スーツを着ると疲れる?
人生で初めてスーツに袖を通す時というのは、成人式か就活シーズンではないでしょうか。
そこで初めてスーツを着て一日を過ごすと、多くの男性が「スーツは疲れる」と言った印象をもつものです。
私も人生で初めてスーツを着たときは、かなりの疲れを感じました。
「スーツなんて意味ないよな~」
と心から感じたものです(笑)。
しかし現在ではスーツを着ることで得られる様々なメリットがあることを知り、私服でもジャケットの好むようになりました。
むしろカジュアルなファッションをバランスよく着こなす方がずっと難しいので、真夏以外はほぼほぼジャケットを着ています。
スーツやジャケットの生地というのは、伸縮性のない張りのある生地が多いので、疲れやすいというデメリットがないとは言いませんが、それを補って余りあるメリットがあるものです。
スーツやジャケットは疲れやすいからと毛嫌いしてしまうと、せっかくのこれらのメリットを遠ざけることになってしまいます。
スーツほど男性をカッコよくしてくれる洋服は少ないですし、サイズ合わせをしやすい洋服もありません。
オシャレに興味がない男性でも取りあえずスーツさえ着てしまえば、それなりにカッコよくなれるように、スーツにはカジュアルな衣類にはないたくさんのメリットがあるものです。
スーツを着なくても良い職場が増えてきましたが、よほどファッションセンスがある男性でもない限り、カジュアルな恰好をするとダサくなってしまいます。
安易に疲れやすいからとスーツを毛嫌いしてしまうのは、実は凄くもったいない事です。
ホリエモンのような自他共に認める天才のような人であれば、恰好など何でも良いという事になりますが、多くの一般男性はそうではないはずです。
どうしても見た目の印象によって誠実さや信頼感が左右するので、見た目で損をすると同レベルの仕事や内容だった場合、不利に働く事が増えてしまいます。
そこで今回はスーツを着ると疲れてしまう原因を紹介します。これらをしっかりと理解する事で、スーツの魅力を最大限に活かせるようになりますよ。
スーツが疲れる人の特徴
スーツを着ると疲れてしまう人の特徴として、最も大きなものはズバリ「姿勢」です。
スーツはカジュアルな洋服に比べて伸縮性のない素材が多いので、姿勢が悪いと生地が引っ張られて肩や背中に負担がかかってしまいます。
これを解決するには、正しい姿勢を意識することがポイントになります。
姿勢が悪いとスーツやジャケットの重さが肩にバランスよく乗りません。猫背やいかり肩だと特定の部分に重さが乗ることになり、余計に重たく感じます。
実は学生服やブレザーでも同じなのですが、学生服は大き目のサイズを選ぶことも多いので、スーツほど生地が引っ張られません。また学生時代は体力にも余裕があるので、それほど疲れるとは感じないものです。
だからといって成人している男性が、サイズの大き過ぎるスーツを選ぶことはお勧めできません。見た目の印象が悪くなりますし、余計な生地が増えるので重さも増してしまいます。
きちんとサイズを合わせたスーツを良い姿勢で着こなしていると、見た目がスマートになるだけでなく、疲れも感じなくなるので意識してください。
実は姿勢はカジュアルなファッションをカッコよく着こなす為にも重要な要素です。何を着ても似合う人というのは姿勢が良い傾向があります。
最近はデスクワークやスマホの普及もあり、姿勢が崩れている男性が増えています。これらを改めるだけで、多くの人がスーツを着ても疲れを感じにくくなります。
細かく分けていくと、ジャケットのボタンの留め方やポケットの中身といったものもスーツの着心地に影響があります。
さらに細かな事をいうとハンガーなども着心地に影響する事があります。スーツを購入した時に付属しているハンガーであれば問題ないのですが、適当に細いハンガーに掛けていると、肩パッドの形が変化したり、生地に余計なクセが付いて着心地が悪化してしまいます。
これらのようなちょっとしたスーツの着こなし方や扱い方の差でも、長期間続くことで身体の負担となり、疲れの原因になってしまう事があります。
最近は若者を中心にビジネスバッグが流行しているのですが、肩掛けカバンは型崩れの原因となってしまいます。多くのサラリーマンが手提げ鞄を選んでいるには、それなりの理由があるものです。
スーツを着ると疲れてしまう人というのは、これらのように姿勢が悪かったり、扱い方が雑だという特徴があります。
スーツなんて疲れるだけで意味がないという人ほど、スーツをカッコよく着こなせていません。何一つメリットを感じられていないので不要だと考えてしまいます。
一方でスーツをスマートに着こなして似合っている男性というのは、単純に見た目の印象が良いだけでなく、身体も疲れにくい傾向があります。
姿勢が良いと歩き方もスマートになり、全身の血行も良くなるので疲れにくい身体になっていきます。スーツを着たから疲れるのではなく、スーツを着ると疲れる自分側に問題がある事を理解してください。
サイズが合っていない
そもそもスーツのサイズ合わせが間違っていると疲れやすくなります。スーツの購入段階から間違っていると、姿勢に関係なく疲れてしまいます。
紳士服の量販店でスーツを選んだのであれば、基本的には店員さんが丁寧にサイズを合わせてくれるので、大幅にサイズがズレるような事はないのですが、カジュアルな洋服を選ぶ時のように、素人判断で大きめのサイズを選んでしまうと重量が増して疲れやすくなってしまいます。
最近はユニクロやGUのようなファストファッションでもスーツが売られている事があるのですが、紳士服店ほど細かなサイズ設定がないので、よほど相性が良い体型でないとフィットしません。
紳士服店では様々なシルエットのスーツを用意しており、多少のお直しも可能なので、多くの人の体型に合わせる事が出来るのですが、SMLしかないような既成サイズのスーツを選んでしまうと、フィットせずに疲れる原因となってしまいます。
引用:https://www.y-aoyama.jp/p/guide/sizeselect.html
このサイズのズレでもう一つ気をつけてほしいのが、たまにしかスーツを着ない人です。単純に体型の変化でスーツのサイズがズレてしまっている可能性があります。
体重が増えてきつくなると疲れるのは分かりやすいですが、逆に痩せてしまってもスーツは疲れやすくなります。
スーツを着ると疲れるという人ほど、このようなサイズのズレに無頓着な傾向があります。
サイズが大きすぎるメリットは何もありません。極端なことを言えばお下がりを着ている子供のように見えてしまいます。これも子供なら可愛げがありますが、大人がブカブカのスーツやジャケットを着ていると、あちこち皺だらけで残念な印象になってしまいます。
稀に中古のスーツやお下がりのスーツを着ている人がいるのですが、スーツの生地は柔らかい素材ではないので、僅かなサイズのズレでも身体の負担になってしまうので気をつけてください。
よほどの高級な生地のスーツであれば、仕立て直しをするのも良いとは思いますが、大抵のスーツは買い替えた方が割安です。古すぎるスーツはデザインやシルエットも古臭いので避けましょう。
礼服のようにたまにしかスーツを着ないという人でも、極端に古い場合は買い替えを検討してみてください。現在の自分の体型にフィットして似合いやすくなるだけでなく、身体の疲れ具合も変わってくるはずです。
革靴の存在
「スーツを着ると疲れる」という特徴として、意外と盲点になりやすいのが「革靴」の存在です。
革靴もスニーカーから比べるとフィットしにくく履き心地も硬いので、疲れの原因となってしまいます。
スーツと同様に革靴のサイズ合わせも凄く重要です。革靴はスニーカーのように紐でギュッとは調節しにくいので、かなりサイズ合わせが難しいという特徴があります。
革靴でも紐靴であれば多少は調節が可能ですが、スリッポンタイプだと中敷きを変えるなどの工夫が必要になります。
革靴は重さがあるだけにブカブカだと上手く歩けるものではありません。スリッパのように引きずるような歩き方になっている人もいます。
ウォーキングのように全身の筋肉をバランスよく使って歩くと、疲れはそれほどでないものですが、荷物を抱えて歩くような歩幅の狭い歩き方だと太ももの筋肉ばかりを使う事になり、疲れやすくなってしまいます。
歩き方は猫背のような姿勢も関係してくるのですが、フィットしていない革靴ではまともに歩く事が出来ないので、しっかりと向き合ってください。
革靴を購入するときもスーツと同様に必ず試着(試し履き)をし、しっかりとサイズを合わせてください。個人的にはサイズを少し調整出来る紐靴タイプがおすすめです。
モンクストラップなどのベルトタイプでもいいのですが、大抵は真ん中の穴に通さないと見た目のバランスが悪くなります。
スリッポンタイプの革靴でもサイズがピタリと合えば問題ないですが、オーダーメード(ビスポーク)でもない限り、フィットする可能性が低いのでおすすめはしません。
そもそも足のサイズは左右で違うことも珍しくありません。だからこそフィットさせるのが難しい革靴には紐がおすすめです。
紐靴でも適当に緩めて固定して結ばずに履いてしまっては意味がありません。きちんと靴紐を結ぶようにするだけで疲れにくくなる可能性もあります。
スーツには革靴がつきものなので、合わせて意識するようにしてください。
まとめ 姿勢とサイズ
スーツを着ると疲れてしまう人の特徴というのは、
- 姿勢(歩き方)の崩れ
- サイズのズレ
- 靴のフィット感
のいずれかが当てはまります。
まずは姿勢や歩き方が崩れていないかチェックしてください。姿勢を正して靴紐をしっかりと結ぶだけで、身体の疲れ具合が大きく変わる可能性があります。
柔らかい生地で作られていることが多いカジュアルな洋服というのは、姿勢の崩れの影響が少ないですが、だからといって姿勢が崩れていることが良いわけではありません。
ここを勘違いしないでください。スーツを着ているから疲れるのではなく、スーツを着ると疲れてしまう身体の使い方(姿勢)に問題があるという事です。
姿勢よくフィットしたスーツを着こなせるようになると、単純に見た目の印象が良くなるだけでなく、全身の血流といったものも改善されていくので、疲れを感じなくなっていきます。
姿勢や歩き方を改善しても疲れるという人は、スーツや革靴のサイズがズレていないかチェックしてください。
どうしても加齢に伴って体型は変わるので、それほど体重が変わっていなくても筋肉量が減ってサイズがズレてしまう事があります。
そして革靴はサイズを合わせるのが難しいだけに、疲れの原因になっている事が多いです。
硬い生地のスーツやジャケットで肩がこったとしても、良い姿勢で正しく歩けていると全身の血流やリンパの流れも良くなります。休憩時にトイレへ歩いていく度に全身の血行が良くなる人と、サンダルのようなチョコチョコとした歩き方をする人では、疲れ具合(回復具合)に差が出るものです。
スーツを着ると疲れやすい人は、これらを意識して改善してみてください。
基本的に伸縮性の少ない生地のスーツや硬い革靴でも、徐々に身体に馴染んでいくものです。
汗や体温の影響で僅かに生地が伸び、繊維が柔らかくなっていきます。革も足の形に沿って伸び、靴の中底も足裏の形に合わせて徐々に沈んでいきます。
スーツや革靴を大切に扱っていると、着心地(履き心地)というのは徐々に改善されていくものです。
新社会人やたまにしかスーツを着ないという人ほど、身体に馴染んでいないので疲れやすいのですが、きちんと向き合っていけば疲れも軽減されていくはずです。
ただ購入時のサイズ合わせが適当だと馴染むことはありません。疲れは増す一方なので、その場合は買い替えも検討してください。
そしてメンテナンスも意識してください。スーツやジャケットのように張りのある生地の洋服は、きちんとしたハンガーにかけていないと型崩れして着心地が悪くなってしまいます。
適当に薄いハンガーにかけてしまうと見た目がヨレてしまうだけでなく、着心地まで悪くなって疲れやすくなってしまいます。
革靴も靴磨きを繰り返していくうちに、徐々に革が柔らかくなってフィットしていきます。
これらのメンテナンスを疎かにしていると、せっかく身体に馴染んできた頃にボロボロになって買い替える事になってしまいます。
この流れのままでは、いつまで経ってもフィットしたスーツや革靴を身につける事ができないので気をつけてください。
スーツを着ると疲れるからと毛嫌いしている人ほど、これらのメンテナンスや扱い方を知らないので、責任を全てスーツ側に押し付けてしまうものですが、自分の身体側に問題がある事を理解できると、しっかりとスーツと向き合う事が出来るようになり、スーツならではのメリットを引き出しやすくなるはずです。
私も含めて多くの一般男性は天才でもイケメンでもありません。仕事の中身も人間性といったものも、ライバルと比べて飛びぬけたスペックがあるわけでもないので、見た目の僅かな印象の差が勝負を分ける事は珍しくありません。
誰だってスーパーでリンゴを買う時に、同じリンゴの棚の中から良さげなものを選ぶように、
これといった差がない場合こそ、見た目の印象の威力がものを言います。完全無農薬栽培の特別なリンゴであれば、多少見た目が悪かったり、虫食いがあっても選ばれるかも知れませんが、それこそ一部の天才やイケメンのような事なので、一般男性には当てはまりません。
そもそもスーツというのは男性を魅力的に魅せる為に進化してきた洋服であり、スタイルの良いイケメンモデルしか似合わないカジュアルなファッションとは全然違います。
体型に合わせて細かくサイズを合わせる事ができるので、多くの一般男性の体型に似合いやすいのがスーツの凄さです。
このメリットを手放すなんて、すごくもったいない事です。イケメンでもモデル体型でもない一般男性こそ、スーツと向き合う事で多くのメリットを甘受できるはずです。
それを疲れるからと毛嫌いしていると、何も補正してくれないカジュアルなファッションで、素のままの魅力をさらけ出してしまう事になるので、イケメンとの差が益々広がってしまいます。
その為にも日頃から姿勢や歩き方やスーツのメンテナンスを意識してください。ここを乗り越えた男性だけが、スーツの様々なメリットを得ることが出来ます。
メタボのダサいおじさんでもスーツに身を包むとカッコよく見えるものです。そんな洋服は多くありません。
またスーツを着ると疲れるということは、姿勢が悪いことをスーツが教えてくれているということでもあります。
良い姿勢を保つ専用の衣類や椅子などが売られていますが、そのようなグッズに頼らずとも日頃からスーツやジャケットを着ているだけで、姿勢の崩れを教えてくれます。
きちんとサイズの合わせたスーツやジャケットであれば、長時間のデスクワークをこなしていても、バランスよく肩に重さが乗るのでそれほど疲れません。
これは革靴でも同様です。フィットした革靴であれば歩きにくいということはありません。きちんとメンテナンスをする事で、スニーカーよりもずっと長く愛用する事も可能です。
スーツや革靴というのは、男性の魅力を最大限に引き出してくれるアイテムなので、しっかりと向き合って味方につけてください。疲れるからと避けてしまうのはもったないです。
スーツ姿の男性が好きだという女性も珍しくありません。スーツは男性にとって最高の武器だということです。

ちなみにこの素人ほどスーツのメリットを甘受している事と少し似た話があります。私の住んでいるところの近所の高校が、数年前から制服だけでなく私服がOKになりました。
始業式や卒業式には制服を着用する必要があるのですが、普段はどんな恰好でも良いということで、初めは多くの高校生が私服に変わりました。
ですが、数ヶ月も立つとほとんどの生徒が制服ばかりを着るようになりました(自由に着崩してはいますが)。
私服だと毎日同じというわけにはいかず、お金も掛かります。さらにファッションセンスの差も明確になってしまうので、多くの生徒にとってカジュアルなファッションはメリットとなりませんでした。
これらのように制服やスーツといったものには、想像以上にメリットがあるものです。誰もが簡単にそれなりのレベルに到達する事ができます。
オシャレが大好きで予算もたくさん掛けられるという人であれば、カジュアルな洋服の方が良いのかも知れませんが、ファッションセンスがない多くの男性にとっては、むしろメリットの方が多いと覚えておいてください。
スーツに慣れるまでは重たく感じるかもしれませんが、しっかりと向き合うことでスーツの方も寄り添ってくれる(馴染む)ようになってくれます。
スーツを着ると疲れるという男性ほど、姿勢やメンテナンスに無頓着な傾向があるので、一度真剣にスーツと向き合ってみてください。
疲れを感じずにスーツのメリットを引き出せるようになると、プライベートでもジャケットを着たくなるものですよ。
【関連記事】
※洋服を馴染ませて着心地を良くする方法
コメント
スーツを毛嫌いする奴ほど姿勢が悪いのは分かる気がする
若い奴はほとんど猫背だから疲れるのは当然
by 匿名 2019年6月13日 14:18