同性受けするファッションと嫌われるファッションの男女の違い

ファッションコラム

同性受けするファッションの男女差

多くの男性がファッションに求める要素というのは、やはり女性受けする事なのではないでしょうか。

自分の好きなファッションという基準が必ずしも悪いわけではありませんが、多くの男性がファッションに求める要素というのは、やはり女性受けが良くなりたいからだと思います。

これは女性ファッションにも通ずる事で、女性向けのファッション誌では度々「男性受けするファッション」といった特集が組まれています。

ただ女性同士だと露骨に男性受けを狙ったファッションを取りれてしまうと、同性の女性に嫌われてしまう事があります。

分かりやすい例だと、露出の多い洋服やセクシーな要素でしょうか。多くの男性にとっては嬉しいファッションですが、これ見よがしな感じだと同性に嫌われてしまいます。

一方で同姓である女性受けするファッションで分かりやすいのは、ネイルのような事です。

多くの男性にとって女性のネイルというのは、どうでも良い要素なのではないでしょうか。流石に汚い爪はイヤですが、綺麗なネイルの影響で好きになる事などありません。

他にもオシャレなデザインの下着なども当てはまるのかも知れません。女性同士は着替えなどでお互いの下着をチェックしあうのかも知れませんが、男性側からすると、女性のオシャレな勝負下着など、たいして重要な事ではありません。

下着がダサいという理由でその後の展開を躊躇する男性など滅多にいません。そこまでの段階で勝負は決まっています。勝負下着に勝負を左右するほどの力はありません

もちろん女性側の心構えとしては意味があるのかも知れませんが、「オシャレな勝負下着=男性にモテる」とはあまり関係のない要素です。

実はこのような異性にとって役に立たないファッションというのは、男性側にも当てはまります。ただこれを意識できている男性は少ないです。

女性受けしない男性ファッション

清潔感がないファッションというのは、男女問わず嫌われるものですが、ファッションの方向性として女性受けしないものがあります。

それは男の世界の要素が盛り込まれたファッションです。

分かりやすいのは趣味の世界が色濃く反映されたファッションです。ジーパンマニアの世界で評価されるヴィンテージのものでも、女性からするとどうでも良い要素にしかなりません。

どんなにプレミアがついていようと関係ありません。ただただ汚いだけのジーパンに見えるかも知れません。

他に分かりやすいものだとスポーツ関連のグッズです。ヨーロッパのサッカーの強豪チームの限定Tシャツなどは、サッカー好きの男性からすると羨ましいファッションになりますが、サッカーに興味がない多くの女性からすると、どうでも良い要素です。

デザインそのものが良ければ別ですが、それだけなら一般的なTシャツを選んだ方が、ずっと選択肢が多くて価格も安く手に入ります。

車やバイク好きの男性のファッションも分かりやすいかも知れません。その世界では有名なメーカーのロゴが入った洋服でも、興味のない人にとっては全くプラス評価にはなりません。

好きな趣味の世界のファッションに取り入れるのは自由ですが、異性にモテたいファッションという目的で考えると、ほとんど意味がないどころか、むしろ嫌われてしまう可能性が高くなります

それこそ女性同士で褒め合う可愛い下着のような事です。異性の男性にとっては意味がないように、男性の世界が色濃く表れているファッションというのは、多くの女性にとっては意味がありません。

マニアの世界では垂涎の的の限定モデルの腕時計でも、そうではない人にとっては悪趣味なデザインの腕時計になるような事です。

逆算して考えよう

何の為のファッションなのかと考えると、ファッションの方向性というのは分かりやすくなります。

ビジネスの場で有利に働くファッションであれば、誠実さが伝わりやすい清潔感のある洋服になりますし、婚活パーティーで女性受けするファッションであれば、経済力が伝わるファッションが良くなりますし、軽い合コンのような場のファッションであれば、流行のファッションが適しているかも知れません。

もちろんビジネスといっても様々な方向性があるので、色々なパターンが考えられます。カフェの店員や美容師ならオシャレなファッションが適していますし、IT系の企業なら保守的なスーツよりも、カジュアルなキレイ目ファッションの方が適しています。趣味仲間で集まるような場であれば、その趣味の世界観が表れている洋服が適しています。

少し前に警察24時のような番組を見て感心したのですが、調査をする刑事は一般人に溶け込むようなファッションを選んでおり、一方で最終段階で容疑者に逮捕状を突き付ける時には、ベテランの強面刑事が担当しており、その人のファッションはその筋の人を思わせる洋服でした。

女性同士はファッションレベルが高く、人間関係のパワーバランスといったものも意識するので、同姓の目を意識しないわけにはいかないのですが、男性同士だとこの辺の事まで気にする人が少ないので、自分のこだわりばかりを押し出してしまうファッションが多くなってしまいます。

スニーカー好きな男性であれば、スニーカーを中心にコーディネートを決めるのが楽しいのかも知れませんが、スニーカー好きではない多くの人からすると、どうでも良い要素になります。

バッシュに合わせてバスケのユニフォームを着ても、似合っていなければ誰の得にもなりません。

自分の好きなスニーカーをアピールする事には成功しているのかも知れませんが、それによって異性に嫌われる可能性がある事を理解していないと、場違いなファッションになってしまいます。

これらのように自分がファッションに求めている要素を明確にし、逆算する事でファッションの方向性というものが定まっていきます。

パジャマのように異性にモテる事とは直接関係のない洋服であれば、多くの人が自分の基準(着心地や好み)で選んでも問題ありませんが、異性に好かれたいという要素を期待して洋服を選ぶのであれば、自分よがりな基準にはなりません。

女性は同性に嫌われない範囲で、男性受けする要素を取り入れるようなバランス感覚が必要なので凄く難しいわけです。わざわざ胸を小さくみせる下着を身につけるような女性もいるほどです。

一方で男性ファッションはビジネスの場でなければ、女性目線だけを考えても問題になりません。問題にならないというか、ファッションレベルの低い男性には気づかれもしません。

マッチョな男性が肉体を誇示する為に季節外れのタンクトップを着ていたり、婚活パーティーで金持ちアピールの為の成金ファッションのようなものであれば、流石に同性の男性でもわざとらしいと気がつきますが、そのようなケースぐらいしかありません。

女性受けする清潔感のあるファッションや、誠実さが表れる爽やかなファッションというのは、男性同士だと気がつきもしません。

女性と比べて同性の目を意識しなくても良いので、男性ファッションの方がずっと異性に好かれる要素を取り入れやすいという違いがあります。

まとめ 男性ファッションは簡単

男性ファッションは女性ファッションのような豊富なバリエーションがあるわけでもなく、髪型といった要素も少ないので、コーディネートやバランスに苦労せずに済みます。

極端な事を言えば、清潔感のあるフィットした洋服を選ぶだけで良いような事です。

それで同性の男性に嫌われるような事もありませんし、多くの女性から好かれやすく(避けられなく)なります。

個性的なファッションが一部の女性に好かれるような事もありますが、そのような個性はその他多くの女性に嫌われるファッションなので、ターゲットの女性が明確な場合でもなければ、有効なファッションではありません

一部の女性から好かれるかも知れないファッションより、多くの女性に嫌われないファッションを意識するだけで、簡単にその他多くの男性よりも優位に立つ事ができます。

女性にモテようとスポーツカーを選んでしまうと、一部の車好きの女性からしか好かれませんが、平均的な車を選ぶと多くの女性に嫌われないような事です。

もちろん平均的な車といっても、ろくに洗車もしないで汚かったり、古くてボロボロだと避けられてしまいますが、比較的新しいキレイな車であれば、多くの女性に受け入れられるような事です。

これは男性ファッションでも同じです。一般的な洋服を丁寧に着こなすだけで、多くの女性から嫌われる事が無くなります。

多くの一般男性は普通の洋服を選んでいるつもりでも、サイズ合わせが適当だったり、ろくにメンテナンスをしないので、どんどん状態が悪くなっていきます。

汚い車だったり、車内が臭かったり、異音が発生している車のような事なので、どことなく不安を覚えてしまいます。

洋服に深い皺が刻まれていたり、襟や袖に黒ずみがあったり、ボロボロの靴だったりするので清潔感が漂いません。

多くの男性はその事にすら気がついていないので、それらと向き合って改善した男性ファッションとの違いに気がつきもしません。

男性は同性に嫌われるファッションを意識しなくても良いので、女性ファッションよりもずっと簡単です。それにも関わらず、しっかりと向き合っている男性が少ないので、あっさりと周囲の男性をごぼう抜きできるものです。

黙っていても清潔感がある若い頃だと、目に見える効果は感じられないかも知れませんが、年齢を重ねて身体の清潔感が失われていくと、あからさまな差となって表われていきます。

おじさんになって加齢臭が気になるからと、デオドラントスプレーでごまかしただけで解決する問題ではありません。洋服のメンテナスや日頃の姿勢や歩き方や食事といった要素にまで目を向けられないと、根本的な解決にはなりません。

日頃からきちんとファッションと向き合って改善してきた男性だけが、多くの女性に好かれる清潔感を醸し出す事ができます。

簡単とはいえ一朝一夕で到達できる事ではないのですが、女性ファッションと比べて選択肢が少ないだけに、その道のりは決して険しくありません。

趣味を楽しむ時に好きなファッションをするのは自由ですが、その要素を普段から取り入れてしまうと、多くの異性に避けられてしまうので気をつけてください。

女性受けする男性ファッションに正解があるわけではないのですが、あえて目安を紹介すると、男性らしい体型が感じられる清潔感のあるフィットした洋服といったところでしょうか。

マッチョのようにピチピチなランニングを着るという意味ではありません。スーツのような洋服でも姿勢良くフィットしたものを着こなしていると、男性らしい肩幅や胸板や背中の大きさが強調されるような事です。

普段から背中を丸めてダボダボな洋服を着ていると、せっかくの男性らしさが醸し出される事はありません。

オーバーサイズの着こなしというのは、顔が良いイケメンだけに許さた遊びようなものであり、多くの一般男性が取り入れてもプラスにはなりません。

それほど好みのタイプではない女性でも、何かの拍子でボディラインが感じられると、急に女性として意識した事があるのではないでしょうか。

これは女性側にとっても同じ事です。男性らしい浮き出た血管や腕まくりをした仕草に男らしさを感じる事があるように、生物としての男らしさを自然と醸し出す為にも、フィットした清潔感のある洋服を姿勢良く着こなす事が、女性受けするファッションのポイントです。

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