ればチャンスを残せます。

大振りのホームランバッターや俊足の代走要員といった戦い方もありますが、そのような個性がない多くの一般人ほど、基礎レベルが高い人ほど監督は戦力として扱ってくれます。

これといった武器(イケメンや金持ち)を持たない一般男性だからこそ基礎が大事なのであり、それがファッションでいうところの、誰からも嫌われないシンプルなファッションを丁寧に着こなす事です。

まとめ 普通がモテる理由

個性が大事と叫ばれる世の中になりましたが、分かりやすい個性というのは諸刃の剣であり、一部の層からしか好かれません。

SNSなどで不特定多数の多くの異性の中から好みが合う人を探すのであれば、何かしらの個性をアピールした方が良いかも知れませんが、周囲の女性に受け入れてもらいたいのであれば、特定の個性が邪魔をするものです。

周りがヤンキーだらけの田舎であれば、不良っぽい恰好や日焼けや改造車がモテる事につながるかも知れませんが、そうではない職場の女性からは嫌われてしまう要因となってしまいます。

普通というと投げやりなイメージを持つ人が多いかも知れませんが、真剣に普通のファッションと向き合っている男性は決して多くありません。これを覚えておいてください。

多くの男性が適当に靴紐を緩めたブカブカの靴を履いているものですが、たったそれだけでも歩き方や姿勢が崩れてしまっています。その事に気がついている人は多くありません。

姿勢が崩れると洋服のフィット感もズレるので、せっかく試着をして選んだ洋服でも似合わなくなってしまいます。

点数で例えると普通の範囲が40~70点ぐらいだとすると、多くの男性のファッションは50点にも達していません。

スーツの肩にフケが乗っていたり、悪臭を発していたり、姿勢が悪かったり、眼鏡が脂ぎっていたり、爪が汚かったり、目を見て話せなかったりと、女性から嫌われてしまう要素が残っているものです。

参考女性と目を合わせるトレーニング

だからこそ、日頃からそれらの減点対象と向き合うことで、60点以上に到達する事ができますし、周囲の普通の男性の中から頭一つ抜きんでる事が可能になります。

普通のラーメンといっても丁寧に出汁をとったり、麺を茹でるお湯を頻繁に変えたり、丁寧に盛り付けたり、店内を綺麗にすることで、多くのお客さんを惹きつける事ができるわけです。

「ここのラーメンしか食べたくない!」

と並んでまで来てくれる熱狂的なお客さんはつかないかも知れませんが、何となくラーメンを食べたくなった人の選択肢に入り込む事は可能です。

美男美女であれば恋人がいても好きになってくれる異性がおり、順番待ちをしているような状態なので勝手にチャンスが転がり込んできますが、そればっかりは生まれ持った個性であり、整形手術でもしない限り到達できるレベルではありません

一方で特別大ファンというわけではないけど、ついつい足を運んでしまうような、わりと美味しいラーメン屋のようなレベルであれば、人気店(イケメン)の行列に待ちきれなくなった人がやってきてくれたり、お腹が空いた人(彼氏が欲しい女性)がプラっと訪れてきてくれます。

これが普通の凄さです。

学生時代を思い浮かべてみてください。学校一の美少女に告白できるのは、イケメンや運動部のエースなど自分に自信がある男子だけです。

告白された回数だけで言えば、意外とクラスに2~3番目ぐらいの女の子だったりするわけです。

「俺でもチャンスがあるかな?」

といった感じのレベルの方が、結果的に多くの人の選択肢に入り込むことができます。

車で考えてみても分かりやすいかも知れません。車に1千万ぐらいかけられるお金持ちでも、意外とポルシェやフェラーリに行ける人は多くありません。扱いやすそうなベンツやBMWを選んだり、国産の高級車を選ぶ人の方が圧倒的に多い傾向があります。

個性的なファッションというのは、アストンマーチンやロータスのような車好きにしか伝わらないような選択肢であり、車体価格や維持費の高さのわりに万人に評価されるわけではありません。

特定の層にだけ受けるファッション(ギャル好きな男性ならギャル男ファッション)もありますが、それは可能性を狭める事になってしまいます。

好きになった女性を落とす為に、そのような努力をするのが悪いとは言いませんが、それが万人に受けるとは勘違いしないでください。

もちろん普通のファッションといっても、玉の輿しか狙っていない女性のターゲットには入れてもらえないかも知れませんが、結婚適齢期を迎えて焦っている女性だと、どんどん要求するレベルを下げていくので、普通の男性もターゲットに入ってくるようになり、普通の中で上限あたりの人が選ばれやすくなります。

女子受けするファッションに正解はありませんが、しっかりと不正解を避けて万能なシンプルなファッションと向き合う事で、結果的にモテる可能性が高まります。

「女性にモテる為には筋トレが一番!」

といった情報もありますが、これだって加減の問題であり、ゴリゴリのマッチョにまでなってしまうと洋服が似合わなくなってしまったり、一部のマッチョ好きな女性からしか好かれなくなってしまいます。

といってもゴリゴリのマッチョになどそう簡単になれるわけではないので、多くの男性にとっては有効ではあるのですが、どんなに筋トレを頑張って引き締まった体型を手に入れても、明らかに不潔なファッションだったり、前歯が抜けていれば難しいような事です。

筋トレによる加点がないとは言いませんが、減点対象がそのままだと役に立ちません。

女子受けを狙って筋トレをすることが不正解ということではなく、自分にとっての正解(減点を減らす)をしっかりと見極める事が大切です

華奢な身体の男性であれば、まさに筋トレが大正解なのかも知れませんし、肩パッド入りの洋服を選ぶ事かも知れません。

人によっては食生活を変えることかも知れませんし、デオドラントケアをすることかも知れませんし、自己啓発セミナーに通って自信をつけることが正解の男性もいるかも知れません。

イケメンのように突出した個性があれば、多少の粗(減点対象)には目をつぶってもらえるかも知れませんが、私も含めてそのような武器を持ち合わせていない男性こそ、徹底的に減点対象を避ける必要があります。

普通のラーメンなのに、偉そうな頑固おやじがいると避けられるような事です。

客の食べ方にまで難癖をつけても通用するのは、そこでしか食べられない特別な味があるような事であり、オラオラ系が許されるのはイケメンだけです。

普通の男性には普通の男性なりの戦い方があります。それが誰からも嫌われないシンプルなファッションを丁寧に着こなす事であり、それが出来ていない男性が大半だからこそ頭一つ抜きんでる事が可能だという事です。

女子受けするファッションに正解はありませんが、不正解を避けてバランスをとることで、結果的に女子受けもするファッションに近づくことを理解していただけたでしょうか。

もちろん高級ブランドのファッションや腕時計も、人や場によっては正解ということにもなるので、そこは勘違いしないでください。

高級ファッションアイテムそのものが悪いということではなく、身に着ける人や場(TPO)によって正解にも不正解にもなるということです。

自分の身体に似合うファッションを理解している人であれば、全体のバランスを崩さずにそれらのアイテムを取り入れる事もできますが、それらの目立つアイテムを身につけたからといってモテるわけではないという事です。

普通に美味しいラーメンを作れていないのに、巨大チャーシューを乗せても多くの人に喜ばれないような事です。一部のチャーシュー好きは来店してくれるかも知れませんが、リピーターにはなってくれません。

話題になっているラーメン屋でも、トイレが汚いだけで二度と行かないという人も珍しくありません。どんなに魅力があっても受け入れがたい欠点があると難しいものです。

シンプルなファッションと真剣に向き合う事こそ、結果的に多くの女性から嫌われずにチャンスを残す事になるので、多くの一般男性にとって役立ってくれるはずですよ。

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