無難を目指すことがイケメンへの道、普通が分かれば欠点を補える
顔と洋服のバランス
ファッションの上級者になると、自分に似合う無難で普通の洋服という基準が出来るので、そこからさらに足し算、引き算をすることが出来ます。
顔が大きい人は肩幅の広いジャケットを選んで、顔の大きさを感じさせないようにすることが可能です。
首が短い人は、シャツの襟の形や高さで印象を変えることが出来ます。
生まれ持った肌の色も洋服の色や素材で印象を変えることが可能です。これは女性であれば当たり前のように意識していることです。
よく格好よく見せようと突飛な洋服を着たり、目立つ恰好や髪型をしている男性がいますが、それは平均的なスペックを持っているイケメンの芸能人やモデルが、同レベルの中で個性を際立たせるためのモノなので、一般の男性が安易にマネしてしまうと、ただただバランスが崩れて残念な結果になってしまいます。
クールビズが叫ばれ始めた頃、ノーネクタイでも個性的なデザインということで、ドゥエボットーニと呼ばれる襟のボタンが二つあるシャツが流行ったのですが、
襟元が目立つおかげで短い首が強調されて似合っていないおじさまが、ま~たくさんいらっしゃいました。
ドゥエボットーニもスラ~っとした首の持ち主なら素敵だと思うのですが、わざわざ首が短いという短所を強調して残念な仕上がりになっている男性をよく見かけました。
女性のファッションの場合は、ある程度流行に敏感でいないとダメかも知れませんが、男性の装いは流行よりもバランスのほうが大切です。バランスがあっているものの中から、少しだけ流行を取り入れるのが大人の男の余裕というものでしょう。
よく雑誌で今年のファッションの流行はコレ、と特定の商品やカラーを押してきますが、そもそも肌の色との相性が悪ければ似合いようがありません。どんなに有名なファッションアイテムでも、バランスが崩れては元も子もないと覚えておいてください。
そもそも流行のカラーや素材などは、一部のファッション業界の重鎮たちが勝手に決めていることです。それをファッション雑誌が取り上げて流行がつくられます。本当に質が高くて優れていたから流行するアイテムなど、早々お目にかかれません。
あなたに似合う洋服は、雑誌のモデルさんが着ている洋服ではありません。
むしろ大手の紳士服チェーンのチラシのモデルのほうが、多くの一般男性の体型に近いかも知れません。そちらを参考にした方がバランスが取れるのではないでしょうか。イケメンへの道筋(普通)を間違いないでください。
ファッション雑誌のモデルは、すでにカッコいい容姿と体型を持っています。そんな人達の中で個性を争うことになるので、突飛な格好やアイテムを選ばざるおえません。
何を着ても様になる98点のスーパーモデルに対抗する為に、90点のモデルは変化球で攻めるしかありません。
それなりのストレート(王道ファッションが似合う)が投げられる90点のピッチャーだからこそ、変化球も活きてくるものですが、ろくに野球経験のない草野球のピッチャーが変化球に頼ってしまうと、ゲームにならないようなことです。
イケメンへの道筋というのは、突飛な格好をするのではなく、全力で普通を目指すことです。
普通、無難と言うと簡単なように感じますが、残念ながら本気で普通を目指している男性は多くありません。
「清潔感さえあれば十分だろ!」
といった感じだと、普通にすら達することが出来ません。ろくに試着をすることもなく、メンテナスも適当になるのでスキだらけの装いになってしまいます。
だからこそ、徹底的に普通を極める事で、多くの男性をごぼう抜きする事が出来ます。
女性は体型と向き合っている
女性が男性よりも圧倒的にオシャレに敏感な理由も、まさにここにあるかもしれません。
女性は胸の大きさが人それぞれなので、同じような身長、体重のモデルさんの洋服でも胸の大きさの違いで、まるで似合わないということがあります。
女性のファッション雑誌の種類が豊富なのは、洋服の種類が多いのももちろんですが、この体型の違いも大きいと思います。
胸が大きすぎて好きな洋服が着られない、なんて話はよく聞きますし、その逆もあります。わざわざ胸を小さくする下着も売れているほどです。
同じ大きさでも胸を強調したいファッションと、目立たせたくないファッションもあります。
女性ファッション誌の読者モデルというのは、男性から見て魅力的な女性ではなく、その雑誌の購買層の女性に近い体型の可愛らしい子が設定されています。
女性誌は10代、20代、30代、40代・・・とたくさんの年代の女性を想定していますし、さらにそこから色々なファッションの種類に分類されています。
その点、男性の雑誌は女性誌から比べると、年代も曖昧で種類も少ないものです。
本当はメタボの中年男性がカッコよく着こなせる洋服を紹介している雑誌があればいいのですが、そんなものはありません。
女性誌には太った人向けの雑誌ですら存在しているのに。。。
あなたがカッコいいイケメンモデルのような、素晴らしい体型をしているのなら問題ないのですが、そうでないのならファッション雑誌のモデルが着こなしている洋服が似合う可能性は低いので、しっかりと自分に似合う洋服を見極める必要があります。
洋服を着こなすとは?
ここまで説明してきたように、ファッションと体型のバランスは想像以上に大切な要素です。どんなに有名ブランドの洋服でもバランスが取れていないと似合いようがありません。
もしファッション雑誌を参考をしたいのであれば、なるべく自分の身長、体型、年代に近いモデルを探して参考にしてください。オシャレな芸能人でも良いと思います。
一般の男性で体型と洋服のバランスを意識している人は本当に少ないので、だからこそ、ちょっとしたことで一気にバランスがよくなります。
自己流のピッチングフォームで投げているような人ばかりなので、ちょっとしたことでグッとコントロール(バランス)が良くなるものです。
男性の洋服の着こなしというのは、
一にバランス
二にバランス
三、四は清潔感
五にバランス
これぐらいバランスが重要だと認識してください。
具体的なテクニックについては、当ブログのファッション基礎講座で解説しているので、そちらを参考にしてほしいのですが、ファッション雑誌で紹介されているような、これさえ身につければOKのようなアイテムなどないという事を理解してください。
ベストバイだのマストバイだの紹介しているものですが、そんな万能アイテムなどあり得ません。自分の体型をバランスよく整えられる洋服だけが、似合うファッションです。
高級ブランドの洋服に挑戦するのも構いませんが、自分の体型や年代とのバランスが取れていないと意味がありません。
ヘタすると滑稽さが引き立ってしまうかも知れません。本物の高級ブランドなのに、バランスが悪くて似合っていないと、偽物にすら見えてしまいます。
成金ファッションのような事です。ブランドのロゴでしか良し悪しを判断できないような人は、バランスよく洋服を着こなすなんてことは出来ません。
イケメンモデルの格好を真似ることがイケメンへの道ではありません。普通を全力で目指すことがイケメンへの道です。
ここを勘違いしないでください。
女性はこの辺のバランス感覚をよく理解しているので、自分の欠点を補えるファッションを選んでいるものです。中学時代に平均以下だった女子が、大人になって再会すると綺麗になっている事が多いものですが、しっかりと自分の特徴を理解した上で対処してきたからです。
目が離れているから眼鏡をかけたり、顔が大きいから輪郭を隠す髪型にしていたり、大きな声で笑うと歯茎が見えてしまうからと笑い方を変えたりして、自分の欠点を補う努力と積み重ねてきたからこそ、昔よりも綺麗になっている女子がたくさんいるわけです。
一方で男性はこの辺のバランスがよく分かっていないので、中学生時代のまんまの印象だったり、全く似合いもしない場違いなファッションを平気で取り入れています。
せっかくお金をかけたのに、欠点が強調されてしまっているような事も珍しくありません。
不細工な男性には不細工なりの戦い方があります。ルックスで勝負できないからこそ、身体を鍛えてフィットした洋服の上からでも男性らしい体型をアピールしたり、清潔感のある身なりや恰好で誠実さをアピールするような事も出来ます。
私自身もそうなのですが、イケメンと同じ土俵で戦ってしまうと玉砕してしまいますが、同レベルとの周囲の男性の中から一歩抜きん出る事ができると、その中で優位に展開する事ができるようになります。
女性は男性ほどパートナーに容姿を求めない傾向があるので、不誠実なイケメンと逆転出来るチャンスだってあるかも知れません。
全力で普通を目指す事で、多くの女性に嫌われる要素を回避する事になり、「まぁ、悪くはないかな」といったレベルには到達する事ができます。
女性からの「悪くはないかな」という評価は、スタートとしては決して悪い評価ではありません。その日のうちに結ばれるような事はなくても、お酒が入って理性が薄れたり、寂しくなった時の選択肢として指名される可能性は残ります。
初対面で「ありえない」といった評価を受けてしまうと、その後のチャンスにつながりませんが、嫌われてさえいなければ再びチャンスが訪れることがあるものです。
普通や無難なファッションといっても、全力でそこと向き合ってみてください。靴の汚さやズボンの裾上げのようなちょっとした事でも清潔感を大きく左右するものです。
このような事に適当な男性が多いので、しっかりと普通と向き合う事で、ファッションレベルが高い多くの女性から評価されやすくなります。
多くの女性にとって最低限の身だしなみのマナーといったレベルに、到達している男性が少ないので、そこを改めるだけで一気にごぼう抜きする事ができます。
これこそがイケメンへの道だという事です。減点対処を避けて安定して80点近くをキープできるようになると、個性的な加点アイテムだって活かせるようになるものです。
自分の欠点を目立たせてしまう要素を避けられるので、個性的なアイテムの使いどころを間違える事もありません。
小柄な男性が大きな車を運転していると、益々小柄さが際立ってしまうように、太っている事を隠そうと大き過ぎるサイズを選んで皺だらけの洋服を着ている男性がいるものです。
太っている人向けの洋服であれば、お腹周りだけを緩やか余裕をもたせるようなシルエットになっているのですが、一般的な洋服のサイズを極端にあげてしまうと、肩幅や袖丈や裾が長くなってだらしなくなってしまいます。
しっかりと自分の体型と向き合う事で、欠点を上手く隠せるような方法が見つかるので、徹底的に普通を極める事から初めてみてください。分かりやすい個性や奇抜さから入って上手くいく事など滅多にありませんよ。
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コメント一覧
よく個性が大事っていうけど、まともな部分があってこそなんだよね。何から何まで普通の人なんかいないし、わざわざ個性をアピールしなくても普通にしていれば個性が際立つもの。
好きなファッションはイケメンと美人にしか許されないということですが・・・好きな格好をするのは周りに迷惑なんですか?
イケメンは個性の塊だと思っていたので目からうろこでした、運営者さんがやたらと普通や無難を推している理由がわかったきがします、変わったことで差別化をする必要はないのですね、無個性を目指そうと思いました、勉強になりました。