シャツに染みついた皮脂汚れを簡単に落とす洗濯方法!
皮脂は固形物!?
実は人間の身体から出ている皮脂というのは固形物です。人間の体温で温めれているので液体として流れ出てきますが、体温より低くなると固形になります。バターのようなイメージです。
この皮脂がシャツの襟に付着すると、汗と外気の汚れと擦れが加わり、黒ずんで頑固なシャツの黒ずみになってしまいます。
日ごろの洗濯をしっかりと出来ていれば、一度着たぐらいで襟は黒ずみませんが、少しずつ皮脂汚れが蓄積されて頑固な黒ずみに成長してしまいます。
襟や袖の黒ずみをケアする専用洗剤も売られていますが、そもそもきちんと洗濯して皮脂汚れを落としきれていれば、必ずしも必要なものではありません。
この襟や袖を集中ケアしなくてもいい洗濯の仕方ができると、加齢臭の元のなる背中を中心とした皮脂汚れも落とせたことになります。
シャツ全体の皮脂汚れを落とす洗濯方法
衣類の皮脂汚れを落とすのに影響を最も与えるのは洗濯する時の水温です。人間の体温に近い水温でなければ、固まった皮脂汚れは溶けてくれません。
お風呂の残り湯を使う洗濯のメリットはズバリここです。水道代の節約という意味もありますが、油汚れを落とすのに向いている温度だからです。
ただし残り湯洗濯も二日目のお湯だったり、家族が多い場合は残り湯そのものが汚れていることもあるので気をつけてください。洋服に別の匂いがうつってしまうかも知れません。
最近の高機能な洗濯機であれば、水道水でも水温を調節できる機能があるので、それらを利用するのも良いかと思います。
皮脂汚れを落とす理想の水温は、お風呂よりも少し高い50℃ぐらいと言われています。デリケートな衣類には高過ぎる温度かも知れませんが、王道の綿のシャツ、肌着の場合は問題ありません。
もちろん高級生地の衣類の場合は、タグに洗濯可能な温度が表示されているのでチェックしてから洗濯してください。
もう一つシャツに染みついた皮脂汚れを簡単に落とす洗濯方法を紹介します。それはシャツや肌着を裏返してから洗濯をすることです。
皮脂が直接張り付いているシャツの裏側を表に出して洗濯することができます。他の衣類と擦れやすくなることで皮脂汚れも落ちやすくなります。
シャツを裏返すメリットは他にもあります。裏返すことで表側が擦れなくなるので、衣類の見た目の傷みが少なくて済みます。通常の洗濯では絶えず色々な衣類にぶつかって擦れるので、洗濯を繰り返していくうちに傷んでしまいます。シャツのプリントの剥がれなどがイメージしやすいのではないでしょうか。
洗濯による生地の傷みが裏側からになるので、衣類を綺麗に長持ちさせることにもなりますし、生地によっては着心地まで柔らかくなります。さらに干した時に生地が折り重なっている縫い目が表になるので、乾燥も早くなるといったメリットまであります。
加齢臭の原因となる皮脂汚れを落としやすくするためにも、衣類は裏返してから洗濯機に入れてください。
このようなちょっとしたコツを意識するだけで、洗濯の質がグッと上がるので意識してほしいと思います。
洗剤の力を引き出す方法
そして皮脂汚れを落とすもう一つのポイントは付け置き洗いです。
これは洗剤の種類にもよるのですが、付け置きは非常に効果が高い洗濯方法です。色落ちの心配のない白物の衣類であれば、一晩洗剤に付けておいてもOKです。頑固な皮脂汚れが分解されて落ちやすくなります。(もちろん洗剤や衣類の注意書きをチェックしてください、漂白剤が多い洗剤だと長時間は危険です)。
洗濯物の量
洗濯機の洗浄機能を引き出すには、洗濯物の量も重要なポイントになります。洗濯物の重さに合わせて自動で水量を調節してくれる洗濯機がほとんどですが、洗濯物が多過ぎると上手く撹拌できずに洗浄力が弱まってしまいます。
一週間に一度ぐらいまとめて洗濯をするという人も多いと思いますが、無理やり詰め込むような事は避けてください。
肌と直接触れ合うシャツや下着は、せめて週に二度ぐらいの頻度で洗った方が良いかと思います。少量のコースであればヤカンで沸かしたお湯を混ぜて水温を調節するといった事もしやすいので、皮脂汚れが頑固になる前に洗濯をするようにしましょう。
理想的な洗濯方法をまとめると、シャツを裏返して(物によってはネットに)、50℃ぐらいのお湯を入れて、少し洗濯機を回して洗剤を泡立ててから付け置き洗いをしてください。
シャツや下着だけであればそれほどの量にならないと思うので、洗濯物が多過ぎて洗浄力が失われるリスクも避けられます。
また付け置き洗いの場合は、すすぎが一回の洗剤でも二回のすすぎをした方が良いかと思います。柔軟剤ではなく洗剤の匂いが残ることがあるので気をつけてください。
シャツや肌着や枕カバーのように、高価ではない衣類を徹底的に洗濯することで、加齢臭の元となる皮脂汚れを残さないことがポイントになります。
お湯や付き置き洗いは生地を傷める可能性もあるのですが、買い替えしやすい肌着だからこそ遠慮しないで徹底的に洗濯する事が重要です。
また長年着続けている肌着や下着には、既に頑固な皮脂汚れが染みこんでいる可能性もあります。そのような肌着は割り切って買い替えてください。
水温の低い冬場は洗浄力が落ちるので、特に気をつけてほしいと思います。汗や皮脂は夏場の方が多く分泌されますが、水道水の温度が低い冬場の方が加齢臭が問題になる事が多いものです。
室温の高い部屋に入ると、一気に固まっていた皮脂汚れがゆるくなり、イヤな匂いを発生させてしまうので気をつけてください。
次は加齢臭を落とすための洗剤選びについて紹介します。最近は様々なタイプの洗剤が発売されていますが、中には使い勝手を優先して洗浄力が弱いものがあるので、加齢臭の原因となる皮脂汚れを落としやすい洗剤を選ぶ事が大切です。
次は:衣類の加齢臭を除去するには洗剤の選び方も重要!
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