自分の足音に意識を向けよう!使い分けられるのが理想

自分磨き

歩き方と足音の関係

当ブログでは以前に自分の小気味の良い足音で自信が漲る理由について紹介したことがあるのですが、人の足音というのは革靴の底の素材の違いだけでなく、歩き方とも多いに関係しているものです。

それこそ人は裸足でも足音に違いがあるものです。上階に足音がうるさい人がいると非常に迷惑です。

ドスンとした足音を響かせるような歩き方が良いとは言いませんが、忍者のようにそろそろとした歩き方が良いとも言えません。

階下の人に迷惑をかけない為には素晴らしい心掛けですが、そのような歩き方が習慣になってしまうと、日頃の歩き方まで崩れてしまいます。

つま先から降りるようなそろりそろりとした歩き方というのは、背中が丸まって首が突き出でしまうので、時代劇に出てくる下っ端のような印象にうつってしまいます。

よりわかりやすく言うと、自信なさげな歩き方に映ってしまいます。

私の住んでいる北海道では、多くの人が凍った道でも滑らない歩き方をしているのですが、この歩き方が染み付いてしまって夏場の歩き方が崩れてしまっている人が多いものです。

やはり日頃は堂々とした姿勢で颯爽と歩く方がスマートでカッコ良いですし、良い姿勢になると洋服に余計な皺も出なくなるのでオシャレな印象に近づきます。もちろん健康という面でも影響大です。

滑らないような歩き方が悪いわけではないのですが、意識的に使い分けられないとリスクになってしまいます。

この自分の歩き方を意識に上げるのにお勧めなのが、自分の足音に注目するという事です。意外なほど多くの人が自分の足音の変化に気がついていません。

自分の足音を聞こう!

自分の足音に意識を向けたことがある人というのは、おそらくそんなにはいないと思います。モデルさんでもない限り、自分の歩き方を意識して変えることなどありません。

胸を張ったり姿勢を意識したことがある人はいると思いますが、それらの結果が足音にも反映されています

試着室の鏡の前や写真撮影の時ぐらい姿勢を正す事は難しくありませんが、歩く時の足音というのは如実に自分の姿勢や歩き方を表しています。

足音が響きやすい革靴できちんと歩くと、小気味の良い足音が響くものですが、同じ革靴でも靴紐を適当に緩く結んだり、落ち込んで背中が丸まっていたり、電話をしながら他の事に気が向いていたり、重い荷物を持っていると姿勢が崩れて足音も変化します。

左右の靴で足音が違うこともありますし、リズムが悪くなっている事もあります。このような濁った足音というのは、正しく歩けていない証拠です。

自分の足音に限らず、街ゆく人の足音を意識して聞いてみても分かるのですが、驚くほど多くの人が、綺麗な足音を響かせていないものです。

これはスニーカーのようなゴム底の靴でも同じです。革靴ほどわかりやすい足音がするわけではないのですが、「ズザッ、ッズ」のように左右で足音が違ったり、「ザー、ザー」と引きずるように歩いている人が多いです。

中にはケガなどが理由で仕方がない人もいるとは思いますが、健康そうな若い世代でもバランスの良い足音を響かせている人は滅多にいません。

このような気づきを得る為にも、まずは自分の足音に意識を向けて聞くようにしてください。

歩きやすい靴と歩きにくい靴では全く足音が違うと思います。

固定されないスリッパやサンダルだと、颯爽と歩くことが出来ないのは誰でもイメージできると思いますが、これはフィットしていない靴でも同じです。

長靴などがイメージしやすいでしょうか。重くてブカブカの長靴では、まともに歩けないと思います。

スリッパや長靴は極端なのでわかりやすいですが、程度の差こそあれ普通の靴でも同じような影響が出ています

サイズ合わせが適当だったり、靴紐を緩くしていたりすると、まともに歩くことは出来ません。

「いやいや、普通に歩けるよ」と思う人もいるかも知れませんが、それはだらけて歩けているだけで、まともに歩いてはいません。

全速力で走る前であれば、誰もがきちんと靴紐を結び直すものですが、そのようなフィット感がないと、まともに歩く事はできません。

当然、小気味の良い足音が響く事もありません。

足音の響く音の種類は靴底の素材によって違いますが、足音の質とでもいいましょうか、響き方やリズムというのは歩き方や姿勢によって違いが生まれます。

だからこそ日頃から自分の足音に意識を向けられていると、足音の変化から崩れた姿勢や歩き方を正すきっかけになってくれます。

靴職人はお医者さん?

革靴の文化が始まったヨーロッパでは、靴職人がお医者さんの役割を兼ねていたそうです。靴底の減り具合から様々な事が推測できるので、健康面でのアドバイスをしていたそうです。

現在でも靴は健康にとって重要なアイテムだと位置付けられているので、国によっては靴のオーダーメードや、中敷きのオーダーメードに保険が適用されるケースもあるそうです。

一方で日本では、ここまで靴が健康にとって重要な位置付けではありません。

靴を脱ぐ文化なので靴が身体に影響する時間が少ないとも言えますが、仕事をしていれば半日ぐらいは靴を履いているものです。

一日中スリッパや長靴で仕事をするとなると、歩き方が崩れるのはイメージできるのではないでしょうか。

農家のような仕事だと長靴が適しているかも知れませんが、農家のおじさんが颯爽と歩いている姿というのも、イメージできないのではないでしょうか。

常に畑(下)に意識を向けているので、どうしても背中が丸まってしまいます。

農家の事を悪く言いたいのではなく、そのような人でも足音や歩き方に意識を向けることで、日頃の歩き方を使い分けられるようになるということです。

背中を丸めて畑仕事をするのは立派な姿勢だと思いますが、畑仕事以外でも同じような姿勢をしていると、健康面での悪影響が出やすくなってしまいます。

足音に意識を向けなくても、姿勢や歩き方を改善することは出来ると思いますが、常に正しい姿勢を意識し続けることは簡単な事ではありません。

だからこそ自分の足音に意識を向ける習慣を持つことで、普段から姿勢や歩き方が意識に上がりやすくなります。

鞄の持ち手を変えるだけでも足音のバランスが変わりますし、地面の素材によっても足音が変わり、歩き方や姿勢まで変化する事もあります。

たかが靴の足音のような事でも意識に上げて観察する事で様々な情報を受け取れるようになるので、今日から自分の足音の変化に注目するようにしてみてください。

靴によっても左右で足音に差が出るようなケースもありますし、その原因が靴のフィット感なのか、靴底のすり減り方の差なのかといった違いが分かるようになりますよ。

まとめ 歩きは基本!

世の中には様々な健康に良いと言われる運動がありますが、やはり基本は歩くということなのではないでしょうか。ヨガやストレッチなどで身体をほぐす事も良いとは思いますが、流石に一日中行うわけにはいきません。

一方で歩くことは誰もが頻繁に行うものです。デスクワークの人でも通勤やトイレに行く度に歩きます。この誰もが行っている歩くという運動の質が悪いと、様々な悪影響が出てしまいます。

肩こりに悩んでいる人がマッサージを受け、一時的に身体がほぐれたとしても、肩こりになる根本的な原因は何も変化していないので改善するわけではありません。

あくまでも一時的に肩こりの痛みを和らいだだけです。

一方で歩き方や姿勢に意識を向けて改善できると、肩こりの原因そのものが無くなるので、改善していくのは当然の流れなのではないでしょうか。

この自分の身体に意識を向けて生活習慣を改善することこそが、健康のコツと言えるのではないでしょうか。

だからこそ、そのきっかけとして自分の足音を意識して聞くようにしてほしいと思います。

始めは足音の違いがよくわからないかも知れませんが、落ち込んでいる時や嬉しい時で、足音が全然違うことに気がつくようになります。

また他人の足音の違いも意識してみてください。慣れてくると足音からだけでも、その人の歩き方が想像できるようになるものですよ。

ちなみに少し前に私が住んでいる部屋の隣に引っ越してきた人が、部屋から出る時の足音が聞こえてきたのですが、明らかに靴をまともに履いておらず、鍵を閉めながら強引に靴に足を突っ込んでいる要素が伝わってきます。

特に歩き始めの2~3歩までの足音は酷いもので、強引に足を押し付けている音が伝わってきます。3歩目以降も引きずるような歩き方をしているので、その人が帰宅する時に私の部屋の前を通る時も足音だけで分かるほどです。

郵便屋さんの足音は郵政民営化で効率を求められるようになってから、明らかに早歩きをするようになったのが伝わってきますし、少し離れた部屋に住んでいるおばあちゃんがゴミ出しの時に私の部屋の前を通る時の足音も認識できます。

もちろん常に部屋を静かにして窓を開けているわけではないのですが、夏場に窓を開けていると足音からだけでも様々な情報が得られるものです。

自分の足音の変化だけでなく、他人の足音にも注目して聴いてみると、様々な気づきが得られるものなので、ぜひ意識するようになってみてください。

自分の足音の変化に気づくと、疲れて姿勢が崩れたせいなのか、靴底のすり減りがあるのか、荷物のせいなのか、階段の素材や滑り止めのせいなのか、といった感じで様々な原因が見つかるようになります。

ちなみに仏教には歩行禅と呼ばれる修行法があります。

これは自分の足の裏に意識を向け、

  • 右足の踵が地面に着いた
  • 土踏まずが着いた
  • つま先が着いた
  • 踵が浮いた
  • 指先で地面を蹴った

といった感じで、自分の身体の状態に意識を向ける瞑想法のようなものです。

ゆっくりと歩きながら自分の身体に意識を向けることで、今まで無意識に見逃してしまっていた様々な事に気がつくようになります。

実際に少し試してみてほしいのですが、意識しながら歩くと驚くほど毎回(毎歩)同じようには歩けないものです。

ちょっとしたタイミングが狂うだけで、重心がズレてバランスが崩れるのがわかりますし、僅かな小石や地面の傾きなども敏感に察知できるようになります。

自分の足音に意識を向けることも、同じような効果があると思います。精神を落ち着ける効果もありますし、自分の体調や姿勢や歩き方などにも意識が向くようになります。

また地面の違いにも意識が向くようになります。ホテルの床が大理石と絨毯では、歩幅や歩くスピードが違うものです。それらを無意識に行っていたことに気がつきます

誰もが悪路であれば足元に意識を向けることになりますが、日常にある平坦な道でも、意外なほど歩き方は変化しているものです。

自分の健康の為にも、カッコイイ歩き方をするためにも、洋服をスマートに着こなす為にも、滑りやすい路面に対応する為にも、日頃から自分の足音に意識を向けて歩き方の違いを感じてください。

慣れてくると適材適所に合わせて、姿勢や歩き方を変えることが出来るようになりますよ。

日頃は全身の筋肉をバランス良く使った歩き方で健康的に歩くことができます。

取引先に謝罪に行く時であれば、謝罪の気持ちがにじみ出ているトボトボとした歩き方や姿勢にすることで、相手にも気持ちが伝えることができるかも知れません。

デートであれば堂々とした男らしい姿勢で颯爽と歩く事で頼もしさを演出できますし、深夜にマンションの廊下を歩くのであれば、足音を抑えられるようになります。

映画やドラマの演出などでも足音が効果的に使われるように、意外と多くの人に伝わるものなので、日頃から自分の足音に意識を向けて使い分けられるようになってください。

ある盲目の人が主人公の映画では、足音だけでメンタル面を推し量るシーンがあったほどです。聴覚が研ぎ澄まされている人にとっては、様々な事が分かるのではないでしょうか。

自分の足音の使い分けが上手くなると、他人の歩き方や足音の変化から気持ちを推し量ることまで出来るようになりますよ!

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