目の下のクマ対策のマッサージにはリスクがあります

自分磨き

目の下のクマの原因

目の下のクマが目立つようになると、男女限らず老けて見えてしまうので、最近では様々な対策グッズが売られるようになりました。

目元を蒸気で温めるマスクや家電製品も人気になっており、多くの人が目の下のクマ対策を行っています。

これらのような目の下のクマ対策グッズが悪いとは言いませんが、あくまでも見た目の症状が和らぐ程度の効果しかなく、根本的な原因を改善できるわけではありません。

そもそも目の下にクマが出来てしまう主な原因は「血行不良」です。

目の下の皮膚というのは、全身の皮膚の中でも薄くて柔らかい箇所なだけに、血行不良になると分かりやすく見た目が変化するのですが、ここだけに対処しても全身の血行不良が改善するわけではありません。

ここを勘違いしている人が多いのですが、疲れている見た目の印象は和らぐ事が出来ても、その疲れてしまう原因は何も変わっていないので、あくまでも一時的な見た目の印象の改善にしかなりません。

徹夜続きで目の下にクマが出来ている人が、それらのグッズを使って一時的に見た目が改善したとしても、大した意味がないような事です。

あくまでも全身の血行を良くする事が本質であり、そこと向き合うきっかけを失ってしまうと、いつまで経っても改善していきません。

これは様々な事にも当てはまるのですが、食べ過ぎを抑える事なくダイエット食品を取ったり、生活習慣を見直さずに降圧剤だけに頼ってしまうと、むしろ根本的な改善から遠ざかってしまいます。

さらに目の下のマッサージとなると、別のリスクまで抱える事になってしまいます。

目元マッサージのリスク

目元をマッサージして血行が良くなると、目の下のクマも和らぐ可能性があるのですが、目の下の皮膚は非常に薄く柔らかいという特徴があります。

人間の皮膚は強い刺激を受け続けると硬くなります。一定の動作を繰り返す職人の手にタコやマメができるように、一定の刺激が繰り返し伝わると、身体は対応できるように変化する事があります。

職人の手

日常的に多くの刺激がある手のひらですら、タコやマメができてしまうように、過度な刺激は肌の状態を変化させてしまいます。

基本的に目の下の薄い皮膚には、日常的な刺激はほとんどありません。瞬きを邪魔しないように薄く柔らかくなっています。

その薄く柔らかい皮膚に対して、素人判断で力を入れてマッサージをしてしまうと、薄い皮膚が厚ぼったくなってしまったり、クマとは別に茶色っぽく色素沈着を起こしてしまうリスクがあります。

マッサージをする事で目の下の血行は良くなるのですが、刺激が強過ぎると薄い皮膚を傷つけてしまい、タコやマメができるように皮膚の厚みが増してしまいます。

年配の人の中には目の下が腫れぼったく膨らんでいる人がいるものですが、素人判断で力強くマッサージをしてしまった人が一定数いると考えられています。

プロのエステティシャンのように、優しくマッサージを行うのであれば悪くはないのですが、素人判断でゴリゴリと力を入れてマッサージをしてしまうと、目の下の血行は良くなっても腫れぼったい状態になってしまうリスクがあるので気をつけてください。

正しい目元のマッサージを学ぶ事も良いとは思いますが、他にも目の周りの血行をよくしてクマを改善させる方法があります。そちらの方が根本的な改善に向かいやすいのでお勧めです。

目の下のクマ対策

目の下のクマ対策として有効なのは、自らの筋肉を使って目の周辺を動かす事です。これであれば薄い皮膚に外部から刺激を与えるリスクを避けられます。

目を大きく見開いたり、ギュッとつぶったり、ぐるぐると眼球を回したり、遠くを見たり、近くを見たり、より目にしたりする事で、普段あまり動かさない目の周辺の筋肉を刺激することができます。

最近はスマホやデスクワークの影響もあり、一点に視線が固定されてしまう人が多いだけに、目の下にクマが出来てしまう人が多いので、定期的に目の周りの筋肉のストレッチを行ってください。

もちろん全身の血行を良くする方法も大切です。適度な運動や健康的な生活習慣や良質な睡眠というのも大事なポイントです。

目の下の青っぽいクマというのは、目の下の血行だけが悪くなっているのではなく、全身の血液の流れが滞っているのであり、たまたま目の下の皮膚が薄くてクマが目立つだけなので、ここを間違えないでください。

目元のマッサージだけで対応しようと考えてしまうと、なかなか根本的な改善に向かいません。

そういう意味では、一般的に言われている目の下のクマ対策そのものがリスクになってしまいます。

目の下のクマは一種の健康状態を表すバロメーターとして考えてください。生活習慣を見直す良いきっかけになってくれるので、そこだけで対策するのではなく、全身の健康と向き合う事が大切です。

まとめ 本質と向き合おう

目の下のマッサージのリスクというのは、薄毛対策のマッサージの関係と似ているのですが、素人判断で頭皮の血行を良くする為に頭皮マッサージを力強く行ってしまうと、頭皮や毛穴にダメージを与えてしまいます。

間違った頭皮マッサージによって薄毛が進行してしまう人も珍しくありません。

頭皮に血液が届きにくくなった原因というのは、頭皮が硬くなった事も関係しているのかも知れませんが、だからといってマッサージでほぐす事が良いとも限りません。

柔らかくほぐす事よりも硬くなってしまった原因を改める事が本質であり、人によっては肩のコリを改善する事だったり、全身の運動をする事だったり、食生活の見直しや睡眠環境を整える事が効果的かも知れません。

肩を抑える男性

そもそも薄毛に悩んでいない人が、わざわざ頭皮マッサージを行う事がないように、頭皮が硬くなってしまう生活習慣を改める事が大切です。

目の下のクマ対策も同じです。優しく目元をマッサージしたり、蒸気で温める事で見た目の症状は和らぐかも知れませんが、全身の血行不良という問題はほとんど変わっていないので、直ぐにまたクマが出来てしまいます。

足の冷え性対策で考えてみても分かりやすいかも知れません。冷えた足を温める事で痛みや辛さは和らぎますが、足先に血液を届けられない状態は何も改善していないので、根本的な改善にはつながりません。

足先のマッサージやストレッチも効果的ではありますが、歩く事や全身運動による血行促進の方が、根本的な改善につながります

目の下のクマ対策というのも同じなので、素人判断の適当なマッサージを行うのではなく、全身の健康と向き合ってみてください。

目元を温める便利が美容グッズを購入してしまったばっかりに、全身の健康と向き合うきっかけを失ってしまう方が、大きなリスクになってしまいます。

適当なマッサージによるリスクを背負うことなく、目の下のクマの改善を目指していきましょう。

木ではなく森を見るようなことです。目の下のクマは皮膚が薄くて透けやすいだけなので、そこは間違えないでください。

人によっては靴紐をきちんと結び直すだけでも、歩き方や姿勢が良くなって全身の血行が良くなり、目の下のクマも改善していくかも知れません。

多くの日本人は靴を脱ぎ履きしやすいように緩めに固定しているので、全身の筋肉を使ってバランスよく歩けていません。

他にも身体に合わない枕のせいで睡眠不足になっている人もいるかも知れませんし、眼鏡の視力があっていないような事が原因かも知れません。

直接は関係がないようなところが原因で、結果的に目の下にクマが出来ているかも知れないので、改めて全身の健康と向き合ってほしいと思います。

目の下の薄い皮膚を傷つけない優しいマッサージが悪いとは言いませんが、それを行わずとも改善していく流れが一番良いことを忘れないでください。

これはファッションのバランスにも通ずることなのですが、一部だけにこだわってしまうと全体のバランスが崩れてしまうので気をつけてほしいと思います。

一番良い目の下のクマ対策というのは、わざわざ対策をしなくても問題ない健康的な身体を取り戻す事ですよ!

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