大山式足指パッドの本当の効果は正しい姿勢を知ること

自分磨き

姿勢が悪いデメリット

当ブログでは主に男性向けのファッションについて色々紹介しているのですが、一方で簡単な筋トレや姿勢についても紹介してきました。

どんなにカッコよく洋服を着こなしていたとしても、姿勢が悪いと魅力が半減してしまいます。

肩が落ちて前屈みになっていると、洋服に余計な皺が増えるだけではなく、身長が低く見えてしまい、肩幅が狭まって顎がアゴが前に出るので、顔まで大きく見えてしまいます。

よく女性が友達と自撮りする時に、自分だけ小顔に見せようと少し後ろに位置するような事がありますが、姿勢が悪い人というのは、自らの身体を使って遠近法が働いて顔が大きく見えてしまいます。

もちろん姿勢の悪さは健康状態にも悪影響です。前傾した姿勢では血流が悪くなり、内臓も圧迫されてしまうので機能が落ちてしまったり、呼吸が浅くなってしまいます。

健康状態が悪化すると血色も悪くなりますし、生物としての活力や覇気といった要素も失われてしまうので、お洒落を頑張ってもせっかくの効果を引き出しにくくなってしまいます。

だからこそ、当ブログでは姿勢の重要性について、角度を変えながら何度も紹介しているのですが、残念ながら多くの男性は、自分の姿勢が悪いことに気がついてもいません。

テレビに出るような人であれば、客観的に自分の姿勢を見直す機会があるのですが、多くの一般人は何かしらの症状(痛みなど)が出てからでないと、自覚することすら出来ません。

男性に限った事ではないのですが、本当に多くの人が姿勢が悪いせいで損をしているので、お洒落に興味がある人ほど、改めて自分の姿勢を意識するようにしてみてください。

そこで今回は正しい姿勢を知るきっかけになる「大山式足指パッド」という物を紹介します。このような姿勢補正グッズに頼らずとも改善できるのが理想ではありますが、一時的にでも正しい姿勢の状態を理解できると、自らの意志だけでコントロールしやすくなるので、正しい姿勢がイマイチ分からない人は検討してみてほしいと思います。

大山式足指パッドとは?

大山式足指パッドとは、大阪大学名誉教授の大山良徳さんが監修している姿勢補正グッズです。

大山式足指パッドはムック本形式でコンビニや本屋などでも売られている事があるので、多くの人がどこかしらかで目にした事があるのではないでしょうか。

大山式足指パッドの説明書にある効果を紹介すると、

  • 重心が安定して美姿勢になる
  • 足裏のバランス感覚の向上
  • 骨盤の位置の補正
  • 姿勢や歩行の補助
  • 運動効率アップ(消費カロリーアップ)
  • 首・肩・腰の補正

となっていました。足の指に装着するだけでこれらのような効果があると言われても、なかなか信じられないかも知れませんが、要するに姿勢が良くなる事で全身のバランスの崩れが補正され、健康になっていくような感じです。

詳しいメカニズムについて知りたい人は、実際に購入して説明書を読んでほしいのですが、現代人は足の指を上手く使って歩いている人が少ないだけに、ちょっとした角度の補正で姿勢が良くなって運動量が上がるような感じです。

大山式足指パッドで変化した友人

実は私が大山式足指パッドを試すきっかけになったのは、久しぶりに再開した友人の姿勢が抜群に良くなっていたからです。

その友人は学生時代から典型的な猫背の人で、いつも顔色が悪くて覇気がない印象だったのですが、びっくりするぐらい自信に満ち溢れた姿勢になっていて驚いてしまいました。

しかも私より身長が低かった(と記憶)はずなのに抜かれていました。私はシークレットブーツを疑ったのですが、至って普通のスニーカーだったので、身長が伸びたというよりも、姿勢が良くなったことで本来の身長に戻ったのだと思われます。

私は彼の変化が凄く気になったので、

「随分カッコよくなったね~何か運動でもしているの?」

と聞くと、彼は

「はは、今日はみんなにそれ言われるわ~」

と笑い、おもむろに靴を脱ぎ、靴下まで脱いで、

「結婚してから嫁さんにこれを付けさせられているんだよ」

と言って見せてくれたのが「大山式足指パッド」でした。これだけで姿勢が良くなったと豪快に笑っていました。

彼が本当に運動や筋トレをしていないのかは分かりませんが、私は大山式足指パッドのことが凄く気になり、実際に購入して試してみる事にしました。

試してみた結果

私が実際に大山式足指パッドを試してみると、「なるほどなぁ~」と姿勢が良くなる効果を実感できました。

私が感じた大山式足指パッドの一番の効果は、足の指の皮膚感覚が研ぎ澄まされたことです。

よく姿勢を正すために「胸を張りなさい!」と言う人がいますが、骨盤が前傾したまま胸を張っても苦しいだけで、一時的にしかその姿勢は維持できず、無理し過ぎると腰や背中の筋肉を傷めてしまいます。

当ブログでは、この骨盤を正しい位置に導く為に「お尻の筋肉に力を入れよう」と紹介した事があるのですが、

お尻の筋肉に力を込めると、自然と骨盤が起き上がって上半身の姿勢が良くなります。無理やり筋肉を使って胸を張るのではなく、背骨が自然に歪曲して良い姿勢になってくれます。

大山式足指パッドを装着してみると、お尻よりもさらに下の足指の位置(筋肉の使い方)を補正してくれるので、お尻の筋肉に力を入れずとも骨盤の位置が整ってくれるので、下半身から全身の姿勢を良くする効果があるのだと感じました。

実際に大山式足指パッドを試してみるとわかると思いますが、立ち姿でも歩く時でも、さらにはデスクワークで座っている時でも、足の指がしっかりと地面をつかんでいる感覚になります。

つま先立ちをしているような感覚ではなく、バランスよく足裏が地面に設置し、足の指が地面を掴むような形になります。

日本は靴を脱ぐ文化なだけに、靴を脱ぎやすいように大きめのサイズを選んでしまう人が多いのですが、そのせいでフィットせずにスリッパのような歩き方になってしまっている人が多く、日本人の半数以上が浮指の傾向があるとも言われています。

きちんと靴紐を結ぶ人も少ないだけに、多くの人の足の指が浮いてしまっているのですが、そのせいで重心が後方にズレてしまい、そのバランスを取る為に全身が傾いてしまうのですが、大山式足指パッドを装着すると、足の指がグッと地面を掴む感覚が分かるので、正しい重心に戻って全身の姿勢が良くなってくれました。

このバランス良く足裏に体重が乗る感覚が分かると、自分の意志だけで良い姿勢を意識しやすくなるのですが、そもそも良い姿勢の状態が分からない人にとっては、一時的にでも大山式足指パッドなどに頼って正しい姿勢を知る価値があると思います。

失われている足指の感覚

実は私は過去に気功教室に通っていたことがあるのですが、そこで一番初めに教わったことが「足裏のマッサージ」でした。

そこの気功教室はドラゴンボールのように相手に気をぶつけて倒す(外気功)ようなことではなく、自らの気を全身に巡らせて健康にする(養生功)という流派なのですが、心臓から最も遠い足の指先が最も気が滞りやすいとの事で、足裏に意識をもっていくトレーニングから始まりました。

初めて参加した人に目隠しをし、先生が目隠しをされた参加者の「どの足指に触れているのか?」を当てる実験が行われ、半数以上の人が間違える結果となっていました。

私もされましたが、足の薬指と小指の感覚は驚くほど当てにならず、触れられてもぼんやりとしか分かりません。私は一応正解したのですが、自信をもって「薬指!」と答えられたわけではなく、「うーん、たぶん薬指かな~」ぐらいの感覚であり、それだけ足の指は日頃から意識する事がありません。

気功については様々な意見があるとは思いますが、要するに医学が発達していなかった時代に、体液(血液やリンパなど)の循環を良くすると功を奏した結果、「気の流れ」という表現になったと考えると分かりやすいかと思います。

冷え性の人だとイメージできると思うのですが、血の巡りが悪いと足先が冷えてしまうので、温めるなり足の指を動かすなりして血行を促す必要があります。

気功の足の裏マッサージも同じような事であり、冷え性の人でなくても多くの人の気(血流やリンパ等)が滞っているので、足裏を積極的に動かしたり、マッサージをすることで、心臓から最も遠い足先にまで意識をしやすくなり、自らの意志だけでコントロールしやすくなります。

このコントロールの感覚は、マッチョな人が胸の筋肉をピクピクと動かせるのに似ています。

度重なる筋トレによって筋肉痛を経験し、胸の筋肉だけをピンポイントでコントロールする感覚が身につくので、左右別々に動かせるようになります。

大きく発達した胸の筋肉のおかげで分かりやすい面もありますが、一度この感覚が身につくと筋肉が落ちても動かす事ができます。

私にはこの気功教室での体験があったので、大山式足指パッドも同様の効果があるのだと感じました。

しっかりと足の踵から足指まで地面に設置させることで、足裏や指先の筋肉をコントロールする感覚を取り戻し、自然な歩き姿や立ち姿へ導いてくれる効果があるのだと思います。

まとめ 正しい姿勢を仮体験

大山式足指パッドを装着すると、一時的に正しい姿勢を体験する事ができるので、良い姿勢が疲れるとか、イマイチイメージ出来ないという人ほど、試してみる価値があると思います。

無理やり胸を張るような不自然な姿勢ではなく、自然に正しい姿勢に導いてくれるので、その姿勢を身体に覚え込ませてください。

この正しい姿勢を知ることができる事こそ、大山式足指パッドの一番の効果です。

多くの人が姿勢が崩れていることに気がついていないように、そもそも正しい姿勢も理解していません。

足裏や足指のマッサージで感覚を取り戻すことで、筋肉をコントロールしやすくなる(意識に上げられる、目隠しで触られても解る)ように、大山式足指パッドで正しい姿勢を自覚することで、日頃から崩れた姿勢を意識に上げられるようになります。

この意識に上げる(姿勢の悪さに気がつく)ことが出来るようになると、大山式足指パッドを付けていなくても、自らの意思で姿勢をコントロールすることが出来るようになります。

これが最終目的です。ずっと大山式足指パッドを装着しなければならないわけではありません。

大山式足指パッドはシリコンゴムのような素材(クリスタルゲル)で出来ているので、2カ月で交換する必要があるのですが、この始めの2カ月で正しい姿勢の感覚を理解できるようになれば、ずっと使い続ける必要はありません。

どうしても使い始めは長年の悪い姿勢で凝り固まっている筋肉のせいで、多少の違和感がありますが、それらの筋肉が正しい姿勢によってほぐれていくので、徐々に楽になっていくはずです。

姿勢が良くなると目線の高さも変わりますし、肩幅も開いて洋服の上着もフィットしやすくなり、歩く時の歩幅や足先の向きも変わります。

モデルにでもなった気持ちでスマートに歩けるようになるので、正しい姿勢というものがどんどん理解できるようになると思います。

大山式足指パッドを装着しなくても、強い意志で自ら姿勢を意識に上げてコントロールしても良いとは思いますが、一度正しい姿勢を知るという意味でも、大山式足指パッドは効果的だと思うので、興味がある人は試してみてください。

【楽天】大山式 足指パッド

【amazon】大山式 足指パッド

あと大山式足指パッドを装着して歩く時は、しっかりと靴紐を結んでください。流石にブカブカの靴のままだと正しく歩く事など出来ません。

しばしばネット上では「大山式足指パッドなんて意味がない、効果が無い!」といった意見もありますが、おそらく適当な靴を履いているからです。

自宅の中だけであれば裸足で装着しても効果があるのですが、自宅の中だけだとそれほど歩かないだけに、良い姿勢で歩く感覚が分かりにくいと思うので、きちんと靴を履いてモデルにでもなった気持ちで歩いてみてください。

世の中には様々な姿勢矯正グッズが売られていますが、上半身にだけしか効果がないタイプも多いのです。大山式足指パッドのように身体を支える土台から効果があるタイプは多くないので、コスパという意味でも優れていると思います。

価格もそれほど高くないですし、場所も取りません。下手に大きな物だと場所が取られて使わなくなってしまいます。

最後にあえて大山式足指パッドのデメリットを上げておくと、革靴と合わせると少し窮屈になってしまうかも知れません。

この辺は革靴の形状や足先の空間の余裕によって違うのですが、ギリギリのサイズをせめている人だと、窮屈になって痛みが出てしまうかも知れないので、いきなり職場に履いていくような事は避けた方が良いかと思います。

と言っても大抵の靴は足先に空間が出来るような構造になっているので、問題ないかと思います。

きちんと靴紐を結ばないと靴の中で足の位置が安定しなくて擦れてしまうのですが、しっかりと靴紐を結んで踵側にフィットしていると、足の指はわりと自由に動けるものです。

あと大山式足指パッドは五本指ソックスとも相性が良いです。足の指が離れて動きやすいので、より足の指で地面を掴む感覚が分かりやすいかと思います。

衛生的にも直接足に触れないのでおすすめです。せっかく大山式足指パッドを装着するのであれば、五本指ソックスも合わせてみてください。

大山式足指パッドは正しい姿勢を取り戻すきっかけの物として、かなり優れていると思うので、機会があればぜひ試してみてください。

姿勢が良くなると洋服も似合いやすくなりますし、本来の身長に戻ってスタイルも良くなりますし、身体も健康になって生物としての魅力も引き出されやすくなります。

ファッションに興味がある男性でも、姿勢や歩き方が良くない人が珍しくないので気をつけてほしいと思います。

足裏や足の指の感覚を取り戻し、しっかりと地面を掴んで歩く感覚が意識できるようになれば、大山式足指パッドから卒業できますよ。

逆に継続的に使い続けている人というのは、本質を理解していないのかも知れません。

冒頭で紹介した旧友のように、姿勢が良くなるだけでグッと印象が良くなる人は珍しくないので、機会があれば大山式足指パッドを試してみてください。

【関連記事】
正しい姿勢を知る簡単な方法

男性の歩き方についての考察

足の握力が不足すると疲れる理由