清潔感を出す方法というのは逆から考えると分かりやすい

ファッションコラム

清潔感を出す方法で失敗しがちな男性の特徴

よく「清潔感のない男性は女性にモテない」と言われますが、実際に女性が好きな男性のタイプのアンケートなどでも、「優しい男性」と並んで「清潔感がある男性」が上位に入るものです。

清潔感がある男性の方が良いのは当たり前の事ですが、清潔感を出す方法に捉われて上手くいっていない人も珍しくありません。

「清潔感を出す為には○○をしろ!」

といった情報が悪いわけではないのですが、そこだけ改善しても清潔感が生まれるとは限りません

分かりやすいのは体臭を誤魔化す為の香水のような事です。

怪しげな色の女性にモテる香水

ろくにトイレ掃除もしないで芳香剤を置いても良い香りになるわけがないように、根本的な問題を解決しない事には解決する問題ではありません。

イケメンから良い香りが漂ってくるとプラスになるかも知れませんが、一般男性から不釣り合いな香りが漂ってきても、必ずしもプラスになるとは限りません。

実際に清潔である事と清潔感がある事が違うように、この感じる要素の事を無視してしまうと、いつまで経っても清潔感のある男性には近づけません。

清潔感がある状態というのは、「不潔ではない状態」といった逆側から考えると分かりやすくなります。

オシャレな男性と清潔感がある男性の共通点

オシャレな男性のファッションといっても、必ずしも特定の分かりやすいファッションアイテムがあるとは限りません。

ファッション雑誌などでは、売りたい側のファッションアイテムばかりが強調されているものですが、これといって特別なファッションアイテムや有名ブランドの洋服を身につけていない男性でも、オシャレな印象の人がいるものです。

スーツ姿などはその典型です。スーツのデザインやシルエットを見ただけで特定のブランドだと分かる人は滅多にいませんし、よほど個性的なブランドのスーツでもない限り、そこは武器になりません。

同じ紳士服の量販店で購入したスーツでも、抜群に似合う男性とそうではない男性がいるように、特定のファッションアイテムを購入したからといってオシャレになるわけではありません。

オシャレな印象にうつる人というのは、逆に考えると違和感がないという事でもあります。あまり良い表現ではないかも知れませんが、似合っていなくはない状態のような事です。

清潔感がある男性も似ています。きっちり髪型をセットしたから清潔感が出るとは限りません。どんなに髪型が決まっていても、眉毛がボサボサなら清潔感は感じられません。

光沢のある腕時計を身につけたからといって清潔感が出るわけでもないですし、革靴をピカピカに磨いたからといって必ずしも清潔感が出るものでもありません。

参考靴磨きにもTPOがある!?

何かしらの特別なアイテムによって清潔感が生み出されるのではなく、不潔に感じられる要素がない男性に清潔感が漂います

ここを勘違いしている男性が多いので、やたら特定のポイントばかりにこだわってしまい、不潔な印象になっている箇所を見逃してしまいます。

体臭を気にして香りの強い香水を付けるより、無臭になるデオドラントケアをした方が良いような事です。

どんなに掃除や洗濯を頑張っても匂いが残ってしまうような場合に、香りに頼るのは悪くはないのですが、ろくに掃除もしないで頼ったところで良い印象にはなりません。匂いが混ざって気持ち悪くなるだけです。

清潔感というのは何かしらの加点で生み出されるものではなく、減点を回避する事で自然と醸し出されるものです。

自分のシャツやスーツとのバランスが取れるネクタイの結び目の大きさを理解していない男性が、どんなに気品のあるネクタイを身につけても清潔感は生まれません。

「○○をする=清潔感がある」

といった思考から抜け出す必要があります。清潔感がない状態という逆から考えた方がずっと近道です。

不潔な印象ではない=清潔感がある

髪型が決まっていたり、爪が綺麗だったり、歯が白く輝いていても、洋服がヨレヨレでは清潔感は漂いません。

洋服のサイズが合っていなくても皺が増えますし、姿勢が悪くても皺は増えてしまいます。これは新しい洋服やクリーニングに出した洋服でも同じです。

ここを勘違いしている男性が多いので、

「定期的に新しい洋服に買い替えているから清潔感は十分だろ!」

といった誤解が生まれてしまいます。

綺麗に磨かれた靴でも靴紐を緩めていたり、履き方や脱ぎ方が雑だと直ぐに傷んでしまいます。ガニ股で歩いていると靴底のすり減り方に偏りが出て、アンバランスになってしまいます。

これらようにどこか特定の箇所だけ改めても、清潔感が出るわけではありません。

トイレの便器をピカピカに掃除しても、壁紙や床が汚れているとイヤな匂いが漂います。床を掃除して壁紙を変えても、タンクの中がカビだらけだと改善しません。

実際に私が現在住んでいる部屋に引っ越してきた時に、トイレに不快な匂いが残っていました。当然入居前に清掃されているのでパッと見は綺麗なトイレなのですが、どことなくイヤな匂いが漂っていました。

床や壁紙やタンクの中を掃除しても匂いが消えず、どこに原因があるかと調べていると、タンクの中ではなく外側の底にカビがある事に気がつき、そこを徹底的に掃除すると見事にイヤな匂いが消えてくれました。

これに気がつかずにトイレの芳香剤でごまかしていても、不快な状態が改善されるわけではありません。不潔な男性から香水の良い香りが漂ってきたところで、メリットにはなりません。むしろ誤魔化す男性と思われるかも知れません。

これらのような不快になるポイント、不潔に感じるポイントを排除する事こそが清潔感を出す方法という事です。何かをプラスして終わりという問題ではありません。

実際に清潔な新しい洋服を着ている男性でも、靴下が汚かったり食べ方が汚いといった要素から、本当は不潔な男性なのだと女性は見抜いてしまいます。

女性によって許容範囲は違いますが、多くの女性にとって不潔だと感じる要素をバランスよく排除していく事で、

不潔ではない男性⇒清潔感のある男性⇒悪くはない男性

といった感じで女性側の選択肢に残る事ができます。抜群の清潔感が必要なのではなく、不潔ではない状態を目指す事で、多くの女性から嫌われる事を避けられます

女性の方からよってくるイケメンであれば別ですが、多くの一般男性は周りにいる同レベルの男性達がライバルなので、そこから一歩抜きん出る事が出来れば、かなり優位に働くはずです。

高級腕時計といった分かりやすい武器で、一歩抜きん出る事がないとは言いませんが、それもライバルが気がつくと簡単に追いつかれてしまいます。

一方で不潔に感じられるポイントと向き合って排除していくと、周りのライバルたちは簡単には追いつけません。女性はその差を清潔感として感じ取ってくれますが、ライバルの男性は違いにすら気がつけないものです。

オシャレな印象にうつる男性も同じ事が当てはまります。

似合っていなくはない⇒バランスが良い⇒オシャレ

といった感じで認識されます。何か特別なアイテムを身につけたからといってオシャレになるわけではないので、周りの男性には気がつかれる事なく、頭一つ抜きん出る事ができます。

そもそもよほどファッションに精通している人でもない限り、なぜにオシャレなのか分析できるものではありません。

詳しい人は事細かく解説する事ができますが、そうではない人でも漠然とは「似合っている」「似合っていない」とは判断できるものです。

料理に詳しくなくても「美味しい」「美味しくない」と判断できるように、誰にでも「似合っていない」や「清潔感がない」は判断できます。

美味しくないラーメンにどでかいチャーシューを乗せても、それだけ美味しくなるわけではないように、美味しくない原因と向き合って食材の丁寧な下処理や出汁を取るといった事と向き合わなければなりません。

清潔感を出す方法も同じです。新しい洋服を買うとか、有名な美容師にカットしてもらうとか、香水を付けるといった事だけで改善するものではありません。

男性側はこの視点が欠けている人が多いです。これ見よがしに高級腕時計や高級外車で金持ちアピールをしても、金目当ての女性にしか相手にされません。金の切れ目が縁の切れ目です。

私も含めて多くの一般男性はお金持ちでもイケメンでもないと思うので、多くの女性から嫌われない事(不潔ではない)を意識した方が、結果的に清潔感を醸し出す事につながり、ライバルの男性よりも女性にモテやすくなります。

特定の○○を身につければ清潔感が出るという問題ではないという事を、しっかりと理解してください。

襟元がヨレヨレのTシャツを新品に買い替えても、普段のTシャツの扱い方が悪ければ良い状態は維持できません。襟元を広げて脱ぐような習慣を改めない限り、直ぐにヨレヨレになってしまいます。

靴同士を擦り合わせて脱いでいるようでは、どんなに高価な靴でも一ヶ月で汚くなってしまいます。

毎月のように洋服や靴を買い替えられる男性であれば、それでもある程度の清潔感は保てるかも知れませんが、そのような考え方では普段の行動は何も改善しないので清潔感は醸し出されません

女性とのデートの時だけ清潔感を意識しても、姿勢や歩き方や食べ方といった要素から不潔な男性だと思われてしまいます。女性はそれぐらいの事を簡単に見抜いてしまいます。

日頃の行動や所作といった要素も清潔感に関係するので、お金だけで解決できる問題ではありません。女性は男性の内面を気にするからこそ、その内面がよくあらわれている外見の清潔感に注目しています。

自宅にお客さんが来るからと慌てて整理して物置に詰め込んでも、大抵の人は簡単に見抜けるのではないでしょうか。パッと見は綺麗に部屋が片付いていても、ちょっとした隙間にごっそりホコリが溜まっているのを見かけると、普段の部屋の様子が想像つくものです。

また男性の中には清潔である事と、清潔感がある事を勘違いしている人も多いです。

清潔と清潔感の違い

実際に清潔である事と、清潔感がある事は少し違います。

最近はナース服でもカラフルなものが増えてきましたが、昔からナース服が白いのは清潔である事が求められていたからです。

白は汚れが目立つだけに、いち早く汚れに対応しやすいというメリットがあります。免疫力が弱っている患者の前に、雑菌を持ち込まない為にも汚れが目立ちやすい白いナース服は最適なわけです。

ただ一般の人が着る洋服となると、白は実際に清潔な状態を保たないといけなくなります。ちょっとした汚れや食べこぼしが目立つだけに、清潔感を保ちにくい色です。

参考白いTシャツは誰にでも似合う?

靴下で考えると分かりやすいと思います。一日履いた白い靴下は汚れが目立ちますが、その他の色の靴下だとそうでもないような事です。

一方で黒い洋服だと汚れは目立ちません。実際には清潔でなくても白より清潔感を感じやすい傾向があります

ただ黒はホコリやフケが目立つ色でもあるので、ネイビーや青といったカラーの方が、より清潔感を醸し出しやすい傾向があります。

他にも洋服の生地や柄によっても皺の目立ちやすさが変わりますし、グレーだと汗染みが目立つといった事もあります。

気品のある高級天然生地の洋服ほどメンテナンスが大変で、専門のクリーニング屋に出さなければならないので、普段使いをするのであれば適度に化学繊維が盛り込まれた耐久性のある生地の洋服の方が、簡単に洗濯できて清潔感を保ちやすいくなります。

白いワイシャツなども襟や袖の黒ずみが目立ちやすいので、たくさん汗をかく夏場だと夕方には清潔感が失われてしまう事があるのですが、青やチェックのシャツだと清潔感を保ちやすくなります。

スキンヘッドの男性はおしぼりやウェットティッシュで頭を拭けるので、一般的な髪型よりも頭皮を清潔な状態を保ちやすいですが、額に汗が垂れ落ちてきやすいので、清潔感があるようには感じられません。

これらのように実際に清潔である事と、清潔感がある事は微妙に違うので、これも意識する必要があります。

ジーパンで考えても分かりやすいかも知れません。ジーパンを履く度にきちんと洗濯をした方が清潔ですが、それによって色落ちしまくったジーパンには清潔感がありません。

参考ジーパンは洗濯マグちゃんが相性抜群

むしろたまに水洗いをするぐらいの方が、実際には清潔でなくても清潔感があるような事です

だからといって全く洗わないで臭いのも問題なので、ほどほどにはメンテナンスをする必要があるわけです。この辺のバランス感覚が分かると、それほど手間をかけずとも清潔感を保つ事が出来るようになれます。

まとめ 清潔感はにじみ出るもの

なぜに女性が男性の清潔感を気にするかというと、女性は男性よりもずっと内面を重要視するからです。男性ほど容姿やスタイルでは判断しません。

その内面を見極める為に自然と行っているのが、普段の言動の一致や矛盾点がないかといった要素です。信用するに値する男性なのかを様々な観点から判断しています。

上辺だけを取り繕っている男性の事は直ぐに見抜きます。ペラペラと自慢話ばかりをしたり、武勇伝を語っている男性がモテる事はありません。

優しい男性が好きな女性が多いのは、これが理由です。自分勝手な男性の事が嫌いなだけであり、気遣いが出来る人の事を優しさとして捉えています。

そして清潔感がある男性がモテるのも同じです。女性は男性よりも圧倒的にファッションセンスがあるので、身なりの状態からその男性の内面を見透かす事ができます。安易な誤魔化しは通用しません。

女性と同レベルの清潔感が必要だという事ではなく、最低限のレベル(許容範囲)をクリアしているかといった事を気にします。

ジャニーズのような爽やかなイケメンの清潔感を求めているのではなく、ある程度のレベルにさえ到達していれば、清潔感がない男性という判断にはなりません。すると女性側の選択肢に入り込む事ができます。

清潔感のない男性というのは、相手への気遣いが出来ない自己中心的な男性という事をさらけ出しているような事なので、女性に嫌われて当然です。悪意がないとしても、その事にすら気がつけない人なんだなと思われてしまいます。

男女では許容範囲が大きく違うので、男性同士だと気にならないような事でも、女性側にとっては「生理的に無理!」といった事になってしまうので、日頃から清潔感を意識してほしいと思います。

参考指毛で嫌われたイケメンの話

着用後の洋服をきちんとハンガーにかけるといった事でも、洋服のヨレや皺を防ぐ事になりますし、靴べらを使って靴を履くといった事でも、靴の履き口や踵を傷めるような事が無くなります。

料理の下ごしらえのような微差の積み重ねで清潔感は醸し出されていくので、安易に特定の方法ばかりに捉われないでください。

毎月有名な美容室で1万円のカットをしてもらうより、2週間毎に安い床屋さんでカットしてもらった方が清潔感があるかも知れません。

顔の産毛や耳毛などが濃い男性なら尚更です。自分では剃る事が難しい首の裏側や耳周りなどの清潔感が保ちやすくなります。

オシャレなツーブロックのような髪型は、それほど良い状態を長く保つ事は出来ません。それこそ2週間毎に通えるような人でなければ、むしろ不潔さを強調してしまう髪型です。

そのような清潔感を保つのが難しい事を避けるのもポイントです。中途半端な背伸びが清潔感を失わせてしまう事は珍しくありません。

私の例でいうと白いTシャツや肌着や靴下は持っていません。白いワイシャツはありますが、唯一ファッションで白シャツを着るのは七分袖の麻のシャツだけです。

麻のシャツは皺がある事が前提のアイテムなので、メンテナンスも楽で夏場に愛用しています。

また白い洋服ほど生地の質(素材や織り方)が分かりやすいので、安物感も分かりやすい傾向があります。

車の色でも白ほど価格なりの差がありますし、水垢が目立ちやすいのでメンテナンスも大変です。一方でシルバーの車であれば、たまにガソリンスタンドの洗車機に通すぐらいで綺麗な状態を保てるものです。

清潔感を出す方法というのは、新しい洋服を購入する事でも何か特定にアイテムに頼る事ではありません。不潔に感じられるポイントをいかに排除するかがポイントなので、それらとしっかりと向き合ってみてください

白いシャツを着るのが悪いわけではありませんが、洗剤選びや色移りといった事も考える必要があるので、安易に取り入れてしまうと不潔さを強調する事になってしまいます。

また男性基準の清潔感と女性が男性に求める清潔感のレベルには差があるので、「洗濯していれば十分だろ」といった基準では判断しないでください。

口をポカーンと開けているだけでも清潔感が失われますし、口臭といった要因が当てはまるかも知れません。猫背で背中を丸めているだけで不潔に見えるかも知れませんし、靴紐を緩めた靴でスリッパのように「ザッ、ザッ」と不快な足音を響かせて歩いているだけでも不潔に見えるかも知れません。

このような微差と向き合う事なく対処しても、本質的な問題は解決しないので、人として総合的な魅力がアップするように心掛けてみてください。これが逆から考えるという意味です。

相手の目を見て話を聞くとか、不愉快丸出しの表情をしないとか、貧乏ゆすりをしないとか、そういった要素を無視していると、清潔感がにじみ出る事はありません。

女性は実際に清潔である事というよりも、清潔感を心掛けている誠実さに惹かれるのものです。

不潔なのは問題外ですが、清潔感を出す方法といったものでも、本質から逸れてしまっているものが多いので気をつけてほしいと思います。

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