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正しい姿勢は疲れる?正しくない可能性が高いです

正しい姿勢は疲れる?

当サイトでは洋服をカッコよく着こなす為にも、「正しい姿勢を意識しましょう」と何度も紹介してきました。

背中が丸まっている状態では、洋服に余計な皺が入るだけではなく、洋服の生地が引っ張られて疲れを感じやすくなってしまいます。

少し前に会社の後輩にファッションのアドバイスを求められたのですが、その後輩の姿勢がとても悪かったので、

「新しい洋服を買う前に姿勢を正すと良いよ」

と伝えました。

ただその後輩が言うには、

「背筋を伸ばすと腰が痛くなっちゃうんですよー」

とのことで、聞き流されてしまいました。

現在の若者はスマホ世代でもあるので猫背の方が多いものですが、長年の猫背に合わせて筋肉が出来上がってしまっているので、痛みや疲れが出やすいと言われています。

ですが、本当に正しい姿勢をとることが出来れば、それほど痛みや疲れは出るものではありません。

正しい姿勢を維持していると疲れると感じる人の多くは、そもそも正しい姿勢をとれていません。

大抵は無理やり胸を張ったり、背筋を伸ばしているので、痛みや疲れを感じてしまいます。

正しい姿勢とは?

本当に正しい姿勢をとると、わざわざ胸を張ることもなく、背筋を伸ばそうとしなくても、自然と背筋が伸びて胸が張った状態になります。当然洋服も似合いやすくなります。

筋肉を使って強引に正しい姿勢(胸を張る)にもっていくと痛みや疲れを感じるものですが、これは正しい姿勢ではありません。

だるま落としをイメージしてほしいのですが、土台に近いところがズレていると、上にいくほどバランスをとる為に大きく傾いてしまいます。ジェンガでイメージしてもOKです。

猫背で背中が丸まっている方というのも、土台からズレているということです。そのバランスをとる為に上半身が大きく傾いています。

この土台のズレを変えずに筋肉を使って強引に上半身を起こしてしまうと、バランスを維持するために常に筋肉に負荷がかかってしまいます。

多くの肩こりや腰や背中の痛みというのは、これが原因です。

下半身のズレを修正することなくマッサージなどで対処しても、一時的に痛みが和らぐだけで、解決(正しい姿勢になる)することはありません。

仮に一発で正しい姿勢に導くことが出来てしまうとリピーターにならないので、根本的な原因については積極的に教えてくれないものです。

以前に「正しい姿勢がわからない方はお尻の筋肉に力を入れましょう」と紹介したことがあるのですが、

参考簡単に正しい姿勢に導く方法

これは上半身の土台である骨盤を、正しい位置に導く為のテクニックです。

今その場でお尻の筋肉に力を入れてください。あえて猫背で座りながら行ってもOKです。おそらく猫背のままだとグッとおしりの筋肉に力を入れられないはずです。

一方で骨盤を少し起こして力を入れると、グッと効率よく力を込められると思います。立ち姿でもおしりの筋肉に力を入れると、勝手に骨盤が起き上がると思います。

この時の上半身の姿勢を意識していてください。わざわざ背筋を伸ばしたり胸を張らなくても、自然とそのような状態になっているのではないでしょうか。丸まって前に入っていた肩甲骨も広がっていると思います。

だるま落としやジェンガの土台のズレが少なくなると、上の方でも大きく傾くことなくバランスが取れるものです。これは人間のバランスにも当てはまることです。

ちなみに昔の日本人は和式トイレだったので、骨盤周りのストレッチを毎日自然と行えていたと言われています。便秘で悩んでいる方が増えている理由の一つとして、このトイレのスタイルの変化もあると言われています。

胸を張ってはいけない

自然と胸を張った状態こそが「正しい姿勢」です。無理やり力を入れて胸を張ったり、背筋を伸ばす必要はありません。

座った姿勢であれば、お尻の筋肉に力を込めて骨盤を起き上がらせるだけで、上半身のバランスは整います。

よく姿勢を良くする椅子などがありますが、まさに骨盤を起き上がらせる工夫がされています。

そして、なぜに骨盤が前傾しているのかというと、さらに下の土台がズレているからです。

これについては「猫背は治る」という本に詳しく書かれているのですが、

一部だけを紹介すると、まずは「膝立ち」をしてみてください。膝をそろえる必要はありません。肩幅程度でいいので絨毯や布団や座布団の上で膝立ちしてください。

この膝立ちを行うと自然とお尻の筋肉に力が入るので、勝手に骨盤が起き上がります。

よくわからない方は、逆に膝立ちをしながら無理やり猫背にしてみてください。お尻の筋肉の力が抜けて後ろに下がり、骨盤が前に倒れると思います。

少しその姿勢を維持していると、かなり疲れると思います。上半身がバランスをとる為に背中の筋肉周りの筋肉を使うことになるからです。当然肩も首も凝ってしまいます。

一方できちんと膝立ちをしていると、わざわざ意識してお尻の筋肉に力を込めなくても、楽に正しい姿勢が維持できると思います。

上半身の体重が骨盤から真っすぐ膝に向かってかかるので、姿勢を維持するためだけの余計な筋肉が使われないので疲れません。

そして、そして、さらに土台そのもののズレが原因ということもあります。

これがわかりやすいのは「ガニ股」です。少し大げさなガニ股で立ってみてください。

このガニ股の状態で、お尻の筋肉に力を入れてみてください。骨盤が起き上がって上半身がスッと正しい姿勢になると思います。

ただガニ股の状態でおしりの筋肉に力を入れていると、常に膝を伸ばす為の筋肉が使われていると思います。

これは無理やり胸を張っている上半身の状態と同じです。ずっと維持していると疲れてしまいます。

今度はガニ股を止めて足の真っすぐにしてみてください。絨毯の模様やフローリングの木目を利用しながら、足の中指が真っすぐ正面に向くようにしてください。肩幅ほど開く必要はありません。

この状態でおしりの筋肉に軽く力を入れて骨盤を起こしてください。

ガニ股の時は常に膝を伸ばす為の筋肉が使われていましたが、おそらくそれほど膝を伸ばす為の筋肉を使わずに、楽に維持できると思います。

たかが足先(土台)の向きが違うだけで、全身に影響があることが理解できたのではないでしょうか。

これでもわからない方は片足立ちをしてみてください。ガニ股で猫背の状態から片足立ちを始めると、上半身がグラグラと傾いて全身の筋肉を使いながらバランスをとることになると思います。

一方で足先を真っすぐにして骨盤を起き上がらせてから、片足立ちをしてみると全然違う結果になると思います。

体操選手やヨガでバランスを綺麗に取れている方というのは、綺麗な姿勢をしているものです。

体重がスッと地面に届いているので、少しぐらい傾いても修正しやすいはずです。私はこの立ち方で3分ぐらい平気で歯を磨いていられます。

ガニ股の状態というのは、常に足の親指に力を入れながらバランスをとっています。両足でガニ股になりながら足の小指を浮かせることは簡単ですが、親指を浮かせるとなると、かなり腰が引けて(骨盤が倒れて)上半身のバランスが崩れると思います。

一方で足の中指を真っすぐにして立っていると、親指でも小指でも簡単に浮かせることが出来ます。全身の体重が骨を通してスッと地面に伝わっているからです。

歩き方や立ち方というのは学校に教わるわけではありません。驚くほど多くの男性がガニ股で立っているものです。また日本人は靴を脱ぐ文化なので、サイズの大きすぎる靴を履いている方も多いです。

スリッパのようなブカブカの靴では、まともに歩くことなど出来ません。適当に選んでいる靴が土台のズレを生み出しているということも珍しくありません。

私はファッションに興味をもったことがきっかけで、靴や姿勢の重要性を意識するようになりましたが、多くの方は合っていない靴が肩こりや猫背の原因になっているかも知れないとは、なかなか考えられないと思います。

まるでフィット感のない病院のスリッパでは、歩幅をせばめてチョコチョコとしか歩けないはずです。

土台を無視していくら無理やり胸を張っても、痛みや疲れが無くなることがないので、改めて日頃から足元を意識するようにしてみてください。

ちなみにお相撲さんのように太っている方は、せり出たお腹の重さのバランスをとる為に、逆に骨盤が反り返ります。これも不自然な姿勢なので腰痛を訴える方が多い傾向があります。妊婦さんが腰の痛みを感じやすいのも同じ理由です。

まとめ 本当の正しい姿勢

本当の正しい姿勢をとれていれば、痛みや疲れが出ることはありません。

長年続けてしまった猫背に合わせて筋肉が発達(もしくは衰え)しているので、初めは違和感があるかも知れませんが、そもそも正しい姿勢を維持するのに大きな筋力は必要ないので、少し続けて筋肉がほぐれてくれば、正しい姿勢を維持することが出来るようになります。

筋肉は対になっているので、いつも特定の筋肉に負荷がかかっていると、反対側の筋肉が緩んでしまいます。

中年になると体重が増えていなくてもお腹が出てくるのは、大抵は姿勢の悪さが原因です。いつも背中周りの筋肉が使わて疲れやすい一方、お腹周りの筋肉が緩んでしまっています。腹筋が衰えると内蔵の位置も落ちてしまい、ますますお腹が出てしまいます。

逆に言えば正しい姿勢をとることが出来るようになると、背中周りの筋肉の疲労が軽減し、一方でお腹周りの筋肉に適度に刺激が与えられるようになるので、スタイルもどんどん改善されていきます。

正しい姿勢を維持していると疲れるという方は、無理やり胸を張っているような状態なので、改めて今回紹介した方法を意識して、土台から正しい姿勢を導くようにしてください。

自然にスッと正しい姿勢をとれるようになると、あらゆることに好影響があります。疲れにくくなるのは当然として、見た目もグッと若返ります。

実際に血液やリンパや体液の循環も良くなりますし、猫背で圧迫されていた内蔵も正しい位置に戻ってくるので心身共に若返っていきます。

よく女性で太ももや二の腕の太さを気にしている方がいますが、まさに姿勢の悪さからくる特定の筋肉(腕や太もも)への負荷が原因です。

ガニ股で加速をしていくスピードスケートの選手の太ももは、とんでもなく発達しているものですが、バランスを重視するフィギュアスケートの選手の足はスマートなものです。

サッカー選手もガニ股でボールを扱うことが多いので、大きく発達した太ももの選手が多いですね。

参考姿勢の重要性がよくわかるサッカー漫画

プロのスポーツ選手の例は極端かも知れませんが、日頃の動作でも毎日積み重なることで影響があるのはイメージできるのではないでしょうか。

もちろん正しい姿勢になると洋服も似合いやすくなります。余計な皺も出なくなり、上着の袖丈やズボンの裾の長さも変わってきます。

久しぶりにスーツを着ると疲れるという方も多いですが、スーツのように張りのある生地ほど姿勢の悪さが影響しやすいのですが、正しい姿勢がとれていると疲れを感じにくくなります。

よくテレビなどで「○○体操」や「○○ストレッチ」などを行った後に、身長を計ると伸びているものですが、正しい姿勢になると身長が伸びる(正確には元に戻る)のは当然のことです。

それこそ私がそれらのような「○○ストレッチ」を行っても、直ぐには身体は柔らかくなりませんし、身長も伸びません。おそらく凝り固まっている筋肉が少ないからです。

このような理由から、後輩に新しい洋服を購入する前に姿勢を正すことをすすめたのですが、残念ながらあまり聞く耳をもっていなかったので、現在でも背中を丸めたままです。

いつか詳しく教えてあげるつもりですが、こればっかりは本人が姿勢の悪さを自覚していないと理解しようともしてくれないので、タイミングを計っている最中です。

一方でこの記事にたどり着いてくれた方というのは、既に姿勢の悪さを自覚しており、自分なりに正しい姿勢と向き合ったうえで、痛みや疲れを感じて上手くいかない方だと思うので、皆さんには効果が抜群だと思いますよ。

無理やり胸を張ったり、背筋を伸ばすのではなく、土台からしっかりと正しい姿勢に導けるように向き合ってみてください。

デスクワークなどで座っている時はおしりの筋肉に力を入れて骨盤を起こし、歩く時は足の向きをチェックしながら、足指全体で地面を掴むように意識してみてください。

靴選びも重要です。せめて靴紐をしっかりと結ぶようにしてください。

一時的な効果しかないマッサージや温泉よりも、ずっとずっと効果があると思いますよ。

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