セクハラだと認定されない為にも身だしなみを整えよう

ファッションコラム

セクハラ認定は受けて次第

セクハラに限ずパワハラやスメハラ(悪臭)といったものが叫ばれる世の中になりましたが、こういったトラブルに巻き込まれやすい男性にはある特徴があります。

それは相手が不快に感じやすい身なりをしているという事です。

もちろん言動や表情や声色なども関係してきますが、全く同じ事を指摘してもハラスメントとして相手が捉えられやすい男性というのは、身なりで損している可能性が高いです。

生まれもった容姿を変える事は難しいですが、言葉遣いや表情や身だしなみといった要素はコントロールする余地があります。

当ブログでは以前に職務質問されやすいファッションについて紹介した事があるのですが、

参考職務質問されやすいファッションとは?

普通に生活しているだけでも職務質問されやすい人がいるように、全く同じ指示や行動をしても相手がハラスメントだと感じやすい人がいるものです。

清潔感のある身だしなみを整えるという事は、単純に見た目の印象が良くなるだけでなく、様々なトラブルを回避する事にもつながります

良い香りなど存在しない?

全く同じ行動でも相手によって受け取り方が違うというのは、香りの印象で考えると分かりやすくなります。

これについても以前に別のところで紹介した事があるのですが、

怪しげな色の女性にモテる香水

参考女性にモテる香水の本当の効果

素敵な人から漂ってくる匂いは良い香りとして認識されますが、全く同じ匂いでも嫌悪感がある人から漂ってくると悪臭として認識されます。

セクハラとして認定される要素も同じです。尊敬している上司や憧れている男性から言われると褒め言葉になる言動でも、嫌悪感のある男性から言われるとセクハラとして受け取ってしまいます。

セクハラ認定されない為に、細かな言葉遣いを気をつけるといった事も大事ではありますが、自分の魅力を上げる事も結果的にセクハラだと思われない事につながります

だからといって身なりにお金を掛ければ良いという問題でもありません。威圧感を与えるファッションは相手を委縮させてしまう事があります。

パワードレッシング

パワードレッシングという言葉があるのですが、これは主に欧米の政治家や実業家などが用いるもので、ファッションで自分の成功や有能さをアピールするような着こなしの事を指します。

明らかに職種や職場や仲間内のコミュニティに合っていないファッションなども、周囲の人を不快にさせる原因となってしまいます。

「自分の好きなファッションをして何が悪い!」

といった考え方をしていると、知らず知らずのうちに周りの人を威圧する事になってしまうかも知れません。

少し前に仲間内の飲み会で知り合った女性が、胸元をさらけ出したワンピースを着ており、男からすると目のやり場に困る(本音では嬉しいですが)恰好をしていたのですが、周りの女性陣はあからさまに敵対視していました。

男性ファッションでもいかにもチャラい要素やモテを意識したちょい悪ファッションのような身なりだと、同じように敵対視される可能性があります。

合コンでマッチョな男性が暑くもない季節に上着を脱いでランニング姿になると、周りの男性からすると面白くないような事です。

パワードレッシングのように相手よりも優位な立場をアピールし、商談を有利に進めるようなテクニックがあるわけですが、相手によってはパワハラのように受け取ってしまうかも知れません。その場では上手くいっても遺恨が残る可能性があります。

これらのように身なりの印象というのは、相手によって受け取り方が様々です。

ちょっとした言動でセクハラと思われない為にも、女性から嫌悪感を持たれるような恰好はするべきではありません。

身だしなみを整える意味

個性的なオシャレや目立つ恰好というのは、相手によっては不快感を与えます。

TPOといった要素も意識する必要があるので、どんなに似合っていてもプラスに働くとは限りません。

身だしなみを整える事がセクハラだと認定されない可能性が高くなるのは、相手からマイナス評価を受けない為です。

好みが分かれる個性というのは、相手によってマイナス評価をされる可能性があるので、セクハラ認定されやすくなってしまう可能性もあります。

もちろん相手の女性の好みと一致していれば、セクハラ対策として機能する可能性もありますが、不特定多数の女性に通用するテクニックではありません。

一方で身だしなみを整える事は、不特定多数の女性から嫌われない為に有効に働くテクニックです

整えるという言葉の通りに、あくまでもバランスを取る事が大切です。

楽器の音程を調節する事をチューニングと言いますが、車のチューニングというとパワーアップのような改造の事を指すのですが、身だしなみを整える意味も車のチューニングのように捉えてしまうと、残念な事になってしまいます。

本来の意味での車のチューニングというのは、その車が持っている性能を適切に引き出す為の整備に当たるのですが、安易に改造してパワーアップさせてしまった結果、バランスが崩れて元々の性能以下になってしまう事は珍しくありません。

極端に大きなタイヤを履かせてしまうと、設置バランスが崩れてブレーキの制動距離が伸びてしまったり、極端なエンジンのパワーアップのせいで直ぐに熱をもってしまい、制御が入って極端に性能が抑えられるかも知れません。

レースで走る車であれば、プロのメカニックがそれらのバランスも含めて調節するのですが、一般の車が安易にパワーアップさせてしまうと、性能が下がってしまう事は珍しくありません。

ファッションのバランスといったものも似ています。典型的な日本人体型の男性が、欧米のスタイルの良いモデルに似合うブランド服を着ても、全くバランスが取れずに滑稽にうつってしまいます。

フィット感がイマイチなスーツや、メンテナンスを怠った皺だらけのスーツに高級腕時計を合わせると、偽物のような雰囲気が漂うかも知れません。

小柄な男性に手首が全て隠れてしまうような大きな腕時計は似合いませんし、逆に恰幅の良い男性が有名ブランドだからという基準だけで高級腕時計を選んでしまうと、小さ過ぎてバランスが取れないかも知れません。

自分の体型に合うファッションを取り入れる事が整える事であり、安易に背伸びしてバランスを崩してしまっている男性は珍しくありません。

女性は男性よりも圧倒的にファッションセンスがあるだけに、ちょっとしたアンバランスな要素にも気づけてしまいます。ちぐはぐな身なりをしていると、多くの女性からイマイチな評価を受ける事になり、セクハラとして認定される確率も高まってしまいます。

まとめ 嫌われない勇気

身だしなみを整える事というのは、多くの人から嫌われない選択をする事です。

「可もなく不可もなし」といった無難な選択ではありますが、しっかりと向き合っている男性は多くないので、まだまだチューニングする余地があるものです。

身だしなみは車の整備のように簡単にプロにお願いできないだけに、中途半端なチューニングや適切なメンテナンスの怠りのせいで、元々の評価よりも下がってしまっている男性が多いものです。

自分の個性や特徴を包み隠さず主張し、「嫌われる勇気」を持つ事で気の合う仲間とだけと付き合うのが理想なのかも知れませんが、これが出来るのは多くの人から好かれるイケメンや美女だけです。

周囲の人が自然と寄ってくる魅力ある人物であれば、取捨選択をする事が出来るのかも知れませんが、私も含めて多くの一般男性には当てはまらないのではないでしょうか。

100人中50人に好かれるイケメンや美人であれば、5人に1人しか好かれない個性を押し通しても10人もの対象が当てはまるわけですが、100人中5人ぐらいしか好かれない普通の人であれば、対象が1人になってしまいます。

ネットの世界のようにたくさんの人とつながれる空間であれば、100人に1人しか好かれないような個性でも相手を見つけられるのかも知れませんが、現実社会でそのような個性を押し通して上手くいくのは、次から次へと人が寄ってくるイケメンや美人だけです。

一方で可もなく不可もなしな無難なファッションでも、身だしなみを整えて嫌われる要素を排除しておくと、対象が5人に広がるわけです。抜群に好かれるとは限りませんが、少なくとも嫌われてはいないので、チャンスが残っています。

個性が大事だと言われる世の中ですが、よほどの突出した個性がある天才やイケメンでもない限り、その個性がプラスに働くとは限りません。中途半端な個性は可能性を狭めてしまいます。

普通のファッションでも丁寧に身だしなみを整える事で、多くの人から嫌われなくなり、そうではない多くの適当なファッションの男性と比べて、頭一つ抜きんでる事になるので、結果的に好感をもってもらえる可能性が飛躍的に高まります。

スーパーのリンゴ売り場で500円の大きくて綺麗なリンゴを選ぶのはお金持ちだけですが、100円の普通のリンゴの方が多くの人に選ばれるものです。

ただし、たくさんある100円のリンゴの中からでも、やはり見た目の良いものから選ばれていきます

身だしなみを整える意味というのもコレです。イケメンや美人のような持って生まれた違いと勝負できるわけではありませんが、どんぐりの背比べの普通の中から選ばれる可能性を引き上げる事は可能です

綺麗に汚れを落としたり、運搬に気をつかって傷とつけないような工夫をする事で、同レベルのリンゴの中からでも一歩抜きんでる事が可能になります。

何を言ってもセクハラ認定されないイケメン男性になれるわけではありませんが、身だしなみを整えて清潔感や誠実さが伝わる身なりになれると、全く同じ指摘をしてもセクハラと思われなくなる可能性が高まります。満員電車の中で痴漢と疑われるような事も無くなるかも知れません。

身だしなみを整えると、全く同じ体臭でも相手が不快に感じる度合いは下がりますし、全く同じ仕事内容でも相手からの評価が上がりやすくなります。

人を見た目だけで判断するのは危険ですが、誰もが見た目からの影響を受けています。

法の下で平等であるはずの裁判官でも情状酌量の余地を認めるぐらいですし、本能に忠実な赤ちゃんも美人の方を多く見るといった研究結果があります。

アナウンサーに誠実そうな男性や美女が多いのも同じです。全く同じニュースを読んでも信ぴょう性が高まるからです。

私はある政治学者が苦手なのですが、彼は全く似合っていないロン毛やファッションで、舌足らずなのに勢い任せな話し方をするので、どんなに素晴らしい意見を述べても素直に賛同できません。

これらのような事実と向き合う事なく中身だけを磨いても、正当に相手に判断してもらえませんし、それを期待する方が間違っています

芳香剤の入れ物を替えただけで売り上げが何倍にも伸びたり、遊園地の名前のロゴを替えただけで来場者が増えたりするような事は珍しくありません。

誰もが見た目の影響を受けています。この事実と向き合う事なく言動や態度を改めても、セクハラしてきそうな奴といった認識の見た目のままだと、期待するほどの効果は得られません。

中身が大事なのは当然なので、いかにもセクハラな発言や行動は控えるべきですが、その中身を正しく判断してもらう為にも、外見を整える事は軽視するべきではありません

「○○さん、髪切ったの?似合ってるね」

といった軽い発言ですら、相手の女性から嫌われているとセクハラ認定されてしまうかも知れません。

ただし身だしなみを整えるといっても、お金をかけて豪華にすれば良いという事でもありません。パワードレッシングのようにそれが活きる場面がないとは言いませんが、それほどお金を掛けずとも身だしなみを整える事は可能なので、日頃から清潔感といった要素と向き合ってみてください。

スーツの肩にフケがあるだけで不快指数が上がってしまうので、フケが目立たない生地のスーツを選んだり、フケが出にくいシャンプーに替えたり、トイレの鏡の前でチェックするような習慣をもつことで、清潔感を保つ事につながります。

洗濯やクリーニングに出すといった事(中身)も大事ですが、実際に清潔な状態である事よりも、不潔に見えない事(外身)の方が相手の印象を左右します。

洋服のサイズがいまいちなままだとシワが増えてしまうので、実際には清潔であるはずのクリーニング直後の洋服でも、清潔感が感じられないものです。

美人から汗の匂いが漂ってきても不快に感じないように、見た目の印象が良くなると不快指数は下がります。

個性を押し通す事が悪いとは言いませんが、それこそ職務質問がされやすくなってしまったり、セクハラや痴漢といった疑いをかけられやすくなるリスクがある事も理解してください。

「人を外見だけで判断するのはけしからん!」

といった意見もありますが、もし自分が職務質問をする立場だったとしたら、やはり見た目を基準に判断するしかないのではないでしょうか。

万引きGメンならサイズが大きな服を着ていると警戒するでしょうし、季節外れのコートなどにも注目するはずです。

もちろん行動も注視するのでしょうが、第一印象で警戒されてしまうと、ちょっとした行動でも怪しく見えてしまうものです。

一部の人からしか評価されない個性的なファッションより、多くの人から嫌われないファッションの方が、イケメンや美人ではない多くの一般人にとって有利に働くケースが多いので、しっかりと向き合ってほしいと思います。

特に男性は「清潔感なんて洗濯していれば十分だろ」といった感じで軽く捉えているので、100円の普通のリンゴの山の中からでも避けられてしまう身なりを平気でしてしまっています

身だしなみを整えても品種の違う500円の立派なリンゴ(イケメン)になれると言いませんが、普通の中からでも避けられる要素は排除できるので、しっかりと向き合ってみてください。

しっかりと向き合っていない男性が多いからこそ、想像以上に簡単にごぼう抜きできますよ。

セクハラといった余計なトラブルに巻き込まれない為にも、日頃から身だしなみを整える効果は絶大です。もちろん普通の中から選べれる可能性も上がるので、女性にモテる事にもつながりますよ!

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