学ラン、ブレザーの着こなし方!タブーを避けるのがポイント

学生向け

正しく制服を着るとは?

「正しく学制服をきちんと着る」とはどういうことかと言うと、カッコ悪くなる条件を失くすという意味です。

そもそもよほどファッションに関する知識のある人でもない限り、カッコいい着こなしやお洒落な理由を適格に分析することは出来ません

ですが、ファッションに興味のない人でも、何となくは「似合っているなぁ」とか「カッコいいなぁ」といった判断をする事は出来ます。

この何となく似合っていると感じる理由は、何か特別なファッションアイテムを身につけていたり、分かりやすい着崩しテクニックを取り入れているからとは限りません。

これは逆から考えると分かりやすいのですが、どこがどう似合っているのかと考えるのではなく、似合っていない(ダサい)ポイントが少ないからでもあります。

分厚いチャーシューがいっぱい乗っているチャーシュー麺の魅力は、誰にでも分かりやすいですが、普通のラーメンが凄く美味しくても、その理由を的確に分析するのは簡単ではありません。

プロの調理人であれば、丁寧な下ごしらえや出汁の取り方といった理由が見つけられるかも知れませんが、一般の人は何となく「美味しいなぁ」と感じるような事です。

お洒落に見えるファッションというのも同じで、知識がない人ほど分厚いチャーシューのような分かりやすいアイテムに頼ってしまうのですが、これはチャーシュー好きの人には好かれても、そうではない人にとっては避けられる要因となってしまいます。

周りの人と同じような一般的なスーツや学生服でも、どことなく似合っている人とそうではない人の違いというのは、ダサく見えるポイント(違和感)がないからでもあります。

大人のサラリーマンのスーツの世界では、タブーとされている様々なルールがあるのですが、そのタブーを冒してしまっているサラリーマンは少なくありません。

このような適当なスーツの着こなしでは、ファッションや洋服に無頓着な人から見ても何となく残念な印象に映ってしまいます。とても似合っているようには見えません。

リュックのスーツ姿

スーツに不釣り合いなリュックのせいで似合っていないぐらいであれば、誰でも分析できるかも知れませんが、姿勢の悪さや袖の長さがイマイチといった要素は、誰もが直ぐに分かるものではありません。

これは似合っている要素でも同じであり、どこがどう似合っているのか分析できなくても、何となくカッコいいとは伝わります。特にファッションに敏感な女子には伝わります

この何となく伝わるポイントというのが、「似合っていない条件の排除」という事です。サラリーマンのスーツの着こなしで言うところのタブーです。

分かりやすいアイテムや着崩しテクニックを取り入れていなくても、学生服が似合っている人というのは、「ダサく見えてしまうポイントが少ない」ということです。

これといった特徴がないシンプルなラーメンでも、美味しいものがたくさんありますが、同じような材料のラーメンでも臭みがあったり、雑味があったり、麺を茹で過ぎていたりすると、どことなく不味くなってしまうように、ちょっとした微差によって大きく印象は変わります。

あまり良い表現ではないかも知れませんが、「悪くはない」といった感じでしょうか。

チャーシュー好きの人や激辛ラーメンが好きな人には選ばれないかも知れませんが、多くの人から受け入れられやすいラーメンというのは、王道のシンプルなラーメンです。

だからといって適当に作ったり、手抜きをしてしまうと誰からも好かれなくなってしまいます。

ファッションも同じです。これといった特徴がない学生服のようなものでも、丁寧に着こなす事で「悪くはない」といった評価になり、結果的に多くの人から嫌われる事もなくなります。

女子の制服姿で考えてみても分かりやすいと思いますが、制服が似合っている女子が、必ずしも大きく着崩しているわけでもないですし、不良グループにいるわけでもありません。

分かりやすい要素がなくても、何となく制服が似合っている女子というのは、スカートの丈を少しだけ調節していたり、靴下の長さを計算していたり、顔の大きさに合う髪型を選択していたりします。

これこそがまさに違和感のないスマートな着こなし方であり、小さな頃から鏡と向き合ってきてファッションレベルが高い女子が当たり前に取り入れている事です。

靴の踵を踏んづけていたり、適当に靴紐を緩めていたり、鞄の中に制服を強引に詰め込んでいたりすると、どんどん違和感が出て似合わなくなってしまいます。

多くの男子学生は意識したことがないだけに、知らず知らずのうちに様々なタブーを冒してしまっています。

これらを改善しても周りの男子からは気づかれる事もありませんが、ファッションレベルの高い女子は違いを感じ取ってくれます。

洋服が似合わなくなる条件、タブーを理解して徹底的に避けることこそが、学生服をカッコよく着こなすポイントです。イケメンにだけ許される着崩してテクニックとは違い、誰にでも取り入れられるテクニックです。

先輩に目を付けらる事もなく、校則に引っかかる事もなく、周りの男子にからかわれる事もありません。ただただファッションレベルの高い女子にだけ好感をもってもらいやすくなります。

学生服がダサく見える理由

実はサラリーマンのスーツだとダサく見える数々のタブーも、学生服であればそれほど大きな問題にはなりません。誰もその着こなしのタブーを指摘する事はありませんし、若さゆえに許される特権でもあります。

「学生だから仕方がない」

「知らなくても構わない」

といった感じなので、わざわざ指摘することはありません。だからこそ多くの男子学生がタブーを冒してしまっています。

それだけに伸びしろがあります。ちょっとした事でグッとバランスが良くなる可能性が高いです。

きちんと制服を着こなすことで、何となく似合っている(似合っていなくもない)状態になり、同レベルの周りの男子よりも一つ上の着こなしになる事ができます。

不良が学生服をだらしなく着崩すことで周りとの違いを出すように、きちんと制服を着こなすことでも、タブーだらけの周りの男子学生との違いを出すことができ、その違いに多くの女子(だけ)が気づいてくれます。

学生服がダサく見えてしまうのは誰も指摘してくれる人がいないからであり、それが大きな問題ではないのですが、それだけに改善する余地が色々とあります。

排除するべき学生服のタブー

ここからは具体的に違和感が出てしまうポイントを紹介していきます。

大人のサラリーマンですらスーツの着こなしを意識していない男性が多いので、男子学生がイメージするのはなおさら難しいかと思いますが、本当に些細な事で印象が変わるので意識するようにしてみてください。

ボタンの留め方

学校によっては学生服やブレザーのボタンを全て留めるように指導されるかも知れませんが、

ブレザーのボタンの留め方

基本的に二つボタンのブレザーであれば、下のボタンは留めないでください。学ランでも一番下のボタンは留めないでください。

ボタンを外した方が良いのは、単純に余計なシワが出なくなるからです。そもそも下のボタンは留めない事を前提にデザインされています。

お洒落な俳優やモデルは必ず外しています。テレビ局の看板であるアナウンサーも上着の下のボタンは留めていません。真面目な印象のNHKでも同じです。政治家や天皇陛下も下のボタンは留めていません。

ジャケットのボタンを全て留めてしまう人というのは、スーツと向き合ってこなかった人に多いのですが、

一番左の人のシワが圧倒的に多いのが分かると思います。真ん中の人は下のボタンを外していますが、手を後ろで組んでいるので少しシワが出てしまっています。一方で右側の人のスーツの上着には、ほとんどシワが出ていません。

スーツに慣れていない人や、たまにしかスーツを着ない人ほど全てのボタンを留めてしまうのですが、学生も全て留めてしまう人が多いです。

校則で禁止されている場合は仕方がないですが、そうではない場合は一番下のボタンは留めないと覚えておいてください。

スーツを製造するメーカーによっては、頻繁に開け閉めする上のボタンだけ、裏ボタンで強化していることがあるぐらいです。

ジャケットのボタンと裏ボタン(下のブタンは軽く留めているだけ)

学ランやブレザーの全てのボタンを留めるのも、学生や若者であれば大きな問題ではないのですが、それだけに意識できている男性学生は多くありません。

たったこれだけを意識するだけで、グッと制服の着こなしのレベルは上がります。余計なシワが激減し、スマートな印象に変わります。

学校内でカッコ良く学生服を着こなしている生徒を観察してみてください。おそらく下のボタンを留めていない生徒が数人は見つかると思います。

さらに理想をいうと、椅子に座る時は全てのボタンを外した方が良いです。学ランのようにボタンが多い場合は別ですが、下のボタンを留めたまま座ると肩や襟元にシワが出てしまいます。

スーツの上着や学生服のような張りのある生地の洋服というのは、裾が椅子に触れると全体が持ち上がってしまいます。

下のボタンを外していないと、かなり持ち上がってしまう事があるので気をつけてください。

このテクニックは欧米では当たり前の事なのですが、日本だとだらしなく見えてしまうという意見もあるので、ニュースを読むアナウンサーなどは上のボタンは留め、背もたれのない小さな椅子で裾が触れないようにしています。

ドラマの紳士的な役の俳優をチェックしてみてください。さりげなく椅子に座る時は立ち上がる度にボタンを留め直しています。

ここまでの事を学生が意識する必要はないのかも知れませんが、下のボタンを留めていると座っている時のシワにも影響があるので覚えておいてください。

ちなみにお笑い芸人の中にも、上手にスーツのボタンを意識して使い分けている人もいます。たかがボタンの開け閉めだけでも、見た目の印象が大きく変わるものですよ。

ボタンの開け閉めだけで学生服をカッコよく着こなせるとは言いませんが、このようなタブーをいくつも重ねてしまう事で、ズボラな印象になってしまいます

だからこそ姿勢の重要性について先に取り上げたのですが、姿勢が悪いとシワだらけになってしまうので改善する必要があります。

他にもシャツの袖のボタンの留め方も大切です。スーツではジャケットの袖からシャツの袖が少し(1cmぐらい)出ているのが理想とされているのですが、

これぐらいシャツの袖が出てしまうと、どことなく残念な印象に映るのではないでしょうか。

これも意識できているサラリーマンが多くないのですが、シャツの袖ボタンを適当に緩い方に留めてしまうと、学ランやブレザーの袖から飛び出過ぎになってしまいます。

きつい方のボタンが留められない場合は、自分で縫い付け直してもOKです。YouTubeなどのボタンの縫い付け動画があるので調節してください。

ダウンタウンの松本さんのようにシャツの袖ボタンを留めないもNGです。彼のように圧倒的な天才として認識されている人であれば、このようなNG要素があったところで評価は下がらないのですが、一般の人が同じような事をすると、だらしのない印象になって評価を下げてしまいます。

逆にシャツが少し短い場合は、上着を着た時にシャツの袖を引っ張りだしてください。このようなちょっとした事でも全体のバランスが良くなります。

ただ学生服はサイズが大きい事が多いので、シャツの袖の長さをベストに調節するのは難しいかも知れません。ただ適当に緩い方のボタンを留めたり、全くボタンを留めないような事は避けられるので意識してください。

上着のポケット

ボタンの他にもタブーは存在します。それは上着のポケットです。多くの男子学生は上着のポケットの中を「パンパン」にしてしまいます。

ハンカチのような軽いモノであれば、それほど問題はないのですが、財布やスマホを上着のポケットに入れてしまうと、その重みで制服の生地が崩れてだらしない印象になります。

ボタンの開け閉めだけでシワが増えてしまうように、ポケットの中身がパンパンだったり、重たい物を入れていると、余計なシワが出て上着のシルエットが崩れてしまいます。

さらにポケットのフラップ(ふた)がねじれていたり、片方だけ外に出ていることも多いです。

フラップのねじれ

スーツの世界でこだわる人は、このポケットをあらかじめ縫い付けてしまう人がいるぐらいです。日頃からポケットのふたが綺麗に出ているかチェックしてください。

流石に学生服やブレザーのポケットを縫い付ける必要はありませんが、重たい物は鞄やズボンや上着の内ポケットに入れてください。たったこれだけで上着のシルエットが大きく変わってきます。

学生でポケットの中まで意識している人は本当に少ないです。たまたまスマホや財布を持たない生徒ぐらいのものです。

多くの男子学生が上着ボタンを留めて、ポケットに重たいスマホや財布を入れ、不自然なシワだらけになっているので、これらを改善するだけでもグッとバランスが良くなります。

学生服のハンガー

そして意外と見落としてしまうのが、学生服を吊るしておくハンガーの存在です。

おそらく学生服を購入した時にプラスチックのハンガーが付いてくるので、それを利用しているのであれば問題ないのですが、適当に薄いハンガーにかけてしまうと余計なシワが増えたり、型崩れの原因となってしまいます。

体育や部活でジャージに着替える時にも、学生服を乱雑の鞄の中に押し込んでしまうと型崩れしてしまいます。ロッカーや机の上に畳むにしても、肩の硬い生地が押しつぶされてしまわぬように意識してください。

三年生ぐらいになると、学生服がヨレヨレになってしまっている人がいるものですが、このような日頃の扱い方によっても学生服の印象は大きく左右します。

洋服の上着というのは肩で着るものなので、姿勢が悪いと似合わなくなってしまうのですが、洋服側が傷んでいてもフィットしなくなるので気をつけましょう。

適当に薄いハンガーに学生服をかけている場合は、厚みのあるハンガーを用意してください。100円ショップでも売られています。

ブレザーはネクタイも重要

学生服でもブレザーならネクタイが必要になりますが、ネクタイの閉め方も見た目の印象を大きく左右します。

よくネクタイの結び目を緩く結んで大きくしている学生がいますが、それだと単純にだらしなさだけが際立ってしまいます。

ネクタイの結び目が大きくなる結び方と、単純に緩く結んで大きくなっているのでは、まるで印象が違うので間違えないでください。

またブレザーを着ている学生だと、ネクタイを緩めに結ぶ人が多いのですが、

これも意外とバランスを取るのが難しいです。やり過ぎるとだらしないだけになってしまいますし、はだけたシャツとのバランスを考えなければなりません。

ネクタイの結び目とシャツの襟の間に、隙間がありすぎると、かなりだらしなくなってしまいます。

さらに下の肌着やTシャツが見えると台無しです。絶妙なバランスの上で成り立つテクニックなので、安易には取り入れない方が良いです。

むしろ正攻法できちんと結んだ方がバランスを取りやすいので、あまり余計な事はしない方が良いです。

ネクタイの結び方に正解があるわけではないのですが、あくまでもバランスが良い結び目の大きさが重要になります。

ネクタイの結び目の大きさはシャツの襟の角度によって相性が変わります。最近は少なくなってきましたが、鋭角的なシャツの襟ほど結び目が小さい方がバランスが良くなります。

この辺は自分が愛用しているシャツの襟の角度とのバランスを意識しながら色々と試して見極めてください。基本的にはシャツの襟の角度が広い(ワイド)と、ネクタイの結び目も大きくした方がバランスが良くなります。

たかがネクタイの結び方の違いだけでも、随分と印象が変わるので意識してください。安易に緩めて不良っぽさを出すにしても、絶妙なバランス感覚が求められるので簡単ではありません。

ちなみに学生服のネクタイだと、予め結び目が縫い付けられているゴム式のタイプがあるのですが、そのようなネクタイでもあえて縫い付けをほどいて、きちんと最適なサイズに結び直すと、一つ上の着こなしになりますよ。

ネクタイの結び方については、言葉で説明するのが難しいのでYouTubeなどを参考にしてみてください。どの結び方が正解だという事ではなく、あくまでもバランスが良い結び方を見つける事がポイントです

まとめ ダサくしない事が大切

学ランやブレザーをカッコ良く着こなす方法というのは、タブーとされている要素をさけ、ダサく見えてしまう要素を排除する事がポイントです。

ジャケットやシャツのボタンの留め方を意識し、ポケットの中に重たい物を入れずに蓋のよじれを注意し、適切なハンガーにかけて保管し、ブレザーならベストなバランスのネクタイの結び方を見つけてください。

たったこれだけでもオシャレに敏感女子は感じ取ってくれます。女子は男子に比べてファッションに対する意識が圧倒的に高いので、僅かな変化にも気づいてくれます。

直接口に出して褒めてくれるような事は少ないかも知れませんが、何となく「カッコ良くなったかも・・・」と印象付ける事は可能です。

ファッションに無頓着な周りの男子生徒は誰も気がつきませんが、確実に女子には伝わるので安心してください。

中途半端にカッコつけて学生服を着崩すと、周りから反感を買ったり、先生から指導されるかも知れませんが、きちんと学生服を着こなすことは誰にも迷惑をかけません。周りの男子に気づかれる事なく、女子受けが良くなるだけです

これが学生服をカッコ良く着こなす(女子にモテる)という事です。悪目立ちしかしない着崩しテクニックとは全く別で、タブーを避けて丁寧に着こなす事で印象を変える事ができます。

ズボンに関してはダサくなってしまうようなタブーは少ないので、あまり気にしなくて良いのですが、着用後にきちんとハンガーにかけるだけでもシワの残り方が変わってくるので意識してみてください。

次は男子学生に知っておいてほしい清潔感について紹介します。ファッションにおける清潔感というのは、大人の男性でも勘違いしている人が多いのですが、男が考えている清潔感と女が男に期待する清潔感には大きな差があるので、この差を理解する事がポイントです。

学生向けの着こなしテクニック

1.学生服をカッコよく着こなす方法

2.学生服をスマートに着こなす上で重要な姿勢の話

3.学ラン、ブレザーの着こなし方!タブーを避けよう(現在のページ)

4.男子学生に知っておいてほしい清潔感の男女の違い

5.学生服は子供っぽい印象を避けることでレベルアップする!