プロテインを飲み過ぎたバカな私の失敗談|過剰摂取にはリスクも!

自分磨き

プロテインはマッチョのため?

みなさんはプロテインを飲んだことがあるでしょうか?スポーツジムに通って本格的に筋トレをしている男性であれば、プロテインに馴染みもあると思います。

洋服をカッコよく着こなす為にも、やはり引き締まった体型の方が有利なので、オシャレな男性ほど日頃から筋トレやストレッチを取り入れているのではないでしょうか。

そのような男性であれば筋トレの効率を上げる為にプロテインを飲んでいるかも知れません。私自身もそのような安易な発想でプロテインをがぶ飲みしていた事があります。

一方で一般の人のプロテインのイメージは、「本格的に筋肉を鍛える人が飲む特別な物」といった感じではないでしょうか。

筋トレ関連の書籍やネットの情報に触れると、「筋トレをしてプロテインを飲まないのはもったいない」という意見がある一方で、「自宅で軽い筋トレをする程度ではプロテインは必要ない」といった意見もあります。

ボディビルダーの中にも一切プロテインを飲まない人もいるので、必ずしも筋トレに必要なものではないのですが、今回は私の体験(失敗談)をもとにプロテインのメリット、デメリット、そしてリスクについて紹介します。

あくまでも個人的な体感ではあるのですが、参考になれば嬉しいです。

追記

コメント欄に様々な方からの貴重な意見を頂きました。そちらも合わせて読んでみてください。よりプロテインへの理解が深まると思います。

プロテインのメリット

そもそも「プロテイン」とは日本語に訳すと「たんぱく質」という意味です。赤身の肉100グラムを食べた場合、たんぱく質の量は20グラム程度と言われています。

牛肉のステーキ

一方で飲料のプロテインの場合は7割~8割がたんぱく質で構成されているので、効率よくたんぱく質を摂取できるメリットがあります。

たんぱく質の摂取という事だけで言えば、肉のような食品から摂取するよりも効率が良く、さらに消化吸収も早くてコストパフォーマンスも優れています。

肉のような脂肪やカロリーも少ないので、同じたんぱく質の量を取るのであれば、肉よりもプロテインの方が太りません。

筋肉を効率的に成長させるには、トレーニング後の30分以内にたんぱく質を取る事が望ましく、体重60kgの人であれば120g(体重1kgにつき1.5g~2g)ものたんぱく質を取るのが良いとされているのですが、牛肉からこの量のたんぱく質を取るとなると、500g以上食べなければなりません。

500gのステーキなどそうそう食べきれるものではありませし、運動直後だと尚更難しいので、プロテインならではの手軽さは大きなメリットになります。

ただし、プロテインはたんぱく質に特化していることがリスクになることがあります。この辺に個人差があるので評価が分かれる事になります。

私自身もこの事を深く考えていなかったので、思わぬデメリットを受ける事になってしまいました。

プロテインのリスク

プロテインに限らず、サプリメントなどの特定の栄養素だけに特化したものというのは、内臓の負担になりやすい傾向があります

例えばみかんを食べるとビタミンCが取れますが、他にもたくさんのミネラルや食物繊維など、様々な栄養素を同時に取ることが出来ます。

カットされたみかん

一方でサプリメントやプロテインの場合は、特定の成分だけに偏っています

その特定の栄養素を吸収するために内臓が働く事になり、その内臓も特定の部位だけが担当することになります。サプリメントやプロテインの過剰摂取は内蔵の一部だけに強い負担が掛かる事があります。

牛肉からたんぱく質を取るとなると、様々なビタミンやミネラルや脂質も取れますし、それらも含めてゆっくりと消化吸収されていきますが、たんぱく質だけに特化したサプリメントやプロテインのようなものほど、内臓の一部だけが大忙しになるような事です。

みかんのような甘い果物にはたくさんの糖分が含まれていますが、全く同じ糖分量でも砂糖だけで取ると急激に血糖値が上がるように、

プロテインはたんぱく質の摂取効率が良いだけに、肝臓や腎臓などの特定の部位だけが忙しくなってしまい、体質によっては負担になってしまうリスクがあります。

もちろんサプリメントやプロテインを販売しているメーカーは、それらのリスクも考えて一日辺りの摂取量の目安を指定していますが、三食の食事の栄養素のことも含めて考える必要があります。

食事でそれなりに肉を食べながらプロテインまで飲むと、たんぱく質も過剰になるリスクがあります。

ジムでしっかりとトレーニングをしていたり、仕事で肉体を酷使されている男性であれば、求められるたんぱく質の量も多くなりますが、私のように自宅で軽い筋トレしか行わない人であれば、普段の食事から取れるたんぱく質だけで十分なのかも知れません。

必要以上のたんぱく質が含まれているプロテインを飲んでしまうと、脂肪になるだけでなく内臓の負担にもなってしまいます。

これも筋トレの程度は人それぞれ違いますし、体型や体重、食事の内容、それに内臓の強さも人それぞれ違うので何とも言えませんが、いわゆるジムでハードにトレーニングをしている人と同じようなプロテインの量は必要ない、と考えるのが良いと思います。

魚や大豆にもたんぱく質は含まれていますし、白いご飯にも少量ですが含まれいます(茶碗一杯で4gぐらい)。ほとんど肉を食べていなかった昔の日本人でも、たくさんのお米(栄養価が豊富な玄米)を食べていたので、ハードな農作業をこなす事が出来てきました。

効率よくたんぱく質を摂取するという意味ではプロテインは優れていますが、必ずしも飲まなければならないものでもありません。

これはどんな栄養素にも言える事ですが、過剰摂取はリスクになるので気をつける必要があります。

私のプロテインの飲み方

現在の私は自宅で筋トレをしたタイミングでプロテインを飲んでいます。ただし、かなり薄めて時間をかけながらゆっくりと飲んでいます。

私が購入しているプロテインの説明書きには、水100mlに対してスプーン1杯(20g)の割合で、300mlのプロテインを一日二回(合計でスプーン6杯)といった摂取目安があるのですが、

私は筋トレをする日に限って500mlのシェーカーに、スプーン1杯のプロテインと水をいれてシェイクしたものを飲んでいます。

メーカーの摂取目安の六分の一の量です。これを筋トレを始める前からちびちびと飲み始め、少しずつ摂取するようにしています。

なぜにこのような飲み方をしているのかと言うと、実は会社の健康診断で肝臓の数値(GOT、GTP)が上がったことがあるからです。

私はお酒をたまにしか飲まないので、肝臓の数値が上がった原因がわからず、病院で肝炎検査やCT、エコーなどでも調べてもらったのですが、特に異常は見つからず、お医者さんが首をひねってしまいました。そして、

医者

「何か変な薬でも飲んでいない?」

と聞かれました。

私は何も薬を飲んでいなかったのですが、自宅で毎日プロテインを飲み始めるようになってから数ヶ月経っていたのでその話をすると、とりあえず様子を見るために一時的に止めるように言われました。

それからは見事に肝臓の数値が下がっていきました。一ヶ月後の検査で大幅に超えていた数値が範囲内(上限いっぱい)に戻り、三ヶ月後の検査では平均的な数値に落ち着きました。

これはあくまでも私の実体験ですが、プロテインの飲み過ぎには、このようなリスクがあるという事です。

私が健康診断に引っかかった頃は、初めてのプロテインの購入にも関わらずネットで大量購入をしてしまい、調子に乗ってメーカーが指定している目安以上にガブガブと飲んでしまいました

消費期限が近かったこともあり(それで安かったのかも)、早く消費しようとガブ飲みしていました。

メーカーが指定しているスプーン3杯ではなく、適当に4~5杯は入れていましたし、しかも筋トレの後の一回だけではなく、就寝前にもプロテインを飲んでいました。それも自宅で軽い筋トレしかしていないのにも関わらずです・・・。

 

あくまでも素人判断で飲み過ぎた私が悪いのですが、プロテインの過剰摂取にはこのようなリスクがあるという事です。

 

ろくに筋トレもしないでプロテインを飲んだからといって筋肉がつくわけでもないですし、行き場のないたんぱく質は脂肪になるだけです。脂肪になるだけなら太るだけですが、私のように内臓の負担になってしまうかも知れません。

プロテインダイエットと呼ばれるものがありますが、あれは食事の代わりにプロテイン(プラス考えられた栄養素)を飲むからカロリーを抑えられるわけであり、しっかりと三食を食べながらプロテインを飲んでも全く痩せることにはなりません。

だったらプロテインは必要ないとも言えるのですが、やはり筋肉をつくる為にはたんぱく質も必要です。食事の量が少なくなってきた高齢者にとっては、プロテインで効率良くたんぱく質を摂取するのが良いケースもあります。

プロテインは肉からたんぱく質を取るよりもコストパフォーマンスが優れていので、上手く摂取すれば味方になってくれるのは間違いありません。ここを否定したいわけではありません。

 

バカな私のように、過剰摂取することが大きなリスクになるということです。

 

なので現在の私は筋トレをした日に限って、500mlの水に対してスプーン一杯分のプロテインを飲んでいます。その後の健康診断でも肝臓の数値に異常はありません。

誰もが私のようにプロテインを薄めて飲む必要はないと思いますが、過剰摂取にだけは気をつけてください。軽い筋トレぐらいであれば、普段の食事からでも十分かも知れません。

ダンベルトレーニングをする男性

もちろん力仕事をしている人やハードなトレーニングをしている人であれば、プロテインで適切な量のたんぱく質を摂取することで、筋肉が付きやすくなるとは思います。

バカな私のように調子にのって過剰摂取にだけはならないように気をつけてくてださい。

サプリメントなどでも同じです。お医者さんの管理の元に適切な量を摂取するのは良いと思いますが、素人判断で何となく体に良さそうだと安易に摂取していると、期待していたメリットよりもデメリット(内臓の負担)が上回るかも知れません。

普段の食事から摂取できる栄養素のことも考えて、プロテインやサプリメントの分量を調節してリスク管理しましょう。

その他のリスク

ちなみにネットで私と同じような人がいないかと調べてみると、科学者や専門家の意見は見つかるのですが、実体験としてプロテインを問題視している人は見つかりませんでした。

専門家の意見で興味深かったのは、プロテインの過剰摂取は腎臓のリスクになるというものでした。私は肝臓の数値に現れましたが、たんぱく質の分解は腎臓も担うので腎結石のリスクが高くなるのだそうです。

といっても相当な量の場合なので、それほどリスクにはならないそうなのですが、その他の食事で腎臓や肝臓に負担が掛かっている場合は、プロテインが引き金になってしまう事があるのだそうです。

あとプロテインの種類によっても相性があり、ホエイ、カゼイン、ソイといったプロテインの原料によっても、体質との相性があるのだそうです。

お腹を下してしまったり、内臓の負担になる事もあるので、プロテインの銘柄を替えた時は注視した方が良いとの事でした。

あと意外なリスクとして、海外製のプロテインだと日本では認められていない成分が含まれている事があり、それがリスクになるかも知れないとありました。

中にはドーピングに引っかかってしまうような成分もあるようでした。筋肉を効率よく発達させる事は出来ても、健康面でのリスクがあるかも知れません。

またプロテインの意外なリスクとして、「粉もの」の特徴であるカビや雑菌のリスクを指摘している人もいました。開封後の粉ものというのは、どうしても水分や雑菌が混入してしまうので、保存状態が悪いとダニやカビが発生してしまう事があるのだそうです。

現在の私はスプーン1杯程度しか使っていないので、なかなか消費しきれない事もあり、このリスクも考える必要があると感じました。

コスパ的には大容量のものが良いのですが、この辺のバランスも考えて適切なサイズを選ぶ事も、プロテインのリスクを避ける事になるのかも知れません。

まとめ 自分の体感も大切にしよう

プロテインやサプリメントが悪いわけではありませんが、どんなものでも過剰摂取にはリスクがあります

これは一般的な食品でも同じです。牛肉の特定の部位しか食べない人よりも、様々な肉や部位を食べた方が栄養のバランスがとれるものです。

プロテインも上手に付き合えば筋トレの味方になることは間違いありませんが、あくまでも筋トレありきなので、そこは間違えないでください

ちなみにプロテインの粉末は水に溶けにくい傾向があります。シェイカーで作る場合はしっかりと振って攪拌するようにしてください。

昔の私は適当に多めに入れていた事もあり、粉末が溶けきらない事も多く、それでも強引に飲んでしまっていたのですが、もしかしたらこれも消化吸収に悪影響を及ぼしていたのかも知れません。

スポーツジムなどで提供されるプロテインは、ミキサーでしっかりと混ぜているほどです。

牛乳や豆乳で作る人もいると思いますが、冷蔵庫から取り出したばかりの温度が低い状態ほど混ざりにくいので、少し常温に戻すなりしっかりと振って混ぜるように意識してください。

バカな私のようにならない為にもプロテインの過剰摂取だけは避けてください。お徳用サイズやセール品を購入する場合は消費期限もチェックしましょう。

ちなみに献血に行くと肝臓の数値がわかります。

献血でわかる血液検査の結果

当時の私は病院で検査をしてもらっていましたが、血液検査は保険が適用されても毎回3000円以上かかりました。

病院は医者の診察もあるので献血と同じではありませんが、数値の確認程度には利用することができます。

お酒をたくさん飲む人も献血の結果を目安として使えますし、筋トレをして体力に自信のある人こそ、ぜひ献血にご協力ください。

何だか献血業者の回し者のようになってしまいましたが、輸血用の血液の成分はあまり日持ちしないのだそうです。成分によっても違うそうで、長いものだと数ヶ月持つらしいのですが、短いものだと一週間も持たない成分があるのだそうです。

身体を鍛えて健康的な人に流れる血液というのは、おそらく血液としての質も素晴らしいはずです。健康の為やスマートな体型を維持するための努力が、間接的に誰かの役に立つ事にもなるので、機会があれば献血にご協力ください。

綺麗な看護婦さんに「わー!凄い筋肉ですね~」と褒められると、筋トレのモチベーションもアップしますよ(笑)。

今回紹介したプロテインのリスクは、あくまでも私の体験談ですが、これから飲んでみようと考えている人の参考になれば嬉しいです。

直近の健康診断の数値を控えておき、プロテインを飲み始めてから肝臓や腎臓の数値に変化がないか確認するようにしてみてください。

追記

YouTubeにメンタリストdaigoさんがプロテインのリスクについて解説している動画があったので紹介します。

この動画の中でもプロテインの過剰摂取のリスクについて紹介しているのですが、あくまでも相当な量だとのことでした。

私が素人判断でがぶ飲みしていたぐらいではなく、「飲めるなら飲んでみろ!」というぐらいの量のようなので、私の場合は元々肝臓が強くなかったのかも知れません。

お酒も缶ビール1本でベロベロになってしまう人がいる一方で、10本飲んでも平気な人がいるように、やはり内臓の強さにも個人差があるのだと思います。

ファッションなどでもそうですが、スタイルの良いモデルが似合っている洋服が全ての人に似合うわけではないように、あくまでも自分との相性を見極めることが大切です。自分の体感と向き合いながら、プロテインとも上手く付き合っていってください。

メーカーが指定しているプロテインの摂取量の目安を守っているのであれば、基本的には問題にならないと思いますが、バカな私のようにたくさん飲んでしまったり、元々肝臓や腎臓が強くなかったり、肉料理が大好きな人だと過剰摂取によるリスクが出るかも知れないので、自分の体感と向き合いながら上手くコントロールしてみてください。

科学的な根拠や医学的に正しいと言われている情報でも相性が悪い人もいるので、自分の体感も無視しないで判断していきましょう。

筋トレにプロテインが必須なわけではありませんが、効率が良いのも確かなので、自分の身体や食生活と向き合いながら判断してほしいと思います。

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