ロマンスグレーは紳士的な男性にしか似合わない!

ファッションコラム

白髪を染めないロマンスグレーがブーム?

数年前から有名人があえて白髪を染めないスタイルが評価されるようになり、ロマンスグレーと言われるようになりました。

当ブログでは以前に白髪を染め過ぎる事のリスクについて紹介した事があるのですが、

参考中年男性が白髪を染め過ぎるリスク

肌ツヤに合わない若々しい髪質や色というのは不自然さを強調してしまい、最悪の場合はズラと疑われてしまう可能性すらあると紹介しました。

これは白過ぎる歯などにも当てはまる事なのですが、やはり年相応のバランスから逸れてしまうのは問題があります。

ファッションなどでもそうなのですが、中途半端な若作りのせいで古臭さを感じさせてしまう事があるように、若く見える人というのは年相応のバランスの取れたファッションをしているものです。

白髪を隠さないロマンスグレーにも同様の事が当てはまります。誰にでも似合うとは限りません。

旧友と再会

少し前に学生時代の旧友と数年ぶりに再開したのですが、40代後半にも関わらず、見事なぐらいの白髪頭になっていました。

たった数年でロマンスグレーになるとは思えなかったので、理由を聞いてみると以前までは頻繁に染めていたとのことでした。

だからといって数年前が不自然な黒髪だったというわけでもなく、とても自然だったので気にもならなかったのですが、流石に50前で髪が真っ白な事には驚いてしまいました。

ロマンスグレーがブームな事もあり、そのような選択をしたのかも知れませんが、はっきりいって全く似合っていませんでした。

有名人でもロマンスグレーが似合っている人というのは、端正な顔立ちの俳優やミュージシャンばかりです。

きちんと髪型がセットされており、同年代の人と比べて圧倒的に清潔感のある人ばかりです。

これは若い人のファッションでもそうなのですが、奇抜な事や個性的なファッションというのは、残念ながらイケメンや美人しか似合いません。

似合わないというか、許されないといった感じです。分かりやすいのはサングラスでしょうか。

素のままでカッコいい男性がサングラスをしても様になりますが、そうではない多くの一般男性がサングラスを掛けてしまうと、残念な印象にしかなりません。

車を運転していて夕日が眩しい時にサングラスを掛けるのであれば良いのですが、いわゆるファッションアイテムとしてサングラスが許されるのは、外した時にマイナスにならないイケメンや美女だけです。

ロマンスグレーが似合うのも同じです。残念ながら多くの一般男性にとって必ずしもプラスになるものではありません。

白髪に薄毛が加わると益々年老いた印象になりますし、ロマンスグレーが似合っている有名男性というのは、大抵は髪の量が豊富で肌も瑞々しいものです。

もちろん一般の中年男性でも、そのような条件が当てはまっていれば似合う可能性がありますが、おそらくそのような人は多くないと思います。

また紳士的なイメージのある男性が多いのも特徴です。お笑い芸人のようなタイプだと似合いません。ファッションや髪型も含めて紳士的なタイプでないと、あえてのロマンスグレーは似合いません。

私の旧友もそうでした。角刈りのような髪型で真っ白な髪の毛だと、年相応には見えず、むしろ年老いた印象になってしまいました。

ロマンスグレーがブームだからといって、誰もが似合うものではありません。やはり年相応のバランスを意識するのが良いのではないでしょうか。

まとめ バランスを取る意味

ファッションでも髪型でもバランスが取れている男性というのは、物凄く少ないです。

「清潔感さえあれば十分だろ」といった感じでは、全くもって足りません。適当にサイズの大きなものを選んでブカブカになってしまいます。

一方でオシャレ大好きな男性も微妙です。やり過ぎで悪目立ちしてしまっている人が多いので、どことなく残念な印象に映ってしまいます。車好きの人ほどダサい改造をするような感じです。

普通のファッションといっても年代や衰えによって相性が変わっていくので、しっかりとアップデートしていく人だけがバランスを取る事ができます。

これは常に流行のファッションを取り入れろという意味ではなく、どちらかと言えば流行遅れにならないように気をつける感じです。

中途半端に流行を取り入れる人ほど、流行遅れに巻き込まれるのですが、あまり流行に左右されないようなスーツやジャケットといったものでも、ラペルの太さや角度といった変化があるので、体型が変わっていないからと昔のままで良いわけではありません。

流行の襟高のシャツを取り入れるといったような事ではなく、普通のシャツでも古臭い襟の角度を避けたり、少し広がった襟の角度に合わせてネクタイの結び目を大きくするような事です。

このようなちょっとした違和感を減らしていく事で、バランスが取れたファッションになっていきます。

多くの男性のファッションには、このような違和感が残っているので、流行のアイテムを取り入れてもバランスを取る事ができず、ちぐはぐな印象になってしまいます。

このような些細な事としっかりと向き合ってきた人であれば、あえてのロマンスグレーでも年相応に感じられるかも知れませんが、清潔感のない髪型やファッションでロマンスグレーなどを取り入れてしまうと、一気に老けて見えてしまうので気をつけてください。

有名人は常にスタイリストが綺麗にセットしてくれますが、一般の人は全て自分で行わなければなりません。同じような寝ぐせでも白髪の方が破壊力が増してしまいます。

髪を黒々に染める事が良いわけではありませんが、50前で真っ白な髪もやはり難しいです。還暦を迎えて落ち着いたファッションをしている人であれば似合う可能性もありますが、適当なファッションでは清潔感を下げる要因になってしまいます。

ブスやブ男が香水をつけても周囲の人が良い香りとは感じないように、やはりバランスというものがあります。

可愛らしい高校生から汗の匂いが漂ってきても爽やかなものですが、清潔感のない中年男性から同じような匂いが漂ってくると、気持ち悪くなってしまいます。

かなり厳しい言い方になりましたが、私自身もイケメンに分類されるタイプではないので、イケメンにしか通用しないテクニックは避けるように心掛けています。

ロマンスグレーもこれに分類されるものなので、多くの一般男性とは相性が良くありません。あえて取り入れる価値があるかというと、かなり微妙なテクニックです。

もちろん加減の問題なので、年相応の白髪が悪いという意味ではありません。あくまでもバランスを取る事が重要なので、髪が真っ白だからと安易にロマンスグレーにしてしまう事にはリスクがあるという事でした。

多くの一般男性は髪型やファッションのバランスが取れていないので、しっかりとバランスを取るだけで年相応の見た目になり、周囲の男性と比べて若々しい印象になれるので、ロマンスグレーのような高度なテクニックよりもやるべき事がたくさんあると思います。

型破りなテクニックというのは、型を極めた人だけが到達できる境地であり、素人が同じ事をしても全く通用するものではありません。

ロマンスグレーも他の要素をきっちりと仕上げられる人でないと難しいので、安易に取り入れると大やけどしてしまいますよ。

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