白い靴下を活かすコーデは安易に取り入れてはいけない
白い靴下コーデが人気?
数年前から男性向けのファッション雑誌でも、白い靴下を活かすコーデが紹介されるようになりました。
白い靴下は学生っぽさが際立ってしまうので、王道のメンズコーデとしては長年NGとされていたので、最近はオシャレに敏感な若い男性を中心に、あえてコーディネートに取り入れるケースが増えてきています。
この「あえて」というのがポイントです。
あえて感が伝わってこないと、ただただ残念な着こなしになってしまうのが白い靴下のリスクです。
例えていうならダメージジーンズのような事でしょうか。ただ古いジーンズを履けば良いわけではないような事です。他のコーディネートも含めてかなりの計算が必要になりますし、年代によってもそのバランスは変わります。
白い靴下も似ています。ファッション雑誌で紹介されているからと安易に取り入れてしまうと、火傷してしまうので気をつけてほしいと思います。ファッション初心者は取り入れるべきではありません。
あえてが伝わるファッションとは?
嫌味なく「あえて」が伝わるファッションというのは、想像以上にバランスが難しいものです。ヴィンテージのジーンズを上手く着こなしている人は滅多にいません。
靴が汚いと一気にだらしのない印象になってしまいますし、普通のファッションよりも清潔感が求められます。髪型や姿勢も含めて全身から清潔感が溢れているような人でないと、上手く着こなせないものです。
さらに言ってしまうと、容姿やスタイルも求められます。モデルのようなカッコいい人が一風変わったファッションをしていても多くの人に受け入れられるものですが、一般の人が真似てしまうと目立ちたがり屋といった印象になってしまいます。
サングラスなども分かりやすいでしょうか。車の運転中に西日が眩しくてサングラスをかけるのであれば自然ですが、普段からサングラスが似合うような人は多くありません。それこそイケメンであることが既に認識されている有名人だからこそ、許されるアイテムでもあります。
白い靴下を活かすコーディネートも似ています。ある程度の容姿やスタイルが求められますし、全身のファッションがオシャレで「あえて」白い靴下を選んでいるのが伝わってこないと、ただただズボラな印象に成り下がってしまいます。
ズボンの丈も絶妙なバランスが求められます。これ見よがしなやり過ぎ感が出てしまってもいけないので、裾をまくるにしても微妙なさじ加減が求められます。
また白い靴下ほど汚れが目立つので、少しでも薄汚れてしまうと使い物になりませんし、弛みやすい安物だと皺も目立ってしまいます。
自然と清潔感が漲っている若者であれば、多少のスキは許されるものですが、30代以上の男性は安易に白い靴下をコーディネートに取り入れるべきではありません。
外しは必要か?
しばしばファッション好きの方が、この「あえて」の外しを取り入れるのですが、これは寿司ネタでいうところのアボカドやカリフォルニアロールといった感じでしょうか。
昔ながらの王道のお寿司屋さんは手を出さないメニューであり、話題性や個性を重視する一風変わったお店が取り入れる傾向があります。
流行と言い換えてもいいのですが、ファミレスのような専門店でもないところが、このような流行を取り入れても数年でメニューから消えてしまうものです。
ファッションでも流行を取り入れるのが悪いわけではないのですが、女性ファッションと比べて流行がなだらかな男性ファッションには、メリットよりもデメリットの方が上回る傾向があります。
もちろん流行から王道に昇格するものもあります。お寿司でいうとサーモンあたりでしょうか。日本近海で取れる白鮭は生で食べることが出来ないので寿司ネタ向きではなかったのですが、輸入される紅鮭は生でも大丈夫で脂も乗っているので、多くの日本人に受け入れられるようになりました。
ファッションでも流行から一般的になるものがあるので、クラシックなスタイルだけが良いわけではないのですが、世間一般に認識される前に取り入れてしまうと、メリット(際立つ個性)よりもデメリット(目立ち過ぎ)ばかりになってしまいます。
それこそサーモンのように、一般の人に受け入れられてから取り入れるぐらいの方がリスクがありません。オシャレな印象の男性はモテるものですが、オシャレが好きな男性がモテるとは限りません。
自分の好きなファッションをするのは自由ですが、周囲の多くの人(特に女性)に受け入れられたいという目的なのであれば、過度に流行を追う必要がないものです。
まとめ 目的から逆算しよう
自分の周囲にいる女性にモテる男性を観察すると、必ずしもオシャレが大好きなタイプだとは限らないのではないでしょうか。
何となくオシャレな印象があるとしても、奇抜なファッションということは少ないはずです。
何をもってオシャレな印象になるのか分析するのは難しいのですが、際立ったアイテムのおかげでモテるようになるケースは意外なほど少ないものです。
金持ちの象徴アイテム(高級腕時計など)でモテる事がないとは言いませんが、それはあくまでも金目当ての女性にモテているだけであり、無理してまでそのような女性と付き合ったとしても、良い結果にはならないものです。
白い靴下や流行のファッションでモテることがないとは言いませんが、中途半端な流行遅れやダサいファッションのせいでモテなくなることは珍しくありません。
オシャレな印象というのは、逆に考えるとダサくないということでもあります。
不潔なファッションや昔の流行を引きずっていると、だらしのない印象になってしまいますが、そのようなマイナス評価になる要素を避けることで、総合的にオシャレな印象にうつるものです。
あまり良い表現ではないかも知れませんが、「悪くはないかな」といった評価をされやすくなります。
学生時代に戻って考えてみてほしいのですが、学校で一番人気の美人よりも、クラスで2~3番目ぐらいの女の子の方が、実際には多くの男性にモテるようなことは珍しくありません。
制服を着崩したオシャレな女の子より、普通の女の子の方が多くの男子生徒に人気があるものです。
「悪くはない」という評価は言葉通りに悪くありません。むしろ多くの人にターゲットとして認識されるので、結果的にチャンスが増えて選択肢も広がるものです。
「あんなに綺麗な人に告白なんて、とんでもない」
といった感じで自滅していく男性も多いので、単純に告白された回数だけでいうと、クラスで3番目ぐらいの女性の方が多いことは珍しくありません。
高級スポーツカーの乗っていると金目当ての女性が群がるかも知れませんが、家庭的な女性を求めている男性にとっては層がズレてしまいます。
一方で国産車の新車の中級セダンぐらいであれば、より多くの層の女性にターゲットに入れてもらえるようになります。特別良い評価をされるわけではありませんが、悪くはないという評価だからです。
オシャレな白い靴下のコーデを車で例えると、欧州車のオシャレなコンパクトカーといったところでしょうか。
「俺は周りの男とは違うぜ!」といった個性が際立つので、個性的な男性を求めている層の女性にはモテるかも知れませんが、外車は扱い方が大変ですし、メンテナンスを怠って故障してしまうと修理にお金も時間も掛かってしまいます。せっかくのデートを台無しにしてしまうかも知れません。
白い靴下のような奇抜なコーデも、ちょっと気を抜くと一気に残念な印象になってしまうように、常に気を使い続ける必要があります。
靴を脱ぐと汚れが目立つので、靴の内側の掃除を怠るだけで不潔な印象になってしまうかも知れません。これは普通の靴下なら問題にならない要素です。
車なんて何でもいいといった感じで適当に白い中古のカローラを選んでしまうと、汚れが目立ちやすいだけにマイナス評価をされてしまうかも知れませんが、清潔感のある新型のセダンであれば、それほど悪い評価にもならず、扱いも簡単で実用的なものです。
ファッションも適当だとサイズがいまいちだったり、メンテナンスを怠って清潔感が失われてしまうので、錆びれた中古カローラのような印象になってしまいますが、一般的なファッションでもきちんと向き合っている男性であれば、多くの女性から「悪くはない」といった評価をしてもらえます。
個性が際立つファッションや流行を取り入れるのも悪いわけではないのですが、安易に取り入れてしまうとメリットよりもデメリットが上回ってしまうので気をつけてほしいと思います。
似たようなところだと白いスニーカーでしょうか。メンテナンスを怠ると直ぐに薄汚れて清潔感が失われてしまいます。日々のメンテナンスだけでなく、天候なども加味しなければなりません。普段使いが向いているものではありません。
流行がなだらかな男性ファッションというのは、加点を狙うより減点を避けることを意識したほうが、結果的に悪くはないという評価を受けやすくなるので、あまり極端なテクニックは重要ではありません。
白い靴下を取り入れたおかげで、オシャレな印象になって女性にモテるようになることが絶対にないとは言い切れませんが、かなり確率が低い上に全身のコーディネートとのバランスが求められるので、はっきりって得策ではありません。
少なくともビジネスの場のスーツに合わせるような事はしないでください。短い靴下も同じですが、計算しつくしてあるジャケパンスタイルではOKでも、スーツだとNGというオシャレは珍しくありません。
もちろん自分の好きなファッションを楽しみたいという男性にとっては関係ないことかも知れませんが、そうではなく周囲の人から評価される為にオシャレを意識したいという男性であれば、わざわざ余計なリスクは背負うべきではありません。
このように目的から逆算すると、ファッションでも目指すべき方向が見えてくるものです。人とは違う個性を評価されたいのか、それとも多くの人(女性)に受けいれられたいのか、よくよく考えてみてください。
多くの男性は後者だと思うので、安易に白い靴下をコーディネートに取り入れない方が良いかと思います。僅かなプラスの可能性の為に、余計なリスクを背負うべきではありません。
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